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イスラエルは合意されていた被拘束者の交換リストからパレスチナ側の要人を削除(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/313.html
投稿者 赤かぶ 日時 2025 年 10 月 11 日 04:25:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

イスラエルは合意されていた被拘束者の交換リストからパレスチナ側の要人を削除
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202510100001/
2025.10.10 櫻井ジャーナル

 ガザにおける和平合意の第1段階をクリアしたと宣言されたのは10月8日のことだが、その直後にイスラエル軍の戦車はガザ北部へ戻ろうとしていた一般市民に対して発砲、​その一方でイスラエル政府は合意されていた被拘束者の交換リストから重要人物を排除した​。

 その重要人物には、パレスチナで最も人気のある政治家で、大統領選挙が実施されれば確実に当選されると言われているマルワン・バルグーティが含まれている。そのほかパレスチナ解放人民戦線の指導者アフメド・サアダト、ハマス幹部のハッサン・サラマ、やはりハマス指導者のアブドラ・バルグーティもリストから削除されたという。停戦が合意されたなら約束を守る必要はないとイスラエル政府は考えているようだ。

 ちなみに、アメリカ政府が仲介したイスラエルとハマスの停戦協定によると、拘束されていたイスラエル人はイスラエルの刑務所で拘束されているパレスチナ人2000人と交換されるのだが、解放されるパレスチナ人のうち1700名はガザで拉致され、起訴もされていない人びと。女性や子どもを含む一般市民だ。

 今年1月にも停戦が合意され、第一段階でハマスは子ども、高齢者、女性、負傷した男性を含むイスラエル人捕虜33人を解放し、イスラエルは約90人のパレスチナ人(主に女性と子供)を解放した。ついでハマスはイスラエルの女性兵士4人、イスラエルはパレスチナ人200名をそれぞれ解放、2月にはイスラエル人の遺体と引き換えにイスラエルは数百人のパレスチナ人を解放したものの、3月にイスラエルは合意を破棄した。

 現在のイスラエルはベンヤミン・ネタニヤフが率いるユダヤ教カルトに支配されているが、かつては労働党が実権を握っていた。その構図を変えた一員は1970年代に入ってアメリカのキリスト教カルトが「修正主義シオニスト世界連合」を支援するようになったから。その結果、リクードが登場してくる。

 しかし、1981年6月30日に予定されていたイスラエルの選挙では労働党がリクードを大きくリードしていた。その状況を変えたのが6月7日に実行されたイラクのオシラク原子炉に対する空爆。イスラエル国内では支持された。

 7月17日にイスラエル軍はPLOに対する大規模な空爆を実施するが、ブライアン・アークハートNATO事務次長の説得で停戦が実現。イスラエルのアリエル・シャロン国防相も準備不足だとして停戦を望んでいたと言われている。

 そのシャロンは1982年1月にベイルートを極秘訪問、キリスト教勢力と会い、レバノンにイスラエルが軍事侵攻した際の段取りを決めた。その月の終わりにはペルシャ湾岸産油国の国防相が秘密裏に会合を開き、イスラエルがレバノンへ軍事侵攻してPLOを破壊してもアラブ諸国は軍事行動をとらず、石油などでアメリカを制裁しないように求めた。

 1982年6月に3名のパレスチナ人がイギリス駐在のイスラエル大使を暗殺しようとするが、この3名に暗殺を命令したのはアラファトと対立していたアブ・ニダル派だった。イスラエル人ジャーナリストのロネン・ベルグマンによると、暗殺を命令したのはイラクの情報機関を率いていたバルザン・アッティクリーティだという。(Ronen Bergman, “Rise and Kill First,” Random House, 2018)

 この出来事を口実にしてイスラエル軍はレバノンへ軍事侵攻するが、8月21日にアメリカの仲介で戦闘は終結、西側諸国が監視する中、パレスチナの戦闘員は9月1日までにベイルートから撤退。西側諸国は難民と難民キャンプの保護が保証された。

 撤退の直後、イスラエルのメナヘム・ベギン首相はレバノンのバシール・ジェマイエル大統領と会談し、イスラエルとの和平条約への署名を強く求めたが、イスラエルとの和平条約の締結を拒否し、残存するPLO戦闘員を掃討するための作戦を承認しなかった。

