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イラン革命防衛隊 : 勝利の戦略理論−油井の自己破壊からペトロダラーの解体まで−
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/558.html
投稿者 DOMOTO 日時 2026 年 5 月 27 日 17:46:25: VRQtq/0DZtRLQ RE9NT1RP
 

※画像は「ペルシャ湾での海運船舶に対するイランの脅威」を示す


イラン革命防衛隊 : 勝利の戦略理論−油井の自己破壊からペトロダラーの解体まで−


日本と国際情勢と気候危機 (by DOMOTO)
https://domoto-world.com/


目次
■序 脆弱的な和平交渉
■1 イラン国内の権力構造:軍事国家「IRGCスタン」の誕生
■2 停戦中におけるイラン軍備の立て直し実態
■3 イラン革命防衛隊が覚悟する「油井の自己破壊」の想定:最大30%の永久喪失
■4 イラン勝利の理論:油井が自壊していく中で、革命防衛隊に「勝てる」成算はあるのか?
  @ 米国の耐久限界:米経済への「非対称経済戦」
  A 「激変のアキシス(中国・ロシア・北朝鮮)」による戦後復興の約束
  B ホルムズ海峡の「通航料システム」の既得権益化
  C 自活能力(Survival Economy)の過信
■5 ペトロダラー(石油・ドル覇権システム)の解体
■結語 今後の展開


      ■序 脆弱的な和平交渉

トランプは、パンドラの箱を開けた。

報道では現在(2026年5月26日)、米国とイランはパキスタンの仲介により、「1ページ、14項目からなる暫定合意の覚書(MoU)」の締結に向けて、交渉の最終段階にあるとされている。

しかし、この覚書(MoU)はあくまで「直ちに行われる攻撃の一時停止」と「詳細な交渉(30日間)の開始」を定めた暫定的なものに過ぎない。

イランは、国際法上の「非公認」機関である「ペルシャ湾海峡管理局(Persian Gulf Strait Authority)」という新組織を立ち上げ、通航料の徴収を制度化・恒久化しようとしている。この制度の立ち上げや、イラン国内の革命防衛隊(IRGC)の台頭による意思決定の強硬化は、今後締結される「政治的和平」が極めて脆弱で、いつでも再エスカレーションする(戦争でも平和でもない状態)ことを示している。

一般マスメディアはこうした水面下の「構造的な不確実性」を省き、大統領や政府の「合意間近」という公式声明を優先して報道するため、現実とのギャップが生じている。

5月26日付けで日経が中東の外交筋の話として「戦闘停止から30日後をめどに掃海作業を終了し、ホルムズ海峡の開放を目指す。イランは海峡の通航料を徴収しない」と報じている。

米イラン合意案、停戦後30日で機雷掃海 ホルムズ海峡の再開探る(2026年5月26日 日経)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB263G70W6A520C2000000/?type=my#BAAUAgAAdG9waWNfREZfVEFfMTkwNjE0MDA

この記事の中で日経は、イランが「通航料」を別名目で課金する狙いを指摘している。米国はこれを承知していると思うが、仮にここで合意が成立したとしても、いずれ決裂または破棄され、イランによるドローン攻撃などの執拗な「非対称経済戦争」の第2段階へと再エスカレーションしていく可能性が、マクロ経済的・地政学的な視点から見て極めて高い。本稿はそのような視点からこの重大な危機的状況を分析した。


      ■1.イラン国内の権力構造:軍事国家「IRGCスタン」の誕生

現況の日本の主要メディアと日本語で紹介される海外ネットニュースでは、イランと米国の和平交渉を、外交交渉を主導している現実派(ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相)と米国の交渉という側面から、ほぼ一辺倒で報道されている。

GeminiのDeep Researchによる情報収集は、ペルシャ語による一次情報もカバーする。イランの親政権メディア(Tabnak, Tasnim, Nour News)や、反体制派ペルシャ語メディア(IranWire, Iran International)が報じる現地の政局や法案審議や軍の動向だ。これらはペルシャ語で発信されるため、英語や日本語の一般メディアには翻訳や専門知識の壁により届きにくい。

米国が開始したイラン戦争では、現在、イラン国内で権力構造が大きな変化を起こし、軍事国家として「IRGCスタン」と呼ぶべき権力構造が誕生した(国名に「スタン」がつく国は中央アジア・南アジア・西アジアに位置しており、ペルシア語で「〜の土地」や「〜の国」を意味している)。

