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2019年3月24日00時07分 〜
記事 [政治・選挙・NHK258] 仕掛ける石川氏、かわす鈴木氏=JR、IR、原発争点−北海道知事選 
仕掛ける石川氏、かわす鈴木氏=JR、IR、原発争点−北海道知事選
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190323-00000022-jij-pol
3/23(土) 7:19配信 時事通信


 16年ぶりの新人対決となった北海道知事選(4月7日投開票)は、野党統一候補の石川知裕元衆院議員(45)と与党が推す鈴木直道前夕張市長(38)が「ポスト平成」の道政トップの座を競う構図だ。

 JR北海道の路線見直しやカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致、原発などが争点となる。

 ◇論戦回避
 「道民目線とはどこを指しているのか」。IR誘致に反対する石川氏は17日、札幌市で開かれた両氏の公開討論会でこう迫った。誘致に積極的な議員が多い自民党道連や地元財界に配慮し「道民目線で判断する」と、態度を明らかにしない鈴木氏を揺さぶったものだ。

 JRの路線見直し問題も焦点となっている。夕張市長当時、代替交通手段の確保を条件にJR石勝線夕張支線廃止を逆提案した鈴木氏だが、他の路線については「関係機関との協議を早急に進める」と公約で方向性を示すのを避けた。これに対し石川氏は、農産物の輸送手段などのため鉄路存続を主張。21日の第一声でも「あらゆる手段を尽くして鉄路を残していく」と訴えた。

 原子力政策でも脱原発を打ち出す石川氏に対し、鈴木氏は「総合的に判断する」と述べるにとどめている。

 鈴木氏は与党の全面支援を受けており、政策もその枠内にとどまらざるを得ないのが実情。一方、IR、JR、脱原発の「3点セット」で対立軸を鮮明にしたい石川氏も、公約を実現するための具体的な展望を示しているわけではない。

 ◇「独立」か連携か
 重要課題で各論に踏み込めない鈴木氏が強調するのは、市長時代に培った安倍政権幹部とのパイプだ。大学同窓の菅義偉官房長官とは「必ず時間を取ってくれる」関係を築いた。第一声では「国、北海道、市町村が一体となって人口減少などの課題を突破していかなければならない」と国との連携を強調した。

 念頭にあるのは、石川氏のキャッチフレーズ「北海道独立宣言」。17日の討論会では、石川氏の前で「北海道独立宣言というスローガンは、国には頼らない、国の予算は必要ないとの誤解を与えかねない」と批判した。

 石川陣営にも当初「過激過ぎる」と懸念する声もあったが、候補者本人の強い意向で前面に打ち出すことにした。石川氏は「最近の北海道は国への依存心ばかりが強くなり、自立してこの地域をつくるとの気概が薄れていた」(20日の総決起集会)と強調。「国と対立するものではないが、依存するわけでもない。皆さんと協力し工夫しながら北海道を元気にしていきたい」(第一声)と説明に努めている。

 投開票日まで半月。政策論議の深まりが期待される。 


















※参考動画
北海道知事選挙 公開討論会 (2019/03/13)北海道新聞






http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/775.html

記事 [政治・選挙・NHK258] <まさしく、安倍首相の考えていることだ!>佐藤優までもが書いた「4選を願う安倍首相」 天木直人 








佐藤優までもが書いた「4選を願う安倍首相」
http://kenpo9.com/archives/5764
2019-03-23 天木直人のブログ


 静岡在住と思われる読者から3月21日付の静岡新聞の記事の紹介を受けた。

 そこには佐藤優の論評が掲載されていた。

 それを読んで私は思わず笑ってしまった。

 飯島勲に続いて佐藤優までが、4選を密かに願っている安倍首相の胸中を代弁していたからだ。

 「安倍首相4選と北方領土問題」と題するその論評の要旨は次のごとくだ。

 彼はまずこう書いている。

 「プーチン大統領は2島返還プラスαで北方領土問題を解決する意思があるので平和条約交渉に入る事を決めた。これをまとめあげるために時間がかかる(筆者註:自ら主張して来た2プラスαの行き詰まりを認めるわけにはいかない彼も、さすがに解決には時間がかかる事を認めたということだ)。このようなロシアの姿勢が日本の内政に影響を与え始めた・・・」

 そして佐藤優は次のように安倍首相の胸中を代弁しているのだ。

 「政治家の言語には独自の解釈法がある。安倍首相は『私は4選に出馬しない』とか、『私が次の総裁選に出馬する可能性はゼロだ』とは言っていない。党規約を改正すれば4選は可能だ。安倍首相が4選されれば、ずっしり腰を据えて、じっくり時間をかけて北方領土交渉に取り組むことも可能になる」

 まさしく安倍首相の考えていることだ。

 もし私が静岡新聞のこの記事の存在を知らなかったら、このブログの記事もなかった。

 教えてくれた読者に感謝するとともに、読者と共にもうひとつのメディアを作っていきたいという思いをあらたにしたところである(了)


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安倍首相が"2024年まで続投"を拒むワケ 世論が沈静化するのを待っている 4選支持「たった9%」に衝撃 
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/734.html





http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/776.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 大阪都構想は、人事一元化か、単純統合でよくないか?
■大阪都構想は、人事一元化か、単純統合でよくないか?

◆「統合」の形◆
(A)府と市を統合せず、「府市人材バンク」を新設し府市職員全員を移し、そこからシャッフルして府と市に出向させる。
(B)府と市を統合するが、単純統合とし、旧大阪市の区を特別区に再編するようなことはしない。

筆者は、「大阪都構想」は上記の何れかの方法で代替するのがベターだと考える。

統一地方選が今一つ盛り上がりが無く始まったが、その中での一番の注目は大阪都構想を焦点にした大阪府知事、大阪市長入れ替えダブル選挙だろう。

大阪都構想は、東京を筆頭に関西圏以外ではもう旬を過ぎた感もあるが、筆者は以前一時期、関西圏に住んでいた事もあり、それなりに緩くウォッチし続けてきた。

大阪都構想は、「府市合わせ」と言われる犬猿の仲の両者が箱物などを競う二重行政の弊害に終止符を打つために橋下徹氏が率いる「維新」により提唱され、2015年5月17日にこの是非を問う住民投票が行われ僅差で否決された。

部外者からの岡目八目で単純化すると、大阪都構想のメリットとして挙げられるのは、前述の二重行政の解消に尽きるだろう。一方、デメリットとしては新たに再編した特別区に区役所を建設する等のコストが大きい事だ。

一説には、これらのコストが、統合による経済効果や行政収支改善を上回り兼ねないという試算もあるようだ。

◆橋下氏の喧嘩殺法と現実性◆
広域行政と中心都市間の問題は、イギリスでの「グレーター・ロンドン」の曲折を見ても、普遍的課題であり、府市統合は反対陣営の一部が唱えるようにトンデモ政策という訳ではない。

犬猿の仲と言われて弊害を生んでいるなら、統合もしくは実質的な統合を行うのは合理的な対策だろう。企業の世界でも買収してグループ会社となったが、競合し合って弊害が出る場合には、大幅な人事交流を行なったり、合併してしまうのはよくある事だ。

ただ大阪都構想には、特別区の新設と区役所の建設が加わる。これについて、「維新」としては住民密着の行政サービスの提供等の考えもあるのだろうが、部外者の筆者から見ると「大阪都」として東京都と同じ形にしたいという発想と、景気浮揚を図ると共に建設会社を巻き込んで味方に付けたいという戦術も感じられる。

橋下氏も先の住民投票では、大阪「都」を強調し、東京都と同等のものを目指す勢いで、現行の「都構想」案で民意を問うた。それはド派手な「華」を掲げる事で戦術としては間違っていなかった。しかし、否決後は大阪を東京が災害等で機能不全になった際、若しくは壊滅した時に首都機能を代替する「副都」「陪都」としての位置付けを前に示し始めた感もある。大阪がパワーアップする事は、関西圏外から見ても望ましい事だ。

だが、名称は「大阪都」でもよいが、大阪が「東京都」と同列としてトコトン張り合った場合、国家統合の意識、国としての一体感が希薄となり、絵空事ではなく進んでは中国等に付け入られる事になり兼ねず、橋下氏が「変節」したのなら妥当だろう。また、2025年の大阪万博を考えれば、区役所新設の景気浮揚効果も人手不足で逆目に出る事も考えられる。

以上、「統合」のメリットとコストのバランスを考えると、「大阪都構想」は、筆者は冒頭のような所、若しくは(A)から(B)へ移行に落ち着くのがベターだと考える。

大阪維新は、柔軟性を持ってダブル選に臨む方がよいのではないか。


佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/777.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 日本の市民の皆様へ-最終投稿一括編 「人間の顔を持った社会の実現に向けて何をなすべきなのか」
日本の市民の皆様へ-最終投稿一括編 「人間の顔を持った社会の実現に向けて何をなすべきなのか」
「序章」
小生2011年から本ウエブサイトで断片的に「日本の市民の皆様へ」と題し一市民が3.11以降日々直面する苦しみとその社会的な背景を記載し続けて来た者です。一番最後の7章構成の文章を2018年6月28日から2019年3月4日のまでの間「1章 破壊されてしまった三権分立の原則」から「7章 『こんな平成に誰がした。』 行為とその帰結。そして怒りと不安と希望と」を阿修羅の政治選挙板に投稿させて頂いておりました[1]。これら最後の7章に渡る投稿を世の中の不条理に対し満身の怒りを込めて書上げた。怒りだけでは明るい将来には辿り着きませんので其処の不条理からどの様に脱するか道筋を多少なりとも解明しよう、そして言葉に表す様に努力して来た。日本を被う深刻な社会問題に対して何とか自分なりに納得出来る結論付けをする事が出来、この最終の一括投稿を通して自分の心のケジメが付いたと思っております。かなりの長文なのですがあなたの心の中に光がありさえすれば、これを読み終わせる事が出来るのではと思っております。

しかし何と言う世の中になってしまったのでしょうか?いえ、この問いは社会の事や政治に関しての事ではありません。日本に住む市民皆さんの行動様式です。

お母さんのおなかの中にいる小さな胎児がこの世に産まれて来る事を自ら選択した結果、彼らや彼女らが赤ちゃんとしてすくすくと育ち、幼稚園小学校で元気に遊ぶ様になる微笑ましい姿。しかし今は親の暖かい懐のもとで全ての子供達が健全と真直ぐに育つのが当たり前で無くなって来てしまった時代。この現代の日本が、如何に人が人間らしく生きられない世の中になってしまったとのかと言う問いこの最終投稿で発したい。その結果の必然として子供にも受難が容赦なく降り懸かって来ている昨今。どうしてこの様な殺伐とした社会風潮となってしまったのか?主な理由を二つ1章で述べてある。

ところでこれから述べる事実は日本の七不思議の一つとして数えてよい位、とても不思議でどうしても私には理解出来ません。小生が行ってきた過去の投稿や本日の投稿に記載した様な議題等を何故所謂知識人はメディアを通して発言しないのでしょうか?それともメディアから閉め出されてしまったのでしょうか?小生は単に一介の会社員です。何故私の如くの人間が平日土曜日曜自分の時間を犠牲にしてまでもこれらの投稿を書上げなければいけないのでしょうか?ごく一部の知識人の方々を除き誰も怒りの声を挙げないではないですか?何故知識人は現在日本で進行している日本の存在意義を劣化し更に破壊させてしまう(モラル的には既に破壊されてしまった)様な政治状況に対し、抗議する発言も行動もそれに伴う責任も取ろうとしないのでしょうか?本当に、本当に日本の知識人はスケールの小さいオバカ達です!何度でも言います。オバカです。想像してみて下さい。この様な民度の低くなってしまった国から来た旅行者や海外駐在の人達が今後立派な国から来た尊敬に値する市民だと現地で歓迎される事は無くなるでしょう。

おい、大丈夫なのか、今のままで?何が悪いのだろう?どうしてこうなってしまったのか?何故世間の皆さんはこの問いを発しないのだろう?私が何を言いたいのかもう判るでしょう?日本の社会が病んでしまった事。会社もそうじゃないか?ついこの間まで、日本の産業界の宝と言われた半導体の会社東芝、シャープ、サンヨー等見事に凋落を通り越して没落してしまったがこれも日本の社会が病んでしまった結果生じて来た問題のほんの一部なのである。その様な事も気にしないでお笑い中心のTVやLINEに夢中な日本の市民。日常の自分に、社会に問いがないから、本当の事が見えなくなってしまった。詳しくはこの一括投稿の一番最後を読んでみて下さい。

ところでこのウエブの読者の方々は殆ど男性だと思います。あなた達の知り合いの女性の、或は女性のお子さんお孫さんの方々に最終投稿を読んで貰える様勧めて頂けたらと思います。今の日本の社会は人口の半分を占める女性が市民として覚醒しない限り良い方向に向かうとは思えない。小生時代遅れのオッチャンなもので、FacebookやTwitter等のアカウントを持っていません。どうか本投稿をTwitter等で拡散し頂けますでしょうか?心よりお願いします。

「目次」
1章 破壊されてしまった三権分立の原則
2章 音楽は政治を批判してはならない
3章 欲望の行き着く果てに
4章 何処から、何処へ、何ゆえに
5章 そして全てが逆行する社会へ
6章 喧噪の中で失ってしまった大事な事
7章 「こんな平成に誰がした。」行為とその帰結。そして怒りと不安と希望と

===
1章 破壊されてしまった三権分立の原則
最初に、「...現行の憲法の下の国家運営で70年弱もの間国際社会の中で紛争も起こさずに巧く立ち振る廻って来ている訳だが、憲法に対する解釈などを変えるにはそれに見合った大きなメリット等、余程の理由が無い限り誰もが躊躇する事なのである。日本に住む全ての市民にどれだけ利点が有るのか、誰からも何ら説明が無いのはどう言う訳なのだろうか。」これは拙稿、「日本の市民の皆様へ-最終回, No.1」[2]に記載した文である。どうしても判らなかった上記の不思議が昨年(2017年)夏に読んだ本で見事に氷解した。非常に良く書かれている本である。日本の現代史のこの50年の中で、ある勢力が日本の国政に対し行使して来た影響と行為を膨大な量の情報を基にあぶり出している。この本を読めば如何に日本の屋台骨が脈々と長い年月をかけてこの勢力の教義と原理によってねじ曲げられ、彼らの望む様に変えられてしまったのか明快に判る。菅野完氏の「日本会議の研究」[3]がその本である。何の事はない。現憲法を否定し、憲法改正を教義/原則に掲げる勢力には彼らの理念故、憲法改正の理由を誰にも説明する必要は無いのである。その様な勢力が大多数を占める国会が-日本の市民がそれこそ悪戦苦闘しながら日々直面する-問題の解決など眼中にないのは当たり前なのが良く判る本である。とどのつまり原理主義者(この表現は「日本会議の研究」から流用させて頂く)達の教義に沿った、彼らの問題を解決する場として国会が機能している事を日本の市民は大きく眼を開いて見据えなければならない。市民にとって役立たずどころか悪法の立法を行う三権の一つを担う国会と成り下がってしまった。この事実が日本が殺伐とした社会となってしまった根本原因の一つ目である。

さて日本会議の教義、原理と行動理念のエッセンスは上記書22ページの「●日本会議は何を目指すのか?」に要約されているので、転記しておく。「皇室を中心と仰ぎ均質な社会を創造すべきではあるが(1)、昭和憲法がその阻害要因となっているため改憲したうえで昭和憲法の副産物である行きすぎた家族観や権利の主張を抑え(2)、靖国神社参拝等で国家の名誉を最優先とする政治を遂行し(3)、国家の名誉を担う人材を育成する教育を実施し(4)、国防力を強めたうえで自衛隊の積極的な海外活動を行い(5)、もって各国との共存共栄をはかる(6)」とある。今の内閣と自民党が押し進める政策の指南の訓示である。一言で戦前の強権体制の再構築が一番重要なゴールと読めるだろうか。更に、本書112ページでは以下の様に、原理主義者達の正体を暴いている。「だが、2015年現在、宗教団体『生長の家』は左傾化とも言われる路線変更ののち、政治や社会運動との関わりを一切絶っている。(段)しかし、教団のこの路線変更に我慢ならず、創始者・谷口雅春が説いたウルトラナショナリズム路線を堅持しようとする『生長の家本流運動』なる運動が存在する。この『生長の家本流運動』における最大の組織が『谷口雅春先生を学ぶ会』と呼ばれる組織だ。『生長の家原理主義者たち』と言ってもよいだろう」。この文章を読んだ時はいささか驚きであったが、この本を読み進めると私の中にあった幾つもの疑問点が線として繋がったのである。

さて人からの話で恐縮だ。2014年に或る人から聞いた話だ。この人はとある官公庁関係の一般事務の仕事をしている。その人が言うには、組織内の雰囲気が変ってしまったと。皆偉そうに振る舞う様になって来たとの事であった。その時その場で私は2011.3.11の影響だと思いますと答えた。何故そうなのか?それは東日本での核惨事が発生する以前に経産省や文部科学省(科学技術庁)が彼らの原子力行政を推進する為に主張し根拠として来た「原子力発電所は5つの防護壁に守られているからとても安全です」と言うキャンペーンがいとも簡単に潰えてしまった事実。これが一番最初のステップ。幾度も過去の拙稿で指摘しているが、東京電力の強欲さ故の職務放棄と業務怠慢と、彼らの業務監督を官公庁が放棄した結果、行政及びTEPCOがつき続けて来た巨大な嘘が東日本の核惨事により、白日の下に晒された訳である。しかしこの次が有るのである。厚生労働省、農林水産省、環境省等の官公庁が繰り出して来た手は何だったのだろうか?放射性同位元素に汚染された食べ物を食べても健康に問題有りませんとキャンペーンを張り、事故前の官僚が言い続けてきた安全神話=巨大な嘘をまるで煙幕がその嘘を包み込む様に隠して静かに退場させてしまったではないか?あなたはもう私が言いたい事が予想出来るだろうか?官僚の面々が3.11以降何故主権を持つ市民に、より一層傲慢不遜な態度を取る様になってしまったか。それはイメージ操作、マインドコントロール、平たく言えば真実でない事を宣伝する事によって市民をコントロール出来る自信が2014年の時点でついたからであると思っている。何ともおぞましい事態なのか...

次に。行政機関の従業員である官僚達は何故安全だから食べて応援と言う様な巨大な嘘を付かなければならなかったのかとの疑問が生ずる。そう。官僚達の生存本能、つまり何か行為を行った結果に対してその帰結の責任を絶対にとりたくないのである。簡単に言えば行政が実行した国事の行為(嘘を含めて)に無責任で居続けたい。 その結果嘘を言い始め、その嘘を言い続けるしか無くなる。嘘を言い続けなければならない習性は逆に彼らの弱点となってしまう。もしこの全官僚達の弱みを握り彼らをコントロールする事が出来たのなら素晴らしいぞ!と言う訳。 皆さんお判りだろうか?責任を取りたくないから、真実を隠蔽する。問題を先送りする。21世紀に入り、日本中の社会と多様な組織がこの有り体になってしまったかの様である。それ以上に内閣と与党はタチが悪い、のである。一度手に入れたら二度と離さない権力に対する執着と欲望。この欲望の行き着く果ては何処なのか?自分達の保身の為に、日本の政治屋と行政府の従業員が嘘をつき、且つ無責任に振る舞って日本を何処に導こうとしているのか?こんな国が美しい国とは...笑止千万である。

今、行政府と内閣与党両者が歩み寄って彼らが直面する市民の怒濤の怒りと非難の声が沈静化するまでお互いに固唾を呑んで嵐が過ぎるのを待っている状態である。しかし...私の確信が間違っている事を祈っているが...更に次があるのである。原子力発電は安全と言う嘘をカバーする目的で核汚染した食料を食べても安全と言う嘘を行政府は繰り出して来たが、この後者の嘘が破綻した時にこの嘘の連鎖をカバーアップ、隠蔽可能な次の嘘は残念だが無いのである。ではその時その場合の次の手は有るのか?勿論答えはYes。この章の題名として今進んでいるシナリオがその回答となる訳。そう。原理主義者に同調する事で、日本の市民に有無を言わせない強権な体制を内閣、与党と共に創る事である。今回のモリカケ疑獄も吹っ飛んでしまう程の、緻密にそして周知される事の無い静かなる革命が進行中なのだ。

その根拠を挙げよう。以下の事を「日本会議の研究」を読めば容易に思い浮かべる事が出来る。この原理主義集団は公官庁に彼らの影響を及ぼすべく長年に渡り若手メンバーを公官庁に送り込み続けていたとしたら?持ち論答えはYesだ。この4月にかなり上の立場の自衛官が国会議員を罵倒した事件が発生した。日本会議の教義を信奉する或は彼らの思想に共感する若手が各官公庁の上層部に上り詰めている可能性は私はほぼ100%と踏んでいる。日本会議から各官公庁や新聞社テレビ等のメディア各社に送り込まれた原理主義者は横断的に連絡を取り合っているだろうし、この原理主義者に共感する彼らが、極少人数の原理主義アーキテクト達及びインナーサークルの人々が日本に独裁制を敷くのを後方支援するのは当然ではあるまいか。この様な「美しい日本」は彼らにとっては夢でありイデーロギー的手法で造り上げて来たユートピアになるのであろう。

さて三権の内残った一権、司法府に言及しておこう。小生の三回目の投稿の中の[4] 3章「Justice is not done; 社会正義が行使されない国」にて以下記載: "哲学者カントは罰とは正義を行う為のものと考えている。罰を課すと言う事は、犯罪者又犠牲者の為に法の行使を行うのではなく、法が法たるもののゆえんを保持するため故行使されなければならないのである。カントは罪を犯した者に罰を下さない事は'justice is not done'だと論議している。更に突っ込んで言えば正義の行使(justice is done)が施されなければ、法律と言う理念が弱体化してしまうのである"とWikipediaの内容を翻訳の上指摘しておいた。非常に残念だが法務省(英語ではMinistry of Justiceと言う。しかし看板に偽りありで、Ministry of Injusticeと省名を改める様にしたら実体に近いのではとアドバイスしておきます)や検察庁のみならず、司法府が下した過去の判例を鑑みると日本の経済界の強欲な面々と、自分自身の保身と出世と言う強欲の為に面子を保ちたい権力のインナーサークルの面々の腰巾着に成り下がって久しい事は言うまでもあるまい。最後に。近未来の大震災クラスの災害発生で内閣が非常事態宣言を行う可能性が非常に高い。国内の混乱の期に乗じて日本の立法司法行政と言う三つのそれぞれ独立して来た権力を以下に記したイデオロギー集団の原理主義者主導のもとに独裁政権下で統括一体化した機関とするのは時間の問題の様な予感がする。一言で言えばこの原理主義が世俗の習慣や通念を駆逐してしまう事が起こりうるのである。

日本会議のサークル図は中心から: 原理主義者のアーキテクト=>原理主義者の核となるインナーサークル=>日本会議の会員、原理主義者の信者=>原理主義者の取り巻き、応援団、ボランティア及び奉仕者 =>原理主義者に寄り添う事で経済的に利益を受ける個人、グループ、組織、会社。特に軍事、核開発の産業組織。又経済界には日本会議の考え方に共感し支援する財界人もいると聞く。実際には既に日本の経済界はその強欲さ故原理主義者の軍門に落ちた。=>原理主義者に加護を求める官公庁。既に日本のメディアがこのサークルに組み込まれてしまっている。政権につくす三権とメディアを見れば如何にこの原理主義集団の勢力が強大なのが判る。日本のそれぞれ独立した三権が成長し続けているこのサークルに飲み込まれる日は近い。

「この1章での結論は: 彼らの教義をもとにした社会の実現を目指す活動が国の至る所で企てられているのである。」この投稿を書き上げる最中に奇しくも田中龍作ジャーナルに上記の三権分立の破壊を示す記事が記載されていた。是非参照下さい。[5]

参考文献等:
[1] 阿修羅のwebより拙稿「日本の市民の皆様へ」シリーズのサーチ、 https://www.google.co.jp/search?as_occt=any&as_sitesearch=www.asyura2.com&num=100&as_q=%93%FA%96%7B%82%CC%8Es%96%AF%82%CC%8AF%97l%82%D6&btnG=%8C%9F%8D%F5&gws_rd=ssl
[2]「日本の市民の皆様へ-最終回, No.1 副題:日本の市民が直面している日常」
投稿者 プラナリア 日時 2014 年 12 月 08 日
http://www.asyura2.com/14/senkyo175/msg/884.html
[3]「日本会議の研究」、菅野完、2016年、扶桑社
[4]「日本の市民の皆様へ-その3, No.1」
投稿者 プラナリア 日時 2012 年 7 月 08 日
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/457.html
[5]「【森友改ざん】 内部文書「官邸が法務省に巻きを入れている」 検察への介入明らかに」、田中龍作ジャーナル、http://tanakaryusaku.jp/2018/06/00018368

===
2章 音楽は政治を批判してはならない
その様な風潮があると聞く。誰が言い出したのだろうか?そしてそれは何故なのだろうか?

ならば、更に一歩進んで逆の立場を考えて見ようではないか。音楽が政治を、或は政府を批判する事が寛容な精神で許容される様な所がこの世界の中にあるのだろうか?そしてその結果この歌手に国民栄誉賞的な名誉が与えられる様な国があるのだろうか?

