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※2025年11月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大

※紙面抜粋

※2025年11月28日 日刊ゲンダイ2面
いまやマトモな野党は一握り なぜ「政治とカネ」より「議員定数削減」なのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/380898
2025/11/28 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

なめられたくないの一心(C)日刊ゲンダイ
言うに事欠いて、論点のすり替えも甚だしかった高市首相の党首討論。こんな首相に、対決姿勢どころかすり寄る野党ばかりの光景に国民は唖然だ。案の定、国債を11兆円も発行する亡国補正もこのままスンナリ通るのか。
◇ ◇ ◇
居直り、はぐらかし、論点ズラシ、ムキになって言い返す──。これが一国の主導者の態度なのか。26日に初めて野党4代表との党首討論に臨んだ高市首相の言動には、呆れるしかなかった。
「質問者から台湾有事に限定し、シーレーンの封鎖にも言及されて質問があった。私も具体的なことに言及したいとは思わなかった」
まず立憲民主党の野田代表が台湾有事と「存立危機事態」を巡る高市答弁を追及し、「独断専行」「軽率」などと批判されると、高市はそう言い訳した。まるで質問した方に非があると言わんばかりで「政府のこれまでの答弁を繰り返すだけでは、予算委員会を止められてしまう可能性もある」「具体的な事例を挙げて聞かれたので、その範囲で誠実に答えたつもりだ」と反論を続けた。
高市の台湾有事答弁は今月7日、就任後初の衆院予算委員会審議で飛び出した。質問者は立憲の岡田元外相、予算委の委員長は現在、立憲の枝野元代表である。「ホンマはワタシかて、あんなこと言いたなかったけど、アンタらがしつこく聞くから答えたんやないの。どうせ答えへんかったら枝野さん、イケズするやん」とでも言いたげで、まるで被害者ヅラ。自分の答弁を機に日中関係が冷え切った責任まで、立憲になすりつけるような言い分である。
もっとも、SNSやTVコメンテーターの落語家だけでなく、読売・産経両紙など保守系メディアも「答弁を執拗に迫った」などと立憲側を批判し、高市を擁護しているのも事実。高市は彼らを意識して発言し、さらなる立憲攻撃をたきつけたようにも聞こえる。いわゆる「犬笛」ってヤツだ。
ムキになって反論のタイミングに漂う危うさ
さらに驚いたのは「政治とカネ」を巡る高市の応答である。
野田が配分時間終盤に切り込んだのは、企業・団体献金の規制強化だ。石破前首相が在任中に約束した、献金を受ける自民の約7800に上る政党支部の実態調査について「いつまでに回答するのか」と尋ねたところ、高市は「調査をしているが、御党に示す約束とは思っていない。党内で役に立てる」とはぐらかし、回答を拒否。議場に「エー」とどよめきの声がこだますると、高市はやや挑発気味に脈絡もなく、こう切り出したのだ。
「そんなことよりも、ぜひ(衆院議員の)定数削減をやりましょうよ」
企業・団体献金の規制強化は、自民派閥の裏金事件で失墜した政治の信頼回復と再発防止に向け、与野党が議論を積み上げてきたテーマ。高市は事件当事者の自民の総裁でもある。言うに事欠いて「そんなこと」とは、いい度胸だ。
悪びれもせず、論点のすり替えも甚だしいが、気になったのは、高市がムキになって反論したタイミングだ。台湾有事答弁の「聞かれたので」は、野田の質問に大きな拍手が送られた直後。「そんなことより」は、議場がどよめいた最中だ。
G20サミット出席を前に〈「なめられない服」を選ぶことに数時間を費やしました〉〈外交交渉でマウント取れる服、無理してでも買わなくてはいかんかもなぁ〉と自身のXに投稿したのが象徴的で、高市は人一倍、負けん気が強く「マウント」を取ることを優先させる。なめられそうになるとスイッチが入り、無意識に啖呵を切ってしまうのだろう。
「高市氏の言動はその場のノリの勢い任せで、常に行き当たりばったり。首相になった全能感に包まれ、自分を絶対者の地位に置き、相手を見下す態度に拍車がかかっています。過剰な物言いで混乱を招いても『私は絶対に正しい』から発言を引っ込めない。今後も無謀な危機を生み出しかねないだけに、危なっかしいのです」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
「自民ノー」の民意を裏切る翼賛体制

