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※紙面抜粋
※2025年10月3日 日刊ゲンダイ2面
そこまでして総裁選に勝ちたいのか? 小泉進次郎が見苦しくなってきた
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378404
2025/10/03 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
フィリピン・マニラへ“海外逃亡”(日比農相会談)/(C)ロイター
ステマ騒動が収まらないまま、今度は離党届騒動で苦しい弁明の茶番総裁選大本命。当初は92人の国会議員・代理が集まったのに、動向調査の議員票も伸び悩み、口を開けば開くほど、失望を買っているが、それでもまだ本命なのか。
◇ ◇ ◇
「海外逃亡」と皮肉られても仕方がない。小泉進次郎農相(44)のことだ。
1日から1泊2日でフィリピン・マニラへ外遊。東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓3カ国)の農相会議に出席したほか、フィリピンのローレル農相と会談し、シャインマスカットを含む日本産ブドウの早期の輸入解禁を要請したという。
ただ、その結果、進次郎は、2日大阪市で開かれた自民党総裁選の演説会を欠席。事前収録されたビデオメッセージが流された。林芳正官房長官(64)も、石破首相が岡山訪問で官邸を離れたため、危機管理上、東京にとどまり演説会を欠席。他陣営は「公平公正にやるなら、全員参加できるスケジュールを組むべきだった」と不満タラタラだった。
進次郎については、「とってつけたように公務で外遊すると言い出した」(党幹部)とも揶揄されている。先月22日の告示直後は公務そっちのけで、総裁選に没頭。新米価格の高騰が続いているのに、農政はほったらかしだった。ところが、追い込まれると、公務に逃げる噴飯。茶番劇の自民党総裁選は、あす投開票だが、大本命とされてきた進次郎は、最終盤でどんどん見苦しくなっている。
自らコメント発出は焦りの表れ
陣営が「ニコニコ動画」にヤラセコメントの投稿を呼びかけた「ステマ騒動」はいまだ収まらない。党の総裁選管理委員会は厳重注意で済ませ、ライバル候補たちも進次郎をかばっているが、ネット上では炎上が続いている。
野党も問題視する。「国政選挙でも同じことをしたのではないか。有権者の公平で公正な判断を歪めている可能性がある」(国民民主党・玉木代表)というのが理由で、立憲民主党の安住幹事長も同様に批判。新総裁が首相に就任した場合、国会の予算委員会で調査を迫る考えを示した。
野党がそうした懸念を抱くのは当然だ。SNSで野党への誹謗中傷ツイートを投稿・拡散し、訴訟に発展したアカウント「Dappi」と自民の癒着疑惑を思い出さずにはいられないからだ。
そして、このステマ騒動に次ぐ2週連続の“文春砲”。進次郎が会長を務める党神奈川県連が「高市派党員を勝手に大量離党させていた」と報じられた。
進次郎を支える“側近”県議の指示で826人もの党員の離党手続きが行われていたとされるが、これに進次郎は自らコメント文を出して猛抗議。「本件は今年6月に起きたことで、今回の総裁選に関連しようがない」として、<事実に反する内容を印象付けるもので、自民党総裁選に不当な影響を与えかねない記事であり極めて遺憾>と訂正を求めた。だが一方で、<今回初めて知ったところで、全く関知していない>と苦しい弁明。これだけでも総裁の器かどうか疑わしい。
ジャーナリストの山田惠資氏はこう見る。
「自ら抗議コメントを発表したのは、進次郎さんがステマ騒動で相当な危機感を持ったからでしょう。本来なら選対本部長の加藤勝信さんなどが対応して事態を沈静化させる役割なのですが、実は陣営内が割れていて、チームとしてしっくりいっていないという話もある。進次郎さんが自分が出ていくしかないと思ったのは、焦りの表れでしょう」
内向き進次郎政権は第2の石破政権になる
出陣式には92人集まったが…(C)日刊ゲンダイ
進次郎は“真打ち登場”よろしく、5候補のラストに総裁選への出馬を表明。終始、本命とはされながらも、「どこかでボロを出す」という期待を裏切らず、昨年同様、失速した。