その答えは: 実際にその様な歌手がいて、そしてその様な国が有るのである。日本の市民の皆様はこの事実はとても驚きではなかろうか。(すみません、以下小生の音楽の嗜好が入る事お許し下さい。)歌手本人は2018年9月29日と30日にBillboard Live TOKYOにてソロコンサートを開催。因にその歌手が受けた名誉とは以下である。本人の顔と背景に10曲程の曲名を記載したカナダの郵便切手が2011年の6月末から発売された。Bruce Cockburnは1970年代初頭からアルバムを出している人だ。デビュー当時は愛を語る美しい曲を作詞作曲して謳っていた。80年代だろうか、社会問題に対して現地を訪問、住人と対話しその時のその地の現状を見、感じて作詞作曲するジャーナリスティックな手法を取り入れ音楽を造り始めた。そして音楽を通してある社会問題を公にし、この問題をリスナーの感性に訴える様なアルバム造り続けている。またコンサートを70歳過ぎてもこなしている。強いな。

彼のアルバムの中から、1980年に出された"Humans"は独裁制(アジアでの)に対する満身の怒りを歌い上げたもので、1985年のアルバム"World of Wonders"は大国が如何に小国を餌食とし、むしり取って来たかを深い悲しみを込めて歌う。また人間の、自然から与えられた摂理からの逸脱、例えば欲望やイデオロギーによる生命に対する悪行の数々を告白し歌い続けている。そしてこの世の不条理に対する彼の怒りは熾烈を極める。一方人々に対する愛もまた深い。これは私の彼の音楽から受けた印象だが、彼の心の奥底にはキリスト教的ヒューマニズムが宿っているのではと思う。同時に自然をこよなく愛する吟遊詩人である。彼の歌に合わせた映像メッセージも以下のリンクに有るので聞いてみては如何でしょうか?[1] 特に印象に残る曲のYouTubeのリンクを張っておく。洋楽は好きではないと言う方は次の一番最初の曲だけでも聞いて欲しい。

* "If a tree falls"[2] 人の欲望の餌食となった熱帯雨林とその生態系。速いテンポで歌詞も曲も心に残る。音質少し良くないですが、是非聞いてみて下さい。曲の最後の所ではこう歌っている。"If a tree falls in the forest, does anybody hear? If a tree falls in the forest, does anybody hear? Anybody hear the forest fall?" 一本の木が伐採され倒れる音を誰も聞こうとしなければ、森全体が伐採されるのは誰も判る筈が無い。のである。私はこの曲の題名を替えて"If a child falls in the society, does anybody hear? Anybody hear the society fall?"と皆さんに問いたい。この日本の社会が家庭をファミリーを大事にしなくなった結果なのだろうか?親が家庭で行っている彼らの子供のネグレクトや虐待が新聞やTVで報道される機会が増えて来た。心が張り裂けそうである。何も世の中の事も理解していない、そして自立も出来ていない愛くるしい子供達。この彼らの受難の時代、倒れた子供達にどうして大人達が無関心で無責任で居られるかを皆様に問いたい。何故誰も倒れた子供達に手をさしのべようとしないのか?もしかしたら、日本の社会から愛が欠落してしまったのだろうか?
* "Pacing the cage"[3] 何とも美しいメロディーだ。彼が歌を通して訴え続けて来たこの世の正義に反する事、不条理な事があたかも現実でないかの如くに誰も聞き入れない様な現状が維持され続けられている、欲望に満ちた愛の無い世界。その様な世界の中、そして長い人生の中で今自分がハツカネズミの様にクルクルと廻る檻の中で歩きながらペースを取る。歌詞の中で"...Powers chatter in high places(行)stir up eddies in the dust of rage(行)set me to pacing the cage..."とある。良い訳が出来ないが...「力を持つ者達が手が届かない所で喋っている。そして(私の)怒りの礫が渦を巻き、それで歩く檻の中のペースが決まってしまった。」私は何処へ行くのだろうか、そして何故にと思いながら檻の中を諦めずに毎日毎日歩き続け、外の世界を檻の中から眺めて感慨深く溜息をつく様な感覚である。私も落ち込んだ時に聞くと、皆も同じなんだなと勇気付けられる曲。人々が連帯しなければ世の中は決して良くならないのだと実感する。自然児の彼の曲の内容が人達の気持ちに届くにはどれだけ時間がかかるのか?第6章を読んでみて考えて下さい。
* "Tokyo"[4]では、忙しい人生を過ごす人々と東京の姿を歌う。39年経った今でも殆ど変わっていない東京。
* "Silver wheels"[5] 自動車文明を通し人間の欲望を痛烈に批判した曲。
* "A dream like mine"[6] 人間が動物から逸脱し、自然の中よりいでて、欲望に満ちた土地にこの世界を変えてしまった事への告発
* "Gavin's Woodpile"[7] 彼の歌の中で最も好きな曲である。弾き語りを8分間もやっている。凄い。

彼の歌詞を読めば今の日本に当てはまる事が多いのに驚嘆するに違いない。1984年のアルバム"Stealing fire" の一曲"Maybe the poet"の歌詞中に"Don't let the system fool you(行)all it wants to do is rule you..."とある。そう、不動産バブル期に大人になっていた世代には判ると思う。年々テレビ、新聞、週刊誌(漫画雑誌を含む)の知的なレベルが下がって来ていてそれと同時に日本の人々の行動を伴う活発さが落ちて来ているのを実感しないか?日本においては既に"The system fooled you"で人々は既に心が操作されているのである。この事実が日本が殺伐とした社会となってしまった根本原因の二つ目の理由である。昨今の日本での出来事が世界の常識から或は世界のレベルからかけ離れてしまっているのを看、あなたは暗澹たる気持ちにならないのか?教育において発明発見を行う人材を輩出させる力を無くし、日本の経済が物造りと言う発想に収斂してしまった結果隣国の台湾や韓国の後塵を喫し早や何年になるのであろうか。市民の皆さんがイノベーションの原動力である個人のユニークさを、日本の社会が否定する事を知らない、この民度の低さ故の国力の衰退の結果なのである。そう、国家は多数の人々の構成により成り立つのである。日本会議を中心とする勢力が造り上げた"The system"が日本の市民を"fooled you"するとは簡単に言えば、絶えず携帯電話の操作を行うオペレータに日本の市民を堕しめ、また意見の多様性を認めない無言の圧力、同調圧力を個人の心に浸透させる事により達成出来る。個人の活力、社会の活力がその結果消滅してしまった訳。精神の荒廃、制度の荒廃、社会の荒廃が目の前に曝け出されている事、即ち日本の社会が病んでいる事に気付かないとは...今、日本の市民はシステムの奴隷である。

ここで明確に言っておく。Bruce Cockburnが作詞作曲し作り上げたアルバムで世界の政治や自国を含めて各国の政府を間接的に批判するのは即ち今の世界の現状や状況を(建設的に)良くしたい気持ちから発せられるのであって政治を攻撃或は理由なしで咎めている訳ではないのである。もちろん彼の曲ではこの世界に幅をきかせている、欲望にかられた強欲な面々も批判の対象だ。音楽は政治を批判してはならないと彼らがキャンペーンを張る理由は実は此処にある。そうなのだ。この章では「音楽は政治を批判してはならない」としたが音楽をテレビ、新聞週刊誌に置き換えてみよ。極一部のメディアを除き、既に力を持つ者達を建設的に批判さえもしなくなってしまった。日本のメディアは「表現の自由」を自ら殺しつつある。この世の中に住む日本の若者よ、あなたの怒りの矛先は間違っていないのか?

ここで「表現の自由」が強権体制下で如何に抑圧されているかの一例を見よう。中華人民共和国の中国民主化運動の中心人物で「投獄中にノーベル賞平和賞を贈られ獄中で死去したのは、1935年に受賞したカール・フォン・オシエツキーに次いで2人目である。」 劉 曉波氏 (Liu Xiaoba 1955-2017)[8]は以下この「表現の自由」の事を言い表している:"Free expression is the base of human rights, the root of human nature and the mother of truth. To kill free speech is to insult human rights, to stifle (窒息する) human nature and to suppress truth."[9]

「2章のポイントは: 『表現の自由』は政治を独占する人々の権力欲と支配欲と戦う最大の武器なのだが、これを行使出来なければ、あなたは無言で働く感情のないロボット。更に一言。己の投票権は自分の政治的な、『表現の自由』の一部で或る事を決して忘れてはならない。」

参考文献等:
[1] "Bruce Cockburn"のウェブサイト、http://brucecockburn.com/
一番下のページの'vevo'のビデオ映像で彼の思いが伝えられている
[2] "If a tree falls," Bruce Cockburn, 1989年アルバム"Big Circumstance," 年,https://www.youtube.com/watch?v=ErS9HCh8GfE
[3] "Pacing the cage," Bruce Cockburn, 1996年アルバム"The Charity of night,"
https://www.youtube.com/watch?v=mN2uMVYwmqc
[4] "Tokyo", Bruce Cockburn, 1980年アルバム"Humans," https://www.youtube.com/watch?v=t76JGcMp0cM
[5] "Silver wheels" Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=z-avqJQwOoo
[6] "A dream like mine," Bruce Cockburn, 1991年アルバム"Nothing but a burning light,"
https://www.youtube.com/watch?v=0eG23MqIMos
[7] "Gavin's woodpile," Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=ovhTIQn2Je4
歌詞は以下参照。http://cockburnproject.net/songs&music/gw.html
歌詞の中で"English River"と歌うが一企業の水銀投棄に因る河川の汚染問題の事
[8] 劉暁波、ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E6%9A%81%E6%B3%A2
[9] "China Seeks to Delete Nobel Peace Prize Winner Liu Xiaobo from the Internet,"
https://torguard.net/blog/china-seeks-to-delete-nobel-peace-prize-winner-liu-xiaobo-from-the-internet/

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3章 欲望の行き着く果てに
これは以前読んだ本の中の言葉である。作家の広瀬隆氏の1981年出版の「東京に原発を!」最終章に広瀬氏がこの言葉を読者に問いかけていた。強欲と言う言葉がピッタリと当てはまる、この言葉の視点から日本と日本人が歩んで来た時代を眺めてみよう。強欲の定義は:一言で他人を押し退ける気持ちから生じる行為の総称である。

あなたはこの問いの先には何が待ち受けているのかを過去から学習したのか?欲望をコントロールせず、その行き着く果てまで突っ走って行った結果は。それは...カタストロフィーなのである。荒廃した土地に待ち受ける破局。まるで人間の欲望が地球を破滅に導いている様な。

欲望。何ともイヤラシくしかもいとも簡単に人々の心を占有してしまう感染症の様な心にこびり付いた大きなシミの様な物。宗教的な欲望。イデオロギー的な欲望。政治組織問わず、権力に対する欲望。名誉欲、自己保身欲。責任逃れ=無責任欲、暴力欲。金銭的な欲望。食欲、性的な欲望そして虚栄心や嫉妬心そして自己顕示欲。これらはヒューマニズムに反する心である。何故なら、人を押し退け貶める行為だから。つまり全て共通する事は:相手がいる事。私とあなた、私とあなたがた。自国と他国、或は全世界。持ち論我々の欲望が小さな生き物に影響する事もある。つまり個人と個人、個人と集団、集団と個人、集団と集団。これらの中において、一方から他の一方へ加えた行為、そしてその行為からの個別の相互作用とその結果。力の相関図を見ると明確なのは、ある行為を行った者(達)と行為を受けた側の関係。両者の内側での経済的な立ち位置や気持ちの持ち方等、何かが変化しその行為に因って両者が共に生きている土壌に、或る影響を及ぼす結果となる。が両者に一切関係しない人(々)がこの土壌の上に居る事も忘れてはなるまい。それがグローバル化で顕著に現れる。相互作用と言う学術用語がこれを説明する。

さてあの1986年から1991年までの不動産バブル経済の時にあなたは何をしていたのだろうか?それともまだ産まれていなかったのだろうか?その時期にひと儲けしてやろうと眼をギラギラに血眼になって金儲けの話に飛びつき、あぶく銭で遊び回っていたのだろうか?そしてそれらの行為とバブルは何時かは弾けると言う事実、その帰結を予見していたのであろうか?そう、欲望の行き着く果てに待ち受けていたバブルの崩壊と、失われた20年の事を誰も反省も総括もしていないとは日本の不幸。不動産バブルが弾けた後、人を押し退け弱い者を押さえつけていた事を反省しなかったから、モラルや愛の或る社会に日本を戻す機会を逃したな。同じ事が今回の東日本核惨事にも言える。欲望のままに公益よりも、企業の利益を優先課題とし原子力発電を推進する行為をとって来た主謀者達(TEPCO、経済産業省等)、そして安全対策を軽んじていた故に津波に対する対策も(2012年1月に投稿した拙稿の4章「教科書の中の危機管理」の中で指摘しておいたIEEEの記事を参照して下さい[1])先延ばしにして来た事により起こってしまった人災なのだが、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会、所謂国会事故調が纏め上げた報告書が核惨事を起こしてしまった反省を行っている位で、当の行為とその主謀者達が起こしてしまった事故を何ら反省していないのはどうしても不動産バブルを起こした面々の姿と重なってしまうのである。 この不動産バブル期には日本の都市部の市民ほとんどがその恩恵にあやかった訳。海外旅行、高級ブランドの買い漁り、行楽地でのドンチャン騒ぎ。欲望のなすがまま美味しい思いと美味しい生活 。同じ構図が電気を使い放題使って原子力発電所は過疎地に押しつけ、美味しい生活をして来た都会の市民。美味しい生活は弱い誰かの出費或は犠牲によって賄われている事が見えないのか?先ほど説明した相互作用から、加害者と被害者の関係を通して不動産バブルを見ると、都市部に不動産を持つ者そしてその取り巻き 対 地方に住む者と言う関係になろうか。一方2011年の核汚染において、加害者はTEPCOとその取り巻きと原発を過疎地に押し付けて来た東京都民。被害者はこの原発を過疎地に押し付けて来た東京都民と、東日本に住む住人の方々、更に食品の核汚染で遺伝子を傷付けられてしまう、全国の子供達。相手の事を考えない、他人を押し退けて自分だけ利益を得る欲望の行き着く果てに、未来永劫に渡り核汚染した故郷を我々の子孫に引き継がせてしまった訳。上から下までの「足るを知らない」人々の暴走の果ての終着に今の日本は行き着いているのだ。それでも皆まだ自分の欲望の行き着く果ての結末/帰結を反省しないまま今日に至っている訳。だから自分の欲望を満たしてくれそうな政党を支持するのでしょう?違いますか?

しかし今思えば不動産バブル期の欲望、喧噪と今の時代の欲望喧噪は全く違うと思えるのである。バブルの時には日本と言う大きな入れ物の中で皆が皆、何かに向かって一心不乱に走っていた熱狂的な時代。打って変わって今の社会は死んだ様に静かである。喧噪はネット上に移り最終的に人々の心の中に入り込み、与えられたインターネット上の情報を忙しく咀嚼。好みの情報は飲み込み、嫌なものは吐き出す作業を絶え間なく行っているこの忙しさ。良い情報は「いいね」とすぐさま反応し、或は「いいね」を貰う為に見栄を張り、一方嫌いな情報なら攻撃、違った考え方を持つ人々を人格破壊する欲望には事欠かない。もしかしたらあなたは既にこの忙しい心の奴隷なのかもしれない。

さて、世界の国々の中で他人を押し退ける強欲さに満ちた人々や国々は事欠かないが、その点からすると何時から日本人がこの仲間入りをしたのだろうかと思う。金の話でもない。利権の話でもない。手短かに話そう。ケチとはお金を独り占めしておきたい人の総称。次に「お金」を「情報」に換えて下さい。特定の情報を出さない、共有出来ない。自分の保身と自分の強い立場を壊したくない故の情報の独占。お金の独占と同じ感覚で、自分の所有する情報にもケチなのである。これも強欲の一部なのだ。会社の組織運営の観点からすると社内情報/技術情報を組織内でシェアしない事はチームワークを重要視するなら御法度。同じ事が国の機関組織内や、主権を持つ日本の市民と国の諸処の機構の間でも言える訳。チームワークの協業関係に必要な潤滑油としての情報のシェアではなく、情報を上から下へと伝える習慣を造り上げ、流す内容もコントロールする独裁的手法。お金は誰のものか?持ち論稼いだ者に属する。国の運営に必要な情報は一体誰のものか?暫く前に成立した秘密保護法を見ればそれが誰なのか良く判る。

この章の後半として人が人らしく生きられる世界とは、を考えよう。或る社会、国家、そして地政学上に影響力を及ぼせる地域に、そこに或る国々の国政を司る人々にどの様な事が要求されるかを一例を通してと提示したい: 何時の事だったか。クリントン氏が大統領時の1997年か1998年だったか定かではない。英語版週間紙Newsweekに週間ごと世界中で発せられた言葉のページ(確かQuotesとかだった気がします)に以下の言葉が記載されていた。ヨルダンのフセイン国王(現在の国王の父上)が米国ワシントンDCのキャンプデービッドで行われたイスラエルとパレスチナの平和交渉が決裂した時に当時のイスラエルのネタニヤフ首相にかけた言葉だ。すみません記憶が正しければ以下の通り:"What you need is Sir, the vision that Yitzhak Rabin had. Someday you will have it but today was the victory of terrorists and warmongers."訳すと、「閣下、あなたが必要なものはイツハク ラビンが持っていたビジョンなのです。いつの日かあなたはそのビジョンを備えるでしょうが、今日はテロリストや戦争愛好家達の勝利なのです。」残念ながら、今もフセイン国王が表現した事は改善されていない。御存知の方も多いと思うがラビン首相は1995年宗教的不寛容な勢力の一員(ユダヤ教原理主義者とでも言おうか)により暗殺されてしまった。その後を継いだのがシモン ペレス氏。その後一年も経ずにネタニヤフ氏が首相に就任。この首相は頭が切れて口達者で知られる。目の前の現実を戦術的に自分の国に有利に持って行く事も得意の様だ。フセイン国王はラビン氏が存命中、彼の眼の中に映る、恒久平和のビジョンを自分の命を顧みず実現しようとする意志を読み取ったのだろう。人間存在の意義と意味を問うヒューマニズムは人類に共通する、宗教を超えた心情なのである。そう、宗教がこの様なヒューマニズムと連動しこれを問う事、を忘れてしまったらそれは単にイデオロギーに堕すのだ。見よ、日本に於いて神道や仏教がイデオロギーに成り下がってしまった事実を。ユダヤ人であろうが日本人であろうが原理主義者の欲望を傍で見ていると選ばれし者達と言う感覚なのだろうか、他人がどうなろうと構わない、自分の信念を押し通す者達だと言う事が判る。神様仏様に許されたエゴなんてあるものかと思うが。此処に問おう。宗教が人間存在を抑圧して構わないのか?多分違うと考えたい。その宗教がイデオロギーに墜ちてしまった故にと願う。

これは、力を持つ民族(人々)が弱い立場である他民族(人々)を抑圧する事が人として、それがモラル、哲学、宗教等如何なる理由にせよ許されるのかと言う問いである。この世界を共有しこの時代を共に分かち合う人間。そして生命の存在の意味の根源的な問いを自ら課し見えない答えを出そうと努力し続けて来たラビン首相。人はそれぞれの母よりこの世界に産み落とされれ、この世界を目の当たりに日々生き、しかもこの世界を共有している筈ではないか?戦略的戦術的なスマートさを押し通し、この国の人々の欲望のままそれを代表し権力を把握し続けてその地域の弱い者を抑圧し彼らの沈黙を強要する。相手と自分と。この世界をそして今の時代を彼らと共有していると言う感覚が国を導く人達の心の内に無いとどうなるかをあなたは思った事があるのか。残念ながら、その様な気持ち、モラルを持ち合わせていない人々がトップに立って、欲望の行き着くまま原理主義権威主義を振り廻し国政を行っても善政を敷く事は出来ないのである。この事は組織のスケールを小さくしても同じ。家庭の中にも学校の中でも同様当てはまる。人の中では欲望とモラル二者はバランス取りが難しい、何故なら - 例外はあるがほぼ - 相容れない2つの実体だからなのだ。

上記同様、欲望とモラルのバランスが取れず暴走してしまった過去の日本で、長い間反省されないまま今日に至っているもう一つ例を挙げよう。岩波ジュニア新書から発売されている今井和也著の「中学生の満州敗戦日記」[2]150ページから少し長いが引用させて頂く。七三一部隊とは満州国ハルビン市で運営されていた生物兵器の研究開発機関であった[3]:「『七三一部隊の深い闇』について、もう一度考えてみる。七三一部隊の施設の中では、生きたままの四肢切断•気管切開•弾丸摘出、ペスト•チフス•コレラ菌を感染させて死後解剖、腕を水に浸し全裸のまま立木にくくりつけて零下四0度の戸外に放置した凍傷実験、毒ガス吸入•血管に空気注射•血液をぬいた失血死•食事をあたえない餓死•感電死などの人体実験がおこなわれていたという。(行)読んでいるだけでも寒気がする様な残酷な実験のかずかずを、人命を救うこと、人の痛みをやわらげることを天職とする医者たちが、なぜ平然と実行できたのか。(行)これには二つの理由が考えられる。一つは『お国のため』という名目さえあればなんでも許されたという時代背景。もう一つは『自国民以外は人間ではない』という民族差別意識である。(行)『国家至上主義』と『民族差別主義』、この二つはいつの時代でも国際紛争を成立させる原理でもある。」

3章の教訓は:「己の欲望の奴隷になるな。何故か?心に悪意が生じてしまうから」である。

参考文献等
[1]「日本の市民の皆様へ-その2」投稿者 プラナリア 日時 2012 年 1 月 22 日
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/412.html
[1]「中学生の満州敗戦日記」今井和也著 岩波ジュニア新書
[2]「731部隊」ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A
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4章 何処から、何処へ、何ゆえに
この様な人間としてのモラルから派生する問いを投げかける事が出来る現代日本の政治家はまず居まい。当たり前なのだが政治家がそれを言ったらキザなのだ。その判断をするのにはまず政治家の眼を見よ。そしてその眼光に人々に共通な気持ちが宿っているかどうかで判断して下さい。そして、言葉が軽い政治屋は内省が軽いかそれとも無い事を理解すべきなのである。こんな面々が国会に大きな顔をしてのさばってるから日本の市民の生活苦が一向に改善出来ないのである。前章と同様この章にて「喧噪と欲望」 対 「沈黙、内省とモラル」について考える。

国政を司る者達、政治家や官僚組織の各省の従業員達がギトギトとした欲望に溢れ、強欲な人間達であったらその社会において子供達を含め、日本の市民一人一人がにこやかに又幸せな気持ちで明るく暮らせる様な政治が実現出来るのであろうか?否、断じて否だ。日本の市民の声が国政から無視され続けられ、日々大変な思いをしながら生き残りに必死になって努力している事。世相が暗いのはこの様な行き詰まりの社会で前に進もうと暗闇の中を這っても、這っても明るい出口が見えないから。これは己の投票権を行使し強欲な面々を選んだ、或はこの政治的な表現の自由、即ち投票権を行使しなかった為に不遜で強欲な政治屋が低い支持率にも関わらず選ばれ、国政を取り仕切っている事の帰結/結果の訳。その様な社会に今我々は生きている。

「欲望の行き着く果てに」自分の欲望のまま行為する人と「何処から、何処へ、何ゆえに」を己に問え続ける人において、その2つは真逆の性向なのである。身近な例として、天皇皇后両陛下の眼からは誰も欲望の「よ」の字も感じ取る事は出来ない。一方公務上での各地を訪問され続けていらっしゃられていたが、それぞれの場所でとった行為やそこで発した言葉の奥底には両陛下を突き動かしているお気持ちが読める筈。それは、権力欲にまみれた原理主義者達と政治屋が、静かにそして非常に長い期間をかけて国体の変革を希求し、変革に向けての法律を立法し、昭和の戦後の産みの苦しみの結果としての「平和」、を敵視し続けて駆け抜けて来た平成の時代を見ればよい。表面上は静かだがこの激動の平成の時代の終わりにあたり、昭和と言う過去におこった出来事を背負ってこれを振り返り、未来を見据えながら、この日本は「何処から来て、何処へ行こうとしているのか、そして何ゆえに」との問いを発しているのを感じ取れるのは私だけだろうか。お気持ちを察すればおそらく両陛下はこの日本で、日本の憲法が改憲されてしまうのを目撃したくないと一番強く願っているのではと私は思うのである。

心の状態。何ら目新しい言葉ではない。心此処に有らず。心が落ち着いていないのである。あなたの心は"busy monster"になってしまったか?それともあなた自身が"busy monster"なのか?他方は、心此処にまします。心が鎮座している。この世界の中、私と私の心、あなたとあなたの心、私の家族、私の家族の内にある心、これらを自然と内省する生活。

この章で表題に引用した言葉はドイツの精神分析家で哲学家のKarl Jaspers[1]が1964年にドイツのTVで講義した内容を本にした「哲学の学校」[2]と言う著作から取った。人は一体何処から来てそして何処へ行こうとしているのか。又何ゆえに?と言う問い。人間存在の意味又は意義とでも言えるか。Jaspersは精神病理学者、哲学者で第二次世界大戦後の西洋哲学に多大な影響を与えた人である。

さて、1945年7月16日に米国ニューメキシコ州にて行われた人類最初の核実験が行われ、1ヶ月も経たずに無垢の日本の市民の頭上に2回にわたり原子爆弾が投下され、核兵器開発の黎明期に既にこの兵器の使用が現実となってしまった歴史の事実。その後1952年に水素爆弾の核競争の時代に突入[3]した結果核の存在が蝕む人間存在の意義を非常に深く憂う時代が到達した。暫く後の1958年、人間存在の意味を問うJaspersが"The atom bomb and the future of man"[4]を出版した。東ヨーロッパと背後に控えるソビエト連邦と対峙する核の前線西ドイツにおける市民生活の中、何時核戦争が始まるのか不安に囚われた息苦しさを予見するしかし明かりへの道筋を示す本である。その本の序文の中で"An altogether novel situation has been created by the atom bomb. Either all mankind will physically perish or there will be a change in the moral-political condition of man. This book is an attempt to clarify what strikes us as a choice between two fantasies."日本語訳すると、「目新しい事態が一挙に原子爆弾により創られてしまった。全人類が物理的に死滅するか、人間の中のモラルと政治の関係に変化がおこるかのどちらかになるだろう。この本は、この空想的である二つの状況への選択が、私達の心に何を突きつけるのかを明らかにしようと試みる本なのである。」

非常に大事な問いだ。予見に基づいた行動が出来るかどうか。何もしないで人間が滅ぶのを選ぶか、手探りながらも明かり(希望、生存)の方へ這い出て行くのか。この問題は他人事ではない。人類の持続的な生存の可/不可が問われている訳。これは人々のモラルが政治を動かし核兵器を廃絶出来るか。残念ながら現在もこの作業中であるが。だが人類を取り巻く問題は核兵器だけではない。環境問題もしかり。更に裏カバーで以下この本を紹介しているコメントがある:"... Our hope, Jaspers believes, lies in the possibility that fear of nuclear warfare will pervade the individual consciousness and grow into a new ethos, a moral force in history, that could create a politics adequate to the threat of extinction...."日本語訳は、「Jaspersが信じる処によると、核戦争の恐れが個々人の意識の中に浸透しこれが新たな'ethos'として育ち、歴史上のモラルの力となり、絶滅の脅威に対する適切な政治を産み出す可能性、の中に我々の希望がある。」

このコメントは息詰まる悪意に満ちた社会や国家が本書発刊41年後の1989年のベルリンの壁の崩壊の後消滅させられてしまった原動力、モラルの力を思い浮かべさせてくれる。メルケル元首相の気持ちがここから読める感じである。尚Google translateでは'ethos'は: the characteristic spirit of a culture, era, or community as manifested in its beliefs and aspirations... synonyms: spirit, character, atmosphere, climate, mood, feeling, tenor, essence, disposition, rationale, morality, moral code, value system, principles, standards, ethics"日本語訳:「信念や向上心の中に現れている文化、時代、又は地域の特徴的な精神。同義語:精神、キャラクター、雰囲気、風潮、ムード、気持ち、進路、エッセンス、気質、道理をわきまえた、道徳、道徳的なおきて、価値観のシステム、原則、基準、倫理」。私はこれを社会の雰囲気、風潮或は皆の心の状態と理解している。

最後に。悪意に満ちた希望の持てない今の日本の社会の風潮(ethos)である。日本は一体これから何処へ行こうとしているのか?その問いの答えを予見する人々が、邪悪な欲望だらけの風潮に対抗する新たな、つまり心と心が集まって、人々のモラルを集合体化しモラルのある風潮を産み出して行かなければならない時代となったのは確実である。

4章の教訓: 「モラルも良心もない不遜で強欲な人々が政治に携わってはいけないのである。」と何故ハッキリ言わないのか?

