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[政治・選挙・NHK260] 政党の立ち位置(その10) ポスト・グローバリズム (id:ySatoshiの文化領域論) 肝話窮題
4. 2019年5月02日 08:50:20 : edNDjt5O7U : R2hmSVp6dEh6Qy4=[1]
グローバリズムとは世の中に金で買えないものはあってはならないというイデオロギーである

・中流層の破壊

「衣食足りて栄辱を知る」「恒産なくして恒心なし」という諺が示すように、人間は食うや食わずの状態になると倫理や道徳を省みる余裕もなくなる。「カネのためなら何でもする」恥知らずの数も、いきおい多くなってゆくだろう。ゆえにリアリストを任ずる政治家は民衆を「食わせる」ことを第一に考えるものだ。

ところが昨今の日本やアメリカでは、政治の不作為で、あるいは作為で、中流層が貧困層に追いやられている。意図的に行われているとすれば、それは「カネのためなら何でもやる」人間を増やすためにやっていると考えるほかはあるまい。「カネのためなら何でもやる」人間が増える前と増えた後では、カネのもつ性質そのものが変化する。たとえば愛や友情や名誉や品性といったふつう金では買えないとされるものがカネで買えるようになるかも知れないし、カネを伴わないそれらが無意味なものになるかも知れない。

一生かけても使いきれないほどの金を手に入れながら、幸せに暮らす中流層を貧困層に陥れてまでもさらなる収奪を行うのは、そういう「金の性質を変える」目的を持っていると考えなければつじつまが合わない。人間の使える金には限界がある。限界を超えた財産を持ってもふつうは意味がない。意味があるとしたら、自分が豊かになるだけでは決して手に入らないものを、他者を貧困に落とし込むことにより手に入れようとしていると考えざるを得まい。

・「情念」

現在日本から収奪の対象にされようとしている「水」や「種」。本来は市場原理になじまない「社会的共通資本」を彼らは平気で商売の道具にする。アメリカで一大ビジネスとなっている「刑務所ビジネス」や「教育ビジネス」、日本の郵政民営化なども文脈は同じである。先人の知恵として商売の対象にしてはならないものが今の時代にことごとく食い物にされているのは、「世の中に金で買えないものはあってはならない」という彼らのイデオロギーが発露した結果である。「権威」もまたターゲットになっている。学問の世界が企業の出資に頼らざるを得なくなった結果、学問的権威はもはや金で買えるものになりつつある。橋下徹は文楽を妾のように扱い、小泉に至っては皇室を最後の抵抗勢力と放言したという。彼らを操るグローバリストたちの暗い情念をそこに読み取らない人は、よほど鈍感なのだろうと思う。

・国民国家

ウェストファリア条約以降、市場原理になじまない「公」のものを司るのは国民国家だった。ゆえにグローバリストの努力が国民国家の解体へと向かうのは必然である。無論「カネのためなら何でもする」という恥知らずをいくら買収しても「多数派」にはならない(国民の「多数」を全員買収していては貧困層を生み出すことなどできない)から、必要となるのが不正選挙や捏造世論調査、本質を外した報道や政治活動団体などの道具立てというわけだ。

(→擬似民主主義)

カネのためなら何でもする恥知らずや、グローバリストが用意した本質を外した軸を信じ込む馬鹿に権力を握らせなくてはならないから、必然的に政治のレベルは下がる(特に日本はひどい)。政治家のレベルが下がるのは不正選挙でそういう人間しか通らないように仕向けているからで、断じて選挙制度のせいなどではない。

・「売り物じゃない」

今世界で巻き起こる反グローバリズムとは、つまるところ「それは売り物じゃない」という訴えである。先人の知恵が商売の対象にしてはならないとしたものを守る、または取り戻すための運動なのだから、彼らは正しく「保守」である。「極右」や「極左」といったラベルは「グローバリズムこそ中道」という虫のいい前提のもと選ばれたもので実態を表していない。その分類に日本会議やネオナチといったグローバリズム劇場の役者を紛れ込ませるのも彼らの計算のうちなのだろう。グローバリズムとファシズムは親和性が高い。というか同じものである。

→対立軸・偽軸

「移民」という国民国家を破壊する最終兵器に対するカウンターを「人種差別」問題にすりかえてグローバリズム劇場の悪役と同一視させるのは、最も悪質な詭弁だと思う。

・「言論」

保守派のことを英語でdie hardという。なかなか死なないからだ。そして何度殺しても復活するものは、良きにつけ悪しきにつけ、人間の本性に根ざしているからこそ復活するのだろう。では保守は何ゆえに死ににくいのかと言えば、私は「言語」の働きだと思っている。グローバリストたちはその企みを実現するために、今まで嘘をつき続けてきた。大きな嘘、小さな嘘、統計。詭弁、本質からズレたタグ、疑義を封殺する弾圧。彼らが嘘をつかざるを得ないのは、既存の言語では彼らの行動も目的も正当化することができないからだ。言語はその民族のもつ倫理・美意識のもとに世界を秩序づけるものである。我々が何を正しいと思い何を醜いとするかは、長い長い年月をかけて我々の言語に蓄積され体系づけられている。だからグローバリストがその目的を達成するために嘘をつかざるを得ないということ自体が、彼らの目的が倫理にもとる醜いものであることを示している。

まっとうな言論こそグローバリズムへの最大の抵抗だと考える所以である。
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