★阿修羅♪  > 雨にも負けずと実際のモデル http://www.asyura2.com/amenimo.htm

雨にも負けず

 

 

 

 

 

 

雨にも負けず 風にも負けず

 

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫な身体を持ち

 

欲はなく決していか瞋イカらず

いつも静かに笑っている

 

一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ

 

あらゆることを自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり そして忘れず

 

野原の松の林の蔭の

小さな萱葺きの小屋にいて

 

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

 

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

 

南に死にそうな人あれば

行って怖がらなくてもいいと言い

 

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろと言い

 

日照りのときは涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

 

皆にデクノボーと呼ばれ

ほめられもせず 苦にもされず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういうものに 私はなりたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:(人づてにもらったのですが、出典・URLが不明です。)
以下の文章に出てくる斉藤宗次郎とは、宮沢賢治作の『雨にも負けず風にも負けず』の実際のモデルとなった人です。

斉藤宗次郎は、岩手県の花巻に1887年に禅宗の寺の三男として生まれました。彼は、小学校の教師になりますが、内村鑑三の影響を受けて聖書を読むようになり、洗礼を受けてクリスチャンになりました。しかし、それからが大きな戦いのはじまりでした。

 当時は、キリスト教は、「ヤソ教」「国賊」と呼ばれていました。彼は洗礼を受けた時から迫害を受けるようになり、石を投げられ、親にも勘当され、小学校の教師を辞めさせられてしまいました。それだけではありません。迫害の手は、家族にまで及んできました。近所で火事が起きたとき、全然、関係がないのに、嫌がらせで、放水され、家を壊されたことがありました。何度もガラスを割られることもありました。そして、さらにひどい迫害が起こりました。9歳になる長女の愛子ちゃんが「ヤソの子供」と言われてお腹を蹴られ、腹膜炎を起こして亡くなってしまったのです。亡くなる時、愛子ちゃんは、讃美歌を歌って欲しいと言い、讃美歌を歌うと、「神は愛なり」と書いて天に召されたそうです。

 宗次郎はそのような苦しみの中で、神様に祈りました。そして、彼は「御心がなりますように」とくじけることなく神様を信じ、神様に従い続けたのです。普通なら、迫害のない違う土地へ移るところですが、宗次郎は、むしろ、その土地の人々に神様の愛を持って仕えることを選びました。牛乳配達と新聞配達のため一日40キロの配達の道のりを走りながら迫害する人々にキリストを宣べ伝えました。10メートル走っては神様に祈り、10メートル歩いては神様に感謝をささげた話しはあまりにも有名です。

 そして、子供に会うとアメ玉をやり、仕事の合間には病気の人のお見舞いをし、励まし、祈り続けました。彼は雨の日も、風の日も、雪の日も休むことなく町の人達のために祈り、働き続けました。彼は「でくのぼう」と言われながらも最後まで愛を貫き通したのです。そして、1926年に彼は内村鑑三に招かれて、花巻を去って東京に引っ越すことになりました。

 花巻の地を離れる日、誰も見送りには来てくれないだろうと思って駅に行くと、そこには、町長をはじめ、町の有力者、学校の教師、生徒、神主、僧侶、一般人や物乞いにいたるまで、身動きがとれないほど集まり、駅長は、停車時間を延長し、汽車がプラットホームを離れるまで徐行させるという配慮をしたというのです。実はその群衆の中に若き日の宮沢賢治もいたのです。

 それは、彼が「御心がなりますように」と祈り、神様の御心に従った強い信仰と、どこまでも人々を愛し続けた愛の業がそうさせたのだと思います。この人こそ、東に病気の子供あれば行って看病してやり、西に疲れた母あれば、行ってその稲束を負いという宮沢賢治の詩にあるようなことを普通にやっていた人でした。そういう宗次郎の生活ぶりを見ていた、宮沢賢治が、「こういう人になりたかった」という思いを込めて、「雨ニモマケズ」という詩を書いたのではと言われています。

「雨ニモマケズ」宮沢賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシズカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ッテコワガラナクテモイイトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ

読者様の感想

読んで良かった◎

「雨にも負けず」が、本当に素晴らしい詩だということを息子に教える為に検索してここを知ることができ、
実際のモデルの方がいらしたことも知ることができました、
そしてその壮絶な信仰心に感動を通り越したものがあり、涙しました 