参考文献等:
[1] 「カール ヤスパース、」 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9
[2] 「カール・ヤスパース、『哲学の学校』 (No.760 10/07/01)」、ミネルバのフクロウ、
https://weltgeist.exblog.jp/11445450/
[3] 「核兵器の歴史」、ウィキペディアより、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
[4] Karl Jaspers, "The atom bomb and the future of man," 英語版、1961年 The University of Chicago
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5章 そして全てが逆行する社会へ
兎に角劇的に変ってしまったのである。それは2011年の東日本の核惨事以降日本が、日本の制度の構造が見えない所で。官邸主導の下、無責任と言う特権の保証のお墨付きが貰える様に政府与党に寄り添う行政府の従業員。特に国の司法行政立法の三権の機関で働く人々は留めも知らぬ程狡く(ズルく)なってしまった。嘘、隠蔽と強欲と無責任がタッグを組んでいるではないか。その様な人々が国政を動かしている。前章「何処から、何処へ、何ゆえに」で説明したEthos(世の中の風潮)から見ると人々が作り出す風潮にスピリッツ、活力が無くなってしまった。世の中に悪意が満ちて来て、悪貨が良貨を駆逐する如くに人々の心の中から善を司るスピリッツを駆逐しまったのである。国政を動かしている人々を見よ。トップダウンで悪臭プンプンの邪悪なスピリッツが下々へと降り懸かって来ているではないか?おお、おぞましい。

そして今日本の市民がお互いにコミュニケーションする事を忘れてしまったのである。他人を押し退けても気にしなくなってきたのであろう。人々をいとも簡単にネット上で攻撃する様になってしまった。また会社の若い方々にEmailを出しても返信は来ない、ビジネス上のステータスのアップデートもない。なんと言ってもコミュニケーションが出来ないのである。発言もしない、出来ない。更に悪い事に、会社では誰も物事の責任を取ろうとしない。投げやりなのだ。無責任、無関心、無気力と三無主義なんて言っていた時代があったがそれより遥かに劣悪になっている。何だこれは?人口の減少を抜きにしてもこれでは国力が落ちる訳だ。大人がおかしくなったのか、男がおかしくなったのか、それとも俺がおかしいのか?もしかしたらこれが日本会議が理想とする、大人しい羊が占める「均質な社会」なのか。

ところで皆さん既に御存知だと思う。権力を持つ者達は人の心を操作するすべを心得ている。更に人の心のその先にある世相、風習、習慣、群衆行動さえも毎日の人々のマニピュレーション(操り)の積み重ねで、自分達が操作する事も可能となってしまった。今彼らは自分達の目標、国体の変革に向かって真っしぐら。現政権の失政にも関わらず、政権運営に妙に自信があるのは群衆行動のパターンの分析データが有るからなのだろう。政権交代は無いと言う確信。この章の題目は言い換えれば社会全般に影響が出る様な嘘をつく事に罰が伴わず、真実も何も全く価値がない「息詰まる社会へ」と言えるか。では群衆行動と言うカテゴリの立場から「逆行する社会」を眺めて見る。

週刊誌等のマスコミやネットの住人が右翼がどうした、左翼がどうしたとか反日だとか議論している。何をボケた事を言っているのか?思いっきり時代錯誤であると思う。もっと高い所に立ち、この世界とこの時代を鳥瞰したら如何か。 今日本は強権体制に突き進んでいる訳で、右翼的独裁だろうが左翼的独裁だろうが代りはない。今表現の自由だとか、法の下の平等だとかの人権を制限する強権体制を選択するか、劣化したとはいえ少なくとも70年は保っている民主主義体制を維持するかの分水嶺に今日本の市民の皆様は立っているのを認識理解しているのであろうか?

日本の外側に見える人類を取り巻く環境即ち人口爆発、戦争、核兵器や核汚染、灼熱地獄の様を呈して来た地球の温暖化、オゾンホール、この地球上から緑が失われた事や人口爆発により生ずる水不足からの飢饉、海水の温度上昇による魚類海洋性ほ乳類への絶大なる影響、プラスチック片による広範囲な海洋汚染等、これは生命の滅亡を連想させる[1]。大局を見れば遥かにシビアな問題が今日本を取り巻いているのだ。EUで太陽光や風力発電そして再生可能な電力を用いた電気自動車が産業として盛んなのは政治家が人類の行く末の事を予見し今何を行なわなければならないかを政策に反映させたに過ぎない。一方日本はことごとく真逆の事を政策として採っている訳。自然エネルギーの推進よりも原子力推進を行い、CO2の排出規制も積極的に行なわない事からして地球温暖化の対策に逃げ腰なのが判る。何故グローバルな問題に積極的にアクションをとらないのか?何故この様な何もしない事がおこるのか?それは前出した「日本会議の研究」を読めば理由は十分類推出来る。原因としては彼らインナーサークル内にテクノクラート、理系のメンタリティー、マインドを持った人々がいないと私は理解する。問題へのアプローチと解決に至るには最初に科学的に問題を捉える事理解する事が前提なのである。内閣府、その後ろに控える司令塔と政治家は本当に科学的なメンタリティーを持ち合わせていないのではと思える程、人類が直面する問題を捉える事が出来ていない。例えばさる8月6日(2018年)の広島市での原爆の日、平和記念式典で口先だけの大衆受けする核廃絶に言及した一方、自民主党を乗っ取っている原理主義集団の教義に反する、核兵器禁止条約への不参加と言うこの矛盾した意思表示を見れば日本の政府が世界の他の先進国と、直面しているグローバルな地球上の課題に対する問題意識を共有さえしていないのは明白だ。先日6月のG7の中での日本の存在感を見ればこれが判るだろう。山積みする問題を米国以外のG5諸国とも共有もしない日本のトップの意識のレベルの低さを実感させる。

何故そうなってしまったのか?具体的な例を幾つか挙げようか?私は多分以下の理由からなのであろうかと思っている。それは、理系のメンタリティの欠如だけではないのである。あなたには圧等的多数の人が或る事を信じようとしない思考様式や習慣が、理系の思考を持つあなたとしてどうして人々は頑迷なのだろうかと暗い気持ちにさせてしまう息の詰まる社会状況を考えた事があるのだろうか。想像力を働かせてみよう。あなたがアメリカ南部の州に住んでいるとしよう。その地域は信心深い人々が非常に多いと聞く。そしてそこの州立の理系の大学に通っているとしよう。だが公立の中学高校ではダーウィンの進化論を教わらずに大学に入学。圧倒的な数で周りの学生達は熱心なキリスト教徒で神様が地球と人間を一週間で創造したと信じている。大学では分子生物学でDNAに関連する講義も受けているが、なんだ、この社会を被う息苦しさは!そうなのだ。科学の一部である進化論に対する無言の圧力、同調圧力が底流にある社会なのである。孤立し落ち込み、暗澹たる気持ちになってしまう。理系の人間にとってそれは真っ暗な社会に住んでいる息苦しさである。そう、進化論も地球の温暖化も信じない社会風潮。何故そうなるか、その理由とは知的な多様性が容認されない宗教やイデオロギー(或は社会風潮)下の社会にいると言う事。この社会状況を世俗主義の反対語の教権主義と言う。因に世俗主義とはウィキペディアより[2]:
* 国家の政権・政策や政府機関が、特定の宗教権威・権力(教権)に支配・左右されず、それから独立した世俗権力(俗権)とその原則によって支配されていなければならないと言う主張・立場。或は宗教に特権的地位や財政上の優遇を与えないこと。政教分離原則...
* 個人が宗教的規則や宗教教育から自由でいる権利、支配者による宗教の強制からの自由。信教の自由。
* 人の行動や決断が(宗教の影響を受けていない)事実や証拠に基づいてなされるべきだという主張。
日本は今不可知ではあるが政治と教育において日本会議と言う勢力が唱える考え方が、大きな潮流となって皆が知らない間にこの日本の社会文化の中に浸透しつつあると思える(一番末尾のこの章の結論を読んで下さい)。例えば考え方、生き方、生活のスタイル等個人の選択の自由とでも言える人々の多様性を批判する国会議員も大きな顔をしているではないか。原理主義集団の教権を深く静かにこの社会に浸透さながらスムーズに強権へと移行するタイミングを見計らっているのである。これは日本の衰退の根本原因だと私は思っている。日常の風習の色がそして世相が大きく変化しつつある訳。昨今政治家と政治を操作し、宗教人を操作し、経済人を操作し、日本の市民をオペレータにおとしめて操作(マニュピューション)し個人の自由と個性を抑圧するソフトパワーの仕組みを作り上げ、日本中の市民全員が自分の欲望のなすがまま行動する様に仕向け、悪に対し盲目で居続けさせる仕組み。日本社会においては同調圧力により、知的な多様性が容認されない社会となってしまった。知識人、科学者、技術者達が自由に発言する事を自制(或は発言出来ないオバカ達)してしまった結果、言論の自由学問の自由もない一つの単色(暗黒)に染まった戦前の昭和の様な社会へと変質しつつある日本。

知的な多様性が容認されない雰囲気が醸し出す社会に住むとはどう言う事なのか具体例をもう一つ挙げよう。イデオロギーを重んずる、理系のメンタリティーもない人々が操る内閣府がメディアを使って作り出す世間及び社会の風習の影響が多大な社会での出来事である。改めて言いたい。理系のメンタリティーを持つ人間としては福島第一原発の事故によって放出された大量の放射性同位元素の生態系への影響をどうしても軽んずる事は出来ない。この原理主義を信奉する内閣府の方々は上記「人の行動や決断が(宗教の影響を受けていない)事実や証拠に基づいてなされるべきだという主張」の様な世俗の考え方を持たない故に科学を軽んじ、政策立案しているのではと考えられよう。その様な考え方の下核汚染した食べ物を国で規制する事もなく、人工放射性同位元素が生体の細胞に及ぼす影響の知識を持ち合わせていない圧倒的多数の日本の市民に、食べても問題なし!と政府の広報車のマスメディアに圧力をかけている状況。理系の人間だったら発狂してしまわないのかと思われる程、東日本の核汚染問題と核汚染食品問題を科学的に捉えようとしない日本の上から下までの人々の頑迷さである。何故なら「国はその様な事は言っていないから」だそうだ。「政府は嘘をつく」或は「政府は本当の事は言わない」のは世界のかなりの数の国々では常識なのだがどうやら日本ではこの常識はまだ受け入れられていない。使う方もレッテルを張られる方も放射脳とはよく言ったものだ。特に理系の官僚諸氏や学者諸氏にはこの様な社会通念のレベルの低さでよく心の歯車が壊れてしまわないのかと感心してしまう。

それでは群衆行動学とは全く関係ない出来事に話題をかえよう。先日EUで法律として施行されたGeneral Data Protection Regulation (GDPR)の内容をかいつまんで勉強する機会があった。一言で世界中の企業が欲しがるEU市民の、プライバシーに属する情報の収集の制限と取り扱いの範囲である。非常に高い理念の下、市民のプライバシーの権利を広範囲に認めている。この法律に違反した企業は年間利益の少なからずの部分に相当する罰金を払わなければならない。個人が忘れ去られる権利。個人が企業に要求すればその会社が所有するその人の個人情報をその人に提出しなければならない。個人情報は必要なくなったら破棄しなければならない。等々。[3] プライバシーもおかまいなく個人情報を継続し収集、蓄え込むGoogle、Facebook、Apple等の多国籍企業が狙い撃ちされている様な感じである。その内容はさておき、この様な法律を立案しそして施行するその実行力。EUと言う連邦国家が如何にその市民を守るのか、市民の事を考えて政治を行っているかをまざまざと見せつけてくれる。素晴らしい国家群だ。つまり個人の自由は最大限に尊重されなければならない。しかし企業の自由には在る程度の制限が加えられなければならないと言う立場。全てが逆行する日本の政治と島国根性の政治屋の面々。その市民の事は言わずもがな。である。

5章の結論: 「大政奉還で欧米の仲間入りに向けた自前の体制の構築を目指し、明治大正昭和の1/3を経てその体制が74年前に終焉。戦後米国の「押しつけ民主主義」からの脱却をゴールとする日本で今行われている政治、それは日本の市民の事など微塵も考えず、明治大正昭和で育てた自前の体制の復興に全ての力を注ぐ。アジアではまだ辛うじて一流の国かもしれない。しかしこの世界を被う生命の存続の脅威の事を全く考えない、世界の政治趨勢に逆行する近視眼的で時代錯誤の政治を眺めると残念ながら日本は三流国に落ちてしまった。」

参考文献等:
[1] 「子供の亡骸を16日間も離さない母シャチの悲嘆『もう見ていられない』と研究者」、キャサリン・ハイネット、
ニューズウィーク日本版、https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/16-8.php
[2] 「世俗主義、」 ウィキペディアより、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E4%BF%97%E4%B8%BB%E7%BE%A9
[3] 「EU一般データ保護規則」ウィキペディアより、
https://ja.wikipedia.org/wiki/EU%E4%B8%80%E8%88%AC%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E8%A6%8F%E5%89%87

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第6章 「前書き」
この第6章は2011年11月より始めた一連の投稿の中で多分最も重要な章の1つだと思う。もう一つ重要な章を選んだとすると、それは原発板に2012年1月12日に投稿した「日本の市民の皆様へ-その2」の第8章 「眼の前の事と向き合う(言葉或は知識、そして現象の認識とのギャップ)」[1]である。言葉を通じてしかこの世界を観ようとしない人々の思考と習慣を話題とした。この章と併せてお読み下さい。それは以下述べる様にスローガンに表せられたイデオロギーを通して見る世界と言葉を用いずにこの世界を観る事の違いである。言葉と言うものは言葉の内容を理解しなくても使える。この在り様が溢れ返っている時代である。

あるアイデアが情念になりそれがイデオロギー化しスローガンを通してこの世界に働きかける - と言うイデオロギーと目の前の世界の関係。そんなイデオロギーと言う名の欲望とその欲望から発せられた言葉に全くおかまいなく脈々と流れる"あるもの"を考える章である - 政権にどの様な勢力が居座ろうが文明の中の文化を利用した自分達のイデオロギーの夢の実現の欲求として、その地域の昔からの固有の文化を自分達の達成したい理想社会の方向に都合の良い様に引き寄せながら政権運営をおこなって行く過程、そしてその過程を取り仕切っている不遜で強欲な人々を我々は世界の至る所で現在進行形で目撃している。
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6章 喧噪の中で失ってしまった大事な事
随分昔に読んだ本からの引用と言う形で話を進めてみる。Max Picardと言うスイスの哲学者が、1958年みすず書房より出版された「騒音とアトム化の世界」[2](残念ながら絶版になって久しい)と言う本の中で述べていた。人々は喧噪の世の中に生き、各個人がそれぞれアトム化(原子化)してしった事。以下の様にも言っていたとも記憶する。間違っていたら御免なさい。人間がオペレータ(即ち機械をもくもくと操作する者)に堕してしまった事。同じくみすず書房より出版された彼の「沈黙の世界」と言う本では神と対話する内省の重要性を訴えていた。彼自身の言葉を示す。"Nothing has changed the nature of man so much as the loss of silence."[3] それは、現代社会において有史以前から持っていた動物としての人間の中の本性より、沈黙を喪失してしまった事だと言える。人間が沈黙の中での内省を行う事を忘れ、言葉が一杯詰まった頭のみに意義を見いだし、その生命存在の意義を失いつつある事と言えようか。また、文明批評家Ivan Illiciの著書「エネルギーと公正」[4]の中で心に残った言葉があった。彼は「加速」と言う言葉をこの本の中で使っていた。この世の社会と人々の動きを良く表している。物質文明、機械文明の生活の中で欲望が肥大化し、それらの文明が深まるにつれ上に述べた状態が不可避となり、人であるよりもオペレータになっている時間がより一層長くなり、どんどんと抜け出せない深みにはまって行くのである。それは日常の中で一人一人の統一体としての生命が分裂、原子化し家族が原子化しバラバラで絆を喪失そして社会にはユニークさも無くなり分断化する現代の日本の人々の事を言い当てて居る様に思える。

Picardが語った言葉で彼の考えを良く表す言葉を記しておく。手元に「騒音とアトム化の世界」が無いので孫引きと言う不本意な形となってしまいますが以下の引用をさせて頂きます。[5]現代の人々の生き方を非常に良く記述していると思う。「私はある時、一人の男がテレビの前に座っているのを見た。その傍らで同時にラジオが鳴っていた。しかも同時にこの人は時折テレビから目をはなして新聞を読んだ。いったいこの人はどこにおるというのだろう。テレビの中か、新聞・ラジオ、あるいは安楽椅子の中か。彼はそれらのすべてであり、そして無でもあった。いたるところにおり、しかもどこにもおらなかった。そして彼の欲したのは実はこのことであった。即ちどこにもいないこと、自分自身を解体し、またその破片から自分を組み立てることであった。昨日の死はなんとつまらなく、今日の復活もまたなんとつまらないことであろう。この人間は自分自身から脱走しておったのである−というのも当たらない。彼はそもそも自分というものを持っていないのであって、したがって自分自身から逃げるということもできない。彼は一般崩壊の中の、運動の一小部分以外の何ものでもないのである。現代人は内面的に連関性をなくしたごたごたの中に生活している。我々は内的に寸断されてしまっているのである。我々は連続性の中に生きているのではなく、非連続性の中に生きているのである。一つの印象、一つの感情、一つの考えが、隔絶されながら、それぞれ別の印象や、感情や考えの側に平気で並んでいる−否、先立つもが全くなかったかのように、次々と立ち現れるのである。ただ絶え間なく何ものかが、瞬間を通って転じてゆくだけである。」あなた自身今の生活を省みて彼の言葉に反論する事が出来るのであろうか?

皆が皆生命を、命を愛する事を忘れ去り、加速をこよなく愛する喧騒の時代でもある。現代社会において加速は一つのキーワードだ。加速と言う中毒。この結果は人に何をもたらすか?スピードをこよなく愛する一方人として愛を育む心と、内省の習慣が失せてしまった事。どうしてその様に先を急ぐのか?個人が加速し、人々が加速し、人間が加速し、情報が加速し、日常が加速し、技術が加速し、一年が加速し、一世紀が加速し、人類の歴史が加速し、一体ぜんたい我々は何処へ行こうとしているのか?沈黙の中での内省を忘れ忙しい人生を送りながら、己の強欲さ故、他の人の事を気にかけずにおとしめ蹴落とし、人を精神的に肉体的に傷つける事をいとわない輩達、己を他の人々と切り離し社会の中の或は集団の中の自意識過剰な原子となり、加速する人々。皆が皆人生の速さや人生のスケールを誇っている現代社会。肥大化する欲望そして強欲と便利さを更に加速し追い求めるのとは裏腹に、騒がしい人間以外の動物が棲む自然界の生きとし生ける物達は、そこからやって来る、その正反対の不便さ即ち環境汚染や環境破壊と言う結果を沈黙の中で甘受しなければならないこの不条理が見えないのである。動物、鳥、魚、植物はこの生きにくい世界になす術がないのが人間には判らないのだろうか?同じ様に人間もこの殺伐とした空間で何がおこっているのかと言う関心をも失ってオストリッチの様に頭を砂の中に入れて、この様な事態が過ぎるのを待っているだけなのだろうか?もしかしたら人間のみならず生命が滅ぶのを知っていて何もせずそれを楽しんでいるのではなかろうか?もしそうだとしたらその様な考えはこの世の終末を待ち望み単に楽しんでいる終末論者の考え方と同じではないか?どうやら人間は先の見えない判らない何かの終わりに向かって加速している様である。 今や人間が人間以外の動物にくらべて遥かに愚かになってしまった。生命が何らかの理由故にこの世に在る事を忘れ、この流れが続いて行く事を忘れ、欲望に突っ走り、他人を押し退け、自然を押し退け動物を押し退け、生態系を押し退け排除し、生命の存在の大事な意味を忘れ喧噪の中で生きている。

一言で言おう。第4章「何処から、何処へ、何ゆえに」の中では述べなかったが、「 何処から、何処へ、どの様に」と言う問いが"Profile"(例えば隣の芝生は青いとか)と言う言葉と結びついて我々個人の中で相手との比較の対象となってしまっている現在。人間は近年この世界を物理的に大きなスケールで見渡せる事が出来、その結果比較の対象が広がってそれにより更に欲望が際限なく増殖してしまった。だが「何ゆえに」と言うと問いのおおもとにあるのは生命なのである。あなたには日常の中でそれを感じる事が出来るか?実はその他人の中と自分の中にある「何ゆえに」は比較の対象がないのである。しかし「何ゆえに」と言う問いをも忘れてしまうか無視するからユニークな個人、特定の宗教を信ずる人々や民族の迫害や、抑圧がおこってしまうのである。生命の公正と平等には優生思想など入り込む余地はない。この事実を無視するgeopoliticsに満ちた日常に踊らされて、brainwashに巻き込まれてしまっている我々。

本投稿第三章の「欲望の行き着く果てに」で書いた事を詳しく述べる。この世界の出来事を現場で見る気持ちは更々無く、情報のリアルタイム化とそのダイジェスト即ち咀嚼に追われる日々の生活習慣の事である。この様な環境ではいとも簡単に人は情報に騙される。何故か?客観性が無いからさ。自分の好みの情報だけをアクセス。頭の中に入っている自分の、世界の解釈理解を確認する為に自分の好みの新聞やインターネット上の情報を選択し、自分の考えを補強する記事のみ読み漁る。選択的情報の咀嚼。これが心地良いのである。頭の中は言葉で一杯。でも心の中は空っぽ。虚しいね。簡単に言えば自分の意見と同じ様な論調を読んで安心安堵し、その反対の意見に反発し攻撃する。攻撃される人々は主に自らの意見を公に出来る自己推進能力のある方々。その様な人々を人格破壊しようとする訳。何故人々は意見の違う人々を攻撃するのか。どうしてそのまま、ありのまま、受け入れられないのか。それは何故か?色々と理由が有ろうがその一つとして: 皆が皆インターネット上で喧噪を選び、違った意見を持つ人々や他の民族を批判し、それにより己の心に満足感をもたらしている訳なのだろう。不快なら相手を攻撃する事、が心地良い。この悪しきEthosの現象(「4章 何処から、何処へ、何ゆえに」参照の事)は世界で同時進行している事に皆さん気づいて欲しい。つまり異なった相手を受け入れる能力の無い人々が増加中とも言えようか。そして又他人に対しての意地悪が心地良い。ところが現実とはユニークさと多様性の集合体なのだ。生命が、此処では自分が母より産まれて来る事を選択した時点でユニークな存在なのであるが、その個人の多様性さも判らん輩が文化の多様さや民族の多様性さをも見下し軽蔑する行動を取るのは愚かな事。しかも自分がユニークで優生な人間だと思っているのでなおさら、たちが悪い。心がここにあらず、善のEthos或はスピリッツな世界を喰らい尽くす"busy monster"達。インターネット依存症のあなたへ。この姿を自分の形相として捉えられるだろうか?この事から人間を紋切り型にさせておく事、オペレータにさせておく事が権力を持つ面々にとって如何に重要なのか判るだろう。

さてまたまた音楽の話で恐縮だ。あなたが以下の曲を聴いた時自由にこの曲から何かをイメージ出来る様に以下の文を読む前この同じ曲を2つの映像のYoutubeで聞いてみて欲しい。[6][7]歌詞は[8]。英国の作曲家で英国のロックグループU2のアルバムのプロデューサとして知られるBrian Enoと言う方がいる。彼の2005年のアルバム"Another Day on Earth"の中の"And then so clear"と言う1曲。あなたは今この曲を聴いて何を連想、想像しただろうか?