 パレスチナ難民の安全を保証していた国際部隊は9月11日にベイルートから撤退、ジェマイエルは9月14日に暗殺され、その翌日にイスラエル軍は停戦協定を無視して西ベイルートへ侵攻するが、パレスチナ難民キャンプへはファランヘ党の部隊を入れることにしていた。

 ファランヘ党を中心とする部隊は9月16日、イスラエル軍から提供されたジープに乗り、イスラエル軍から提供された武器を持ち、イスラエル軍の命令に従って行動、サブラとシャティーラの難民キャンプに侵攻し、大量虐殺を始めた。1万数千名の市民が殺されたとされている。その際、レイプなどの残虐行為も行われたという。

 パレスチナ人を虐殺したのはレバノンのファランヘ党だが、そのファランヘ党にパレスチナ人を虐殺させたのはイスラエルであり、反イスラエル感情は世界に広がる。

 それを危惧したロナルド・レーガン米大統領は1983年、メディア界で大きな影響力を持つルパート・マードックとジェームズ・ゴールドスミスを呼び、軍事や治安問題で一緒に仕事のできる「後継世代」について話し合っている。それがBAP(英米後継世代プロジェクト、後に米英プロジェクトへ改名)。そのプロジェクトには編集者や記者も参加、有力メディアのプロパガンダ機関色は強まった。現在、ガザではサブラとシャティーラでの虐殺をはるかに上回る大量虐殺が展開されているが、西側の有力メディアのイスラエル批判は弱い。

 イスラエルだけでなく、アメリカやイギリスのシオニストも約束を守らない。ロシアもウクライナで煮湯を飲まされ、停戦協定を拒否、和平協定にも慎重だ。

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【​櫻井ジャーナル(note)​】
 

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コメント
1. 赤かぶ[251724] kNSCqYLU 2025年10月11日 04:26:35 : lJ8pK1993U : dVpBS29xMS41bTY=[1] 報告
<■52行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

https://x.com/owlofsanmerida/status/1976570057632391676?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search

Another Moon
@owlofsanmerida

イスラエルは合意されていた被拘束者の交換リストからパレスチナ側の要人を削除

10月8日、ガザで和平合意の第1段階が成立したと発表されたが、直後にイスラエル軍はガザ北部で民間人を攻撃し、合意された被拘束者交換リストから有力パレスチナ人を除外した。

リストから外されたのは、大統領候補と目されるマルワン・バルグーティやPFLP指導者アフメド・サアダトらで、イスラエルは停戦合意を軽視している。米国が仲介した協定では、イスラエル人の解放と引き換えにパレスチナ人2000人を釈放することになっていたが、その多くは起訴すらされていない一般市民である。

イスラエルは過去にもハマスとの停戦合意を繰り返し破棄してきた。現在のイスラエル政権はネタニヤフ率いる宗教右派に支配されているが、その背景には1970年代に米国のキリスト教原理主義が修正主義シオニズムを支援し、リクードが台頭した経緯がある。

1981年のイラク原子炉空爆でリクードは国内支持を拡大し、その後もレバノン侵攻やPLO壊滅作戦を実施。1982年のサブラ・シャティーラ難民キャンプでの大虐殺では、イスラエル軍がレバノンのファランヘ党民兵に武器と指令を与え、1万人以上が犠牲になった。これを受けて米国のレーガン政権はメディア界の有力者と結託し、対イスラエル批判を抑制する体制を構築したとされる。

現在のガザでも同様に、過去を凌ぐ規模の民間人虐殺が進む一方で、西側主要メディアの沈黙が続いている。

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202510100001/?scid=we_blg_tw01 #r_blog

2. 赤かぶ[251725] kNSCqYLU 2025年10月11日 04:31:14 : lJ8pK1993U : dVpBS29xMS41bTY=[2] 報告

ガザで拘束の人質全員解放へ イスラエルとハマス和平計画「第1段階」合意

2025/10/10 共同通信 KYODO NEWS

イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスが9日、トランプ米大統領の和平案の第1段階として、停戦と人質捕虜交換の合意文書に署名した。 イスラエル首相府は10日、政府がガザ停戦・人質捕虜交換合意を承認したと発表した。 これまでに何度も停戦交渉が試みられたが、今回の合意が完全に履行されれば、過去のどれよりも戦争終結に近づくだろう。ただ未解決の問題も数多く残っている。

3. 赤かぶ[251726] kNSCqYLU 2025年10月11日 04:34:39 : lJ8pK1993U : dVpBS29xMS41bTY=[3] 報告
<▽42行くらい>

“ガザ停戦”正式開始 6万7000人犠牲の後に… 直前まで爆発音 計画通り「和平」進むか?

