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[政治・選挙・NHK205] 自衛官の息子のために親子の縁を切ってまで安保法制廃止を訴える―「ママの会」が新宿でアピール  志葉 玲 赤かぶ
6. FEMA入予定者[28] gmWCZIJsgmCT_JdckuiO0g 2016年5月06日 22:35:02 : sAe8cKWY7g : bP4_@Y7SgVA[1]
「戦争とジェンダー」(若桑みどり著より)
「この巨大な利益追求型社会は、ふつうの人間たちにとってたのしい場所ではない。それでも働き蜂が瞬間花の香りを楽しむように、みなささやかな幸福をもとめて必死でいきてはいる。しかし、そんな幸福もその「一握りの人間たち」が利益のためにおこす戦争がおこればこっぱみじんになってしまう。最大級の金持ちはスイスに逃げればいいが、ふつうの人間にはそんなことはできない。いちばん危険な戦場には金持ちはいかない。会社で低い給料で働いていた人間が、戦争で兵隊にいくものだ。」
 こういう資本主義の発展過程の説明で、私にとって興味深いのは、彼が資本主義が男女の不平等を確実なものにしたとして、現代社会におけるジェンダー的な「病根」を鋭くみていたことである。〜ウォーラーステインのえらさは彼が資本主義システムをまさに成人男子のみをまともな社会の価値ある成員だとする「人間観、価値観」をつくりだし、浸透させたことを重要なことだと指摘したこと、つまり、女性、老人、子供、よそものなどにとって全然快適ではないシステムなのだ、とはっきりいっていることだ。本人が男性であるにもかかわらず。
 無垢で無知な民衆の生命と財産を危機にさらしてでも戦争を起こし、彼らを戦場に追いやり、故郷を焦土と化すのは、近代においては国家であることは明白になった。なぜなら、われわれは国家の指導者によって、自衛隊を派遣するぞといわれたように、戦争をするぞといわれるだろうからである。またかつても非人格的な国家(日本の場合には万人がさからうことができず、さからえば生命が保障されなかった絶対的なシステム)がそれを起こし、継続するのである。
 しかし、戦争を起こすのは資本主義国家だけではない。〜歴史的事実として、社会主義国家も戦争を起こす。
 (ベネディクト・)アンダーソンは、国家それ自体ではなく、おのれの国家を至上の価値とみるナショナリズムこそ、その元凶であると指摘する。それはまるで宗教か親族のように「普遍的」であり、かつ本源的なものであるかのように、集団の心をまとめあげ、引き絞るのである。
〜また、同年の十二月二十五日の共同通信配信記事によると、都教委は君が代・日の丸の指導を強化するため、学校に職員を派遣して、式進行を監視することを決定し、「まるで戦前だ」と現場教師らが反発したとある。それはそうだ。戦前のようにするのがこの法案の目的なのだから。〜国民国家において、戦争する必要があったときには、いつでもこの至上の祖国愛が強調された。〜この「民主主義国家」、「信条と思想の自由が保障された国」で、かつての全体主義が復活しているのを見るのは衝撃である。
 このことから、かつての軍事ナショナリズムのシンボルを再利用することによって、かつてそうであった「国家」を心のなかに再想像させようと、支配者たちが考えていることがわかる。〜戦時の国家、国旗を変えず、あえてそれを強制するのは、かつての国家体制の復活、むしろ継続を意味している。むろん、それは若い心に人は国家のために死ぬべきだという思いを植えつけるのが最終目的であり、それが再軍備への地ならしであることもあきらかである。だからこそ、歴史を知る人、アンダーソンを読んだ人、智恵ある人びと、平和を愛する人びとは、それに反対するのである。
http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/597.html#c6
[政治・選挙・NHK205] 自衛官の息子のために親子の縁を切ってまで安保法制廃止を訴える―「ママの会」が新宿でアピール  志葉 玲 赤かぶ
8. FEMA入予定者[29] gmWCZIJsgmCT_JdckuiO0g 2016年5月06日 22:43:22 : sAe8cKWY7g : bP4_@Y7SgVA[2]
「戦争とジェンダー」
副題−戦争を起こす男性同盟と平和を創るジェンダー理論
http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/597.html#c8
[政治・選挙・NHK205] 自衛官の息子のために親子の縁を切ってまで安保法制廃止を訴える―「ママの会」が新宿でアピール  志葉 玲 赤かぶ
9. FEMA入予定者[30] gmWCZIJsgmCT_JdckuiO0g 2016年5月06日 23:03:00 : sAe8cKWY7g : bP4_@Y7SgVA[3]
下から12行目に追加
〜アンダーソンはいう。「国民国家の戦争はあきらかな侵略戦争であっても聖戦といわれた。聖戦とはイスラム的概念だが、第一次大戦のドイツ、第二次大戦の日本でもさかんに用いられた。それはもはやイスラム的概念ではなく、ナショナリズムの語彙となった。戦争に入るとナショナリズムの言説(プロパガンダ)が頻繁、過剰に生み出され、人びとはその空間のなかに生きる。」
「この閉じられたナショナリズムの言説空間こそ、若者が国家のために生命を賭けて戦場に赴く衝動を発生させる場になった。この場に入り込んでしまうと、言説でしかない政治的フィクションが自明の理のように見えてくる。将軍たちが「戦争やむなし」といいつのるのは、まったくこの閉鎖的な言説空間の外部から考えることができない人間だからである。」
http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/597.html#c9
[政治・選挙・NHK205] 自衛官の息子のために親子の縁を切ってまで安保法制廃止を訴える―「ママの会」が新宿でアピール  志葉 玲 赤かぶ
13. FEMA入予定者[31] gmWCZIJsgmCT_JdckuiO0g 2016年5月07日 00:14:39 : sAe8cKWY7g : bP4_@Y7SgVA[4]
最後に追加
「戦争とジェンダー」より
 女性は力と勇気と連帯をもたなければならない。男たちが戦争を起こしてきたのだから、今度は女性たちが平和をつくらなければならない。そうでなければ、人類は同種が相互に殺しあうという「機能誤差」のために絶滅してしまうだろう。 
 敵意と憎悪ではなく、人間と生命への愛を回復し、かつてあった平和を地上に復活させなければならない。今世界にとって必要なのは、国家間紛争を前提にした軍事的な安全保障ではなく、人類が、この世界で、安全に平等に生きていくための人間の安全保障である。
 数百年あるいはもっと早く、人類は、「そのころは、国家どうしが利権のために争い、国民はみな戦争に狩り出されて殺しあっていました」と、そのおどろくべき野蛮さを教科書に書くだろう。
http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/597.html#c13

   

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