告示日に国会内で開いた出陣式には、陣営発表で、代理を含めて92人の衆参国会議員が出席。昨年の総裁選で獲得した議員票の75票を上回る人数で、他陣営を圧倒する勢いだった。ところが、メディア各社の終盤の動向調査で議員票は伸び悩んでいる。きのうの毎日新聞は、進次郎支持の議員を82人とし、おとといの朝日新聞では72人だった。
代わりに議員票を増やしているのは林で、外国人差別とみられかねないトンデモ発言を連発した高市早苗前経済安保相(64)や資質に疑問の進次郎では不安、という人たちが逃げ出しているようなのだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「結果的に12日間のフルスペック型の総裁選になったことが“進次郎潰し”になった。短期間の簡易型だったら、ここまでボロは出なかった。進次郎さんが口を開けば開くほど失望を買ったのは、昨年の総裁選と同じですが、ステマ騒動などの問題まで発覚した。『この人が総理大臣になるのか』と想像すれば、議員に限らず自民党員だって『ちょっと待てよ』と思いますよ。まあ、本人が最初から出馬にヤル気満々だったわけじゃないですしね。一回待って、林さんに乗るというのが正解だった。少数与党で『選挙の顔』にという党側の事情もあったわけでしょうが……」
再び「おろし」で使い捨て
キングメーカー気取りの麻生太郎党最高顧問が、告示直前に挨拶にやってきた進次郎に、「俺だったらおまえの年で火中の栗は拾わねぇな」と伝えたことが話題になった。
野党がまとまらず、新総裁は首相となることがほぼ確実だが、世界は傍若無人なトランプが我が物顔の混沌、国内では少数与党で政権運営は困難を極める。重要閣僚も党三役の経験もない進次郎に舵取りできるとはとても思えない。
底の浅さは、討論会でクッキリだった。安全運転に徹し、手元の紙を見て答える。誰かが作った模範解答を読むだけだから、中身が薄い。具体性がない。そのうえ、選択的夫婦別姓など持論を封印。ひたすら「挙党一致」「党内融和」を言い続け、“八方美人”の票集めに汲々とする。
挙げ句には、ボスたちの顔色うかがい。すでに、「進次郎内閣」の人事構想として「岸田文雄前首相の副総理兼外相」なんて説が永田町を飛び交っている。「麻生派の鈴木俊一総務会長を要職で起用する、と進次郎が同派側に伝えた」とも一部で報じられた。これに進次郎は反発。外遊先のマニラで「今から人事の話なんかするわけがない」と否定していたが、票を回してもらうために派閥にポストを差し出すのは、総裁選のいつもの光景だ。
最年少候補が、長老に配慮しまくりの旧態依然。小林鷹之元経済安保相(50)のようになぜ「世代交代」を主張できないのか。当たり障りのないことしか言わない、言えない。それで首相になってもパペット(操り人形)でしかない。
野党との連立拡大交渉は後見人の菅義偉元首相や森山裕幹事長が始めている。陣営内は加藤勝信財務相、木原誠二選対委員長、斎藤健前経産相など官僚出身者が脇を固める。「霞が関は『進次郎なら自分たちのやりたいように動かせる』と喜んでいる」(官邸事情通)らしい。それでも首相になりたいのか。そこまでして勝ちたいのか。まだ本命なのか。
前出の山田惠資氏は最終情勢をこう分析する。
「進次郎さんが強いと思います。決選投票になる可能性が高く、やはり『進次郎VS高市』になる。その時、林さん支持票はほぼ丸ごと進次郎さんへ行く。小林さんの票は半々ぐらいか。麻生派の票も高市さんにグーンと乗る感じではない。ドンデン返しがあるとすれば、高市さんが圧倒的な党員票を獲得し、それを受けて議員票がドッと流れるケースだけですが、高市さんにそこまでの勢いはなく、確率は低いでしょう。議員には『進次郎さんに乗っかれば、ポストがもらえるかも』という期待もある。『挙党態勢』を一番口にしているのは進次郎さんですからね。ただ、進次郎政権ができても前途多難でしょう。『解党的出直し』がいかにお題目か。党内への配慮ばかりで第2の石破政権になってしまうのではないか。短命に終わることもあり得ると思います」
前出の角谷浩一氏も「進次郎さんではダメだとなったら、『石破おろし』と同じことが起こるだろう」と言った。たとえ進次郎が勝利しても、使い捨てか。自民党は変わらない。
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