今日は私がその曲から思い浮かぶイメージをEnoさんには申し訳ないが勝手に解釈してここに記載する。ご勘弁の程。それは4章 「何処から、何処へ、何ゆえに」で以下言及した、心があなたの中に落ち着いて座っていてあなたとあなたの心が一体(unity)となっている時、この時この場所に「心此処にまします」と言う事に関連する。私にとって”And then so clear”の曲からイメージする事は: まだ私が小さな子供であった時に車を使った何泊かの家族旅行から家へ帰って来た時に見た天窓から光が差し込んでいる場面でフッと思った事なのである。それは私と父、母私の兄弟が一緒にいると言う一体感。静寂の中の愛に包まれた家族の中の自分。そしてそのunityから外の社会があると言う事を初めて理解した時の感触に近い。言葉では説明出来ない自分と家族と世界との一体感。しかしこれとて以下述べる生命の流れの極一部を認識、感じとったに過ぎないのである。

これは沈黙するしかない動物には彼らの本能により判っているのである。それは、この表題の章の問いへの答えである。あなたが喧噪な世の中に棲む事で心の中から失ってしまった気持ち。それは思っているよりも遥かに大きく大事なものなのである。しかし私と言う生を授かった事はもっと高い次元の、何かしらの理由があるからなのだろうと言うこの世のシンプルな捉え方。脈々と続いて来た生命の流れとその脈動をこの曲を何回も聴くと思い浮かぶのである(実は歌詞の内容と違うのですが)。前の幾つかの段で述べたが今現在物質文明に晒された人々は沈黙と内省を忘れ、そして頭の中にある行動パターンに影響され見ず知らずの他人を安易に攻撃、人格破壊する事が広く行われている。他の人の持つ固有で唯一の個としての尊厳さが疎んじられてしまう日常の思考と習慣の中に生きている。それこそがアトム化と言う事。自分が原子化アトム化し己がこの世界にあると言う事実を忙しい情報の中で見失う事で心の中の自分を失い大事な己と世界の関係を断ち切られてしまう。動物と同じ様、人が石の上を歩くのを止めてから言葉が増殖しこの世界と切り離され人は原子化してしまった。あなたは上記の様に子供の頃、自分と家族と世界との一体感を感受した事はなかったのだろうか?その様な気持ちが生じた事があったかどうか、あなたの中にある記憶の糸を手繰ってみて欲しい。

この世界に産まれて来て、思春期に家族から独立する気概が生じた後に、社会に出でて女としてまた男として異性と出会い結婚し子供が出来て彼ら子供達が一人立ちし、自分が自分の親と同じ様に長い人生を歩んで行きそして老いてゆく。そしてその初期の過程の中で家族と言う小さな群れの中に一人の生き物として私が生きていると言う実感と、家族と言う小さな群れが大きな群れの中に生きている実感、(2つの違った遺伝子がもっと大きな流れ即ち時の流れと脈々と続く生命の流れを共有する)とそれを囲む外との関係の連続性を既知する事で社会性を理解し、習得する事が出来る。これは生物の群生の空間的な尺度から見た考え方。だがとても不思議なのだが、誰一人として日本の社会でのイデオロギーに基づいた祀り事が、日本の社会空間、群生の空間にどのように力を及ぼし変出させ影響しているのかと言う見方を執れない不可解。

この考えに少し関連する事だ。群生の空間と言う観点で日本社会と言う空間から観ると、後に述べるが、どうやら偏屈な考え方やイデオロギーが跋扈し、人間の顔の態をなしていない文化の風潮が蔓延るいびつな空間、人が棲み難い生活空間となってしまった様だ。人間が家族が原子化してしまった現在、第一章 「破壊されてしまった三権分立の原則」で言及したが或る勢力による、社会形態を変えようとする事により彼らが理想と考える様な、日本を素晴らしい国にして行こうと言う努力をするのは理にかなっているのかどうか甚だ疑問なのである。そんな事よりまず善の'Ethos'例えば希望を人々の心の中に取り戻し育て、家族の中に社会の中に人間愛を呼び戻す事が先なのが判らないでいる、日本の社会があたかも自分達の物であるかの様に振る舞う不遜で強欲な政治屋達。現代日本の社会においては生きる力が弱い家族もあり強い家族も或る訳で、弱い家族を手助けする福祉と言う社会制度を手厚くするどころか、彼らを更に窮地に蹴落とす様な政策を実施している事実。家族と言う小さな群れに必要以上の経済的な圧力をかけてはばからない社会制度。一方軍備拡張の為惜しみなく予算を注ぎ込む。正直者は馬鹿を見る、どころではない更に悪い状態である。つまり弱い者が更に抑圧されてしまっている日本の社会。この様な不条理がまかり通っている事に殆ど誰も怒りを表現しないのは、人間が家族が原子化してしまった上日々機械的に生きている為と思うのだが。子供を持つ親として不条理に満ちた政治のやり方に抗うのは、動物として生命として当たり前の事なのであるが。そう。オペレータとは皆が皆何も言わない、或は皆が皆同じ事を言う状態に陥っている人々の事である。個人的に成功の為の機会を持たない、持てない市民を抑圧するエリート意識に満ちた優生学的政治手法が日本で行われているのではないかと思えてくるのだ。何も明治時代の教育勅語を実践し、戦前の封建的な大家族に家族形態を戻す事が本当に現実味のある社会問題の解決策なのだろうか?人間を中心に据えた実践的な政策やアプローチを行う政治手法と、イデオロギー的なアプローチを取る政治手法の間の乖離をまざまざと見せつけられる今日この頃である。残念な事にこの世界の意義、意味の深さを忘れてしまって忙しく人生を送っている原子化した人間で構成される社会においてはこの乖離の帰結がどうなるのかを考えようとする'Ethos,'風潮も社会から失われてしまった。判っていると思うが、不遜傲慢強欲にかられた面々が支配する国は滅びる。

この章の推敲の途上に先日の東京新聞のWeb 「梅原猛さんの平和思想」と題した以下の記述を発見。色々と考え倦ねていた事が見事に鮮明になった。以下長いが引用する: 「梅原猛さんから興味深い見解を聞いたことがある。『神も仏も捨てたのが、明治政府です』と−。仏教を排斥した史実はあるが、神を捨てたとは…。はてと首をひねった記憶がある。 『昔から日本人は山川草木すべてが神様だという多神論でした。仏教にも同じ思想があり、神と仏を合体させた宗教を民衆は信仰してきた。神仏習合、それが日本の思想の中心でした。だが、明治になり国家神道という一神教になったのです』 国家主義は古来の思想を無視して、国家神道という新しい宗教を国民に強制した。さしずめ教育勅語はその道具であった。この一神教こそ戦争へと日本人を駆り立て、日本を狂わせた張本人なのだという説明だった。」[9] Aha!である。原理主義者の実体が見えた。戦前の人々の様相。梅原氏が指摘していた様に多神論を捨てた故に生命の流れの観点から世界の人々を見渡す事が出来なかったのであろう。現政権と天皇皇后両陛下の関係がこじれている理由が良く判る。ところで話はがらりと変る。危機管理の極意は「最悪の事態に備える事」である。よって民主主義を支持する全ての人々が持てる限りの力を合わせ、日本会議によるクーデターに備えた危機管理体制の構築を行わなければならない時なのである。その根拠として変質してしまった与党自由民主党が通して来た法律の数々を見れば直感的に判るだろう。イデオロギーに執着する彼らなら日本の民主主義を転覆させるクーデターをやりかねない。

さて生命を時間的な尺度から考えてみよう。私と言う生命は私の父がたぐって来た、私の母がたぐって来たそれぞれの赤い糸の様な生命の流れが重ね合わさった物なのである。別の表現をとれば、私は父と先祖の血の繋がりと母と先祖の血の繋がりからの一つの生命としてこの世に生まれて来た訳。この世の根底に脈々とした生命の流れがある事実。この事が一番理解し易い人生での出来事は結婚式と言う場であろう。新郎が属する群れと新婦が属する群れの一同に会する出会いと祝福の時ではなかろうか。その出発点から、男と女の愛と愛情という中で新たな生命は生まれ成長し、心と心が重なり合って一つの心が産まれ、この世に長々と生を過ごしながら、体と心の一体感(unity)と共に尊厳を持って死を迎える。その間新たに産まれた小さい生命が全く同じ繰り返しの中で女性として或は男性として育ちそれぞれの道を旅し各々(原子化していない)個人が大きな生命の流れの中で出会う訳。即ちそれは私が一人の男として私の妻が一人の女としてこの世に生命を送り出す同じ営みを行い父となり又母となり、午後の太陽の高さに例えればまるで日の陰った夕方の様に、齢を重ねそして日暮れの様に歳をとりこの世から役目を終えて去って行く。私と妻の遺伝子を子供達に引き渡し、そして「何処から何処へ」の問いの先にある、どうしても答えられない「何故に」との問いを子供達に引き継がせている。だが、この大事な問いを背負って生を生きているのかどうかが彼や彼女に判るかどうかは本人の自覚次第だ。(或は親として子供にこの問いの意味を教えるべきなのだろうかと言う自問はあるが)。人間以外の動物達は、自分達がこの世界にあり生きて居る事の、不思議な見えない力が(「何故に」と言う先に)在る事を知っているのである。だが残念な事に私と言う小さなスケールを通してしかこの世界が見えないこの限界故これ以上言葉は発せない。沈黙の中で生命の不思議を想う。

その一方この一つの生命としてこの世に生きる、私の中にある欲望は何処から来るのか、そして何処へ行こうとしているのだろうか?何ゆえに?との問いが私の中を、私の生を貫く。そして体を欲する心の渇きの側面を持つ愛の事を考え巡らす。一人の男と一人の女の間のunityを縦軸にとるとそれは何と短い横軸の時間の期間なのか。横軸方向に過去を振り返れば途轍もなく遥か以前の私の知らない時がある。又逆方向を見れば新しい未来が見える。この生命の流れは「何処へ」行くのかと言う問いは未来へ向かって発しているのである。そして私は何かを残しつつ、一つの生命としてこの世から去って行くと言う事。何故に生命は死ぬのかは生命には終わりがあるから。何故に生命は産まれるのか。それはあなたと言う生命が産まれて来る事を選んだ事に理由があるから。これから産まれて来る子供達、生命達を「安全」な社会に或は生態系に送り出さなければならない宿命。その今生きる生命としての、遥かに崇高でしかも過酷な迄の義務を人間を含む生命は背負う。

生命を産み出して来た、又これから産み出すであろう、女性のあなた方にはこの事実は体の中に刷り込まれた思いであるに違いないだろうし、又無視出来ないのでは。幸せな人生を送れる様に身を粉にしながら日々男性優位の社会の中で悪戦苦闘している日本の女性達。日本の社会が男性が優位性を保てる様に設計され且つその様に機能している現状。その一方小さな群れとしての家族の中で子供と妻をないがしろにする又はネグレクトする様、最悪な場合は暴力を振るう様な行動をとってしまう男性諸君。又己の考え、思考習慣に基づき人々の間にある多様性を無視し、女性差別や蔑視を行う面々。男性優位の特徴である、最下部に位置する小さなスケールの家族から、地方自治や地方の会社、そして社会最上部に位置する国会へと貫く、男尊女卑の源である家長制と言うヒエラルキーを生活の社会空間から柔らかいベールで包み都合良く隠し続けて来た事。これこそ悪しき文化としての風潮である。これが日本と言う社会の中の生活空間に深く根付いている。更に昨今競争原理と言う手法を取り入れ敗者復活戦の様に弱いもの同士を戦わせるやり方。日本の中に新たにカースト制を作っているのか?それ故に、「法の下の平等」が日本の中で崩壊している事に女性の市民自身が強く抵抗し、善なる'Ethos'としての社会の希望を女性の方々が共有しこの日本の社会を良い方向に変えて行く様に努力して行かなければこの閉塞した社会に明るい光は差し込まぬ。この投稿を読んでいる皆さん、御存知の様に強権的組織の中では個性と、女性の権利は抑圧すべき対象と理解していると思う。それはアジア的な、個人のユニークさを否定する、男のタテ社会の属性であると言う事。これは母性が産み出したユニークな生命と多様性の容認を行う社会の対極に位置する。男と女の間にその様な生命の対等さと言う見方が出来ない男性諸君は生命の流れを創る女と言う性を守れない男達である。ほ乳類の間ではオスはメスを守り、子供を守るのではなかったのか?この生き難い世の中に子供を守らず、子供に当り散らし暴力を振るってどうするのか?もっとやる事が有るのではないのか?(次章最後の部分「一連の投稿の最後にあたり」参照の事)。あなたには自分の子供達が小学校の半ばの頃その横顔をさりげなく観た時、特に自分の娘の横顔から、彼女がこれから産み出すであろう生命の流れの片鱗をかすかに読み取った事があるのだろうか?そう想うだけで今の社会の女性や女の子に対する性差別や(性)暴力の不条理から彼女達を守らなければと心を構えるのがオスとしての務めと思わないのか?どんな肌の色の人々でもどんな社会的立場の人々でも子供の事を想う気持ちは同じである。自分の子供の中の生命の流れを認識出来ない者達。原子化した家族の中でその気持ちを喪失してしまっているのだろうか?

悠久と流れる生命。そして人々の、己の生命の流れを守ろうとする意志。その一方女性が自身を守り子供達を守る事。更に男性が女性と子供達を守る事。更に社会が家族を大事にし守る事。この全ての防壁が決壊しつつある、日本の生活空間。経済的に困窮すると心に余裕が無くなるのは自明の理。個人がそして家族を含め、公正公平さを失い教条化し硬直化した組織の犠牲となりつつある。皆さん、もっと大きく見ようではないか。家族も同様なのだが、日本全体が袋小路に追い込まれてしまっている事実があるのだ。そこで、日本の政府の従業員の皆様へ。このままでは日本は駄目になってしまうと言う危機感が心の中に生ずる事がきっとある筈だ。あなた方は日本の市民よりも世の中の大局観をお持ちの筈。今出世欲に駆られた爺婆となるか、単に何も言えないオペレータになるか、それとも未来を予見し危機を回避しなければ日本は駄目になるとの大局観を持って日本の屋台骨の内側から変化をもたらす様努力をするか、あなた方は今この3者の内どの立ち位置を取るかと言う所まで追いつめられているのである。この事実をしっかり認識しておく様喚起したい。

冬の、或る日曜日の昼下がりの日差し。ほのぼのと呑むミルクティー。クッキーをこれに浸して口の中に運びながら美味しさを実感するこの様な些細な時。でもその様に個人が幸せであると感じさせる時間がこの世から失せてしまった。心が満ち足りている営みの喪失。何故に男がいて女がいるのか。そして人間は一体何処へ行こうとしているのか?騒々しい日常生活からは全くもって考えつかない想いである。

6章での問いと独白:「生命の流れと言う"Ground rule"と、権力欲、金銭欲等の強欲と言う事の間の関係とは一体何なのか?Ground ruleに関与する事無く、憲法改正の御旗のもと自分達のイデオロギーの目指す理想郷を実現する為に祀り事を行っている面々。原理主義者と呼ばれても仕方がないのである。」

参考文献等
[1] 「日本の市民の皆様へ-その2, 」 阿修羅, http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/412.html
[2] 「マックス・ピカート」 ウィキペディアより、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88
[3] "Max Picard Quotes,"AZ Quotesのウエブより、https://www.azquotes.com/author/28210-Max_Picard
[4] 「イヴァン・イリイチ」、ウィキペディア、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%81
[5]「座右の銘データベース」、http://www.kokin.rr-livelife.net/post/post_meigen/post_meigen_253.html
[6] "And then so clear," アルバム"Another Day on Earth," Brian Eno,
https://www.youtube.com/watch?v=sLEgjBVtdhE
[7] 同じ曲で違った映像背景、"And then so clear," アルバム"Another Day on Earth," Brian Eno,
https://www.youtube.com/watch?v=lcK8_kKCsq8
[8] "And then so clear"の歌詞、https://genius.com/Brian-eno-and-then-so-clear-lyrics
[9] 梅原猛さんの平和思想、【私説・論説室から】、2019年1月21日、東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019012102000139.html
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7章 「こんな平成に誰がした。」 行為とその帰結。そして怒りと不安と希望と
少し前につれ合いとたわい無ない話をしていた。「平成生まれの若者は駄目だね。このままじゃ日本は駄目になる。こんな平成に誰がした!」彼女曰く「天皇皇后両陛下は素晴らしい人なのにね。」こんな感じだっただろうか。あなた自身「こんな平成に誰がした?」と自問する機会がこの30余年にあったのか?

簡単さ。こんな平成にしてしまった面々と、その連中を支持したりしていたからだし、「国政、我関せず。」選挙によってこの様な面々を排除しなかった行為と言う結果に今泣いている訳である。もっとも平成生まれの若者をオペレータにしてしまったのは昭和生まれの我々の責任でもあるが。平成の若者の気質を造り上げて来た我々も反省しなければならない。何故なら、何も考えない何も表現しない何事にも無関心なオペレータをゆとり教育を通じて創って行ったからである。すまぬ。だがもうすぐ平成と言う激動の時代が閉じる。平成の終わりに当り、原理主義者と言う悪魔の様な怪物、八つもの頭を持つヤマタのオロチの様な勢力をこの元号の時代に封印閉じ込めておく方策を考え始めなければ。何と言っても希望を持って新しい元号を迎えないとこれから産まれて来る子供達の人生明るく始まらぬ。

以前の投稿で何回も言及しているが、「行為とその帰結」とは簡単に言うと: 或る行為を行った後にその結果として何かが起こると言う事。そしてそれはその結果の帰結の責任を伴う因果関係と言われる物の理。その責任を子供すら理解する自明の理なのだが現在の社会で多忙な生活と喧噪故にこの事実を心に留めておく事を我々大人は忘れてしまっている。例えば、将来において灼熱の太陽の下地球の温暖化に何ら行動を採らなかったと後悔しても、もう時既に遅し。と言う未来に起こりえる結果を、予見している時点で何を行うべきなのかと言う純粋に未来を見据えた行為が出来るかどうかの勇気('ethos')の「もと」を産み出す作業を個人個人そして社会全体で出来るかどうか、なのである。温暖化の問題は日本全体が世界全体がやらなければならない。将来悔恨の情を持って大泣きしたとしても時既に遅しなのである。この「行為とその帰結」において、ネガティブな見方からすると: 人間の物欲強欲とその帰結。軍国主義とその帰結。原発推進とその帰結。人権抑圧とその帰結。独裁政治とその帰結。原理主義に基づいた政治とその帰結。原子化した個人とオバカな人間の量産と、その帰結。一方ポジティブな見方からすると - 平和を謳う憲法の制定と国家の繁栄と言う帰結。愛と言う行為とその帰結としての新たな生命の誕生等。だが国力の衰えを目の当たりにし、皆個人個人日本が直面する「行為とその帰結」をどの様に肌で感じているのだろうか?

日本の女性市民の皆さん!「ああ、このままでは駄目だ」と言う感触、予感と不安が心の中に生ずる事が日常的にきっとある筈だ。色々な事に対し怒っているはずだ。その頻度は個人に由るだろう。暗くて孤独なここからの、出口の無い生活の閉塞感ではないか?このどうしょうも出来ない事に怒っているはず。例えば、この社会で人間らしく生きる権利が如何に大事な事なのかを子育てを通して理解されていると思います。しばらく前に「保育園落ちた日本死ね」という表現がTwitterで話題になりました。でも考え方によっては日本ではその様な風潮になっちゃうよなと思うのです。何故か。自由民主党を乗っ取っている勢力にとって自分達の教義に基づいた「女性は家庭で育児をするべき」という考え方を社会に広めようとしたい訳で今の社会の方向を、女性の立場を改善せず女性に家庭で育児をさせる様にプッシュする環境に方向付け、「女性が活躍できる社会」を目指すとか何とか言って女性の支援をしているフリをしていると思わざるを得ない社会状況なのです。再度言います。この第一章で何回が述べたが原理主義者達が国政を執り行っている訳で、彼らの教義の方向に向け、全ての国政の仕組みと日本の文化、市民の間の風潮を方向付けたいのです。このイデオロギーの流れはより良い暮らし向きをしたい世間が欲する流れに逆行しているので、自分達があたかも善政を行っているかの様なフリをして国政の守護人守り神として振る舞っている訳。原理主義者である事の本性を隠しているので本心は言わないし、やっている事やろうとしている事を隠しながら日本の社会を没落させている。それこそ言っている事とやっている事が真逆の、偽りだらけな日本と言う国の頂点に居座って旗ふりを行っている面々なのである。バブルの崩壊後の社会の波長を自分達の都合の良い様に合わせ込んで来ながら社会の変革に勤しんで来た原理主義者達。非常にスマートな連中である。メディアを使って彼らの理想とする文化の波長に沿って日本のEthos(風潮)を - 例えば人格破壊やヘイトを通して社会から寛容な心と愛する心を駆逐する様な善とは真逆なEthosへと導いて国体の変革を行っている事。その他に「何々の可能性がある」とか、「心肺停止」等の曖昧模糊とした表現を多用しストレートに事実を言い表す表現をメディアから消滅させ - 時間をかけて造り上げて来たからである。皆が皆何でストレートにものを言えない?現実を直視しない?そう!意識するしないに関わらず、原理主義者達が実践している個人の心を刺激する遠隔操作から自ら脱さなければならない時。これは即ちメディアをコントロールすると言う一つの行為。とその結果、帰結である。それは日本の市民をコントロール出来ると言う事実を見れば明かである。

幸せに生活している家庭が少なくなり、崩壊寸前な家族が増えて来ているこの理不尽な社会。何故か?民主主義の大原則とは発言しなければ、主張しなければ、何も得られないのである。確かに現在の日本の民主主義は米国から戦後に与えられた物であるのは周知の事実だ。戦後74年に渡って与えられた物を甘受して来た訳。民主主義とは少しづつ仕組みを良くする様な努力と社会を良い方向に持って行こうとする変革の希求、即ち政治に参加する行為とその結果と言う極めて簡単な図式を見れば、民主主義は勝ち取って来なければ失われてしまう仕組みなのである。が、たゆまぬ努力の積みで初めて進化し向上する社会習慣、社会制度である事を人々は忘れてしまった。世界中の民主主義の歴史を見渡せない故にこの社会制度がどうなろうともおかまい無しと脱力してしまっている昨今である。 この勝ち取ったのではなく与えられた民主主義が今不遜で強欲な原理主義者達により完全なる破壊に向かって追い込まれて来ている。判るだろうか?この事実に気が付かない事が日本の民主主義の最大な危機の原因なのである。極めて少数の人が曲がりなりにも日本に根付いて来た民主主義を根本からひっくり返すアーキテクチャーを設計、少数の周りの賛同者、機動部隊を啓蒙しその運動の支持者をイデオロギーに熱中させ平成と言う時代にその彼らの設計図を元にこの時代を変革して来た訳。一方日本の市民が戦後民主主義を進化させる様に努力して来なかった帰結が今ここにあり、この民主主義の崩壊を目撃しているのである。日本の社会の中で民主主義に対するコミットメントの重要性を子供達に学校を通して教育してこなかった結果を痛恨する人達はどれほどいるのか?殆どおるまい。

何故私が女性の市民にここにこの様に訴えるか?その理由は: 日本で政権交代が出来ないのは2つの同等な対の補完機能と言う考え方がこの社会に根付いていないから。日本に危機管理の思想が欠如するのはこの理由による。機能が同等の非常時用バックアップの機構が存在しないものだから危機に陥った時にパニックとなってしまう事。もっと大きな視点からすると - 男女の関係が補完的ではなく、主と従としてある訳で、これでは何時迄経っても男性が女性にセクハラする行為は無くならない。男性と女性が公平で平等に扱われる社会にならなければ政権交代は出来ない。が政権交代出来ないので男女間が平等にはならない。この当たり前な事を女性市民は理解して欲しい。男性が主で女性が従と言う閉鎖的教義的社会が其処まで迫っているのにも関わらず、社会全体で携帯電話を操作するオペレータを甘受。自分の生の置かれている状況に対する覚醒もなく、この八方塞がりの社会が、行き着く所まで行かないと判らない脳死状態。女性の市民の皆さんこのままで宜しいのでしょうか?

しかし今の世の中、何時から愛を表現する事の無い社会風潮となってしまったのか?男と女が素直にメスとオスとして愛情表現が出来なくなった社会。愛を尊重する社会としない社会の落差を痛感する日々。暖かい視線が溢れる社会と冷たい視線が満ちる社会。 今の社会の性差別や(性)暴力の不条理から己と己の子供達を守りながら、生きている女性市民。しかし期待を裏切る様に二つの真逆な社会の一方へ向かって日本全体で行進中である。この様な女性軽視の風潮。しかも女性のみならず男性をも奴隷の如くにこき使う社会制度。万人に保証された法の下の平等さえも無視されている実情。この「失われた20年」の間にいつの間にか人が人間らしく生きられる国でなくなってしまった日本。この原因を前章とこの章で長々説明して来た。今日の怒りと明日への不安が社会の風潮となってしまった。本来人々の生命の流れは希望なのであるが、それを囲い込まれて、窒息しそうな世の中。イデオロギーによって生きる権利を抑圧され、生命を軽んずる事が許される真っ暗なご時世。何時から愛を自然に表現する機会の無い社会となってしまったのか? 喧噪と言う世の風に飛ばされて愛なんて何処かへ消えてしまった。

人間が生命の流れが切り刻まれ、そして時が流れるのではなく切り刻まれもはや人は統一体としての個ではなくバラバラとなり、この世界が意味の在る物では無くなってしまった。何でこれほどまで分裂してしまったのか?時を切り刻みこの世界を切り刻み、そして世界を掘り尽くし、その結果産まれる事を選び何らかの理由を持ってこの世に生命として出て来た一人一人の人間達が、抑圧される為に殺される為に産まれて来たかの如くの人生を送ってしまっているこの世の不条理。過酷な自然から貰い受けた苦しみならまだ判る。この過酷な体制によって造り出されてしまった不条理に対する怒りはいったい何処へ行くのだろうか。

力を持つ者達(the establishment)の欲望が国家を滅ぼしかねず、人類を、生命を死滅させかねない所まで来ているのである。あなたはこの産まれて来た世界が悪くなって行くのを黙って見ていられるのだろうか?不条理は人間が、そして人間が造り上げた組織、体制、機構、仕組みが造り出した「こと」、「もの」なのである。だから人間が造り出した悪い所は直して行く習慣を保持する事を心がけねばならない。もし大統領が首相が何かのグループの代弁者だったら政治はどの様になるか。今皆さんその帰結を目撃しているのではないか?それは社会から公正公平が消え失せてしまう政治が行われる訳。この世の不条理を根絶するために生命の意義と意味を問い続けなければなるまい。

日本のみならず世界中で脈々と続く生命の流れを邪魔し囲い込みその消滅を加速する原子化した人間達。だがその風潮に抗った人々がいた。その例を挙げよう。それを考える時何時も、表現者を抑圧した東ドイツと言う国家を飲み込んだ西ドイツの事を思うのである。核兵器の使用と人類滅亡の可能性。それに抵抗する善なる'Ethos'、即ちそれは生命を守る事、子供達を守る事、生存への希求への声が、1970年代なかから1980年代なか位にヨーロッパ全土であがった。例えば核兵器が使用されるであろう最前線である西ドイツのベルリンで1983年に60万人の人々が核兵器に反対する行動を起こしている。"A 1983 nuclear weapons protest in West Berlin had about 600,000 participants."[1] この様な生命の流れを消滅させる事に抵抗する人々の心を揺さぶる運動がヨーロッパで発生した事を覚えている年配の方々もいるだろう。生命の滅びに当ってそれに全てに無関心な人々を覚醒させるethosの流れ。核戦争による人類滅亡の可能性の予見を。更に続いて自由への希求を渇望する東ヨーロッパの人々と、抑圧された同胞を自由に向けて解き放つ様に努力した西ヨーロッパの人々により、1989年ベルリンの壁が打ち倒されたれた訳である。[2],[3],[4],[5] 核兵器廃絶への願いを込めた行進や自由を求める行進を見れば女性の力を後押しサポートする様な男性市民の理解があったはず。生命の流れを邪魔する物は核兵器だけではないのはお判りだろう。その流れの結果として今全世界の中でEUとヨーロッパ大陸に比較的善政が敷かれているのだと思う。社会に積極的に関わり良くして行こうと言う気持ちと行動の積み重ねが如何に大切なのかと言う例。それは地平遥か先に見えるオープンで公正な社会と言う理想へと向かって進んで行く、或は其処に辿り着きたい気持ちを駆り立てる事で成就する。ベルリンの壁を彼らが倒したと同じ様に生きている空間をゆがめ複雑化し、生命の流れの邪魔をする日本の社会の不条理の壁が倒せるのか。このヨーロッパでおこった事実は別世界での出来事なのであろうか?それとも手に届く現実なのであろうか?

