http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/809.html
Tweet |
核兵器廃絶のために、アーティストへ呼びかけ 西村カリン ニッポン見聞考
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375884
2025/08/07 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
広島原爆の日、原爆投下から80年の平和記念式典、奥は原爆ドーム(C)共同通信社
80年前に、アメリカが広島と長崎に原爆を落とした。世界中のマスコミには似たような慣習がある。何か重要な歴史上の出来事があると、10年後、20年後、30年後と、10年ごとに大きく報道するが、その間の年にはあまり取り上げない。
本来であれば、毎年いつでもそのトピックを報じればいいと思う。なぜなら、原爆の廃絶という目標を達成するのは、10年に1度、あるいは5年に1度ではなく、日々の戦いだからだ。まだ生きている9万9000人の被爆者にはもう時間がない。今こそ、彼らの活動を応援し、引き継ぐことが大事だ。
私には夢がある。それは、世界中の影響力のある作家、歌手、俳優ら多くのアーティストが「核兵器禁止、核兵器廃絶」の活動に参加し、世界中でコンサート、講演会、演劇、展示会などを開催することだ。
インターネットのない時代に、こういった重要な問題を意識し、意見を言うアーティストがいた。大飢饉のエチオピアの子供たちを救うために「We Are The World」を歌ったアメリカの大勢の歌手の活動を覚えている読者がいるだろう。今はSNSも使えるので、むしろ影響力のある人はより多くなってきた。でも、核兵器廃絶のために戦っているアーティストがどれぐらいいるのか。
実は、私は最近、日本が大好きなフランス人の若手の歌手やYouTuberらへのアプローチを開始し、私のプロジェクトを紹介している。描いている企画は、日本が好きで人気のある数人の若いアーティストが来日し、広島と長崎に行き、被爆者に会って証言を聞いたり、資料館に行ったりしてもらうことだ。その貴重な体験を撮影し、ドキュメンタリー映画として編集してフランスで上映する。
それと同時に、参加したアーティストが、見たこと、感じたことを自由に自分の作品などで表現する。すでに、テレビプロデューサーや知り合いの有名アーティストに連絡した。
あいにく今のところプロジェクトを実現できる段階ではない。やはり、最近はフランスでも、ファンの多い若いアーティストは自分とは直接関係のない政治的な問題を取り上げることに抵抗があるようだ。とても残念な傾向だと思う。
1980年代に、フランスのアーティストはもっと積極的にさまざまな政治や社会問題に関する活動に参加していたから、私はその影響を受けた。今回のプロジェクトは実現の可能性が低いかもしれないけれど、できる範囲で諦めずに、引き続き頑張りたいと思う。
西村カリン ジャーナリスト
仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK297掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK297掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。