アトランティック・カウンシルのジョナサン・パニコフ氏は、イラン戦争開戦直後に次のような予測をしていた。「政権が倒れたとしても、次に現れるのは民主主義ではなく、イスラム革命防衛隊(IRGC)が実権を握る軍事独裁国家 『IRGCスタン(IRGCistan)』 であり、これが新たな地域的・国内的脅威となり戦争を長期化させるリスクとして挙げられる」。パニコフ氏は元米国国家情報副長官(中東担当)である(※下記記事参照)。

[米国・イスラエルとイランの戦争] 長期化・泥沼化すると予測する米国シンクタンク見解一覧(筆者サイト 2026年3月9日)
https://domoto-world.com/archives/us-israel-iran-war-list-of-us-think-tank-opinions-predicting-protracted-and-protracted-war.html

和平を阻んでいる最大の要因の一つが、このイラン国内における「意思決定者の変容」である。

現実派の完全な排除: 2026年2月末の空爆以降、外交交渉を主導してきた現実派(ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相)は事実上マージナライズ(周辺化)されている。現在の実権はアフマド・ヴァヒディ総司令官らIRGCの幹部会にあり、彼らは「戦士のマインドセット」に基づいて徹底抗戦を主張している。

最高指導者の「取締役」化: 新最高指導者モジタバ・ハーメネイー氏は重傷を負って潜伏しており、父アリ・ハーメネイー氏のような絶対的な権威を発揮できていない。彼は現在、軍部が提示した決定を追認する「取締役会の議長」のような役割に留まっており、軍を抑えて妥協を引き出す力に欠けている。


      ■2.停戦中におけるイラン軍備の立て直し実態

[※このセクションは、Google Gemini からの引用。]

米国が主導した「オペレーション・エピック・フューリー(Operation Epic Fury)」により、イランの防衛産業基盤、1,500以上の防空拠点、450以上の弾道ミサイル貯蔵庫、そしてIRGC海軍の小型攻撃艇の約半分(150隻以上)が徹底的に破壊された。

自力の製造能力は壊滅したものの、イランはこの停戦期間を「再武装へのスプリント(全力疾走)」と位置づけ、外部ネットワークを使った急速な補充を行っている。

立て直しの実態とサプライチェーンを項目別に記す。

弾道ミサイル:中国から過塩素酸ナトリウム(固体燃料ロケット推進剤の必須原料)の緊急密輸を受け、在庫の急速な再充填・組み立てを強行。

防空・レーダー網:中国・ロシアからのデュアルユース(軍民両用)技術支援や電子部品の調達により、破壊された防空システムの代替・再構築を急ピッチで進行。

無人機(ドローン):部品が安価で密輸しやすい特性を活かし、地下施設でのアセンブリ(組み立て)ラインを最優先で復旧。

※情報元記事
Two Iranian Boxships Under Way With Suspected Rocket Fuel Cargoes
(The Maritime Executive Mar 8, 2026 ※米国の海事専門サイト) 
https://maritime-executive.com/article/two-iranian-boxships-under-way-with-likely-rocket-fuel-cargoes

Suspected missile fuel shipments sail from China to Iran
(Mar 8, 2026 Iranintl.com ※イランの政治経済サイト)
https://www.iranintl.com/en/202603083056

Iran’s Drone Strategy (Part 1): Wartime Performance and Adaptations
(May 22, 2026 ワシントン近東政策研究所)
https://www.washingtoninstitute.org/policy-analysis/irans-drone-strategy-part-1-wartime-performance-and-adaptations

米国側(ヘグセス国防長官ら)は「イランの軍事産業基盤は破壊されており、自力での軍備再建は不可能」と牽制しているが、イランは完全に外部からの依存サプライチェーンへと切り替え、ミサイルと防空網の最低ラインを回復させようとしている。

5月20日、IRGCは「もし米・イスラエルによる空爆が再開されれば、戦争を地域のはるか外側(米軍の周辺基地や同盟国)へ拡大させる」と警告した。この強硬な姿勢は、停戦期間中に一定のミサイル・ドローン在庫の補充が完了し、「反撃のカード」を再び手に入れたという自信の表れでもある。