「一連の投稿の最後にあたり」
この投稿を私の友人達を含め、今も東日本大震災の後遺症と格闘しながら生きている方々に捧げたい。一人のお父さんとして出来る事を精一杯やったつもりだ。父として今の不条理に満ちた社会に抗う事が出来ればと思い立ち、文章を書く事位しか能が無いものだからこの阿修羅と言うウェブをお借りして2011年冬より「日本の市民の皆様へ」と言うシリーズの投稿を行って来た。この最後の一連の投稿が日本の不条理に満ちた社会を変える小さな起爆剤となる様な幸運に巡り会えたらと思っている。

本当に大事なのだが皆忘れてしまっている事がある。それは:「チャンスは前からしかやって来ない。眼を見開いてそれをその時に掴まないと。何故ならチャンスは決してあなたを追いかける事は無い」のである。再度喚起しておく。今日本の社会に蔓延するEthosは無責任無関心無気力と脱力である。それはどう言う事かと言うとサバイバルする、生きる力が無いと言う事。これは"A watching kettle never boils"と言う英語の言い回しを見れば判る。「ヤカンを見ていてもお湯なんか沸かないさ」と言う事。お湯をわかすにはヤカンを火にかけなれればならない事が判らない訳。とても簡単な事なのに。どうして皆さんこの様に他力本願になってしまったのでしょうか?原理主義者達は平成と言う時代静かにチャンスを掴んでそれを積み重ねて国体の変革を行って来たと言う事実。彼らを昭和と言う、産まれて来た所に押し返し平成と言う時代に封印する事を火急に実行し始めなければならぬ。平成の時代に「腐敗した政治が執り行われていた」と将来振り返って見られる様、民主主義勢力が決して分裂せずに原理主義を世の中から駆逐する努力続けなければならない。でもこれを成就するにはかなりの歳月必要なのである。

物欲や思想イデオロギーに強欲な面々の、強欲な面々による、強欲な面々の為の政治が行われている現代の日本。これに対してきっぱりとNoを突きつけねばなるまい。そうする為には何を行わなければならないのか?何を成すべきなのか?それは何かと言うと、「これから産まれて来る生命にとって意味のある社会」の現実へ向かって行動する事なのである。これは人間の顔を持った政治がなす結果と言う事。断言しておこう。しらけているのがcoolではない。日本の社会の問題は自分の生命の流れの死活問題だと自覚して、実際に表現の自由と言う権利を実行に移す時なのです。あなたの希望への希求の願いを込めて。

「さあ、世直しの為に投票へ行こう。」そしてより良き政治、善政に向けた流れに参加しよう。将来を予見しようと努力する人々にとって、政治に参加する事は知的な興奮であり楽しみなのである。政治が楽しければ日本の民主主義の未来は明るい。そして志ある政治家よ、本当に投票に値する入れ物を用意しておいてくれ。
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しかし...しかし...それだけの覚悟では残念ながら日本の社会が開かれたものとなり、人間の顔を持つ様になるには全くと言ってよい程非力なのである。何故か?皆さん大きく見て何故かと考えてみて下さい。今までのこの一括投稿の文章を読むにつれ自分なりに日本の社会を大きく見る努力をしているかと思います。以下小生の個人的な意見とお断りしておく。

私が義務教育を受けていた時に学校で教わった事である。「昭和と言う時代の軍国主義は忌み嫌われるべき事」であった。それは軍事国家主義であり、国家主義と言う名のもとに上から下へのトップダウン手法即ち命令、懲罰、恐怖や同調圧力によって社会統制が行われている訳。がんじがらめの社会と言えよう。その国家体制「権威主義に基づいた社会」は個性を人権を抑圧し必然的に息詰まる社会となる。

「権威主義に基づいた社会」をまず社会の上層部から下層部へと見る:
* 時代をそして富を所有する強欲者達 (命を粗末に駒として使うブラック企業や国家。暗黒時代の日本を思い出して見よ)
* 社員を所有する社長
* 家族を所有する家長
* 性を所有する夫
今の日本の「権威主義に基づいた社会」においては命令の強要が上から下まで行き届く。その一部の会社も地方自治体も活気が失せ、物を言わない言えない奴隷となって人間としては死んでしまっている。持ち論責任なんて死んでいる人間なら負う必要は無い。民意を、投票を通して表さないから民意を汲み取らず無視する国体に近づいて来ている訳。

その一方「人間の顔を持った社会」を上から下まで眺めると:
* 時代を、富を共有する社会
* 社員の間で活力を共有し、その力を導き共有する社長
* 生(と時)を共有する家族
* 性を共有する夫婦
それは肥えた土に生える大きな木(国)に例えられよう。木が土を通して根っこから養分と水を吸い取って大きくなる様に、選挙を通して表された「民意」即ち「人々の意志」が下から一番上の国会迄伝わり、届く事。即ち国会が民意を汲み取りそれに耳を傾け、善政を執り行って行ける習慣と仕組み。この様な仕組みの下で木の葉っぱの隅々まで養分と水が行き渡り元気に育つ木の様に国も成長する。即ちそれが民主主義に基づいた「人間の顔を持った社会」と言う事。それはボトムアップの風通しの良い社会である。現代日本の社会情勢からこの様な社会情勢の流れへと変えようとの理想を持つ政治家がいるかもしれない。でもその様な考えかたを劇的に変えてくれ。上から下へ流れる政治の仕組みを下から上へ流れる政治の仕組みへと流れを180度逆転しなければこの希望を失った社会は変らないのである。非常に多くの市民が結集しそして志の或る政治家達と協力した上で、希望と言う風潮を地方の政治と国政に吹き込んだとしても、とても大変な時間のかかる作業なのである。まずその、上から下へと教義を伝達する政治からの決別を宣言し、180度逆転した流れを持った民意を憲章化して国政を民主主義体制に戻して行かなければならない。その過程で原理主義者は色々な手立てを用いて彼らの教義を押し通そうとするであろう事を予見しておいて欲しいものである。

再度喚起しておく。「生命の流れの邪魔をする日本の社会の不条理の壁が倒せるのか。このヨーロッパでおこった事実は別世界での出来事なのであろうか?それとも手に届く現実なのであろうか?」
===
参考文献等
[1] "Anti-nuclear movement," Wikipedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Anti-nuclear_movement
[2] 「ベルリンの壁、」ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A3%81
[3] "Nov. 10, 1989: Celebration at the Berlin Wall," Youtube,
https://www.youtube.com/watch?v=snsdDb7KDkg
[4] "The fall of the Berlin Wall in 1989," Youtube,
https://www.youtube.com/watch?v=zmRPP2WXX0U
[5] "1989: The Fall of The Berlin Wall," Youtube, https://www.youtube.com/watch?v=bQOoWw6oYzY

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/778.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 竹田JOC会長が仏当局の聴取に「黒塗り」報告書提出のア然(日刊ゲンダイ)
 


竹田JOC会長が仏当局の聴取に「黒塗り」報告書提出のア然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250384
2019/03/24 日刊ゲンダイ


竹田会長(C)日刊ゲンダイ

 6月の任期満了で退任が決まった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)。今後の注目は、仏当局により本格捜査が行われている2億2000万円のワイロ疑惑の行方だ。予審判事が竹田会長を正式な裁判にかけるのかどうかが焦点なのだが、捜査に関して興味深い記事があった。竹田会長サイドが判事による事情聴取に際して、ナント「黒塗り」の報告書を提出していたというのだ。

「東京2020五輪キーマンの判事に対する苦しい言い訳」と題された記事は仏通信社AFPが今年1月に配信したもので、仏語のためか日本ではほとんど報じられていない。

 それによると、仏当局の予審判事による事情聴取を受けるにあたって、竹田会長はJOCが作成した報告書を提出したのだが、<そこには問題があった。一部を黒塗りにして提出していたのだ>という。そして記事は、<日本の検察の事情聴取を受ける際に、そんな黒塗りの書類を出すだろうか(そんなもの出さないだろう)>と続く。竹田会長とJOCは仏の捜査をナメているのではないか、と驚いているのだ。

 事情聴取では、竹田会長が判事から「もっと具体的に言うことができますか?」と促される場面もあったという。

 不都合な部分を黒塗りにした報告書とはいかにも日本的だが、とてもグローバルに通用するとは思えない。本当にそんな報告書を仏の裁判所に提出したのか。JOCは「捜査中のため、こちらからお答えすることはできません」(広報企画部)とコメントした。

 竹田会長は拘束を恐れて国外に出ることもできない状況だ。そのうえ「黒塗り報告書」を提出するとは……。逃げも隠れもする竹田会長。裁判所の心証を悪くしているのは間違いない。



















http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/779.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 貧乏人が砂漠化する日本を直視してください 
貧乏人が砂漠化する日本を直視してください
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51967864.html
2019年03月24日 自民党的政治のパンツを剥ぐ


毛髪の方が実感できるだろう

消費税増税とは 貧乏人の減りつつある毛髪を抜くことです
禿げます
禿げた貧乏人が集まれば砂漠となります

新移民制度とは ピカピカにハゲタ人を集めて
禿げ頭競争をすることです
「ひ〜かれ 光れ もっと光れ びいいんぼう〜に」

正社員パート化から砂漠行の 暗い近道が続いているのです
こうして
日本中が砂漠化してきました

***

政治の原点は「毛細血管の活性化」です
砂漠になってからの植林は モンサントと同じ毒です
大地の恵みとなりません

限界集落もそうです
毛細血管が切れてしまったのです
こうして日本の砂漠化は進みます

沖縄では「辺野古の海」がそうです

日本列島も「まだら禿げ」が目だってきました
もうすぐ つんつるてん自滅します

アベノミクスという帽子ををとれば 
消費税の84%は アベノカネモチがかくれ吸収したのです

禿げ頭に生殖能力はありません
少子高齢化するのです




http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/780.html

記事 [政治・選挙・NHK258] ニュース捏造にすら手を染めるNHKの惨状を暴く、元NHKプロデューサーの証言!! 
ニュース捏造にすら手を染めるNHKの惨状を暴く、元NHKプロデューサーの証言!!
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-ad8e.html
2019年3月24日 くろねこの短語


 NHKの政権ヨイショはいまに始まったことではないが、野党議員の国会演説を悪意をもって編集するという犯罪的行為に手を染めたことで、ハッキリと一線を超えましたね。ニュースを捏造しているようなものなんだから、その存在自体が公序良俗に反するというものだ。

 NHKで何が起きているのか。報道操作の実情や安倍マンセーでつとに名高い岩田明子の正体に鋭く迫る元NHKプロデューサーの証言はなかなかに読ませます。戦前の大本営発表もかくやのNHKの惨状に、ゾッとしますよ。

なぜNHKは政権による嘘と誤魔化しに加担するのか<永田浩三氏>

関連記事
なぜNHKは政権による嘘と誤魔化しに加担するのか<永田浩三氏>(ハーバー・ビジネス・オンライン)
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/728.html






























http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/781.html

記事 [政治・選挙・NHK258] ロシア人はすり寄る相手を利用し内心は蔑視する 日本人が知らない北方領土問題の真実(日刊ゲンダイ)
 


ロシア人はすり寄る相手を利用し内心は蔑視する 日本人が知らない北方領土問題の真実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250386
2019/03/24 日刊ゲンダイ


安倍はバカにされている(C)ロイター

 ロシアは近年、北方領土問題に対する姿勢をより硬化させている。2016年にソチで行われた日ロ首脳会談で、安倍首相は過去の対ロ政策では交渉は1センチも進まなかった――として、従来の発想にとらわれない「新アプローチ」を提言し、8項目の協力提案も打ち出した。

 これは「難問を解決するには、まず日ロ間で経済などの関係を改善して良い雰囲気をつくることが先決」というロシア側の提案を受け入れたものだ。しかし、この日本政府の対応は、ロシア側に間違ったサインを送ったと言っていい。つまり、ロシア側が対日姿勢を強硬化するほど、日本は譲歩するということであり、実際、交渉はその通りに進んでいる。

 ロシアによる良好な雰囲気づくりが領土問題解決に寄与した例として、とくに中ロ関係を挙げる。

 ロシアと中国は40年間にわたって領土交渉し、04年に最終的に国境線を画定できた。それは、01年にロ中善隣友好条約を締結して友好関係や信頼関係を強めたからで、日本もまず、ロシアとの協力を強化し、信頼関係を深める必要がある――と説くのである。

 しかし、現実は違う。ロシアが中国との国境線の最終画定を急いだのは、経済的、軍事的に急速に強大化している中国を恐れたからだ。中国は1858年の璦琿条約、60年の北京条約で日本の面積の4倍の領土をロシアに奪われた。現在でも中国の歴史書では、この2条約を不平等条約としている。ロシアは国際法よりも歴史を重視する中国が、この領土問題を持ち出すことを最も恐れて国境線画定を急いだのである。つまり、信頼関係とは逆に、中国への不信感や恐れが国境線画定の理由だったのだ。

 ロシア人は、緊張感を与える相手に対しては一目置いて尊敬する。しかし、日本のように言いたいことも抑え、すり寄る相手は喜んで利用する。そして内心は蔑視し、対等な交渉相手とは見なさないのである。 (つづく)



袴田茂樹 安全保障問題研究会会長
新潟県立大学教授。青山学院大名誉教授、安全保障問題研究会会長。「ロシアへの反論」(共著=自由国民社)、「沈みゆく大国」(新潮選書)など著書多数。
















http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/782.html

記事 [政治・選挙・NHK258] アパホテルが官邸・議事堂の裏につくった新ホテルに泊まってみた! 日本の中心で歴史修正主義を発信(リテラ)
アパホテルが官邸・議事堂の裏につくった新ホテルに泊まってみた! 日本の中心で歴史修正主義を発信
https://lite-ra.com/2019/03/post-4622.html
2019.03.24 国会議事堂そばのアパに泊まってみた リテラ


「最上級グレード」を謳うアパホテルプライド国会議事堂前、オープン初日に行ってみた


 これぞ「日本の中心で歴史修正主義を叫ぶ」ってヤツだろう。あのアパホテルが3月19日、新たなホテルをオープンさせた。「アパホテルプライド国会議事堂前」。その名の通り、国会議事堂や首相官邸の真裏、議員会館までも歩いて1分ちょっとという立地。「全客室の高級化」「アパホテル最上級グレード」を謳った、アパのなかでももっとも高級なホテルの第一弾らしい。

 しかし、アパグループといえば、田母神俊雄サンや自民党の杉田水脈衆院議員らを輩出した「真の近代史観」懸賞論文の主催で知られる“極右界隈のタニマチ”。そして、アパグループ代表の元谷外志雄氏自身もゴリゴリの右派歴史修正主義者で、2016年には、その元谷氏が「南京虐殺はなかった」などと主張した歴史修正本がアパホテルの客室に設置されていることを外国人観光客が指摘、国際問題に発展。さらに、その後はユダヤ陰謀論まで展開し、海外メディアで批判を浴びた。

 そんなアパが、日本の政治機能の中心地にホテルをおっ立てたのである。立地を考えると、このホテルには、首相官邸や議員会館に出入りする人間が数多く宿泊するはずだ。要人はさすがに利用しないだろうが、海外の政府関係者やジャーナリストが泊まる可能性もあるだろう。もし、アパがこのホテルにまで例の元谷本を置いていたら、日本の政治の中心から世界に向けてリビジョニズムが発信される恥ずかしい事態になりかねない。大丈夫なのか、と心配になり、オープン初日、一般客として宿泊してみた。

 ちょうど日が落ちた永田町。デモで賑わう議員会館の前を通り、国会議事堂を望む交差点の坂を下ると、「APA」の文字が光る真新しい建物が見えてくる。玄関前には、ホテル開業を祝う花、花、花。だが、気になったのは、祝花の送り主にマスコミの名前がたくさんあったことだ。思想が一致している産経新聞はもちろん、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビ、読売テレビ、毎日放送といったキー局の名前まであった。


マスコミからの祝花の一部

 アパがマスコミに大量の広告を出稿するスポンサーであることは知っていたが、社会の公器たるテレビ局が歴史修正主義を拡散するホテルにここまで露骨にしっぽをふっているとは……。こみ上げる怒りをなんとか抑えて、建物のなかへ入っていく。

 すると、目の前に広がったのは、まさに「最上級グレード」な空間……と言いたいところだが、ウェスティンとかハイアットみたいなの想像してはいけない。ロビーも広くはないし、チェックインシステムは機械化され、インテリアも普通のアパホテルより豪華という程度。ようするに“ゴージャスなビジネスホテル”という感じである。

 ただ、やたら目立っていたものがふたつあった。ひとつは、シャンデリア。不似合いなくらい派手なシャンデリアが、エントランスとロビーにたくさん吊り下げられている。

 そしてもうひとつは、ロビーのど真ん中にあった。大きな台がしつらえられ、そのうえに、例の元谷代表が「南京虐殺はなかった」という主張をした「藤誠志」名義の著書『理論近現代史学』シリーズが、ズラリと陳列されていたのである。


ロビーの中央には元谷代表の『理論近現代史学』シリーズ

 まるで宿泊客を出迎えるようかのように存在感を発揮しているこれらの本は、フロントに聞くと誰でも購入可能だという。前述したように、アパは元谷氏の著書を客室に置いていたことで国際問題化したが、その際もHPで“反論声明”を出し、撤去を徹底拒否していた。しかし、まさか「ロビーの中心で歴史修正主義を叫ぶ」ところまでエスカレートしていたとは……。

 当日、ロビーには観光客とみられる欧米人やアジア系の人々もいたが、彼らの目に、これらの歴史修正本はどのように映っていたのだろうか。

■「アパプライド国会議事堂前」の部屋にも置かれていた元谷代表の歴史修正本

 早くも危惧が的中したことにげんなりしながら、チェックインの手続きを済ませ、今度は部屋へ。すると、やっぱりここにもあった。筆者が泊まった「スタンダードルーム」は普通のビジネスホテルぐらいの広さの部屋だったが、なんとベッドの真上に小型のシャンデリアが吊り下げられていたのだ。そういえば、予約の時に「アパプライドって普通のアパホテルとどう違うんですか?」と聞いてみたら、速攻で「シャンデリアがついてたりします」という答えが返ってきた。どうも、これが「最上級グレード」とやらの正体らしい。


客室にも当然のように歴史修正本

 いや、すまん。シャンデリアのことなどどうでもよかった。部屋で見つかったもっと重大なものは、例の『理論近現代史学』シリーズ。引き出しの中などでなくサイドデスクのうえに、歴史修正本がむき出しで置かれていたのである。

 しかも、よくみると、ラインナップが更新されていた。『理論近現代史学』は機関誌「Apple Town」の連載をまとめたものでシリーズ化されており、“南京事件や従軍慰安婦は捏造だ”とする内容が海外で問題視されたのはシリーズのII。だが、「アパホテルプライド国会議事堂前」の客室には、問題発覚以降に刊行されたIIIとIVが置いてあった。

 IIIとIVははじめてお目にかかったので、読んでみたのだが、その内容は批判を受けて抑制されているのかと思いきや、逆。もっととんでもないことになっていた。

 まず、IIIの「まえがき」からすごい。元谷氏は例の騒動について、〈多くの日本のメディアが「謝罪をしないのか」「書籍を撤去しないのか」などと、アパが何か悪いことをしたかのように取材を申し込んできた〉とメディアを非難する一方、自らの「南京大虐殺はなかった」という主張について〈これまで具体的な根拠を示して反論してきたものはなかった〉と強弁。こう続けていた。

〈中国は「南京大虐殺はなかった。」という主張に対して反論できなかったことで、今後、「南京大虐殺」を日本を批判する歴史カードとして使うことはできなくなった。これまで中国が日本の首相をはじめとする政治家による靖国参拝を批判したり、多額のODAを要求したりしてきた根拠は、日本が中国に侵略し、南京をはじめ多くの都市で残虐行為を行ってきたという一方的な歴史観であったが、その根拠が崩れたのである。〉

 ちょ、ちょっとまってくれ。元谷代表は「具体的な根拠を示して反論してきたものはなかった」と言うが、「南京大虐殺はなかった」というのはとっくのとうに反論されているトンデモであるし、本サイトでも当時、元谷氏の主張を具体的に検証した記事(https://lite-ra.com/2017/01/post-2862.html)を出している。ところが、元谷代表はどういうことか一方的に勝利宣言をして、しかも大日本帝国による中国侵略の否定にまで飛躍させているのである。

■部屋にあった元谷代表の新著に「メディア規制」と「北朝鮮への空爆」の主張

 妄想世界で生きているとしか思えないようなリビジョニストっぷりだが、同書には従来同様、ご丁寧にも英訳がつけられており、ほかにも“真珠湾攻撃はルーズベルトの自作自演”とか“先の大戦は日本を叩く白人国家の謀略だった”というような例の陰謀論が繰り返されている。

 前述した外国人観光客がこういう元谷代表の主張を読んだかと思うとぞっとするではないか。

 しかも、これら元谷氏の本に顕著なのは歴史修正主義だけではない。安倍政権の擁護・絶賛を連ねて“安倍首相による改憲”の必要性をこれでもかと訴えているのだ。

〈日本が中国に支配される平和ではなく、力の均衡による平和を維持していくためにも、安倍政権の下で憲法改正を実現し、日米同盟を片務的なものから双務的なものへと変えることで、真の独立国家とならなければならない。〉(『理論近現代史学III』)
〈安倍首相には、自虐的メディアを規制して、支持率を高め、是非来年の総選挙に勝って三期九年の任期を得て、改憲に邁進してもらいたいと、切に願っている。〉(『理論近現代史学IV』)

 あろうことか、“政権に批判的なメディアを規制しろ”とまで主張する元谷代表。さらに、『理論近現代史IV』にはこんな記述もあった。

〈私は朝鮮半島核危機の日本にとっての最善の解決策は、常々主張しているようにアメリカが公開限定空爆を行うことだと思う。〔中略〕安倍首相がトランプ大統領に言うべきは、朝日新聞の社説とは正反対のことなのだ。そうしなければ、世界で唯一の被爆国である日本は、三発目の核攻撃を受ける脅威を未来永劫感じ続けなければならない。もし破壊が叶わないのであれば、日本も核武装をする必要がある。〉

 なんと“トランプ大統領に北朝鮮の公開限定空爆を進言すべきだ”などと主張していたのだ。

 なんどでも繰り返すが、こんな“極右・歴史修正主義”丸出しの政治的主張をするホテルが日本の政治機能が集中する地のど真ん中、首相官邸や国会議事堂の真裏にオープンしたのである。客層を考えれば、「日本はリビジョニストの国」という悪いイメージが世界中に広がりかねないだろう。

■バノンが自民党の講演会のあとにアパプライド国会議事堂前を視察


アパホテルプライド国会議事堂前のロビー。バノンもシャンデリア見た?

 もっとも、アパホテルプライドのオープンは、安倍首相や自民党がお墨付きを与えていた可能性もある。

 というのも、今月、トランプ政権で大統領首席戦略官を務めたスティーブ・バノンが来日、自民党本部で講演を行い、「安倍首相は偉大なヒーロー」と絶賛したが、このバノン来日じたいが、アパホテルプライドのプロモーションと連動していたフシがあるからだ。

 実際、バノンは自民党の講演会の後、元谷代表と「Apple Town」用の対談を収録、アパグループ東京本社での特別講演会を行い、アパホテルプライドを視察していた。

 しかも、アパ本社でのバノン講演会の司会を担当し、アパプライドの視察に同行したのは、安倍首相の右腕のひとりである河井克行・党総裁外交特別補佐だったのだ。

 もともと、元谷代表は「安倍首相のビッグサポーター」といわれるほど、安倍首相と近い。かつては安倍氏の秘密後援会「安晋会」の副会長を務め、安倍氏が首相として再登板した第二次政権ではサポートを大々的に公言して実行。2017年の総選挙では、元谷代表が名誉会長を務める「アパ・コーポレートクラブ」が、稲田朋美防衛相(当時)や下村博文・元文科相といった安倍側近議員をはじめとする改憲派候補者を「『誇れる国、日本』の再興のために活躍して頂ける政治家」として推薦し、応援を呼びかける文書を取引先である大手企業に送るといった露骨な活動も展開していた。

 そう考えると、アパの新ホテル「アパホテルプライド」は、元谷代表が安倍首相の意向を代弁するかたちで、歴史修正主義と改憲路線を世界に発信するために、確信犯的につくった施設の可能性もある。

「プライド」というのは、歴史修正主義者たちが「自虐史観」と対比させる形で好んで使う言葉だ。官邸裏に屹立するアパホテルプライドは、安倍政権と極右歴史修正主義との爛れた関係を象徴しているといっていいだろう。

(編集部)























http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/783.html

記事 [政治・選挙・NHK258] <意図的誤訳は悪質であり、国益を失うほど深刻である!>日本語の英訳でも偽装をくり返す安倍政権の救い難さ  天木直人 
 
  2019/03/23 日刊ゲンダイ








日本語の英訳でも偽装をくり返す安倍政権の救い難さ
http://kenpo9.com/archives/5767
2019-03-24 天木直人のブログ


 昨日(3月25日付)の日刊ゲンダイが教えてくれた。

 22日の衆院文部科学委員会で、川内博史議員(立憲民主)が追及したと。

 1月末の国会冒頭で安倍首相が行った施政方針演説の児童福祉手当増額や給付型奨学金の創設を巡る部分で、英訳が不正確な訳文になっていたと。

 すなわち、日本語の施政方針演説では、「進学率を進める中で、これら施策を導入する」、という文脈で使われていたが、英訳では「これら政策を導入した結果、進学率が高まった」、と受け取れるように英訳されていたというのだ。

 日本語と英語の訳文における食い違いが、単なるミスではなく意図的なごまかし訳であることは、これまでにも数多く指摘されて来た。

 その直近の例は、やがて始まる日米貿易交渉の英訳を、わざわざ、農産品や自動車などのモノに限った物品貿易協定(TAG)と訳し、サービスも含む自由貿易協定(FTA)見なす米国との食い違いが露呈した例だ。

 そして、私が直接目撃したドンでもない意図的誤訳の例が、砂川判決の再審査請求訴訟の中で使われた米国の極秘公電の和訳である。

 米国の極秘公電の中に、田中耕太郎最高裁長官とマッカーサー駐日米国大使が都内某所で繰り返し極秘会談を重ね、「駐留米軍は憲法9条違反である」と断じた東京地裁の判決(いわゆる伊達判決)を差し戻す約束を交わした証拠を示すくだりが出て来る。

 この部分の英語はPRIVATE CONVERSATIONとなっているが、外務省が再審査請求裁判の過程で東京地裁に提出した和訳によれば「非公式な会話」となっていた。

 明かな誤訳である。

 情けない事に日本の裁判所は原文(この場合は英文)をそのまま読む事をせずに、和訳を政府側に要求して審理を進める。

 そこで原告側がこの政府側による「非公式」という役にクレームをつけたため、裁判所は被告である政府側と原告である有罪判決を受けた元反戦活動家側の双方に米国極秘公電の和訳の作成を命じ、原告側は「密議」とする訳文を提出し、これが裁判官の採用するところとなった。

 このような日本語と英語の間の意図的誤訳は調べ出したら驚くほど多く、見つかるに違いない。

 施政方針演説のごまかしはまだ害は少ない。

 しかし、意図的誤訳の中には日本国民の判断を誤らせる深刻な誤訳もある。

 偽装まみれの安倍政権であるが、英語に弱い日本国民をごまかす外務官僚の意図的誤訳は悪質であり、国益を失うほど深刻である。

 それを想起させてくれた日刊ゲンダイの記事である。

 本来は大手新聞こそ大きく取り上げて安倍政権を批判し、国民に知らせる役割を果たすべである(了)



関連記事
安倍首相が“偽装”の施政方針演説 英訳でも錯覚工作の傲慢(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/763.html



















http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/784.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 「任官拒否」に隠された防大生のしたたかな読み! 