いらん先輩風を吹かす馬鹿らしさ(C)日刊ゲンダイ
裏金事件に反省なし。高市が本気で政治改革に取り組むつもりがないことはハッキリした。ただ、高市はなぜ「政治とカネ」より「議員定数削減」を優先させるのか。答えは単純。高市にとっては首相の座を維持する命綱だからだ。
定数削減は、日本維新の会が掲げた連立合意の「絶対条件」。維新側は「約束を破ったら連立離脱」と迫り続けている。高市は「そんなんなったらワタシ、辞めなアカンやん」てなわけで「なぜ1割なのか」「あまりにも拙速だ」と自民党内から異論が出ようが、なりふり構わず。保身のため、打算に満ちた数合わせにしがみつき、定数削減に前のめりのポーズを取っているに過ぎない。
こんな首相に野田は対決姿勢を貫けず、高市が松下政経塾の後輩だからか、時折り追及を緩め、先輩風を吹かせた配慮を示す情けなさ。続く国民民主党の玉木代表とのやりとりは、融和ムード一色のアホらしさだった。
直前に野田は、政党支部が企業・団体献金を受け取れないようにする国民民主・公明提出の法案への賛意を表明。「この国会で通したい」と高市に揺さぶりをかけ、せっかく「政治とカネ」追及のバトンを渡したのに、そのチャンスを玉木はフイに。献金規制にはひと言も触れず、「年収の壁」引き上げの持論をつらつらと展開したのだ。
高市から「一緒に関所を乗り越えましょう」と連携に秋波を送られると、玉木は「一緒に関所を乗り越えたい」と3回も繰り返して応じる始末。このイチャイチャぶりは「キモイ」のひと言だ。
参政党の神谷代表は言うに及ばず、スパイ防止法の制定を持ちかけ、思想の重なる高市を喜ばせただけ。結局、マトモな野党に見えたのは、高市に非核三原則の堅持を迫り、「唯一の戦争被爆国の日本が三原則を見直すことがあっては、核廃絶は夢のまた夢だ」と訴えた公明党の斉藤代表のみ。高市にすり寄る野党ばかりの光景に国民は唖然だ。
財政悪化の責任まで野党に転嫁
この調子では「亡国補正」もスンナリ通ってしまうのだろう。日増しに膨らんだ経済対策の規模は総額21兆円。財源の裏付けとなる今年度補正予算案も18.3兆円まで膨張した。
高市が師と仰ぎ、積極財政を掲げた安倍元首相の政権下でも、補正予算の規模はおおむね2兆〜5兆円程度。師匠をはるかに超える放漫財政で、対策の中身も、おこめ券配布など効果の怪しいシロモノや、危機管理投資に防衛費増額といった不要不急のものまで紛れ込んでいる。
経済評論家の斎藤満氏はこう言った。
「高市首相の『責任ある積極財政』を旗印に、ハナから規模ありき。とにかく前年度補正を超えようと、あれもこれもと詰め込んだ結果、ムダに膨らんだのです。『責任ある』どころか『無責任』極まりない。おかげで財政悪化の懸念から、長期金利は跳ね上がり、40年物など超長期国債は需要不足で買い手が付かないほど。それなのに、無責任な経済対策の穴埋めとして11.6兆円もの新規国債を発行。財源の6割超を借金で賄うとは愚の骨頂で、ますます財政リスクを高めるだけです」
まさに「亡国補正」と呼ぶにふさわしいが、党首討論で高市はすでに予防線を張っていた。野田とのやりとりで突然「私は割と柔軟で素直なところがいいところ」とニンマリし、「物価高対策はこれでは足りないとか、いろんな意見をいただいて」と野党側の要求を盛り込んだと強調。財政悪化の責任まで野党に押しつけるつもりだ。
「有権者は昨年の衆院選、今年の参院選と立て続けに『自民ノー』の民意を突きつけたはずですが、自民は少数与党の立場を逆手に取り、それなりの成果を与えて野党を手なづけてしまう。おこぼれ欲しさに野党が群がるサマは、有権者への裏切り行為。事実上の翼賛体制へと一直線です」(金子勝氏=前出)
高市はどれだけ「国益」を損ねれば気が済むのか。
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