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※紙面抜粋
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争点は国家か人権か 背筋も凍る高市熱狂現象の危うさ、怖さ
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=383908
2026/2/7 日刊ゲンダイ

笑顔のウラに… (C)日刊ゲンダイ
独裁者は愛想笑いで登場するものだ。勇ましい発言と大盤振る舞いで人々の支持を集め、やがて、危険な正体を明かしていく。演説では触れない「核武装」の火種、スパイ防止法や国旗損壊罪に見る人権軽視、庶民生活より軍拡インフレ、何よりも人々の異様な「推し」の気味悪さ。
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国民は、自民圧勝で何が起きるか分かっているのか。
8日投開票の衆院選は、各社の終盤情勢調査でも自民党の圧勝が予想されている。「自民は単独過半数を大きく上回る」「与党で300議席を超える勢い」だという。
実際に選挙を戦っている自民候補に話を聞くと、「逆風はないが、追い風もない」「手ごたえがないのに勝てる不思議な選挙だ」という声が聞こえてくる。高市首相の人気だけが頼りでムード先行の選挙戦だから、現場の感覚とは乖離があるのだ。
「争点が隠され、政策論争もなく、まるでアイドルタレントに熱狂するように人々が高市首相を支持する異様な選挙です。問題は、タレントならば人気がなくなれば出番が減るだけですが、政治はそうはいかないということ。いずれ高市人気が凋落しても、選挙結果は次の国政選挙まで変わらないのです。高市自民に大量の議席を与えれば、国会のあり方も社会も変わる。国のかたちが大きく変わる重大局面なのに、これから何が起きるかという現実を考えることなく、ふわっとした気分で目先の“推し活”を楽しむような投票行動は非常に危ういと感じます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
街頭インタビューを見ていると、高市を推す若者は「初の女性総理だから応援したい」「明るい笑顔が親しみやすくて好き」などと言う。その笑顔に隠された危険な正体にまったく気づいていないのだろうか。
“頑張ってる感”をアピール
高市は衆院解散の理由として、国論を二分するような大胆な政策、改革を進めるための力を与えて欲しいと言う。だが、「国論を二分するような政策」とは何なのか、具体的に語ろうとはしない。
「高市首相には、『何をするか分からないが、何かやってくれそう』という期待感があるのでしょう。安倍元首相が“やってる感”を出していたのに対し、高市首相は“頑張ってる感”をアピールするのが、より狡猾とも言える。“やってる感”はいずれ結果を問われますが、“頑張ってる感”はその姿勢に対しての評価なので結果は問われないからです。ただし、何をやるつもりかは明らかにしないが権限を委ねて欲しい、信任したからには文句を言わずに従えという指導者は、歴史的にはファシストと呼ばれます」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=政治学)
この選挙戦で、高市が語る「やりたいこと」は、ほんの一部だ。積極財政や安全保障政策の抜本強化を訴えるが、具体的なことは言わない。「悲願」とまで言っていた飲食料品の消費税率ゼロ政策も、街頭演説では封印してきた。
英タイムズ紙は、高市勝利が濃厚な衆院選について、「How to win an election:speak clearly but say nothing」と報じた。選挙に勝つ秘訣はハキハキ話し、実は何も言わないことだと海外メディアにも見抜かれている。
高市が選挙戦で一貫して訴えているのは、個別政策の中身ではなく、圧倒的多数の議席を与えて欲しいというお願いだ。
「重要な委員会(の委員長ポスト)を全部他の党が持っている。だから高市内閣で政策を打ち出しても実現できない」と被害者ヅラし、「予算委員長だって野党だし、大臣がいくら手を挙げても、私にばっかり当たる」と不満をブチまける。
そんなに答弁したくないなら、首相になんてならなければいいのだ。権力は欲しいが説明責任は果たしたくない--。そんな無責任なリーダーを国民は信任できるのか?
