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沈みゆくトランプ米国にしがみつけば、日本は共倒れだ 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/385913
2026/03/31 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

妄信が共倒れを招く…(いきなりトランプ米大統領に抱きつく高市首相=ホワイトハウスのXから)
高市首相は、ずるずるとトランプ大統領のイラン戦争の泥沼に引き込まれている。日米首脳会談では、トランプに抱きつき、国際法違反については不問。イランだけを非難する形をとった。
国会では何の説明もしなかったにもかかわらず、トランプに説明をした内容は外交上の秘密だと称して一切語らない。高市の態度を見ていると、このままでは戦争に巻き込まれていきそうな勢いである。
停戦になれば自衛艦を派遣すると言うが、現在のトランプとイランの停戦交渉がうまくいく見込みは薄い。仮に停戦が実現したとしても、問題はどのような状態での停戦かということだ。例えば、一時的な停戦状態であっても、戦闘地域に自衛艦を派遣するのかという、極めて大きな判断が伴うことになる。
トランプはベネズエラ攻撃の経験で味をしめたようだが、いわゆるゲーム理論でいう「脅し戦略」を使えば譲歩を引き出せると安易に考えている。しかし、イランは簡単に屈服はしないだろう。イランは9000万の人口を抱え、正規軍が60万、民兵が100万もいる国だ。しかもアメリカとイランは別々の非対称な戦争をしている。米国が「体制転換」を目的とする一方、イラン側は石油価格を吊り上げて米国に経済的打撃を与えることを目標にしている。イランは超低空ドローンとロケット砲で十分に目的を達成できる。しかもイスラエルはレバノン南部を占領し、領土拡張の戦争をしている。互いに妥協の余地はない。
となると、トランプ米国は勝てない可能性が出てくる。なぜならば、この状態で石油の値段が上がり、ガソリンや燃料費が上昇し雇用の伸びが鈍化し、かつ個人消費も落ち込み始めているからだ。明らかにインフレ下の不況、すなわちスタグフレーションになりつつある。
昨年末には、彼の地盤であるマイアミの市長選で共和党候補が敗北。さらに先日はフロリダ州議会の下院特別選挙でも民主党に議席を奪われた。このまま行けば、トランプは中間選挙で勝てないだろう。そうなれば、トランプは残り任期2年でレームダック化し、インフレのもとでさらに関税政策を続ければ、共和党は大統領選でも勝てるはずがない。
このような状況下では、高市がトランプとの共倒れは避けられない。憲法秩序を無視してイラン戦争に協力し、一方で日本もスタグフレーションに陥り、1ドル=160円を突破したが、円も国債も売り込まれるという経済危機に直面する可能性がある。その責任の一端はマスコミにある。日本のマスコミは「アメリカと仲良くすれば成功」という長年の習い性で、根本的な判断を誤ってきた。今こそ、まともな言論を取り返す時だ。

金子勝 慶大名誉教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。
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