「任官拒否」に隠された防大生のしたたかな読み!
https://85280384.at.webry.info/201903/article_176.html
2019/03/24 13:58 半歩前へ

▼「任官拒否」に隠された防大生のしたたかな読み!

 自衛隊の「将校」を育成する防衛大学校で今年も「任官拒否」拒否が相次いだ。

 3月17日の卒業式で明らかになった「任官拒否」は478人のうち49人。実に1割を超える卒業生が任官拒否した。理由は「民間企業に就職したい」など様々。

 私は以前から疑問に思っている。一般企業に就職したいならほかの大学に行けばいい。

 防衛大学校は目的がハッキリしている。幹部自衛官を育てる特殊な学校だ。

 だから「防衛大学」ではなく、「防衛大学校」となっている。

 入学した時から行き先が決まっている極めて珍しい教育機関だ。

 途中で気が変わった者もいるだろう。しかし、卒業生の10%を超える49人は異常だ。

 入学当初から「任官拒否」するつもりだったのではないか?

彼らが「防衛大学校」を選んだ理由は、「国防」ではなく

1、 授業料は無料。夏冬の制服が支給され、宿舎は完備。朝昼晩の3食もすべてタダ。
2、 その上、毎月約11万円の給料のほかに年2回のボーナス(約38万円)がもらえる。
3、 防大卒なら、「思想信条に問題ない」と信用抜群。大企業への就職は引く手あまた。
などではないか?

 こうした事情は高校の先輩に聞けば容易にわかる。「小遣いもらって大企業に就職できるなら4年間辛抱してやろう」と言うことになるのではないか?

 彼らの授業料もボーナスもみんな私たちの税金だ。「任官拒否」の腹積もりで防大に入ったというなら“確信犯”である。

 こんな手口を知らず、大学に行きたくても「金がない」と進学を諦め、今も非正規に甘んじている若者が少なくない。しかも、彼らは税金を納めている。

 方や、小利口な“確信”防大生は毎月、給料までもらってラクラク大学を卒業。こんなバカな話があっていいのか?

 職業選択の自由は憲法で認められている。「任官拒否」も結構だ。ならば、せめて、4年間にかかった授業料と支給した給料、ボーナスは返還させるべきだ。

 日本では奨学資金の返済に苦労している大学生がゴマンといる。こざかしい防大生だけ「甘い汁」を吸うのは許されない。


































http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/785.html

記事 [政治・選挙・NHK258] JOC竹田会長、仏当局に「黒塗り」報告書提出。政府の流儀に毒されている。(かっちの言い分)
JOC竹田会長、仏当局に「黒塗り」報告書提出。政府の流儀に毒されている。
https://31634308.at.webry.info/201903/article_22.html


このブログで、JOC竹田会長はいずれ逮捕されるだろうと書いた。この感想は確信になってきた。
日刊ゲンダイ紙のスクープである。仏当局から要求され、提出した報告書の書類が黒塗りされているものがあったという。これには、仏当局はビックリ仰天し、怒りが沸騰したはずである。黒塗りは政府が公式に認めた悪慣例で、これを日本でやっても問題ないとなったものだ。公明正大なら何も黒塗りにすることはない。都合が悪い、何か悪事を働いているから黒塗りする。これが世界の常識である。黒塗りは日本だけの常識である。

仏当局は世界の常識から「黒塗り」書類を見て限りなく、「黒」と思ったことは間違いない。世界の常識を踏まえて、正直に報告しておけば、竹田氏への追及は無かったかもしれない。わざわざ、私は罪を犯していますと提出したようなものである。日本の政治のドロドロ感覚に麻痺した結果である。日本の常識に麻痺してしまった。

しかし、「黒塗り」の件も竹田氏自身が直接指示した訳ではなく、周りのお付きの官僚、関係者などが作成したのだろう。自業自得というしかない。日本の常識は世界には通用しない。

竹田JOC会長が仏当局の聴取に「黒塗り」報告書提出のア然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250384/2
公開日:2019/03/24 06:00 更新日:2019/03/24 06:00

 6月の任期満了で退任が決まった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)。今後の注目は、仏当局により本格捜査が行われている2億2000万円のワイロ疑惑の行方だ。予審判事が竹田会長を正式な裁判にかけるのかどうかが焦点なのだが、捜査に関して興味深い記事があった。竹田会長サイドが判事による事情聴取に際して、ナント「黒塗り」の報告書を提出していたというのだ。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/786.html

記事 [政治・選挙・NHK258] <山本太郎>予算委員会 「おじい様の密約 何とかしてもらっていいですか?〜領土交渉進まず! 沖縄に基地、本当の理由〜」










2019.3.18 予算委員会 「おじい様の密約 何とかしてもらっていいですか?〜領土交渉進まず! 沖縄に基地、本当の理由〜」
https://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/9865
2019年03月23日 国会活動 参議院議員 山本太郎



2019 3 18 予算委員会 おじい様の密約何とかしてもらっていいですか?〜領土交渉進まず! 沖縄に基地、本当の理由〜

山本太郎参議院議員 2019/03/22 に公開



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○山本太郎君
自由党共同代表、山本太郎です。

会派、国民民主党・新緑風会を代表し、総理に全てお聞きをする前に、本日の委員会で野党側が要求していました参考人、玉城デニー沖縄県知事について、理事会で自民党が反対をいたしました。デニー知事を参考人としてお呼びできませんでした。

先日、我が会派、森ゆうこ議員の新基地建設に対する質疑に、防衛大臣は、沖縄に聞いてくれとの趣旨の答弁をしました。その後、理事会でデニー知事を参考人として要求、結局、自民党は反対。

委員長、玉城デニー知事の参考人出席、自民党が理事会で反対をした理由、教えてください、委員長。

○委員長(金子原二郎君)
山本君、参考人の出席につきましては、あなたもかつて理事会に出席しておられたので、協議が調わない場合は一応出席できないということになっているわけであって、その賛否については、ある場合とない場合がありますから、合意するかどうかに懸かっているわけですから、合意に至らなかったので結果的には駄目だったということです。

○山本太郎君
ありがとうございます。

ただいまお答えをいただいたのはあくまでもルール、全会一致が原則ルールだということを主に説明していただいたと思います。

理由がないのに反対だなんてあり得ますか。合理的説明もできない反対なんてあり得ないじゃないですか。どうしてデニーさん呼べないのかって話なんですね。その際、野党は再度検討を求めましたが、委員長はそのまま仕切って参考人の話は打切り、公平公正な委員会運営とは程遠いと思います。

NHKのテレビ入りで沖縄の実情をデニー知事に話されると、官邸の、政権側の印象、立場が悪くなる、本当の反対理由、これじゃないですか、自民党。参議院自民党、官邸の下請、そういう仕事じゃないですか、今やっているのは。私はそう思いますよ。(発言する者あり)

○委員長(金子原二郎君)
速記を止めて。

〔速記中止〕

○委員長(金子原二郎君)
速記を起こしてください。

ただいまの、不穏当な言葉があるとのこと、御指摘がありましたので、委員長といたしましては、後刻理事会において速記録を調査の上、適当な処置をとることといたします。

○山本太郎君
いやいや、だって、玉城デニー知事を呼ばない理由がはっきりしないんですよ。合理的説明できていないじゃないですか。反対理由、何ですか。政権に対して、これ打撃を与えたくない、デニーさんに本当のことをしゃべられたら困るという話以外見付からないじゃないですか。だから、官邸の下請じゃないですかということを言っているんですよ。

ここは立法府であり、行政を監視することも仕事です。行政監視の一環として、大きな問題を抱え、苦しみ続ける沖縄の皆さんに対して、基地問題当事者の代表、デニー知事にお話を伺い、少しでも解決に導こうとすることも立法府の仕事じゃないんですか。立法府にいながら、国民の代表でありながら、政権にそんたくすることが議員としての最優先課題ならば、それは自分のキャリアアップや就職活動のための仕事でしかないじゃないですか。そんなことのために、沖縄の声を直接聞き、解決の糸口を探る機会を奪わないでいただきたい。

再度、玉城デニー知事の参考人出席を求めます。

○委員長(金子原二郎君)
後刻理事会で協議をさせていただきます。

○山本太郎君
では、始めます。時間ももう少なくなってきましたけれども、お昼休みまでですね。

今国会までで、総理、私の事務所で調べただけで10回ですね、10回、沖縄に寄り添うという言葉を発言されています。総理、これまで10回も御発言されたとおり、沖縄に寄り添うという気持ちは本物であると、それを確認させていただけますか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
沖縄に米軍基地が集中をしているという現在のこの現状を我々は到底是認できるものではないわけでございまして、沖縄の米軍基地の縮小のために、この6年間、我々も全力を尽くしてきたところでございます。今後とも、その姿勢には変わりがないということを申し上げておきたいと思います。

○山本太郎君
ありがとうございます。

寄り添う、この寄り添うという言葉を調べてみると、ぴったりとそばへ寄るとあります。自分の感情を相手の気持ちと同化させるようにするようなこと、いかに相手の気持ちを酌み取れるか、それに自分の心を寄せていくさまが寄り添うということのようです。

沖縄県民投票の結果、辺野古に基地は要らないと圧倒的な民意がはっきりした翌日、埋立ての土砂を積んだトラックなど約300台が資材搬入、ゲートを通過。琉球新報では、名護市安和にある桟橋で、工事車両583台が運搬船三隻に土砂を積み込んだと。沖縄県民投票では72%が反対。超圧倒的、明確な結果を完全に無視した、聞いたことがない寄り添い方です。これ、本当にどうやって寄り添っていくのかということをですね、この後総理にも聞いていきたいと思うんですけれども。

先日、防衛省の方が、軟弱地盤に係る地質データを含む約1万ページにも及ぶ報告書などが防衛省から出されたんですね。これ、やっと出したかという話なんです。何か聞くところによると、防衛大臣が随分出されることに抵抗をしていたというお話を聞いています。

予算委員会が終盤に入ったこのタイミングで1万ページもの資料提供、出さないよりかはいいですけど、このタイミングですかって。もう終わりますよ、予算委員会。防衛省が提出を粘り続けたのは、本委員会での議論を避けたい意図があるとしか考えられない。この短い間に、もう3月、3月いっぱいでこの委員会終わっちゃうのに、1万ページ、これ詳細に検討するってむちゃくちゃ大変な話ですよ。

こういうこと今までもありましたよね。森友学園の関係資料、ぎりぎりになって出してきた、大量に。ほかにもありましたよ。去年の入管法、そのときに、実習生の個人情報、マスクをして、黒塗りをして、いつもみたいに黒塗りをして出してくれればいいのに、それもせずに手書きで写せと。野党は、ふだん仕事をしなきゃいけない時間を削りながら、1枚1枚写経をするようなことをずっと続けていたわけですよ。余りにもあり得ないといいますか、これ国会の審議をまともにやろうという考えから懸け離れている。

もっと正々堂々とやりましょうよという話なんですね。

この軟弱地盤に係る地質データを含むこの報告書、1万ページを超えるようなものを今全国の心ある土木技師や関係者の方々が詳細に読み解いていってくれています。

これ、委員長に求めたいんですけれども、予算が成立した後も、この沖縄問題、軟弱地盤の問題もあります。これ、ひょっとして、変更、設置変更の内容というものを軟弱地盤という部分を隠しながら出していたというような疑いも持たれているわけです。なので、予算委員会が終わったとしても、その後、沖縄問題として集中の審議をしていただくことを御検討ください。

○委員長(金子原二郎君)
後刻理事会で協議をさせていただきます。
山本太郎君。いいですか。

○山本太郎君
終わりですか。はい、分かりました。

○委員長(金子原二郎君)
残余の質疑は午後に譲ることといたします。
午後1時に再開することとし、休憩いたします。

午前11時54分休憩
─────・─────
午後1時開会

○委員長(金子原二郎君)
ただいまから予算委員会を再開いたします。

平成31年度総予算3案を一括して議題とし、安全保障・内外の諸情勢に関する集中審議を行います。

休憩前に引き続き質疑を行います。山本太郎君。

○山本太郎君
ありがとうございます。山本太郎です。午前の続きをやります。

資料のA、今年2月、朝日の記事。


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資料A

ジョージ・ブッシュ政権でパウエル国務長官の首席補佐官を務めたローレンス・ウィルカーソン元陸軍大佐インタビュー。

米海兵隊本部は、90年代前半、国内外全ての海兵隊基地や構成をどうするか見直し、検証作業を行い、この方もそれに関わりました。そして、沖縄海兵隊も検証の対象になった。部隊の実弾射撃訓練や飛行訓練、爆弾投下訓練をする地域として沖縄の適合性を調べ、運用は極めて難しいと判断。朝鮮半島有事の作戦計画などを始め、対中国、対東南アジアへの展開も含めて沖縄の海兵隊の戦略的な役割も調査。沖縄の海兵隊は戦力規模が小さ過ぎ、太平洋地域に前方展開させる戦略的価値はないとの結論。

ただし、コスト面から調べた結果、海兵隊を当時の移転候補だった米カリフォルニアに移転させるよりも、日本側の費用負担があるので沖縄に駐留を継続させる方がコストは50から60%安くなることが分かった。この検証作業では、沖縄海兵隊移転による海兵隊への政治的な影響についても分析。海兵隊を米本土に移転すれば、米政府がそれを理由に海兵隊全体の規模を縮小させる可能性が高いという予測が出ました。結果、海兵隊本部は海兵隊の沖縄駐留を続けることを決めたと。

海兵隊が現在も沖縄駐留を継続している元々の判断をたどれば、何ら日米の安全保障とは関係ない。沖縄駐留を継続した方が必要経費を節約でき、何より海兵隊という組織の政治的な立ち位置を守ることができるという分析結果だったと語っていらっしゃいます。

さらに、辺野古の基地は中国など外部からの攻撃に脆弱過ぎるという問題があり、2、3発の精密誘導弾の攻撃を受ければ滑走路は跡形もなく消え去る。戦略的な観点でいえば、辺野古の基地建設は愚かな計画だとおっしゃっています。

総理に提案させていただきたいんですけれども、沖縄の海兵隊をカリフォルニアなどに移転していただき、日本が支払うはずの沖縄の海兵隊関係経費、これは移転後も継続して日本が支払う。財政がというならば、例えば米国債を毎度必要分だけ売却してその費用に充てればいいのではないでしょうか。沖縄の海兵隊、米本土への移転が実現するなら、辺野古基地建設は中止、普天間飛行場も返還できます。

総理、これこそが沖縄に寄り添うということではないかと思うんですけど、いかがでしょう。

○国務大臣(岩屋毅君)
私どもとして、米国の退役軍人さんの私人としてのお立場での発言一つ一つについてコメントすることは控えたいというふうに思います。

その上であえて申し上げますと、報道されているのは1990年代前半のお話ではないかというふうに受け止めております。冷戦の終結直後の時代と現在とでは安全保障環境は大きく異なっておりまして、米国の戦略も変わっております。実際、米国は、その後の安全保障環境の変化を踏まえて、オバマ政権の下で安全保障政策の重点をアジア太平洋地域にシフトさせるリバランスを示しておりまして、現在のトランプ政権もまた、米軍のインド太平洋地域への前方展開によるプレゼンスを維持するという方針を明確にしているところでございます。

沖縄は、米国本土やハワイ、グアム等と比較して東アジアの各地域に近い位置にあると、我が国の南西地域、約1200キロありますが、そのほぼ中央に位置している、我が国のシーレーンにも近いと、こういう安全保障上極めて重要な位置にあるわけでございまして、普天間の代替施設を造って海兵隊の抑止力を維持するという考え方は米国政府とも累次にわたって確認をし続けてきているところございますので、御提案については余り賛同できかねます。

○山本太郎君
ありがとうございます。

まあ90年代前半の話なんだと、このウィルカーソンさんがおっしゃっているのは、今は状況が変わっているという話なんですけど。じゃ、辺野古はどうなんですかと。いつ合意されましたって、それも随分前の話ですよねって。じゃ、このまま見直すことなくそのまま進んでいいんですかって。90年代前半の話は否定するけれども、この辺野古についてもその合意がされたのは随分前ですよ。見直しが必要なのは辺野古の方だと私は思います。

今年3月1日、総理との会談で玉城デニー知事が提案した米国務省、国防省、米軍関係者と日本の外務省、防衛省で構成されるSACO、これに沖縄県を加えたSACOウイズ沖縄、いわゆるSACWO構想、総理、実現のために動いてくださいませんか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
SACO最終報告以降、計画に従い、既に沖縄の米軍基地の約二割が返還されていますが、日米で合意した計画が全て実現すれば、沖縄の米軍基地は本土復帰直前の状態と比べて半分になります。

さらに、安倍政権では、嘉手納以南の米軍基地について、面積にしてその7割の返還について具体的なスケジュールを日米で合意をしました、これは7年越しの課題であったわけでありますが。このうち、既に西普天間住宅地区等の返還を実現しております。

このように、政府としては、我が国を代表して米国政府と交渉しつつ、地元の皆様とは、普天間飛行場負担軽減推進会議や政府・沖縄県協議会等の協議の枠組みを活用して負担軽減の取組を進めてきたところでありまして、今後とも、このような枠組みによって沖縄の基地負担の軽減に一つ一つ結果を出していく考えでありまして、今までと同様、政府は我が国を代表して交渉していく考えであります。

○山本太郎君
今年3月、アエラの記事ですけれども、アメリカの元海兵隊政務外交部次長で政治学者のロバート・エルドリッジ氏のコメント。辺野古新基地建設について、昨年12月、防衛大臣が、日米同盟のためではない、日本国民のためですと発言したことについて、日米同盟のためではないというのはそもそもSACOの前提を無視した発言ですが100歩譲って日本国民のためというのであれば、なぜ使えない施設を造るのかと正直聞きたいと、莫大な予算を投じて使えない施設を造るのは国益上おかしな話です、なぜこんなに粘り強く辺野古にこだわるのか、同盟管理の失敗としか言いようがありませんと言及されています。これ、ここまで言われているんですよね。

これまで沖縄県民が民意を示し続けてきたのに、日本政府と米側、当事者の沖縄が参加する協議の場もつくらないというのもちょっとおかしいかなと思うんですけど、どうしてそこまでかたくななんですか。

これはあくまでも疑問なんですけれども、そこまで、元々海兵隊にいらっしゃった方々、この経緯を知っていらっしゃる方でも、どうしてそんな使えないものを造るのというような考え方なんですけど、それでもかたくなに推し進めるというのは、何かしらの利権とかに関わることなんですか、総理。

○国務大臣(岩屋毅君)
いやいや、私の発言に言及されましたので、そこは……(発言する者あり)いやいや、そこはしっかり答えさせていただきたいと思います。

私、記者会見のときだったと思いますが、その……(発言する者あり)いやいや、辺野古移設というのは半ばアメリカのためなのかという趣旨の御質問があったので、そういうことではないと、日本を守るために必要な事業としてやらせていただいているという文脈で申し上げたところでございまして、今後のことにつきましては、今総理からお話がありましたとおり、やはり政府が米国政府としっかりと交渉させていただくと同時に、沖縄とは、普天間飛行場負担軽減推進会議や政府・沖縄県協議会等の協議の枠組みを使って、丁寧にこれからも説明をさせていただきたいと思っております。

○山本太郎君
既に会議体があるんだというのは分かりました。でも、そうじゃないんですよ。SACOの枠組みに沖縄を加えての話合いの場を是非つくっていただきたいと沖縄の方から直接言われたと思います。

次は、総理。そういうSACWO的な構想、これを進めるためにも話合いの場をつくっていただくということはできないんですか、やっていただけないんですか、お答えください。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
先般、玉城知事からお話をいただきましたが、その場でお話をさせていただいたんですが、先ほども申し上げましたように、このSACOについては、最終報告以降、計画に従って沖縄の米軍基地の約2割が返還をされておりますが、安倍政権におきましても、先ほど申し上げましたように、嘉手納以南の米軍基地について、面積にしてその七割の返還について具体的なスケジュールを日米で合意をしました。このうち、既に西普天間住宅地区等の返還を実現をしているわけでございます。

言わば、こういう形でSACOの場において日本政府としてもできる限り負担軽減に全力を尽くしてきたところでございまして、今後とも、日本国政府として日本を代表して米軍と交渉し、基地負担の軽減に更なる努力を重ねていきたいと、このように考えております。

○山本太郎君
同じ答弁書、2回読んでいません?

基地問題では事実上全く寄り添わない。理解できました。政権交代実現して、基地建設の中止、普天間返還、カリフォルニアなどへの移転を進めるしかないという結論しかありません。

では、基地以外だったら沖縄に寄り添っていただけるのかということを聞いてまいりたいと思います。

米軍基地が沖縄にあるから沖縄はおいしい思いをしている。現実を知らずにおっしゃる方も世の中にはいらっしゃいます。沖縄県の出している「沖縄から伝えたい。米軍基地の話。」という冊子。基地関連収入が県民総所得に占める割合は、復帰前の昭和40年度には30.4%、復帰直後の昭和47年度には15.5%、平成26年度には5.7%まで大幅に低下しているとあります。現在、基地関連収入が県経済へ与える影響は限定的だということが分かります。

2016年1月発表、沖縄県による子供の貧困調査。子供の貧困率は29.9%、つまり約3人に1人が貧困。これは厚労省調べ、子供の貧困率13・9%と比較しても、沖縄の子供の貧困、2倍以上多いんです。

このときの沖縄県調査によると、経済的理由で過去1年間、必要な食料を買えないことがあった県内の子育て世帯は、一人親世帯で43%、両親がいる世帯でも25%だったと。基地があるから余分に金をもらって、沖縄は豊かなんだという主張自体が大間違いであることがはっきり分かります。

逆に、沖縄県は、米軍基地が整理縮小され、返還後の跡地利用が進めば県経済に好影響を与えると考えている。既に返還された駐留軍用地の跡地利用に伴う経済効果を試算すると、那覇新都心地区、小禄金城地区、桑江北前地区の3地区合計では、返還後の跡地利用により、返還前と比べて直接経済効果が約28倍、雇用者数が約72倍になったと。もはや基地は沖縄の経済成長の足かせでしかなく、基地返還が沖縄の成長を加速させることははっきりしています。

現在、沖縄は、御存じのとおり観光も絶好調、2012年3997億円だった観光収入は、2017年には6979億円に。翁長知事時代、2015年から17年まで毎年、前年比ほぼ10%前後で上回る伸び。2017年、沖縄の観光客数は同じ年のハワイの観光客数を抜きました。外国人客数、前年度よりも26.4%増えた。

先ほど御紹介した沖縄県による貧困調査、18年に実施した最新のものでは、前回調査に比べて子供の貧困、4.99ポイント下がり25%と前回調査より改善。翁長知事時代の、県が子供の貧困対策を含め多くの振興施策を推進してきた効果が表れたもの。確実に着実に経済成長を続けている沖縄ですが、改善された子供の貧困も4人に1人という状態であり、国の大きな支援、応援、必要です。

安倍総理が基地問題で寄り添うことが難しいのであれば、別の面で積極的に寄り添ってくださいという提案をさせてください。

玉城デニー沖縄県知事の前職、衆議院議員でした。昨年5月17日、衆議院内閣委員会でデニーさんは、「沖縄を一国二制度にして関税をゼロにし、消費税をゼロにする、そのぐらい大胆な、これからの沖縄の将来を見越した、そういう提案もぜひ行っていただきたい」と安倍総理に直接要望しました。しかし、このとき、残り時間僅かの中での要望だったので、総理からのお答えはございませんでした。この沖縄を消費税ゼロ特区に私は同意します。

景気回復、この道しかないというキャッチフレーズで選挙を戦ったアベノミクス。アベノミクスの目標、何でしたっけ。物価上昇率2%でしたよね。イザナギ超え、聞こえてくることありますけど、好景気実感できていない人が多数派です。現在、物価上昇率、インフレ率、何%でしょうか。6年たっても全然目標は達成できていません。

資料のE。参議院調査情報担当室の協力で、山本太郎事務所のリクエスト、消費税8%から0%にした場合のシミュレーションをしていただきました。


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資料E

左側のグラフ。消費者物価指数上昇率を見ると、このシミュレーションでは、消費税を0%にした場合でも、つまりは年間22兆円規模の大減税策を行ったとしても、最大で1.67%までしか物価は上昇しない結果です。総理と日銀の掲げるインフレ率2%にも達しない。消費者物価は極めて上昇しにくいもの、それがよく分かるシミュレーションだと思います。現在の安倍政権による財政支出程度では、いつまでたっても2%目標を達成できないとも言えます。

グラフ右側、年間の一人当たり賃金。消費税をゼロにすれば、強制的に引き上げられてきた物価が下がり、消費に対する足かせ、罰金がなくなり、実質賃金が上がり、生活は楽になります。消費税ゼロにすると、2019年から24年の5年間、一人当たりの賃金は約44万円上昇する結果に。

まさにこれこそデフレからの脱却、この道しかないという施策の一つだと思います。総理は、消費税増税、ひょっとしたら選挙前には凍結を判断するかもしれないと予測されるので、総理が全国的に消費税を0%にするというのはなかなかハードルが高いのかなと思います。

2015年の沖縄県の県民総生産は約4.47兆円、名目GDPが約550兆円ある日本全体の0.8%程度です。沖縄だけに消費税を免税するにしても、その財政規模は、消費税ゼロという22兆円規模の減税の1%以下、二千億円程度もあれば済むと類推されます。これ、十分実現可能ではないでしょうか。

これまでも多大な負担を背負わされてきた沖縄に対して、更なる経済成長をしていただくためにも寄り添っていただきたい。デニーさんの提言を参考に、沖縄で消費税ゼロ特区、実施していただけませんか。総理、いかがでしょう。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
大変思い切った御提案だとは思いますが、これは税制の制度的に沖縄だけゼロにするということは、これは制度的には大変難しいのではないかと、こう考えております。