2025/10/10 TBS NEWS DIG

ガザとの境界に近いイスラエル南部には増尾記者がいます。

まずは速報です。イスラエルメディアによりますと、現地時間の正午、今から1時間ほど前に、正式に停戦が始まったということです。

こちらからはガザ北部を見ることができますが、時折、砂煙が上がっているのが確認でき、合意に基づいて、イスラエル軍が定められたラインまで軍の部隊や車両を移動させているものとみられます。

また、停戦開始時間の直前には、ガザ北部で大きな爆発音が鳴り響き、黒い煙が立ち上がる様子もありました。停戦発効のぎりぎりまで、イスラエル軍によるガザへの攻撃が行われていたことをうかがえます。

今回の合意を受けて、イスラエル国内では歓喜の声があがる一方で、ガザの人たちからは対照的に手放しでは喜べないとの声もひろがっています。

この2年間で、ガザでは6万7000人が命を失い、家族や生活基盤を失った人も多く、停戦が始まったとはいえ、今後への不安が消えることはありません。

この後、ハマスは人質を解放し、さらにその後には、和平計画の第2段階への交渉と続きますが、計画通りに進んでいくか、依然として不安定な状況が続いていきます。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/

4. 赤かぶ[251727] kNSCqYLU 2025年10月11日 04:37:22 : lJ8pK1993U : dVpBS29xMS41bTY=[4] 報告
<■75行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

イスラエル、ガザ和平計画「第1段階」を承認 人質解放へ 歓喜の声の一方で、亡き息子を思う遺族も

2025/10/10 TBS NEWS DIG

パレスチナ自治区ガザの和平計画をめぐる「第1段階」での合意について、イスラエル政府が正式に承認しました。イスラム組織ハマスが拘束するすべての人質が解放されることに期待の声があがるなか、それを複雑な気持ちで待つ人もいました。

記者
「テルアビブの広場です。人質解放の決定を受けて大勢の市民が集まり、パフォーマンスが行われるなどお祝いムードです」

9日、アメリカのトランプ大統領によるイスラエルとイスラム組織ハマスの和平計画「第1段階」合意の発表を受け、喜びに沸いたイスラエル中部テルアビブ。

「居ても立ってもいられず、ここに来ました。毎週土曜日ここに来ていますが、きょうは何もかもが違います」
「感動的です。戦争が終わり、人質が戻り、この恐ろしい2年間が終わるという希望の光がようやく見えてきた気がします」

そして、10日には。

イスラエル首相府(10日発表)
「すべての人質の解放に向けた枠組みを承認した」

イスラエル政府は閣議で和平計画の「第1段階」の合意を正式に承認したと発表しました。24時間以内に停戦が発効し、その後、72時間以内にハマスが拘束する人質が解放されるとしています。

ただ、この人質解放には、複雑な思いを抱いている人もいます。ミカエル・イルズさん。おととし10月7日、ハマスによる襲撃の際、音楽イベントに参加していた26歳の息子ガイさんが連れ去られ、人質となりました。

息子が人質となった ミカエル・イルズさん
「息子は拘束中に死にました。彼は連れ去られた時、背中を撃たれていましたが、適切な医薬品が与えられませんでした」

ガイさんはその際に負った傷が原因となり、拘束中にガザで死亡しました。

今回、ハマスは生存する人質およそ20人のほか、死亡した人質の遺体を返還することでも合意。ガイさんの遺体も近く引き渡される見通しです。

息子が人質となった ミカエル・イルズさん
「20人が生きて帰ってくる姿を見られるのはとても嬉しいです。一方で、私はとても悲しいのです。息子と別れなければならない。彼の遺体を確認しなければなりません。二度とキスをすることも、さよならを言うこともできません」

歓喜の声が響く広場で、深い悲しみと向き合うイルズさん。2年間にわたり失われた多くの命を思いながら、平和への願いを語りました。

息子が人質となった ミカエル・イルズさん
「イスラエル人でもパレスチナ人でも、若い兵士、若い市民が死に続けるのはもう十分です。私たちは未来を築かなくてはなりません。すべての政府、パレスチナの人々、そして中東全体とイスラエル。特にイスラエルが破壊するのではなく、未来を築くために賢明な判断ができるようになることを願っています」

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/

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