テレビにアスリートたちの顔がでて、
「やった、よくやった、日本の誉」なんて言葉が充満する。
まして「国民に勇気と幸福を与えるためにがんばった」
なんて言葉には、うんざりする。

スポーツとは関係ない、その他の大多数の国民にとって、
そんな空気は毒ガス同然の重圧でしかない。
「自分のために頑張った。自分は幸せです」と何故言えない。
だったら、可愛げがある。

そもそも、日々を静かに慎ましく生きているものにとって、
誰かがホームラン新記録をだそうと関係ない。
関係あるのは、こちらの神経を逆なでしてくるのは、
「オールジャパン、喜ばなければならない、誇りに思わない人間は屑」
というような重苦しい空気である。

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