    ■3.イラン革命防衛隊が覚悟する「油井の自己破壊」の想定:最大30%の永久喪失

2026年5月20日頃と予測された石油貯蔵施設満杯(タンク・トップ)のデッドラインを越え、イランの国家運営と石油インフラは未曾有の危機に直面している。この石油貯蔵施設満杯がもたらす経済的・技術的な致命性は、爆撃による一時的な破壊を遥かに凌駕する。

この極限状態において、イラン革命防衛隊(IRGC)の最高意思決定者であるアフマド・ヴァヒディ総司令官ら強硬派が、最悪でどの程度の「油井の自己破壊」を覚悟しているのか、そして米国に「勝てる」と信じる成算がどこにあるのかを、第3章〜第5章で解説したい。

イラン革命防衛隊が覚悟する「油井の自己破壊」の想定:最大30%の永久喪失

イランの陸上貯蔵容量(約5,000万〜5,500万バレル)が限界に達したため、油井の「シャット・イン(強制閉鎖)」はすでに開始されている(※「油井」とは原油を採掘するために地下へ掘られた「井戸」や「設備」のこと。「油田」とは異なる)。石油エンジニアリングの専門家およびシンクタンクの分析から、IRGCは以下のような規模と確率で、国内油井の破壊(永久的な生産能力の喪失)を「覚悟(許容)」していると推測される。

永久喪失の覚悟値:
国内生産能力の約20%〜30%(日量約30万〜50万バレル)の永久破壊
イランの原油生産(戦前は約320万バレル/日)のうち、国内精製に回る180万バレル/日は維持されるが、輸出用の残り約140万バレル/日の大半がシャット・イン(強制閉鎖)の対象となる。

「ウォーター・コニング(底水上昇)」による不可逆的ダメージ:
イランの主要油田(アガジャリ、ガチサラン、アフワズなど)は発見から70年以上が経過した老朽油田であり、 Asmari炭酸塩岩層の特徴として「高い含水率」を持つ。ポンプを停止すると、油層の下にある水が一気に押し上がり、油層の隙間(岩石の孔隙)に原油を永久に閉じ込めてしまう。さらに産出物は石油と一緒に大量の水が汲み上げられるようになってしまう。

年間90億〜150億ドルの「永久損失」の受容:
IRGCは、このウォーター・コニング(底水上昇)現象によって、イラン全体の石油輸出能力の約20〜30%が永久に失われ、年間90億〜150億ドルの国家収入が将来にわたって消失するリスクを、交渉で譲歩しないための「必要経費」として冷酷に受け入れている。

※情報元記事
Iran’s Wellhead Overflow Crisis Hits Its Deadline — and the Damage Is Now Permanent 
(House of Saud April 26, 2026 ※サウジアラビアの湾岸地域の地政学専門サイト)
https://houseofsaud.com/iran-wellhead-overflow-april-deadline/

What the US naval blockade would mean for Iran’s economy
(Iranintl.com Apr 13, 2026 ※イランの政治経済サイト) 
https://www.iranintl.com/en/202604135100


    ■4.イラン勝利の理論:油井が自壊していく中で、革命防衛隊に「勝てる」成算はあるのか?

国家の生命線である油田が自壊しているにもかかわらず、ヴァヒディ総司令官らIRGCが「勝てる(=米国を屈服させられる)」と確信している背景には、彼ら独自の「非対称戦における勝利の理論」が存在する。彼らの成算は以下の4つの大きな要因に支えられている。

@ 米国の耐久限界:米経済への「非対称経済戦」
IRGCの「勝利の理論」は、米国のシステムを軍事的に破壊することではなく、「米国社会と世界経済がインフレに耐えられる限界」が、イラン油田の自壊速度よりも先に訪れるという計算に基づいている。

米国内のガソリン高騰: すでに米国内のガソリン価格は1ガロンあたり4.52ドルに達し、戦前の2.98ドルから約51%以上高騰している。IRGCは、11月の米中間選挙が近づくにつれ、国内のインフレに怒る米有権者の圧力がトランプ大統領の政治的耐久力を奪うと見ている。
「原油200ドル」の恐怖: イランは「1滴の石油も海峡を通さない」と脅し、原油価格を200ドルまで引き上げる「非対称経済戦争」を展開している。このスタグフレーションの恐怖が、米国に譲歩を強いる最大の成算である。

A 「激変のアキシス(中国・ロシア・北朝鮮)」による戦後復興の約束
イランが油田の永久損傷を恐れない最大の理由は、戦後に「中国による石油引換の復興支援」が受けられるという担保があるからだ 。

