日蓮宗、日蓮正宗の者は、期限を過ぎても、経典の根拠を示すこと

　ができなかった。

　よって、日蓮は「南無妙法蓮華経」をかってに捏造し、経典のどこに

　も無いものを仏法だとうそぶき、大衆を騙した大謗法の輩である。
　

　釈尊は「この法華経は深智の為に説く、浅識はこれを聞いて迷惑して

　悟らず、一切の声聞及び辟支仏は、この経の中においては、力及ばざ

　るなり」（譬喩品）

　と説かれた。

　声聞や辟支仏といった、私たち凡夫とは比較にならぬ優れた人たちで

　さえ、助からぬと説かれている。

　また、『法華経』に帰依し行ずる人が、必ず守らねばならぬ三つの規

　則に「室・衣・座の三軌」がある。

　室……一切の人々に大慈悲をもって接する。

　衣……いかに苦しいことでも笑って忍ぶ。

　座……一切のものに対する執着を断つ。

　法華経に帰依するとは、これを実行することだが、

これが比叡山・天台宗の千日回峰行である。

　しかし、いかに実践が困難極まるものか、分かるで

　あろうし、千日回峰行でも悟ったものはいないので

　ある。

　まして、ろくに修行もしていないものが、「法華経

　に帰依」などとは笑止千万である。

　日蓮は仏門に入りながら一生、仏教を謗り続けて、

　六十一歳で死んだ。

　この男ほど仏教を謗った者はいない。

　いわゆる四箇格言では「念仏無間、禅天魔、真言

　亡国、律国賊」と叫んで、多くの人々を惑わした。

　これは、「念仏称えるやつは無間地獄へ堕ちるぞ

　、禅宗の者たちは天魔だ、真言宗のやつは国を亡

　ぼすぞ、律宗は国賊だ」

　と当時盛んであった仏教の諸宗をそしりまくった

　のである。

　「念仏無間」などは日蓮の勝手な造語で、経典のど

　こにもそんな言葉はない。

　むしろ『観無量寿経』には「汝好くこの語を持て、

　この語を持てとは、すなわちこれ無量寿仏（阿弥陀仏

　）の名（念仏）を持てとなり」と念仏の尊さが説かれ

　ている。
　

　また『観仏三昧経』には、釈尊が臨終の父王に念仏を

　勧められたとあり、もし念仏無間なら、釈尊は父を地

　獄に堕としたことになる。

　念仏を謗るものは必ず無間地獄に堕つるとまで明示さ

　れている。

　
　謗法罪ほど、恐ろしい大罪はないと釈尊は教えておら

　れる。この大謗法の報いによって、日蓮は一生貧乏の

　ドン底で苦しみ、島流しに二回遭い、住居を追放され

　ること二十余回という災難に遭っている。しかも、五

　十六歳から六十一歳まで慢性下痢で苦しんで悲惨な最

　期を遂げた。
　

　法謗の大罪の報いはこの世だけでは済まず、日蓮は死

　後、無間地獄で八万劫、大苦悩を受け続けるだろうと

　説かれる。

　「念仏誹謗の有情（人間）は　阿鼻（無間）地獄に

　堕在して、八万劫中大苦悩、ひまなくうくとぞとき

　たまう」

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