35. 中川隆[-6091] koaQ7Jey 2025年6月25日 06:09:02 : 2jqFjVeHW2 : MnNKWEdPdXp1MzY=[1]
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ジョン・ミアシャイマー 「イラン戦争に対するイスラエルロビーの推進を暴露」 2025年6月24日 john mearsheimer
米国のイラン政策とイスラエルの影響
最近のインタビューで、シカゴ大学の著名な国際関係論学者であるジョン・ミアシャイマー教授は、イランの核問題とそれに対する米国の政策におけるイスラエルの影響力について、鋭い分析を展開しました。
教授の洞察は、中東地域の複雑な力学と、国際政治における米国の立ち位置に深く切り込んでいます。
イランの核開発:止まらない現実
ミアシャイマー教授は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がイランの核問題を解決したと主張しているにもかかわらず、イランが核兵器を保有する可能性はかつてないほど高まっていると指摘します。
教授によれば、イランはすでに多くの専門知識と能力を有しており、既存の施設が破壊されたとしても、より安全な場所に再建することが可能です。さらに、このような攻撃は、イランに核兵器開発を加速させる動機を与えることになると警鐘を鳴らしています。
米国政策におけるイスラエルの絶大な影響力
教授は、イスラエルとその強力なロビー団体が米国の政策に絶大な影響力を持っていることを繰り返し強調しています。
彼は、米国の対イラン政策が実質的に「イスラエルのための戦争」であり、イスラエルを優先する勢力がアメリカ自身の国益を優先する勢力を凌駕していると述べています。
核不拡散体制への打撃と米国の国際的評価
イランを巡る一連の出来事は、核不拡散体制に大きなダメージを与えたとミアシャイマー教授は考えています。
この状況から得られるメッセージは、核兵器が究極の抑止力であり、イスラエルや米国からの攻撃を防ぐ唯一の手段であるというものです。
さらに教授は、米国が国際的に「ならず者国家」と見なされており、日本や韓国のような同盟国からも非難されていると指摘します。
彼は、米国がガザにおけるイスラエルによる行動に加担していることを挙げ、米国の国際的な評判は「ズタズタになっている」と表現しています。
ガザ情勢とイラン問題の関連性
ミアシャイマー教授は、イスラエルがガザとヨルダン川西岸を「浄化」する最善の機会は、大規模な戦争の文脈の中にあると分析しています。
イランとの戦争を開始することで、国際社会の焦点がイランに移り、イスラエルはガザでの行動をエスカレートさせ、パレスチナ人を追放する自由を得ると説明しています。
中国への影響と米国の戦略的弱体化
米国が中国を主要な脅威と見なしているにもかかわらず、ミアシャイマー教授は、ウクライナ戦争や中東での紛争への関与によって、東アジアにおける米国の戦略的状況が著しく弱体化していると指摘しています。
彼は、イスラエルが米国の「足かせ」となっているという見方を示しています。
イスラエルロビーの影響力の継続と今後の展望
世論レベルではイスラエルロビーの影響力が弱まっている兆候があるものの、政策レベルでは依然として「致命的な効果」を発揮していると教授は見ています。しかし彼は、民主党において世論が政策レベルの変化につながる可能性に希望を抱いています。
JCPOA(イラン核合意)の背景
教授は、オバマ政権下でイラン核合意(JCPOA)が締結されたのは、オバマ大統領がイスラエルが米国の「足かせ」であることを理解し、イランとの合意が理にかなっていると認識していたためだと説明しています。しかし、トランプ大統領が就任後、イスラエルロビーの圧力によりJCPOAから離脱したと述べています。
ジョン・ミアシャイマー教授インタビュー
国際政治の複雑さを理解し、ニュースの裏側にある力を洞察するための重要な手がかりとなるでしょう。
http://www.asyura2.com/24/ban12/msg/640.html#c35