イランと中国が結んでいる25年間の包括的協力協定に基づき、戦後は中国が破壊されたイランの石油インフラを迅速に再建・近代化することが想定されている。
中国という経済的「盾」: 中国は制裁下でもイラン石油の約90%を購入し続けており、戦後もインフラ再建と引き換えに軍事産業を迅速に復興させる約束を取り付けているとされる(現在でも、中国は依然としてイランの石油輸出の約9割を購入し続けている)。
イランにとっては、今ある古い油田を失うことよりも、海峡の主権(通航料徴収権)を米国にもぎ取られることの方が、将来の国家主権の死を意味するため、油田の損傷を「一時的な設備投資の遅れ」程度にしか捉えていない。

B ホルムズ海峡の「通航料システム」の既得権益化
IRGCは既に、海峡を通過する船から高額な「安全保障手数料」を徴収するペルシャ湾海峡管理局(Persian Gulf Strait Authority)という新機関を立ち上げ、実質的な支配権を行使している。

たとえ自国の石油が売れなくとも、他国の石油(サウジやUAE等)が通過する際に「1隻あたり最大200万ドル」の手数料を中国元で徴収し続ければ、それは年間最大数百億ドルの「新しい利権」となる。イランにとってホルムズ海峡を「キャッシュマシン」に改造することは譲ることができない。
この利権を守り、戦後の「新しい常態」として世界に認めさせることができれば、油田の20%〜30%を失うコストは十分にペイできるというのがIRGCの冷徹な成算だ。

イランが「ペルシャ湾海峡管理局(PGSA)」という新機関を立ち上げ、実質的な海峡の管理と通航料の徴収を行っていることは紛れもない事実である。この事実が日本のテレビメディアや一般的な配信ニュースで広く報じられない理由として、PGSAが国際法上の「非公認」機関であるために、実質的な不法実効支配、あるいは「国家規模の臨時の検問所」として扱うため、公式ニュースとして扱いにくい性質を持っている 。

また専門インテリジェンス・メディアではPGSAによる支配管理の情報が先行しており、Geminiによれば、日本の「LOGISTICS TODAY」、「Maritime Bridge」などの日本の海運、物流、エネルギー業界の専門メディアや国際情勢インテリジェンス機関は、PGSAによる支配管理の実態をすでに詳細に報じているそうだ。

冒頭の5月26日付けの日経の記事には、イラン外務省の報道官は、ホルムズ海峡を通航する船舶に「通航料は求めない」と説明した一方で、「提供するサービスには対価がかかる」とも主張したとある。この主張には日経が指摘しているように、国際法で禁じられている国際海峡での「通航料」の形をとらず、別名目で課金を正当化し制度化する狙いがある。

C 自活能力(Survival Economy)の過信
IRGCはイランが過去47年間にわたり西側の制裁下で生存してきた歴史から、自国の「耐乏能力」を過信している。
イランは食料の約90%を自給可能であり、さらに隣国パキスタンが新たに6つの陸路国境を開放して物資(食料・薬品等)の密輸ルートを提供している。
「国民が飢え、油田が壊れても、革命政権とIRGCの支配構造さえ維持できればそれはイランの勝利である」という独裁政権特有の論理が機能している。


      ■5.ペトロダラー(石油・ドル覇権システム)の解体

トランプ大統領とベッセント財務長官は「タンク・トップ作戦(石油貯蔵施設満杯)でイランは屈服する」と見積もっていたが、IRGC(ヴァヒディ総司令官)は「油田の自壊と引き換えに、米ドルの覇権を崩壊させ、海峡を支配する」という狂信的な賭けに出ている。

IRGCの「勝利の理論」は、米国のシステムを軍事的に破壊することではなく、「米国社会と世界経済がインフレに耐えられる限界」が、イラン油田の自壊速度よりも先に訪れるという計算に基づいている。

原油価格を極限まで高騰させ、基軸通貨であるドル建ての世界経済システム全体に極限のインフレ圧力をかける。急激なスタグフレーションは、ドルの「購買力の目減り」を引き起こし、FRBの金利操作能力(インフレ制御力)を奪うことで「ドル建て資産(米国債)への国際的な信頼」を破壊させる。そして、信頼を失ったドルの隙を突いて代替決済網(人民元など)へのシフトが加速し、「ペトロダラー」というドルの国際覇権システムが内側から構造的に解体されていく。

