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4月ナフサ生産22%減、それでも「足りている」の無責任説明…値上げラッシュが6月からいよいよ本格化
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/388357
2026/06/02 日刊ゲンダイ

包装や物流コストが上昇、当たり前のように値上げが本格化する(C)共同通信社
やっぱり「足りていない」。経産省は5月29日に石油統計速報を更新。4月のナフサの国内生産が前年同月比約22%減の90万キロリットルだったと明らかにした。
さらに、国内販売量は同約35%減少の193万万キロリットルで、海外輸入も同約44%減の110万キロリットル。原油輸入量自体も、同約65%減の407万キロリットルまで落ち込んだ。
明確な供給不足が表面化したのに、経産省の見解は従来通り。減った分はナフサ由来の化学製品の在庫を活用して賄っているため、「必要量は足りている」という。赤沢経産相も31日「(生産設備の)定期修理がその月に集中したのが原因。100%の水準に戻るだろう」と、ノンキなものだ。
しかし、足元では混乱が続く。建築業界はシンナー不足や塩ビ管、断熱材などの資材高騰に苦しみ、食品業界では包装資材の値上げが相次ぐ。農業分野でも、米袋や農業用フィルムなどの価格上昇に悲鳴が上がっている。
「そもそも、資材が足りていることと、価格が吊り上がっていることは、分けて考えるべきです。確かに、ナフサ由来製品の必要量自体が足りている分野はあるかもしれないが、原油高などで調達コストが上昇し、企業の経営を圧迫している。『足りているけど高い』というケースがよく見られるのです。政府はこうした価格上昇にはあまり言及せず、『量は足りている』と一方的な説明をするだけ。農業や食品産業従事者は、イラ立ちを募らせています」(ナフサ不足を取材する大手メディア記者)
物流費や包装資材が高騰
高市政権が「根拠なき楽観論」を振りまいている間に、値上げラッシュが6月から、いよいよ本格化してしまう。
帝国データバンク(TDB)の調査(5月29日公表)では、6月に値上げする飲食料品は1078品目で、5月からナント13倍増。7月には一層加速し、2269品目と6月から倍増する。例えば、山崎製パンは306品目を平均5.6%値上げ。伊藤ハムも、ハムやソーセージなど220品目を約5〜30%引き上げる。いずれも原材料高に加え、中東情勢の緊迫化を理由としている。
TDBは石油危機を受け、「包装資材やエネルギー、物流費の上昇分を製品価格へ転嫁する動きが表面化している」と指摘。そのうえで「今夏以降に広範な値上げラッシュが続く」としている。
実際、8月からも冷凍食品大手のニチレイフーズがほぼ全商品を最大約20%、プリマハムも約250品目を5〜35%値上げする。物流費や包装資材の高騰が要因で、終わらない値上げの波が一気に押し寄せてくるのだ。
令和のオイルショックに伴う異次元の食品高騰を前に、相変わらず現場の実態を顧みない政権は、あまりにも無責任だ。
◇ ◇ ◇
高市政権の無為無策ぶりについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
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