一方、今、山本委員が御指摘になったように、この6年間において海外からの観光客が飛躍的に日本全体でも増えているところでございますが、沖縄でも順調に増えハワイを上回るというのは、今まで考えられなかったことが起こったわけでございまして、それに伴いまして、沖縄県における有効求人倍率は0.5%前後であったものが、今史上初めて沖縄においては1%を超えたわけでございます。

今後とも、来年更なる4000万人目標がございますが、こうした観光を更なる沖縄の発展につなげていきたいと、そういう支援はしっかりと行っていきたいと、沖縄の発着回数もこれは相当増えていくわけでございますので、しっかりとそうした支援は行っていきたいと、こう考えております。

○山本太郎君
基地以外も寄り添わないんだなという部分ですね。それぐらい大胆なことをしていかないと底上げってできないわけですよ。当然だと思いますよ。だって圧倒的じゃないですか、子供の貧困を見ても。今経済的にどんどん良くなってきているといっても、今までのしわ寄せ、それで苦しまれている方々が多い。そこに対して大胆な施策をやっていただきたい。寄り添ってくださいよ。

総理御自身のお友達には必要以上にべったり寄り添っていらっしゃるじゃないですか。けれども、沖縄には結局、沖縄にはどんな形でさえあれ寄り添わないんだなって。腹心の友こそ加計孝太郎さんの夢、獣医学部の新設には官邸で柳瀬総理秘書官がべったり個別指導、寄り添い実現させた。

その獣医学部は、そもそも国家戦略特区の創設により実現。その特区構想をアベノミクス特区としてぶち上げたのが、総理のブレーンとして長年お世話になる、金のにおいを巧みに嗅ぎ分けるミスターセイショウナゴン竹中平蔵さん。竹中さんもメンバー、特区諮問会議では、外国人による家事代行を解禁、参入業者の一つに竹中さんが会長をするパソナの子会社を選定。その寄り添い方、利益相反何のその。

また、兵庫県養父市の農業特区では、竹中氏が社外取締役を務めるオリックスの子会社を選定。総理の竹中氏への寄り添いっぷりはこれだけにとどまらず、昨年改正された水道法、PFI法によって実施が可能になった水道事業のPFI、コンセッション。この政策も竹中さんが産業競争力会議で2013年から推進したもの。イギリスではもうPFIの新規事業をやらないと言われるほど、PFI、時代遅れのオワコンですよ。それにもかかわらず、公共で民間をもうけさせる仕組みに邁進。

総理は、経団連を中心にする財界にもべったりと寄り添う。働き方改革のホワイトカラーエグゼンプション、いわゆる高プロ、外国人労働者の更なる受入れ、これは全て財界からの提言に基づくもので、より安い労働力をつくり出すための労働環境破壊行為。

そして、今度は、森友問題でやらかした奥様、安倍昭恵さんの尻拭いを人の命まで奪ってまでさせられた財務省にべったり寄り添い、御恩返しの消費税増税。

残念ながら、総理の沖縄に対しての寄り添うというお言葉のチョイス、完全に間違っています。次回からは、沖縄に寄り添うではなく、沖縄に押し付ける、沖縄を痛め付ける、沖縄のことは俺が決めると正しい日本語を使っていただきたい。

次に参ります。日本とロシアの交渉について。資料のH。


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資料H

昨年の11月14日、北方領土交渉をめぐり、ロシア側が北方領土を日本に引き渡した場合にアメリカ軍の基地を置かないことをプーチン大統領が日米の首脳の間で公式に合意するよう求めていることが分かりました。テレビ朝日が報道しました。

ロシアが北方領土を引き渡した場合、米軍基地を置かない、これを日米首脳で公式合意するようプーチンさんから求められた件、総理、トランプさんにお話ししたんですか。了解されました。

○国務大臣(河野太郎君)
日ロの平和条約は今、現に交渉が行われておりますので、政府の方針あるいは交渉の中身について公にするのはこれまでも差し控えてきているところでございます。

○山本太郎君
自分の言葉でお話しいただきたかったですよ、総理。だって、ドナルドとシンゾウの仲なんでしょう。

ロシア側にしてみれば、これ、事実上、主権を行使できない国家代表と名のる者と会談25回も付き合わされている状態ですよ。そう思いません。だって、米軍が基地造るのか造らないのかということに関して自分たちで判断できないんだから。権限のない店長と25回も話をさせるな、さっさとオーナー呼べといった気持ちは、ロシア側ではないでしょうか。領土交渉で他国の大統領の同意がなければ何も決められないという異常な現実、世界中に広く知れ渡った。ロシア側は、日本政府はアメリカ政府に対して一切の交渉能力はないと判断したと思います。

資料のJ。今年3月15日付け、ロシア、コメルサント紙記事。


https://tagnoheya.com/tag/font_color.html
資料J

モスクワでロシア産業界との会合でプーチン大統領の発言。日本との交渉は本当に行き詰まったのかと聞かれ、交渉は失速したと答え、さらに、日本はまず、通知手続によって同国内に軍事基地を創設する権利を持っている米国との条約から離脱しなくてはならないと指摘した上で、ちょっと飛ばします、安倍晋三は実際にウラジーミル・プーチンに対して、島が返還された場合はそうした基地は一つも造らせないと請け合ったが、認可しないための現実的な手段はないのだとプーチンさんが語ったことを報道されています。

これ、総理、プーチンさんに、北方領土返ってきても米軍基地置かせないという約束されたんですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
交渉がうまくいくかはですね、静かに交渉できるかに懸かっているわけでありまして、交渉内容に関わることや我が国の交渉方針、考え方については、交渉に悪影響を与えないためにもこのような場でお答えすることは差し控えたいと思います。

いずれにせよ、プーチン大統領とは、シンガポールでの首脳会談において、領土問題を次の世代に先送りすることなく自らの手で必ずや終止符を打つとの強い意思を共有しているところでありまして、政府としては、領土問題を解決して平和条約を締結するとの方針の下に、引き続き粘り強く交渉していく考えであります。

○山本太郎君
いやいやいや、交渉に影響があるから私たちはその詳しいことは言えないという話なんですけど、全部外国の首脳とかそういうところから漏れているんですよ。というよりも、皆さん、お話しになっているんです。その話は、逆に言ったら、その交渉が前に進まない理由だということですよね。どうしてそれ言わないんですか。うまくいっていないから言えないという話なんじゃないですか。

ロシア側は、日本国内であっても米軍は自由に振る舞える事実、御存じなようです。島を返せば米軍が基地を造ったり演習をしたりするだろう、条約上、日本はノーとは言えない、完全にばれています。その意味、簡単に説明します。

資料のK、パネルC。


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資料K

戦争に日本が負け、米軍が日本を占領、それから6年たった1951年、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約、いわゆる旧安保が結ばれ、それに伴う駐留米軍の法的地位が書かれた行政協定が翌52年に結ばれた。占領から主権回復に向けてそれらの条約、協定を結ぶはずが、在日米軍に関して、その使用施設、その区域、裁判権、経費の分担など全て米軍の思いのままになるような形で米軍の実質的占領状態はその後も続いた。この米軍の占領状態に終止符を打つべく、総理のおじい様、岸信介さんは、1960年、新安保条約とそれに伴う駐留米軍の法的権利を定めた地位協定を新たに結ばれた。

総理、現在、米軍が他国に攻撃をするために日本国内の基地から自由に出撃することは、日本政府の許可がなくてもできるんですかね。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
これは事前協議が必要であります。まず、事前協議において日本側が了承しなければならないということになっております。

○山本太郎君
常識では、自国内の基地から外国の自由出撃認めることあり得ません。

例えば、米軍を中心とする有志連合に完膚なきまでにぶっ壊されたイラク。イラク戦争後も米軍はイラク国内に駐留。当然、米国とイラクの間にも地位協定結ばれますが、イラクは国外への攻撃禁止を明記するよう強く要求。米側も地位協定締結のためにこれに譲歩せざるを得なくなり、結果、イラク国内の基地などから他国への自由出撃は許されていない。自分たちの国の基地から外国軍の自由出撃、事実上認めることって普通じゃないってことが分かると思います。

今、事前協議が必要になるんだということだと思います。それは、おじい様がちゃんと事前協議をして日本側の意見もちゃんとすり合わせてということを作っていただいたことだろうと思うんですけれども、残念ながら米軍が他国への出撃を日本から行う場合でも、米軍が新たな基地を造りたいと望んだ場合でも、現在日本側がノーと言うことは難しい。それがおじい様の作られた日米安保と地位協定であると。

占領の延長のような旧安保条約、日米行政協定を対等な日米関係に変えるんだと、岸・ハーター交換公文によって事前協議制度を創設。これにより、在日米軍が装備、配置などの重要な変更を行う場合、また日本国内の基地から国境を越えて他国へ出撃するような場合は、アメリカが日本と事前に協議することになった。対等な日米関係になったよねって話です。

しかし、実際は、裏で、アメリカ側が協議したくないときは協議しなくていいとひそかに合意していた。資料のL。


http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/03/c7db7d81b7aa31cf00a6b783580c1789.jpg
資料L

安保改定交渉に先立ち、その前年、1957年6月21日に出された岸首相とアイゼンハワー大統領の共同声明には、合衆国によるその軍隊の日本における配備及び使用について実行可能なときは、実行可能なときはいつでも協議することを含めて、安全保障条約に関して生じる問題を検討するために政府間の委員会を設置すると書かれています。事前協議をするのはアメリカ側が実行可能なときだけでいいと合意しているんですよね。

アメリカ国務省公式の歴史記録、フォーリン・リレーションズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ、略してFRUS。この頭文字FRUSと打ってアクセス、その先まで検索できれば誰でもネットから今から御覧に入れる元資料にたどり着けます。対等な日米関係の象徴であったはずの事前協議制度。実は、米国が協議したくないときはしなくていい。その裏側です、資料のMになりますね。


http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/03/9d5a9323f71ebb7459670184bb518f8f.jpg
資料M

FRUSから1957年6月21日の記録。岸首相とダレス国務長官の交渉記録にも、その共同声明を出す直前、事前協議の定義をめぐってこんなやり取りがあったことが書かれている。ダレス国務長官、問題は、この共同声明の文言では、アメリカが軍を日本国内から朝鮮や台湾、グアムなどへ派兵する決定をしたとき、日本との協議が必要になるのかということなんです。岸首相、その点に関しては、実行可能な場合はいつでも協議するという言葉が入っているので問題にはなりません、というのも、そうしたケースではアメリカは協議が可能と考えないでしょうから。

つまり、他国に例を見ない自国の基地からの外国軍の自由出撃でさえ、アメリカが協議したくないときは協議なしで実行していいという話なんです。
これを裏付ける話として、資料のN、パネルのEになります。


http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/03/d77f36ba97e910ef606b46b435148ca5.jpg
資料N

外務省公開文書、日米相互協力及び安全保障条約交渉経緯、1960年6月。東郷文彦外務省北米局安全保障課長は、行政協定については1958年12月16日の外務大臣とマッカーサー大使との会談の際も詳細討議されたが、アメリカ側は元々行政協定がそのまま存続することが新条約交渉の前提条件であり、もし行政協定の内容に立ち入って交渉するとなれば、交渉の前提が崩れる上に、一度手を触れれば二年、三年の交渉となり、条約交渉も見送るのほかなしと強調して、前途極めて困難なるを思わしめたと。アメリカ側は、元々、行政協定がそのまま存続することが新条約交渉の前提条件だという話。

資料のO、パネルのFになります。


http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/03/0724f3f090b393547b57207f408fffb7.jpg
資料O

先ほどのFRUSから。1959年4月29日、ダレス国務長官への報告で、マッカーサー駐日大使が岸首相と藤山外務大臣について報告。資料左側。彼ら、岸と藤山のことです、彼らの考える改定の多くは行政協定の見せかけ、アピアランスを改善するだけのものです。資料右側。私は行政協定の実質的変更を避けるように岸と藤山に切れ目なく圧力を掛けてきたし、岸と藤山はその見解を理解しています。岸総理が表向きには対等な関係築くために安保条約結ぶと言っていたものの、実ははなっから、その表向きの条文は変えても、その内容、以前と変わらないということになってしまったって話です。

そして、現実に、ここでの合意は、新安保条約が調印される約2週間前、1960年1月6日、資料のP、パネルのGですかね、岸内閣の藤山外務大臣とマッカーサー駐日大使との間で、米軍の基地の使用に関しては旧安保時代の権利がそのまま引き継がれるという基地権密約になってサインされたと。


http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/03/9385754b97893ad3cf9b9453be392530.jpg
資料P

読みますね。日本国における合衆国軍隊の使用のため、日本国政府によって許与された施設及び区域内での合衆国の権利は、ここから大事です、1960年1月19日にワシントンで調印された協定第3条1項の改定された文言の下で、1952年2月28日に東京で調印された協定の下でと変わることなく続く。つまり、新しい地位協定、文言変わるけど、前の行政協定のまんまだからねって話なんですね。行政協定イコール地位協定だよってことです。

アメリカでは絶対にできない、絶対にできない市街地上空での米軍機の訓練飛行、小学校、幼稚園に窓枠などの危険物を落下させても、何もなかったようにすぐ訓練飛行を再開させる米軍、それに抗議できない日本、止められない日本、なぜですか。米軍機が学校、保育園の上を飛ぶたびに、運動場で遊んでいた子供たち、校舎に避難しなければならないような生活、普通ですか。アメリカ国内ではやれない訓練、なぜ米軍は日本でできるんですか。

総理、辺野古の建設に幾ら沖縄県民が反対しても、日本政府がその声を受け止められない本当の理由、又は総理が北方領土交渉において25回会談しても何一つ交渉を進展させられない本当の理由、それ、おじい様がひそかに結んだ先ほどの基地権密約、米軍の日本国内での行動に日本側が歯止め掛けられない密約にあるんですよ。
おじい様の結んだこの密約、根本から見直して破棄する、米軍の行動を日本がきちんとコントロールできるようにする、日本国首相として沖縄県民の民意に応えて、また軍事主権を持つ独立国の首相として堂々と北方領土交渉、返還交渉に臨む。やっていただけませんか、総理。

○国務大臣(河野太郎君)
日米行政協定と今度の地位協定においては、表現は変更されておりますが、施設・区域における米軍のいわゆる管理権の実質的内容が変わったわけではございません。
こうした経緯、考え方につきましては、昭和35年の日米地位協定締結に当たっての国会審議の場で繰り返し申し上げていることでございまして、これは当時国会で議論をされておりますから、密約でも何でもございません。

○山本太郎君
じゃ、何で密約文書が出てくるんですか。

総理、今言ったことをやっていただけませんか。基地権密約、これ破棄して、もう1回、日本、出直した方がいいでしょう。戦後レジームからの脱却なんじゃないですか。やってくださいよ。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
政府として、米国において公開されたとされる文書の中身について一つ一つコメントすることは適当ではないと考えています。米国も一般に公開された文書につきコメントを行わないものと承知をしています。

この文書から離れて、施設・区域における米軍の管理権について申し上げれば、この管理権の実質的内容が、1952年に締結された日米行政協定と1960年に締結された日米地位協定の間で異なるものではないことは、日米地位協定の締結に当たって、国会審議の場を含め、政府から既にこれは説明をしていることであります。

なお、いわゆる密約問題について、2009年から外務省において4000を超えるファイルを対象に徹底した調査を行い、その結果及び多数の関連文書を2010年に公表したところ、これは民主党政権時代でありますが、2010年に公表したところでありますが、この文書は、その結果及びこれらの関連文書の中には含まれておりませんでした。

○委員長(金子原二郎君)
山本君、時間ありません。

○山本太郎君
総理自身がこの植民地状態から脱するという決意しないと、何も終わらないんですよ。おじいさんの作った売国条約をあなたの手で変えてくださいよ。それがあなたがやるべき仕事じゃないんですか。

○委員長(金子原二郎君)
山本君、時間が来ております。

○山本太郎君
沖縄に基地は造らせない。
以上で終わります。(発言する者あり)

○委員長(金子原二郎君)
ただいま不適切な言葉があるとの指摘がありましたので、委員長といたしましては、後刻理事会において速記録を調査の上、適切な処置をとることといたします。

以上で山本太郎君の質疑は終了いたしました。(拍手)
































http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/787.html

記事 [政治・選挙・NHK258] マララさん、安倍が「女性活躍に向けて世界でリーダーシップを発揮」本当に思っているのかな?(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2019/03/post-d92e.html
2019.03.24


私がYahoo!ニュースで調べた限り、マララさんが、「安倍総理大臣は、女性活躍に向けて世界でリーダーシップを発揮している。それにより世界で女性活躍を拡大させ、女子教育を推進していけると確信している」と発したのはNHKニュースだけだった。

すごいな、NHKは。すっかり安倍さまに忠誠心を尽くしている。

マララ・ユスフザイさんと安倍首相が会談
                 NHK 2019年3月22日 18時52分

安倍首相
>圧力や暴力に屈せず、女子教育の重要性を世界に訴えているマララさんに敬意を表する。あすから開かれる国際女性会議の議論に大きな刺激を与えてくれるものと期待している

マララ
>安倍総理大臣は、女性活躍に向けて世界でリーダーシップを発揮している。それにより世界で女性活躍を拡大させ、女子教育を推進していけると確信している」



男尊女卑の最たる党の自民党。

マララさん、その党の総裁がどんな思想をしているのか、多分知らないのだろう。

安倍首相はいつも、「女性が輝く」「女性活躍」をアピールしてきたが実際は、この党ほど女性を蔑視して来た党はない。

この党は差別し放題の議員が目白押しだ。

杉田水脈、平沢勝栄、麻生太郎、大西英男、山東昭子、加藤寛治、菅原一秀,赤枝恒雄、山本幸三etc・・・・・・

探せばいくらでも出てくるだろう。

そもそも、どの政党より自民党の女性議員比率は圧倒的に低い。

本当に女性を活躍する思想が根底にあるなら、議員の数だって多い筈だ。

閣僚はたったの1人。

その閣僚の1人である片山さつきは、ネトウヨ的思考満載の議員だ。


強いものには媚びへつらい、弱い人間にはこれでもかと叩く、まれにみる差別主義者だ...

マララさんもその正体を知ったらビックリすると思うが、知っていての発言だったらブラックジョークで面白い。

リップサービスかもしれない(笑)

安倍首相は安倍首相で、いつものように人気者を利用する気で官邸に呼びつけ、いかにも自分は女性への理解がある日本国のリーダーとの印象作りに余念がない。

やってる感だけの男。

安倍さまのNHKもしっかり宣伝している。




http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/788.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 福岡県知事選に消費増税の帰趨が懸かっている。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/03/blog-post_99.html
3月 24, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<統一地方選の幕開けとなる11道府県知事選が21日告示された(4月7日投開票)。「都構想」を争点にした大阪府知事・市長のダブル選や、与野党激突の北海道知事選に加え、「保守分裂」の福岡県知事選も注目されている。地元選出の麻生太郎副総理兼財務相(78)が現職の小川洋知事(69)に対し、新人の元厚労官僚の武内和久氏(47)をぶつけたのだ。情勢調査では、武内氏の苦戦が伝えられており、結果次第で、麻生氏が求心力を失い、消費税増税にブレーキがかかる可能性もある。

福岡県政界では、自民党の古賀誠元幹事長(78)や、山崎拓元副総裁(82)など大物OBが、いまだに隠然たる影響力を持つ。安倍晋三政権下では、首相の盟友の麻生氏が実権を握っているが、実は国政選挙の采配という点では「連戦連敗」だ。

 2016年夏の参院選で、民進党新人に、側近の大家敏志氏(51、麻生派)がトップ当選を奪われたのに続き、同年秋には、鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補欠選挙で、支援した候補が鳩山氏の次男、二郎氏(40、後に二階派)に惨敗した。
 今年に入り、麻生氏は大勝負に出た。先の同補選で麻生氏支援の候補を応援せず、麻生氏との「しこり」が生じた現職の小川氏に、あえて武内氏をぶつけたのだ。

 安倍首相は、麻生氏の直談判を受け、武内氏に党の推薦を出した。だが、巻き返しがかなわなければ、麻生氏はピンチに陥る。

 自民党福岡県連内からは、「安倍首相は『麻生氏には、知事選で火の粉がかからないように…』と思っているようだ。麻生氏も『福岡を、二階派の武田良太氏(50、衆院福岡11区)の王国にはさせない』と、踏ん張るだろう。だが、結果次第では、麻生氏も無傷でいられない。次の衆院選に出ない可能性も出てくるだろう」(関係者)との声が漏れ伝わってきた。

 永田町事情通は「麻生氏は、増税を死守したい財務省の守護者だが、麻生氏の求心力が落ちれば、官邸としては増税すべきか否か、判断する選択肢が広がる。国内景気の落ち込みを受け、財務省に対し『増税を凍結しろ』と押し込みやすくなる。福岡県知事選には大いに着目したい」と語っている>(以上「ZAK ZAK」より引用)


 78才の麻生氏は時間切れを目の前にして、焦っているのだろう。二階氏が安倍四期を突然言い出したのも、麻生氏に対する牽制ではないか。四期が実現すれば後五年有余も安倍政権が続くことになる。そうすれば麻生氏は83才になり、総理の目は殆どなくなる。

 乾坤一擲、麻生氏は勝負に出ざるを得ない。福岡県で依然として勢力を保持している自民党の古賀誠元幹事長(78)や、山崎拓元副総裁(82)など大物OBが、いまだに発言権を確保し影響力を持つ。いわば目の上の瘤で、彼らの勢力を一掃するためにも福岡知事選で勝たなければならない。

 麻生セメントを核とする麻生財閥が福岡県を牛耳ってきた。しかし奢れるもの久しからずだ。かつてのライバルを次々と追い落として、古賀氏や山崎氏を政界引退へと追い込んだが、彼らが結束して逆襲に出た。

 麻生氏は派閥の領袖として党内第二派閥の56人を率いているが、総理大臣の座を射止めるにはまだまだ勢力を拡大しなければならない。彼の足場を固めるためにも、福岡県知事選では決して負けるわけにはいかない。

 しかし福岡フ知事選で麻生氏が支援する新人の元厚労官僚の武内和久氏(47)が敗れれば、麻生氏が求心力を失って、ドタバタ騒動に終始している消費増税10%が止まるのなら、何としても武内氏を敗退させなければならない。

 クレジットカードで買えば5ポイント還元などといった馬鹿げたことをやるくらいなら、なぜ現金値引き5%としないのだろうか。それならクレジットカードを持たない人も、カード読み取り機を備えない店でも5ポイント還元と同じことが出来るではないか。

 そうした現金値引きの方こそ簡単だ、という自明の理を実施しないで、手間のかかるクレジットカードのポイント還元に固執する安倍自公政権の怪しさを追求しないマスメディアの怪しさに国民は気付いている。主権在民を忘れた特定の「誰か」のための政治が横行している、安倍自公政権の腐敗臭が芬々と漂っている現実を、国民が知らないとでも思っているのだろうか。

 麻生氏もいい加減、日本経済を成長路線に戻すことこそが国民のための政治だという「原点」に立ち還るべきだ。経済成長なくして、税収増もあり得ない。今必要な政策は消費増税ではなく、消費減税だ。そうした真逆のことを安倍自公政権は行っている。国民に背を向けた政治に終止符を打つためにも、麻生氏には政界を引退してもらうしかない。その引導を渡すためなら、可哀そうだが武内氏には負けてもらうしかない。



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/789.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 安倍が自衛隊TOPを定年延長3回。米軍は勲章を授与。どんどん進む日米軍一体化&日本の戦闘準備(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28110542/
2019-03-24 12:32

【テニスのマイアミOP(1000)・・・・男子はダニエル太郎が1回戦敗退。2回戦から登場した第5シードの錦織圭は44位のラヨビッチ(セルビア)と対戦したのだが。1セットめは6−2でとって楽勝かと思いきや、2セットめからショットでミスを連発。<ここ何試合か、タイミングと振りがちょっとおかしい。>2−6,3−6で落とし、まさかの逆転負けを喫してしまった。(ノ_-。) 

 今季は、スタートはよかったものの、2月以降は5勝4敗で、ちょっと調子落ちしている感じ。次からは近年得意になりつつあるクレーの大会になるので、気分を一新してガンバって欲しい。<クレー得意な太郎ちゃんもね。>o(^-^)o

 女子は、なおみ姉の大坂まりと日比野奈緒が1回戦負け。土居美咲は2回戦進出も、2時間近い激戦の末、ヘルツォグ(スロベニア)に6−7,4−6で敗戦。さらに第1シードの大坂なおみも、3回戦で27位の謝淑薇(台湾)に6―4、6―7、3―6で敗れる波乱があった。(・o・)

 なおみちゃんはコーチ交代のゴタゴタがやっと落ち着いたと思ったら、今度は、昔のコーチが妙な契約書を持ち出して来て、賞金の20%(約2億円)を要求して来る騒動が勃発。しかも、上位選手が参加しなくてはいけないイベントも色々あって、メンタル的にも、ちょっと大変な状態に陥っているかも知れない。ちょっと精神的に休む時間が欲しいところだ。頑張れ〜!(・・)】

* * * * *

 何か最近、安保系の記事に対して反応が薄くなっている(アクセスやクリックが減る傾向にある)のだけど。でも、これを放置すると日本がアブなくなってしまうので、しつこく取り上げて行かないとですね!(・・)

 安倍政権で、日本がいかに安保軍事でも米国の言いなり&アブナい国になったかを象徴するようなニュースが出ていた。(@@)

 安倍首相は、第二次政権で安保法制や新防衛大綱を作ったり、防衛費を増やしたりして、日本の軍事をどんどん強化。

 それを支えて来た自衛隊TOPの河野統合幕僚長の定年を3回も延長して、両者で日米軍の一体化を進めて来たのであるが・・・。

 何とその河野統合幕僚長が、日米同盟の連携強化に貢献したなどとして、米軍から勲章を授与されたというのである。(~_~;)

* * * * *

 安倍首相は14年から15年に、集団的自衛権行使の憲法解釈の変更&問題の多い安保法制を作って、日米軍の一体化を推進。18年には、日本の軍事力を大幅に強化するため、新たな防衛大綱を作ったのであるが。

 14年10月に統合幕僚長に就任した河野氏は、米軍との協議、軍事活動の計画作成や実行、アブナイ大綱作りなども含め、実際に日米軍一体化を進めて、安倍首相をバックアップして来た。(-"-)

<まだ安保法制の準備をしている段階だった14年12月、河野氏は米国で米陸軍参謀総長に会った際に、「平和安全法制は来年夏には成立する見込み」と伝えていたことが発覚。

 また、17年5月には安倍晋三首相が掲げる自衛隊明記の改憲案に「ありがたい」と述べて批判を受けたりもした。他方、日報隠しに関しては、全く責任をとろうとしなかった。(`´)>