(※「ペトロダラー(石油・ドル覇権システム)」:通称ペトロダラー協定(ペトロダラー体制)とは、1974年に米国(キッシンジャー)とサウジアラビアの間で結ばれた、世界の原油取引を米ドル建てのみに限定し、産油国が手にしたドルを米国債などで運用する仕組み。これはOPEC諸国にも「暗黙の巨大な合意」として成立した。これにより米ドルは強固な基軸通貨としての地位を確立した。

世界中が原油を購入する際、必ず米ドルが必要となるため、世界的なドル需要が恒常的に生み出される。サウジアラビアなど中東の産油国が原油輸出で得た莫大な利益(オイルダラー)を、米国債などのドル建て資産で運用し、米国の金融市場を支える。その見返りとして、米国はサウジアラビアに軍事的な安全保障を提供した。

近年の動向と変化として、現在、このペトロダラー体制には大きな揺らぎが生じている。ペトロダラー協定は2024年6月に更新されずに実質的に失効した。サウジアラビアはユーロや中国の人民元など、他通貨での原油決済を開始している。またペトロユアン(石油人民元)は台頭し、中国はロシアや中東産油国との間で人民元による原油取引を推進しており、「ペトロユアン」の動きが拡大している。かつての「原油=ドル」という絶対的な構図には変革が起きている。※Google AI モードから)

イラン(IRGC)とペルシャ湾海峡管理局(PGSA)が突きつけている要求は、単なる「通航料の人民元払い」にとどまらない。彼らの究極の非対称戦戦略は、海峡を通過する原油取引と自動車など非石油製品そのものを米ドルではなく「人民元(元)」(CIPS:クロスボーダー間支払決済システム)で行うことを要求している。Geminiによると現状では、ペルシャ湾内における原油取引と商品貿易の決済通貨は、完全にドルと人民元の「二重(あるいは三重)の決済システム」に分裂しているという。

PGSAはイラン革命防衛隊(IRGC)直属の機関であり、IRGCは米国から「外国テロ組織」に指定されている。もし日本の銀行や商社が、CIPS決済網を使ってPGSAに通行料もしくは商品代金を支払った場合、米国政府はその銀行や企業をSDN(特別指定国民)リストに登録し、ドル決済システムから永久に追放する。つまり、その企業は米国から壊滅的な二次制裁を受ける。

5月26日時点で日本の原油とLNGのタンカー計4隻がホルムズ海峡を通過しているが、これらはみな「日章丸事件」の歴史的友好関係による外交交渉の結果、「特例的に」イランの許可を得たものだ。イランが今後日本をこの「特例的」措置から外し態度と方針を一変させた場合、通航料とペルシャ湾の原油取引とその他の商品取引は「人民元(元)」で要求される。そうなれば日本企業はドル決済システムからの永久追放という壊滅的な二次制裁を受けるために、ペルシャ湾での原油取引とその他の商品取引の貿易を断念せざるを得なくなる。

イランがホルムズ海峡の通航料と原油取引で人民元決済を強要したことと連動し、中国独自の国際決済網である「CIPS(クロスボーダー間支払決済システム)」の取引規模は劇的に急増している(CIPSの1日当りの取引高は従来の850億ドルから1300億ドルへと急拡大)。これまでは、すべての原油決済が米国の監視下にあるドル決済網を通過していたが、CIPSという「ドルが一切関与しない並行決済システム」が実用化され拡大したことで、「ペトロダラー」を迂回する巨大な代替金融システムが不可逆的に誕生した。

イランによるホルムズ海峡の支配と管理には、中国とイランが一致協力する「米国による国際金融覇権の転覆」の金融戦略が込められている。

トランプは、パンドラの箱を開けた。


      ■結語:今後の展開

このような戦略プロットのため、イランが自発的に「降伏」する可能性は極めて低い。イランが5月下旬以降もこのタンク・トップ作戦の「兵糧攻め」に耐え続け、ホルムズ海峡でのゲリラ的非対称戦を継続した場合、トランプ大統領は最後通牒通りにイラン国内の発電所や主要インフラそのものを物理的に破壊する「エピック・フューリー第2段階」の大規模空爆に踏み切るかもしれない。