ありがとうございます

読んで良かった◎

阿修羅さまへ

子供が(小学1年)宮沢賢治の「あめにもまけず」を覚えたいというので、
探していたら ここにたどり着きました。

私も「あめにもまけず」が好きだったので、大変興味深く 参考文を読ませていただきました。

(大人になりたくない・・)という夢は叶わず 大人になり
親にもなり、人間関係や子育て等に悩み、
「どうしてこんな大人になってしまったんだろう・・」
「仏様のような人になれたら・・」なんておもったりして・・
友人には「そんな人いないし気持ち悪い」
と言われましたが、わたしの心のどこかに子供の時に習った
「あめにもまけず」がありました。

そして、子供が覚えたいと言ってくれ 嬉しく思いました。
参考文を読んで、モデルになった方がいるのを知り
いっそう、嬉しさを感じました。

ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

私も心からそう思います。
改めて「あめにもまけず」が好きになりました。
阿修羅さま、ありがとうございました。

PCに不慣れなため、読みにくい文章ですみませんでした。

 

読んで良かった◎
http://www.asyura2.com/amenimo.htm
とても参考になりました。阿修羅さん、ありがとうございます。

生き辛いなあ、と感じながら、でも生きていて、
私の生きている意味って何かなあ、って、考えています。
宮沢賢治の「雨にも負けず」を最初だけしか知らず、気になっていて、このサイトに行き着きました。

モデルの方とその方の生き方を知り、とても温かいものが溢れてきました。
私も「ソウイウモノニ ワタシモナリタイ」です。

読んで良かった◎
http://www.asyura.com/amenimo.htm
毎日介護の仕事に追われ人間関係にも疲れ憂鬱になっている時、この詩を読むと心が和み、時には涙します。今回、実際のモデルになった方が、いらっしゃった事に深く感動しました。ありがとうございます。

読んで良かった◎
http://www.asyura2.com/amenimo.htm
最近、仕事の色々な人間関係に悩まされるのですが、
今、この詩がしみじみと胸に染み渡り、涙が出そうになりました。

モデルになった方のことも知ることができ、より深くこの詩を味わうことができます。

仕事の合間に時々読んだりして、力を得ています。

ありがとうございました。

読んで良かった◎
http://www.asyura2.com/amenimo.htm
よかったらひとことここに感想などお聞かせ下さい。

私も雨にも負けず風にも負けず、探していました。最近何かにつけて行き詰った気持ちになり、この詩に出会い、なんだか救われた感じがしています。
お礼が言いたいです。ありがとうございます。

読んで良かった◎ 2011/06/05
http://www.asyura2.com/amenimo.htm
小学校教師をしています。担任しているクラスで、様々な詩や故事成語なんかを覚える宿題を出しています。つい先日は「アメニモマケズ」が宿題でした。
自分自身、小学生の時に、何の意味も分からないまま担任の先生に「暗唱しましょう」とアメニモマケズを教わりました。なぜ「でくのぼう」と呼ばれる人間になりたいのか、当時はもちろん、結構な年になるまで理解できませんでした。でも、最近自己流ですが解釈にたどり着きました。
自分自身では正しいと思う考えでも、周囲に押し付けるのは違います。
しかし、正しいことをやり抜こうとすると、時には、迫害されたり、邪魔立てする人にも出会います。
信念を貫くときには、どんな逆境にあっても(ミンナニデクノボウトヨバレ・・)評価されなくても、自分自身が納得し、満足のいく正しい行動であれば、自身の心の勲章になりえます。
私流の勝手な勝手な解釈ですが、そんな人間でありたい。
そんな教師であり続けたい、今はそう思ってます。
今の教育業界においては、正しいことも「正しい」と言えない、ほんとうにおかしな現状にあります。
正直、心が折れそうになります。
逃げ出したくなる時もしょっちゅうです。
だからこそ、毎日のように子供たちと、この詩を読みます。
子供たちがいつか、ふっと思い出してくれたら・・・
そんな想いで、読んでいます。
ふと、思いました。
マザーテレサさんの詩で「愛の花束」というのがあります。
なんだか共通する点があるように思います。
もし興味のある方がおられたら、読んでみてください。
いろいろな葛藤を抱えて、人生の意味も見いだせなくなったりするときもありますが、また頑張っていこうと思いました。
脈絡のない文章ですみません。

 


 

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