多数派を形成すれば一気呵成に改憲・軍拡へ

有権者の覚悟が問われる (C)日刊ゲンダイ
「高市自民に安定多数を与えたら、好き放題になりますよ。予算委員長にイエスマンを置けば、都合の悪いことには答えなくていい。国民は自民党の裏金問題や旧統一教会との癒着問題を忘れたわけではないでしょうが、今回の選挙は高市首相を支持するかどうかという人気投票になり、裏金問題で落選した候補者もこぞって国会に戻ってくれば、これらの問題も“なかったこと”にされてしまいます。選挙で多数派を形成すれば一気呵成に改憲・軍拡に突き進む。消費税減税どころか、防衛費増額のための増税もあり得ます。国債を無尽蔵に発行してハイパーインフレを招くか、増税か。いずれにしても、高市首相の作り笑顔にだまされて信任を与えたら国民生活はますます苦しくなるのに、選挙後に気づいても後の祭りです」(政治評論家・本澤二郎氏)
独裁者は、得てして愛想笑いで登場する。研いだ爪を隠し、庶民の味方のフリをして信頼を集め、勇ましい発言で人々を熱狂させ、権力基盤が盤石になったところで自国民に牙をむく。ヒトラーもそうだった。
ヒトラーだって、最初からコワモテで売っていたわけではない。笑顔で子どもと接する姿がプロパガンダに多用され、庶民の味方のような顔をして、労働者階級からも熱烈に支持された結果、独裁者になったのだ。ナチスの広報戦略が奏功したのである。
「高市首相が笑顔で自身への信任を呼びかけることは、白紙委任状をよこせと言っているようなもの。ナチスドイツで1933年に制定された全権委任法を想起させます」(五野井郁夫氏=前出)
人気投票に持ち込んで圧勝してしまえば、うるさい野党をガン無視できる。委員長ポストを独占して、少数意見に配慮する必要もなく強行採決で何でも決められる。それは、熟議の末に合意形成をはかる本来の民主主義とはほど遠い姿だ。
改憲して戦争ができる国に
高市が進めようとしているスパイ防止法や国旗損壊罪の制定も、国家を優先して個人の自由を制限する人権抑止政策と言える。非核三原則の見直しに前向きで、「強い国家」を志向していることも周辺国との火種になりかねない。国家が強権的になるといたるところで軋轢が生まれる。
「高市首相は『普通の国になるだけ』と言いますが、それは要するに、改憲して戦争ができる国にするということです。人権よりも国家を優先する戦前回帰的な思考は時代に逆行し、間違いなく国民を抑圧するのに、虐げられる側の人々が率先して高市首相を支持している現象には背筋が凍る思いがする。80年前の戦争から、われわれは何を学んだのか。この選挙の本当の争点は、国家か人権か、大企業のための政治か生活者のための政治かということなのです。中道改革連合が掲げる『生活者ファースト』は、明確な対立軸になり得たのに、多くの有権者が高市氏のパフォーマンスやSNSの軽いノリに引っ張られている。自民が大勝すれば何をされても、若者が戦争に駆り出されても文句は言えないのですよ。有権者は本当にそれでいいのでしょうか」(五十嵐仁氏=前出)
強い国家、強い経済はもちろん大事だ。だが、それが国民生活を犠牲にしたものであっていいはずがない。有権者は、国家のために国民に我慢を強いる政治を求めているわけではないだろう。
冷静に考えれば、高市自民に圧倒的多数の議席を与えることの危うさは理解できるはずだ。それでもバランス感覚が働かず、自民圧勝の流れが変わらないとしたら、どんな恐ろしいことになろうと、望んでもいない負担を押し付けられようと、それはもう有権者が選んだ結果と諦めるほかないのか。
不気味な熱狂の先には何が待ち受けているのか。有権者はそこまで覚悟して高市に信任を与えるのか? ひたすら国家に従属し、国家に奉仕する人生に少しでも疑問を感じるなら、今回ばかりは自民に投票してはダメだ。
ふわっとした「推し活」に流されている場合ではない。
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