すでに米国内のガソリン価格は1ガロンあたり4.52ドルに達し、戦前の2.98ドルから約51%以上高騰している(5月23日時点)。イランはこの「米国民の忍耐の限界」を突くため、わざと和平交渉を長引かせて11月の中間選挙まで持ち込もうとする「持久戦」の構えを見せている。

この間、何らかの合意が成立しても「政治的和平」は極めて脆弱で、いつでも再エスカレーションする(戦争でも平和でもない状態)だろう。

IRGCは、11月の米中間選挙に向けて原油価格を200ドルまで引き上げる「非対称経済戦争」を展開する軍事態勢を整えている。


■関連リンク
[レイ・ダリオ] トランプ大統領の歴史的必然性と米国衰退予測(筆者サイト 2026年4月29日)
https://domoto-world.com/archives/ray-dalio-the-historic-inevitability-of-president-trump-and-predictions-of-americas-decline.html

ホルムズ海峡:イランはその「永続的管理」と「ペルシャ湾岸の一極支配秩序」への転換を目指す(筆者サイト 2026年4月11日)
https://domoto-world.com/archives/strait-of-hormuz-iran-aims-for-permanent-control-and-a-shift-towards-a-unipolar-order-of-dominance-in-the-persian-gulf.html


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コメント
1. ナチスカトリック十字[-64] g2mDYINYg0qDZ4OKg2KDTo9cjpo 2026年5月27日 21:28:31 : TSSYOI8vas : c0VJam5wc0hCbW8=[2] 報告
<■72行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
➡引用:カトリックバチカンイエズス会はナチスの生みの親であった2
白人至上主義・ナチスのカトリック奴隷洗礼人身売買:
黒人奴隷としての洗礼の歪んだキリストユダヤがナチスの根源


1:ナチス・ドイツの医師、洗礼名:➡👉ヨーゼフ・メンゲレ(Josef Mengele)
アウシュヴィッツ強制収容所で極めて残酷な人体実験

断種実験: ナチスの組織的な方針として、ユダヤ人などの「劣等」と見なされた人々の生殖能力を奪うための大量断種実験も行われていました。

2:➡👉「反ユダヤ主義(ユダヤ人に対する偏見、憎悪、差別)のゲルマン騎士団」の委託を受け、ナチス創立ゼボッテンドゥルフ(トゥーレ協会

3:➡👉本物ユダヤが大嫌いで隔離ゲットー・火あぶり処刑・強制改宗を迫った・差別バッチ付けを行ったカトリックの歴史的事実<セーシル=ロス『上掲書』p.177-178


*****

ナチス・ドイツ(国家社会主義ドイツ労働者党)の根幹となる思想は、
ご指摘の通り、➡👉👉極端な白人至上主義、特にゲルマン民族(アーリア人)が人類の中で最も優秀であるという「アーリア人種優越論」でした。

➡👉👉ヒトラーは、金髪で青い目、高身長の「北欧系アーリア人」を理想とし、彼らが世界を支配・指導する「支配民族」であると主張しました


➡👉「ヨーゼフ(Josef)」は、キリスト教の聖人「ナザレのヨセフ」に由来する名前です。カトリック教会などでは、霊名(洗礼名)として非常に人気のある名前
ナチス・ドイツの医師、洗礼名:➡👉ヨーゼフ・メンゲレ(Josef Mengele)は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で「死の天使」と呼ばれ、極めて残酷な人体実験を繰り返した人物として知られています。
彼の実験は、ナチスの人種至上主義に基づき、アーリア人の優位性を証明することや、多子出産のメカニズムを解明することを目的としていました

断種実験: ナチスの組織的な方針として、ユダヤ人などの「劣等」と見なされた人々の生殖能力を奪うための大量断種実験も行われていました。

***

ゼボッテンドルフ男爵の主導の下に結成されたトゥーレ協会である。このグループはドイツ労働者党(DAP)、そして究極的には国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に影響を与えた
➡👉本物ユダヤが大嫌いで隔離ゲットー・火あぶり処刑・強制改宗を迫ったカトリックの歴史的事実<セーシル=ロス『上掲書』p.177-178
➡👉「反ユダヤ主義(ユダヤ人に対する偏見、憎悪、差別)のゲルマン騎士団」の委託を受け、ナチス創立ゼボッテンドゥルフ(トゥーレ協会
トゥーレ協会の紋章鉤十字(ハーケンクロイツ:ナチ党のシンボルを指す)と剣をシンボルマーク

