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「野党結集」とは別の方法で政権交代を成し遂げ次世代にバトンを渡したい これまでの50年 これからの50年
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/379649
2025/12/28 日刊ゲンダイ
小沢一郎

立憲に渇(小沢一郎衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ
戦後政治は、僕たちが自民党を離党して細川政権が誕生するまで、ある意味で特殊な状況の下にあった。米国の技術と市場開放によって経済復興を成し遂げ、政治的には自社(自民党と社会党)体制とは言うけれども、事実上の自民党1党政治の中で、平和に順調に経済発展を遂げることができた。
しかし、1990年代から日本は米国、そして世界から、政治的にも経済的にも「自立」を求められるようになった。それで、日本の政治も僕が目指してきた議会制民主主義、つまり政権交代が可能な民主主義をつくり上げようという動きの中で、93年に細川政権ができた。
細川政権樹立が第1のステップ、2009年の民主党政権誕生が第2のステップ。そして、第3のステップの今は大きな転換期というか、日本の政治が岐路に立たされていると思う。
しかし、野党の現状はどうか。僕は野党が連携すれば政権を取れるとずっと言ってきたし、自公が過半数割れした昨年の衆院選の時にも言ったのだけど、立憲民主党の支持率が野党3位という事実もあってか立憲もまた、国民民主党も日本維新の会もまとまる雰囲気になっていない。そこに参政党が現れたという感じだね。僕は今もまとまって政権を目指すという気持ちは捨てていないけれど、現実的には不可能に近い。とするとね、また自民党政権だ。
現実は少数与党だから、連立を組まないとならないが、立憲の「り」の字も出てこない。もう立憲は国民から忘れ去られているということだ。このままでは、社民党に党名変更した旧社会党と同じ運命をたどるだろう。これは日本の政治にとって悲劇だと思う。今の不安定で中身のない政権が続くと、今後、大変動が起きた時に対応できない。だから、何とかして我々が生き残ることで「国民の生活が第一」の政治を実現しなくちゃいけない。
「国家の政」の根幹の思想が必要

根本的なことを与野党各党の誰も言わない(小沢一郎衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ
与野党を含め、今の政治家に欠けているのは国家観だ。議論しているのは、枝葉の話ばかりで「国家の政」という視点がない。消費税をはじめ減税をいろいろ唱えてはいるけれども、それは国の根幹に関わる問題ではない。そりゃあ、税金が安くなるのはいい。けれど、例えば、誰も正面から取り上げないから不思議なのは、日本の人口減少の問題。
それから、今はコメが高いと騒いでいるけれど、深刻なのは食料自給の問題。日本では「外国から買えばいいじゃないか」ってノンキなことを言っている人もいるけれども、いずれ世界中が食料不足になる。そうすると日本に入ってくる食料もなくなってしまう。政府は増産だと言うが、既につくる農民がいなくなっている。どう増産するのか。
それとエネルギーの問題。人間の生存に不可欠な食料とエネルギー。これも自給できるようにしなければならない。
こうした根本的なことを与野党各党の誰も言わない。本当は「国家の政」の根幹の思想がなきゃならない。僕は「自立と共生」ということを根幹哲学にしている。今、言ったような国家の基本を踏まえて、その上で、じゃあ現状をどうするかという政策論が出てくるわけだ。
最終的には、僕が描いているように政権交代が可能な議会制民主主義をつくり上げたいが、野党があまりにも自己中心的で不甲斐ないので、まとまってやるという細川政権の再来は難しい。他の方法を考えなきゃならないと思う。まあ、元気なうちに成し遂げて、次の世代にバトンを渡したいね。
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