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遅すぎた利上げで日銀が陥ったジレンマ…植田総裁の慎重な物言いがアダで円安加速、長期金利も上昇
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/382004
2025/12/23 日刊ゲンダイ

物価高放置(C)共同通信社
好調な株価とは裏腹に、円・債券売りが止まらない。日銀は景気を冷やすまいと慎重に慎重を重ね、ようやく利上げに踏み切ったが、円安・物価高の抑止どころか売りが売りを呼ぶ状況を招いている。
22日の日経平均株価は一時、前週末比1000円超上昇。終値は5万402円39銭で、15日以来5営業日ぶりに節目の5万円を超えた。一方、為替相場は19日の利上げ後もジワジワと円安が進み、1ドル=157円台半ばから後半をウロウロ。22日の国債市場では、長期金利の指標である新発10年債の利回りが一時、2.100%に急上昇(価格は下落)した。約26年10カ月ぶりの高水準である。
日銀の植田総裁は利上げを決定した19日の会見で、利上げ継続の姿勢を見せた一方、目立ったのは歯切れの悪さ。次の利上げ時期について「経済情勢で判断していく」と慎重な物言いをしたがゆえに、円安・長期金利上昇に拍車をかけるジレンマに陥った。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「積極的に政策金利を上げてインフレを抑える姿勢を見せていれば、ここまで円安になっていないでしょう。植田さんも認めているように、利上げ後も実質金利はマイナスで緩和的な状況が続く。足元のインフレ率3%に対して政策金利を0.75%に引き上げたところで、金融緩和を続けているに等しいのでインフレが収まるわけがない。したがって、マーケットは日銀がインフレを抑えられないと受け止めて円を売る。円が売られるから余計にインフレ懸念が増し、さらに長期金利を押し上げる。こうした悪循環を断ち切るには、『利上げペースは年に1回、半年に1回』というマーケットの予想に反して、なるべく早い時期に再び利上げに踏み込んだ方がいい」
「買いオペ」は口先介入

さらに長期金利を押し上げる…(C)共同通信社
今年1月の利上げ以降、日銀内には「4月会合で上げられないかとの動きもあった」(日銀関係者)というから、年明けから早期の利上げも視野に入る。積極財政でインフレ促進のアクセルを踏み続ける高市政権の下では、むしろ日銀のブレーキが早いに越したことはない。
「今年度の補正予算で大盤振る舞いしたうえ、来年度予算案の一般会計は過去最大の120兆円超に上る見込みです。財政規模が野放図に膨張し、待ち受けるのは国債増発と長期金利の上昇です。植田さんは長期金利が『異常な上昇を見せた場合に買いオペも辞さない』との態度を見せていますが、国債を減らし始めた状況で買い増しするわけにはいかないし、売り浴びせのリスクもある。要は口先介入に過ぎず、簡単には買えません。まずはインフレ抑止です」(斎藤満氏)
物価の番人たる日銀が動かなければ、来年も物価高に苦しむ一年となる。1人5000円程度のおこめ券やクーポンなんて、いよいよ「スズメの涙」にすらなりゃしない。
◇ ◇ ◇
高市政権のデタラメ経済政策に国民は翻弄されるばかり。日本の経済はどうなるのか。【もっと読む】【さらに読む】も必読だ。
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