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[政治・選挙・NHK217] 木村草太氏の天皇退位への提言は見事  小林よしのり 赤かぶ
59. 母系社会[1267] leqMbo7Qie8 2016年12月24日 15:00:40 : 2cIt7YqVUE : _Vn3QOEj4Do[1]
★そもそも、日本列島固有の宗教は、かつて全人類が普遍的に信仰していた『草木国土悉皆成仏』の縄文神道=古神道=狩猟採取民族のアミニズム的宗教であって、アマテラス教のような太陽重視ではなく、月を重視していた。というのは、月を信仰する宗教は、古代オリエントやギリシャ、ローマ、インド、中国など世界中にあるが、皆豊饒を約束する大地母神的な女神信仰である。

(つまり、初期の人類社会は母系社会であり、現在でも世界の民族の15%は母系社会。ヨーロッパを除き全ての大陸にある。日本の場合、先住民の縄文人も母系社会で、弥生人系の天皇部族も母系社会。証拠は源氏物語で男が女の家に行く通い婚の物語。当然女性天皇もOK。今でも日本は純粋な父系社会ではなく双系社会)

アマテラス教は太陽信仰系宗教であるが、女神信仰でもあり、狩猟採取から農業に転換した時代に成立した中間的、混合的な新しい女神信仰と考えられる。太陽信仰となる農業は2万3000年前にパレスチナで始まり、中国は約7000年前で、日本では約3000年前。

だから、太陽信仰系宗教は2万年前後の歴史しかない新しい宗教で、太陽を神とする農業民の宗教であるアマテラス教の歴史は、日本では最長でも約3000年しかない。だから、天皇家のアマテラス教は日本固有の宗教ではなく、アマテラス教は縄文人の血が濃厚な東日本や四国、九州南部、琉球民族とアイヌ民族などの縄文人系先住民を征服した弥生系民族の宗教である。

●日本固有の宗教である縄文神道は祖先の霊を崇拝する宗教でもあり、お盆やお彼岸には、「あの世」から祖先の霊が戻ってくるとする宗教。日本人は太古の昔から、死ぬと「高天原」のような天空の異界ではなく、魂は特異な山の山頂や巨石、大木、あるいは海の果てにある「あの世」で何十年か休み、再び元の家の赤ん坊として「この世」に戻ると考えられていた。

(それで、子供は祖先霊の生まれ変わりでもあるので、日本人は太古の昔から子供を大切に育てていた)

また、アマテラス教系神道の祝詞では、罪穢れを地下の「根の国」に押し流すとしたり、「根の国」は悪霊邪鬼の根源のような異界として描いているが、「あの世」は「根の国」のような気味の悪い所ではない。「古事記」では、スサノオが「根の国」を「妣(はは)の国」と呼んだりしている。つまり、アマテラス教では「根の国」は正と負の二重性のある世界と捉えられていたが、「あの世」はそのような二重性のある異界ではない。だから、アマテラス教は、日本固有の宗教ではない。

(アマテラス教系神道の祝詞には、東日本系と西日本系の2種類があるが、これは、東日本の縄文人が征服され、縄文神道がアマテラス教と混合した証拠である)

●日本人の「あの世」には恐ろしい閻魔様による審判は無い。悪いことをした人や、この世に執着を残した人も、丁寧な葬式で「あの世」に行ける。仏教伝来後の日本人は死ぬことを、「お陀仏した」=仏(神)と言うようになったが、縄文神道では悪いことをした人でも、丁寧な葬式で神にも成れるとされていた。それで、日本人は非常に葬式を重視していた。

このように、日本人が何万年も前から信仰していた縄文神道では、特別に葬式を重視する自然宗教であった。それで、現在でも、人間だけでなく、うなぎ供養やふぐ供養、更には非生物である針供養や人形供養なども行われている。本来は葬式を重視しない仏教も、信徒からの要望で日本では「葬式仏教」に成らなざるを得なかった。「葬式仏教」は仏教の堕落ではなく、日本化した仏教であり、アマテラス教とも無関係である。

●今回の事態は、天皇は死ぬまで働かなければならない<高級奴隷>であることを疑問の余地なく実証した。天皇と言えど人間なので人権を認めるべきで、普通の老人と同じように、いつでも息子や孫と会えるように待遇も改善すべきである。

天皇自らが<人間宣言>を行った。天皇自身が<生き神>ではないと言ったのである。つまり、天皇の祖先も、我々一般庶民の祖先と同じ「原人」や「猿人」であること、更に遡ればネズミや菌であることを認めたのである。

人間宣言を行った以上、天皇は中国の伝説的皇帝で、儒教が聖人と崇めている堯や舜のように、その時に最も優れた人物に天皇の位を譲る=禅譲を断行するべきである。たとえば、ノーベル賞の受賞者や老人介護に貢献した偉人であるが、ネットを利用して「人気投票」で決めても良いだろう。

普通の人が天皇なら、警備費も含めて年に1億円も掛からないが、今は宮内庁1000人、皇宮警察1000人で、地方行幸費も含めれば年に300億円も掛かる。

★日本民族は世界の億単位の人々から、唾棄すべき封建思想である<血統主義>思想を守るために、わざわざ血税を300億円も浪費しているアホな民族と思われているだろう。

天皇は年がら年中、アマテラス教の宗教儀式を税金を使って行っているから、明らかに<政教分離>原則にも抵触している。天皇は日本有数の大地主=大富豪でもあり、多数の信者がいるので、お布施だけでも十分に品位を保った暮らしも可能である。

★縄文神道の死生観では、死後に審判され、場合によっては地獄に落とされるというようなことはない。悪人は丁寧な葬式をして、生まれながらの悪人ではないとすれば「この世」に戻るのに普通の人よりも時間が掛かるが「あの世」に行けて、神にもなれる。

そもそも、地獄が有るなどと言う宗教は、支配者が被支配者を支配するために捏造した、正に反人間的宗教であり、野蛮な宗教。

★現在のアフリカや南米の大半の狩猟採取社会には、権力者はいないことでもわかるように、大半の狩猟採取社会は階級分裂していない女神信仰の母系社会であった。

★地獄の存在を唱える宗教は、農業化で登場した支配階級が、母系社会を支配に適した父系社会に変えるために、地獄の思想を捏造して、女神信仰の民衆を脅した支配階級のために創られた宗教である。

★日本人が太古の昔から信仰し、今でも信仰している<縄文神道>は、現在の世界中の先住民の信仰と本質的には同じ大変優れたアミニズム宗教であり、また、日本のアミニズム的宗教も含めたアジアの伝統宗教は、現代科学が切り開いた非実体主義的な相対性理論や<相補性>という概念を導入した量子力学的世界観とも近い。

★現代日本人が実際に信仰している死生観・世界観こそが、最も優れた人間的な宗教である。

宮中祭祀
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E4%B8%AD%E7%A5%AD%E7%A5%80
http://www.asyura2.com/16/senkyo217/msg/901.html#c59

   

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