ナチスの卍マーク+++キリストの十字架!:騎士鉄十字章のデザイン!
ナチスの4つの卍マーク+++キリストの十字架!:アドルフ・ヒトラー とナチスの「ドイツ大鷲十字章」

➡引用:カトリックバチカンイエズス会はナチスの生みの親であった2
実質的に、ナチスを用意したのは、イエズス会

イエズス会は、第二次世界大戦を秘密裏に準備していた。ヒトラーの軍隊は、バチカンによって組織され、融資されていた
世界を征服し、それをローマ・カトリックに明け渡すためである。ヒトラーやムッソリーニ、フランコは、カトリックの信仰の擁護者としての義務を負っていた
彼らは、世界を征服し、教皇のために千年王国を建設するために立てられた器であった。その背後において、イエズス会はゲシュタポを支配していた
このすべてが、Chick Publicationsが出したTHE SECRET HISTORY OF THE JESUITSに完全に記載されている

***

➡👉本物ユダヤが大嫌いで隔離ゲットー・火あぶり処刑・強制改宗を迫った・差別バッチ付けを行ったカトリックの歴史的事実<セーシル=ロス『上掲書』p.177-178
➡➡👉黒い瞳のセム系本物ユダヤが大嫌いの、ナチスカトリックの青い瞳の白人の偽ユダヤ人・・・『ナチスとはカトリックの事である!』

1555年教皇となったパウルス4世は、突然マラーノ保護をやめ、アンコーナで取り締まりを再開、
➡➡★ユダヤ教を固守する25人を火あぶりの刑に処した。
さらに中世のユダヤ人抑圧法を復活させ、ゲットーを設けて隔離し、ユダヤ人に差別バッチを付けることを強要した。
このようなカトリック圏でのユダヤ人迫害は19世紀中頃まで続いた。<セーシル=ロス『上掲書』 p.177-178>

***

http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/557.html?c8#c8
・👉👉おかしいぞ!西側寄りのアルメニアパシニャン体制に対し
イラン製防空システム・中国製ドローン!がなぜ販売されるんだ?

・➡👉👉『西側諸国の製薬会社のモルモット人体実験とし利用される:アルメニア国民・・精神刺激薬、ステロイド』

2. ぷぴぴぷ[1676] gtWC0oLSgtU 2026年5月27日 21:44:06 : utRfMB8Nq6 : eVJlekxLQ1UvUFk=[363] 報告

 トヨタなどがナフサ製品を買い占めているので、中小零細は夏から倒産ラッシュ。
 統一狂会・棄民党と、天下り役立たずと、越後屋で儲けを独り占めだ。

   発達◎害のこだわり行動で アホノミクスに固執。高市に2chさつき

1:78円=>159円で【 物価上昇が止まらない 】 食用油は262%に上昇
2:石油価格問題で既にナフサ関連が3〜5割値上げで今後【 物価上昇が止まらない 】

3:金利1%アップ=【 借金が9兆円/年間 】も増え【 2000万世帯給付:45万円/年 】分

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 発達◎害で統一狂会の高市や憲法違反の2chさつきは 献金さえ入れば円安でもウハウハだ・・・

  文鮮明教祖様の 9条改正 緊急事態条項 基本的人権の削除 しか眼中にない。

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 とうとう中小零細だらけの地方は倒産ドミノで消滅が超加速する!!

  災害、震災、豪雨、猛暑 突風 も加わり 日本がグっじゃぐじゃにぃ〜〜が加速だな!

 発達◎害・高市棄民党に投票した負け犬の愚民たちはAIで失業かな、10年後には???

 ・・・・・・・・

3. ぷぴぴぷ[1677] gtWC0oLSgtU 2026年5月27日 22:50:16 : utRfMB8Nq6 : eVJlekxLQ1UvUFk=[364] 報告

 業務スーパーも缶詰が入荷未定!

  海外からの輸入だと 輸送費が高騰 印刷代が高騰、インク不足 だろ!

 カルビーだけじゃない、ふるさと納税の返礼品のコメは茨城の某自治体は
 印刷無しで500円も経費を節約。

 発達◎害の高市はバカの一つ覚えで「間に合っている〜」でごまかす

 統一狂会で円安でウハウハ女だわな。
 
  投票した負け犬たちは倒産させて貰うんだなァ〜〜〜

 ・・・・

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