 でも、安倍首相はすっかり河野氏を頼っていたようで、何と同氏の定年を3回も延長。その結果、過去最長の約4年半も統幕長を務めることになったのである。(゚Д゚)

<安倍氏は、自分も総裁任期を強引に延長しちゃうし。本当に都合よく何でも延長しちゃうのよね。それを許す与野党議員、メディア、国民も問題なんだけど。(-"-)>

『制服組トップ歴代最長の河野統幕長退任へ 定年3度延長

 政府は19日の閣議で、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が退任し、後任に山崎幸二陸上幕僚長をあてる人事を決めた。陸幕長の後任には、湯浅悟郎西部方面総監が就く。いずれも4月1日付。

 河野氏は1977年に海上自衛隊に入り、64歳。14年10月から現職で、在任期間は歴代最長。62歳の定年を3度延長した。集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法の運用や、熊本地震などの災害対応にあたった。17年5月には安倍晋三首相が掲げる自衛隊明記の改憲案に「ありがたい」と述べて批判を受けた。(朝日新聞19年3月18日)』

『河野統幕長 アメリカ軍から勲章を授与

 来月1日に退職する自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が訪問先のアメリカで、日米同盟の連携強化に貢献したなどとして、アメリカ軍から勲章を授与された。

 河野統合幕僚長「このような勲章を頂いたことを大変光栄に思っています。また、ダンフォード大将と共に非常に厳しい安全保障環境の中で、日米が緊密に共同対処できたことを私たちも非常に誇りに思っています」

 2014年10月に統合幕僚長に就任した河野氏は、定年が3度延長され、過去最長の約4年半務め、来月1日付で交代する。任期中は北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出など、日本をめぐる安全保障環境が厳しさを増す中、アメリカ軍との幅広い人脈を生かして対応にあたった。

 アメリカ軍の制服組トップ、ダンフォード統合参謀本部議長は「北朝鮮がミサイル発射を繰り返した頃、2、3日に1度は話をしていた。河野氏のリーダーシップが地域に安定をもたらした」などと振り返り、その功績をたたえた。

 なお、退職する河野氏の後任の統合幕僚長には、山崎陸上幕僚長が就任する。(NNN19年3月22日)』

〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 

 ここ1ヶ月だけでも、安保軍事について問題がありそうなニュースがいくつも出ている。(**)

 mewが最近、ギョッとしたのは、このニュースだ。(・o・)

『国産の中長距離巡航ミサイル開発へ 中国に対抗 防衛相

 岩屋防衛大臣は、南西諸島の防衛を強化するため、新たに国産の中長距離巡航ミサイルを開発し、2030年代に退役が始まる航空自衛隊F2戦闘機の後継戦闘機に搭載することを視野に入れて計画を進める方針を明らかにしました。

 政府は、海洋進出を強める中国を念頭に、南西諸島の防衛や日本周辺の太平洋海域での防衛力を強化するため、戦闘機に搭載できる外国製の長距離巡航ミサイルの導入を進める方針を決めていて、今後、国産のミサイルも射程の延伸を図ることにしています。

 これについて岩屋防衛大臣は記者会見で「近年、諸外国の艦艇に射程が長い対空火器の導入が進んでいる。自衛隊員の安全確保のため、戦闘機搭載のミサイル装備の射程延伸を図っていきたい。それを巡航ミサイルと言うのであれば、その保有について研究開発を行っている」と述べ、新たに国産の中長距離巡航ミサイルの開発を進める方針を明らかにしました。

 そのうえで、新たな国産の巡航ミサイルについて、2030年代に退役が始まる航空自衛隊のF2戦闘機の後継戦闘機に搭載することを視野に入れて計画を進める考えを示しました。(NHK19年3月19日)』

<よく言えば、防衛の準備だけど。実際には、戦闘の準備なんだよね。(-"-)>

 日米軍一体化も、さらに進んでいる。(>_<)

『日米共同開発ミサイル ICBM迎撃実験へ 北朝鮮念頭に

 日本とアメリカが共同で開発している新型の迎撃ミサイルについて、アメリカ国防総省は、北朝鮮による核ミサイル開発を念頭に、当初は想定していなかったICBM=大陸間弾道ミサイルの迎撃に使用できるかどうかを検証する実験を来年行うと明らかにしました。

 日本とアメリカは、北朝鮮などの弾道ミサイルへの防衛能力を高めるため、新型のミサイル「SM3ブロック2A」の開発を進めていて、これまでにハワイの近海で中距離弾道ミサイルを想定した迎撃実験を繰り返してきました。

 19日、アメリカ国防総省は、このミサイルの開発段階では想定していなかった、ICBMの迎撃が可能かどうかを検証する実験を来年行うと明らかにしました。

 国防総省はことし1月に発表した新たなミサイル防衛戦略で、北朝鮮がICBMの獲得に近づきつつあると指摘し、従来の地上配備型の迎撃ミサイルに加え、海上配備型の「SM3ブロック2A」の投入を目指す方針を掲げており、アメリカ本土防衛の強化につなげるねらいがあります。

 「SM3ブロック2A」は、海上自衛隊のイージス艦のほか、日本が配備する方針の「イージス・アショア」にも搭載される予定で、アメリカ政府は去年11月に日本に対して売却を決めています。(NHK19年3月19日)』

* * * * *

 これなんか、知人いわくほとんど「米国の防衛用」らしい。(~_~;)

『アメリカ軍 ミサイル監視最新型レーダー 日本にも配備検討か

 アメリカ太平洋陸軍の司令官は、アメリカをねらうミサイルの監視態勢を強化するために、アジア太平洋地域に新たに「国土防衛レーダー」と呼ばれる最新型の高性能レーダーを配備する必要性を強調しました。配備先としてハワイに加えて日本が検討されていますが、司令官は日本への言及は避けました。

 アメリカ太平洋陸軍のブラウン司令官は、12日、ワシントン近郊で講演し北朝鮮の弾道ミサイルなどを監視するためにアメリカ軍が、現在、青森と京都に配備しているXバンドレーダーについて、「Xバンドレーダーには満足しているが、どのようなシステムも強化することができる」と説明しました。

 そして「われわれは、追加のレーダーを必要としている。追加の監視能力を必要としているのだ」と述べたうえで、アジア太平洋地域に新たに「国土防衛レーダー」と呼ばれる最新型の高性能レーダーを配備する必要性を強調しました。

 「国土防衛レーダー」は、アメリカが2025年までにアジア太平洋地域に2基の配備を目指しているレーダーで、1基はハワイで運用し、もう1基は配備先がまだ決まっていませんが、日米関係筋によりますと、日本が検討されているということです。

 これについて、ブラウン司令官は、「最も適している配備先の検討は専門家に委ねている」と述べるにとどめ、配備先として日本への言及は避けました。(NHK19年3月13日)』

 国民の多くが関心が薄くて、ちゃんと気づかないうちに、どんどんと軍事強化が進んでいるのだが。ここが踏ん張り時だと思うので、どうか、非保守系の野党はもちろん、心あるメディアも国民も、しっかりと声を上げて、より多くの国民に注意喚起して欲しいと思うmewなのだった。(@@)

 THANKS



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/790.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 病魔と闘う河野太郎にネットで罵声を浴びせる者たち!  
病魔と闘う河野太郎にネットで罵声を浴びせる者たち!
https://85280384.at.webry.info/201903/article_177.html
2019/03/24 15:49 半歩前へ

▼病魔と闘う河野太郎にネットで罵声を浴びせる者たち!

 村上格さんがフェイスブックに「お大事に、河野太郎さん」と題した投稿をした。病と闘っている外相の河野太郎に「ざまーみろ」と罵声を浴びせる者たちに憤った。これはヘイトだ!

 私はこういう人間の心を持たない劣悪な輩を、「ネトサヨ」と呼んでいる。思考方法が極めて卑しくて、片肺飛行のネトウヨと変わらないからだ。

******************

村上格さんの投稿だ。

 腎盂腎炎の治療に専念する為、公務から離れ治療に専念するそうですね。腎盂腎炎は敗血症・ARDSに移行しやすい《命》が危険に曝される極めて重い病気です。

 僕は貴方に直接会った事も話した事もありません。貴方が属する政党や内閣を強く批判しています。それでも貴方が《医療チーム》の努力で回復される事をお祈り致します。

 SNSでは貴方に対し『ざまーみろ』に類いする投稿を目にします。

 実に哀しい事です。須く《公職》に在る者は厳しい監視と批判を覚悟すべきでしょうし、また僕達はそうしなければ為りません。

 その中で僕は貴方を批判し時には揶揄してきました。貴方に限らず貴方を任命した人物についてもそうしてきました。それでも貴方の快癒を祈ります。

 戦争に反対し、原発に反対し、差別に反対し、排他的言動に反対するする人々の中に『ざまーみろ』に類いする、或いは『いっそ議員も辞めちゃえ』と言う人々がいる事に、僕は怒りと哀しみを禁じ得ません。

 誰であれ《命の危機》にある人に、その様な《言葉》を使える人々に、哀れさを通り越し《絶望的気分》すら覚えます。

 自分と異なる立場を取る人の《病》を喜ぶ如きは、《言論》では無く《ヘイト》です。

























http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/791.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 官邸の東京新聞弾圧。官邸は記者の質問権を制限するな<南彰氏>(ハーバー・ビジネス・オンライン)
官邸の東京新聞弾圧。官邸は記者の質問権を制限するな<南彰氏>
https://hbol.jp/188574
2019.03.23 月刊日本 ハーバー・ビジネス・オンライン


菅義偉官房長官記者会見 (政府インターネットTVより)


 2月26日の記者会見で、菅官房長官は東京新聞の望月衣塑子記者から記者会見の意義を問われた際、「あなたに答える必要はない」と言い放った。  ジャーナリズム軽視の発言を繰り返す安倍政権。こうした姿勢について、『月刊日本4月号』では第二特集として「官邸の東京新聞弾圧」という特集を掲載。同特集の中から、新聞労連の南彰氏の論考を紹介したい。

抗議声明を出した理由

―― 首相官邸が東京新聞の望月衣塑子記者を官邸記者クラブから排除するように求めるかのような申し入れを行ったことについて、日本新聞労働組合連合(新聞労連)は「首相官邸の質問制限に抗議する」とする抗議声明を発表しました。なぜ今回、抗議声明を出したのですか。

南彰氏(以下、南): 私はこれまで朝日新聞の政治部記者として500回以上官房長官記者会見に参加してきました。最初に参加したのは福田内閣のときで、当時は町村信孝さんが官房長官を務めていました。

 その頃の記者会見もいまと同じように、会場の最前列には官房長官番の記者が15〜6人並んでいました。しかし、官房長官番でない記者やクラブ外の記者も自由に質問していましたし、町村さんもそれらの質問にちゃんと答えていました。私も政治部に入りたてでしたが、政治部一年生が質問してもきちんと回答が得られました。また、私が質問することに対して他の記者から文句を言われることもありませんでした。

 これは次の麻生内閣や、民主党政権のときも同様です。私は野田内閣のときに官房長官番を1年4カ月やりましたが、その頃も会見場では活発なやり取りが行われていました。

 ところが、現在の菅官房長官の記者会見では、質問は官房長官番の記者が行うものだといった雰囲気が広がっており、活発なやり取りがなくなってしまっています。特に森友・加計問題が起きた頃から、ずいぶん制約が強くなったように感じます。

 私は野田内閣の後、2年半大阪社会部に行っていたので、第二次安倍内閣成立直後からこうした制約が強くなったのかどうかはわかりません。おそらく第二次安倍内閣の間にじわじわと強くなり、望月さんが会見に参加するようになってからさらに制約が強まったのだと思います。こうした状況に問題を感じたので、抗議声明を出すことにしたのです。

―― 官邸は東京新聞に文書で申し入れを行っています。その中で、東京新聞が「記者は国民の代表として質問に臨んでいる」と主張したところ、官邸が「国民の代表とは選挙で選ばれた国会議員であって、記者が国民の代表だという根拠を示せ」と応じたといいます。新聞労連の抗議声明にも「国民を代表する記者」という記述がありますが、この点についてどう受け止めていますか。

南:確かに官邸が言うように記者は選挙で選ばれたわけではありません。私たちが言いたかったのは、新聞記者が特権的な立場にいるということではなく、会見に出られない読者や視聴者などがいる中で、その人たちに成り代わって質問するのが記者の役割であり、そういう意味で国民を代表しているということです。それを「お前たちは選挙で選ばれていないのだから代表ではない」などと矮小化しようとしているところを見ると、官邸も相当苦しいのだろうなと思います。

ファクトチェックの重要性

―― 新聞労連の抗議声明には「政府との間に圧倒的な情報量の差があるなか、国民を代表する記者が事実関係を一つも間違えることなく質問することは不可能で、本来は官房長官が間違いを正し、理解を求めていくべきです」とあります。「圧倒的な情報量の差」という指摘はきわめて重要ですが、国民の間で広く共有されていないと思います。

南:権力側と記者が対等に検証されるようになったのは、記者会見が可視化されたからだと思います。会見の可視化自体にはメリットもありますが、権力と記者は決して対等ではありません。圧倒的な情報量の差、情報の非対称性があります。

 記者はベストを尽くして取材を行っていますが、政府は情報をすべて開示しているわけではないですし、情報を隠している場合もあります。そうした中で記者は会見に臨んでいるのだから、自ずと限界があります。

 それにもかかわらず、官邸は望月さんの質問を「事実誤認」と一方的に断定し、「正確な事実を踏まえた質問」を要求してきました。事実関係を一つでも間違っていたら質問してはいけないかのような対応です。これは大前提として間違っています。

 そもそも官邸側が「事実誤認」だと主張した一連の質問は、大筋としては事実に沿っています。むしろ間違っていたのは官邸側です。

 新聞労連としてはより幅広に質問権を保障するメッセージが必要だと考え、たとえ事実関係に誤りがある質問だったとしても、それを制約するのはおかしいという抗議声明を出したのです。

メディアは権力監視という原点に立ち返れ

―― 権力と記者の間に圧倒的な情報量の差があることを踏まえれば、「批判するなら対案を出せ」といった議論も間違いだとわかります。対案を出すには情報が必要です。メディアに対案を要求するなら、政府はすべての情報を開示すべきです。

南:メディアの役割は権力が公正に行使されているかどうかをチェックすることです。必ずしも対案を出す必要はありません。

 しかし現在のメディアは、政治的スタンスによって批判するかしないかを決定していると見られており、その結果、メディアは分断されてしまっています。今後どのような内閣が出てくるかわからないのだから、そのときにメディアの権利や足場となる取材環境を残すためにも、メディアは権力側の政治的スタンスにかかわらず、権力が公正に行使されているかどうか監視するという原点に立ち返るべきです。

―― 官邸と東京新聞とのやり取りで注目されるようになったのは、ファクトチェックの重要性です。南さんは望月さんと『安倍政治 100のファクトチェック』(集英社新書)という共著を出しています。

南:ファクトチェックとは、議論の前提となっている事実関係が正しいかどうかを評価・確認することです。最近では2017年に設立されたNPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」が旗振り役となり、ファクトチェックの普及に努めています。

 もっとも、ファクトチェックを普及させるには、様々なオピニオンを持っている新聞社が一斉にファクトチェックを行う必要があります。たとえば、朝日新聞もファクトチェックに取り組んできましたが、朝日だけでファクトチェックを行うと、安倍政権を批判するために行っているのではないかという見方がありました。

 しかし、ファクトチェックは安倍政権に批判的であるかどうかに関係なく、あくまでも事実関係を確認するために行うことです。意見に対する評価が一緒である必要はありませんが、ベースの事実関係そのものを共有できる仕組みはあったほうがいいと思います。新聞労連としてはそのための後押しをやっていきたいと思っています。

南彰(みなみ・あきら)(3月4日インタビュー、聞き手・構成 中村友哉)

1979年生まれ。2008年から朝日新聞東京政治部、大阪社会部で政治取材を担当。2018年9月より新聞労連に出向、中央執行委員長を務める。



































http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/792.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 解釈改憲で「安倍の番人」に成り下がった横畠法制局長官。野党議員を批判する答弁で、与党も問題視(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28111317/
2019-03-24 19:01

【世界フィギュア男子・・・1位はNチェン、2位は羽生結弦だったのだが。その2人の話は後日に。

 3位〜6位は、Vゾウ(米)、宇野昌磨、Bジン(中)、Mコリヤダ(ロ)で、何やかんやで実績のある4人がはいった。<4〜6位のフリーはミスっても178点台>

 SP6位と出遅れた宇野は、フリーでは4回転を4本入れる攻めの構成。最初の4ルッツ、4フリップをミスって高得点はとれなかったが、他はいい出来でフリー4位、総合も4位に浮上。本人は、これまでのやり方とは変えて「結果を出す。1位を狙う」とクチにしていたのだが。<羽生のような有言実行タイプになりたいと思ったらしい。>私は、昌磨くんは昌磨くんらしく、これまでのように「自分なりの演技を目指す」「結果は後からついて来る」という姿勢でいいと思うんだけどな〜。ただ、今年はたくましさも出て来たし、技術や演技ものびしろは十分なので、来季に期待している。"^_^"

 田中刑事はSP19位、フリー11位で総合14位に。冒頭で4サルコウー2トゥループのコンビを成功。2回めの4サルコウが3回転になって悔しそうだったけど、全体的には今季、一番の演技だったのではないかと思う。ただ4回転の数や成功率を増やさないと、世界上位や代表入りが難しくなりそうだ。^^;

ふと気づいたことに、1〜5位はみんなアジア系だ〜。フィギュアは欧州白人系が強いというイメージは消えつつあるかも。<チェン、ゾウは米国人だけど中国系。あと世界ジュニアの王者・樋渡知樹も両親は日本人の米国代表>】

* * * * *

 この横畠法制局長官の件は、残念ながらTVなどがあまり取り上げてくれず。世間の関心も薄いので、ブログにアップするか迷って置いてあったのだけど。

 mewとしては、ゆゆしき事態だと思うので、やっぱ取り上げることにする!(・・)

 mewが、安倍政権で最も悔しく思っていること。それは、2015年に安倍内閣が、きちんと国会で議論したり、国民の声をきいたりしないで、集団的自衛権の行使は違憲だという政府の憲法解釈を、閣議決定を行なうだけで勝手に変えて、実質的に憲法9条を改正してしまったことだ。<で、それをもとにして、アブナイ安保法制を作ったのよね。(**)>

 日本の政府は、戦後ずっと「集団的自衛権の行使は憲法9条に違反する」という憲法解釈をとっていたのだが。日本を戦争のできる国、米国とタッグを組んで戦える国にしたかった安倍首相は、憲法解釈を行なう内閣法制局の長官をわざわざチェンジしてまで、憲法解釈の変更を強行したのである。(-"-)

 内閣法制局というのは、法律などの整合性や憲法に反さないかどうかをチェックする機関で、政府における「法の番人」の役割を果たしているところ。

 安倍首相は当初、内部の人は解釈改憲に反対すると考え、外部から新たな長官を任命したのだが、病気のため他界することに。これで解釈変更は困難になるかと思いきや、どうやって丸め込んだのかわからないのだが、次に任命した内部昇進の長官が、あっさりと変更に応じてしまったのだ。(゚Д゚)

 それが、今も内閣法制長官を続けている横畠裕介氏だ。(@@)

<一部には、安倍首相が自分に都合よく動いてくれる横畠氏に長官を続けさせるために、アレコレ画策しているとの話も。^^;>

* * * * *

 その横畠氏が、6日の国会で、国会議員の発言を批判するようなトンデモ発言をして、大問題になっている。

 国会には行政の監視機能はあるがと問われ「国権の最高機関、立法機関としての作用というのはもちろんございます」と答えたあと、質問した小西議員が安倍首相を強い口調で批判していたことを前提に「ただ、このような場で声を荒らげて発言するようなことまで含むとは考えておりません」と、わざわざ皮肉を込めて批判的な答弁を行なったのだ。(・o・)

 これには「法の番人ではなく、安倍内閣の番人だ」「中立的な機関である法制局長官として、あるまじき発言だ」と野党だけでなく、与党からも非難が続出。<伊吹元衆院議長は「思い上がってる」と。参院委員長も注意。>

 本人もその後、何度か発言を撤回、謝罪したのだが。この件について質問しても、十何回も同じ答えを繰り返したり、ずっとうすら笑いを浮かべていたりで、全く反省の色が見えず。横畠長官の解任を求める声も出始めている。(++)

<何か保守・ウヨ系の間では、中道左派系議員や小西くんをバカにしたもの言いをすると周囲にウケるという風潮があるような気もする。まさにネトウヨ・レベルだよね。^^;>

『法の番人"が国会軽視を?野党反発で紛糾

 6日の国会で野党側が安倍内閣に対する国会のチェック機能について追及した。立憲民主党会派の小西洋之議員は、国会の質問には内閣への監督機能があると述べたのに対し、内閣法制局の横畠長官が声を荒らげることは機能に含まれていないと発言し審議は紛糾した。

小西議員「安倍総理のように時間稼ぎをするような総理は戦後一人もいませんでしたよ。国民と国会に対する冒とくですよ。聞かれたことだけを堂々と答えなさい。我々、国会議員は国民の代表として議院内閣制のもとで質問しますので、私の質問は安倍総理に対する監督行為なんですよ」

横畠法制局長官「国権の最高機関、立法機関としての作用というのはもちろんございます。ただ、このような場で声を荒らげて発言するようなことまで含むとは考えておりません」

――越権ですよ!

委員長「ご静粛に、ご静粛に」

横畠長官は「声を荒らげて」などと述べた部分については、すぐに撤回し陳謝した。

■野党側は、なぜそこまで反発を?

 内閣法制局長官のような官僚が国会議員への批判と受け取られかねない政治的な発言をすることは、国会の軽視につながる恐れがあるからだ。選挙で選ばれたわけではない官僚は、政治的に中立であることが大原則。特に「法の番人」と呼ばれる内閣法制局には、この原則が求められてきた。

 野党からは「安倍政権の国会軽視が内閣法制局まで及んでしまった。一線を越えた」などと厳しい声が上がっている。(NNN19年3月6日)』

* * * * *

『声荒らげて"発言に自民党からも批判

 内閣法制局の横畠長官が、国会で野党議員の姿勢を皮肉るような発言をしたことについて、自民党の伊吹元衆議院議長は「思い上がっている」などと厳しく批判した。

自民党・伊吹文明元衆院議長「国会が指名した安倍晋三の配下にいる人間が、国会議員に対して『そんなに激高してやることじゃないじゃないか』っていうことを間違っても言っちゃいけないですね。少し思い上がってるんじゃないかと私は思いますよ」(略)

立憲民主党・辻元国対委員長「これではまるで法の番人が安倍政権の門番に成り下がったと」

一方、野党側は「国会軽視だ」などとして横畠長官の辞任を求めるなど批判を強めている。(NNN19年3月6日)』

『法制局長官発言、岡田克也氏「ボスを見るとそうなる」

■立憲会派・岡田克也氏「おごりだ。ボスをみるとそうなる」(発言録)

 (横畠裕介内閣法制局長官が国会審議で野党議員に「声を荒らげて」と述べた)あの発言は、完全にのりを超えていると思いますよ。責任をいかにして明らかにするかだと思うが、本人だけではなく政府としてもちゃんとした対応が求められる。

 おごりだよね。ボスを見ているとそうなるんじゃないの? (安倍晋三首相は民主党政権を「悪夢」と批判した後に)私にも言論の自由があります、っていう総理大臣なんだから。(8日、国会内で記者団に。(朝日新聞19年3月8日)』

『内閣法制局の横畠長官は、6日の参議院予算委員会で、野党議員から国会議員の質問が内閣に対する監督機能を持つかどうか尋ねられ、「声を荒げて発言するようなことまで含むとは考えていない」と、野党議員の姿勢をやゆしたと受け止められる答弁を行い、野党側から抗議を受け、答弁を撤回し、陳謝しました。

 これについて、7日、自民党の伊吹元衆議院議長は「ありえないことで、少し思い上がっているのではないか」と横畠長官を批判しました。

 野党側も、国民民主党の原口国会対策委員長が「長期政権のおごりで、立法府として厳しい処分を議論すべきだ」と指摘しました。

 共産党の志位委員長も「政治的発言をする権限はなく、全くの越権行為だ」として罷免を求めるなど、批判を強めました。

 このため、参議院予算委員会では事態を重く受け止め、速やかに対応する必要があるとして、8日、金子委員長が、横畠長官を委員会に呼び、注意する方向で調整しています。(NHK19年3月8日)』

* * * * *

『注意・横畠長官が陳謝、「職責逸脱」と厳重注意受け

 内閣法制局の横畠裕介長官が国会答弁で野党議員の質問を皮肉った問題で、参院予算委員会の金子原二郎委員長(自民)は8日の審議冒頭、「職責や立場を逸脱するもので誠に遺憾だ」と述べ、横畠氏を厳重注意した。

 これを受け、横畠氏は「今後二度とこのような発言をせず、誠実に答弁する」と陳謝した。野党の辞任要求に対しては「反省の上に立ってしっかりと職責を果たしていきたい」と語った。(読売新聞19年3月9日)』

* * * * * 

 しかし、横畠長官は、国会に呼ばれて席で待っている時も、答弁席に立っている時も、やたらとうす笑いを浮かべているのが映像や写真に映っていて。<勝手な邪推だけど「だから野党は面倒で、イヤなんだよ。こんなことで大げさに突っ込んで来るから」「かったるい」とでも言いたげな感じがする。>

 野党の質問に対しても、原稿棒読みで同じ答えを15回も繰り返すなどナメた態度をとっており、反省しているように見えないのである。(-"-)

『横畠氏、回答避ける答弁15回 立憲・小西氏に再び応酬

 国会答弁で「声を荒らげて」と議員を揶揄(やゆ)するような発言をして撤回に追い込まれた横畠裕介内閣法制局長官が12日の参院外交防衛委員会で、立憲民主党会派の小西洋之氏から再び質問を受けた。発言の目的や動機について横畠氏は「国会議員の発言に行政府にある者が評価的なことを申し上げるべきではない」といった答弁を15回繰り返し、小西氏が反発、審議はたびたび中断した。

 横畠氏は6日の参院予算委で、議員質問の内閣に対する監督機能について、「このような場で声を荒らげて発言するようなことまでとは考えていない」と発言、その後撤回し、金子原二郎・予算委員長から厳重注意を受けた。

 小西氏は12日の参院外防委で、発言の目的や動機について再三質問したが、横畠氏は同様の答弁を繰り返した。小西氏は「立法府の冒涜(ぼうとく)だ」として辞任を求めたが、横畠氏は「今後とも職責をしっかり果たして参りたい」と強調した。(磯部佳孝)(朝日新聞19年3月13日)』

 岡田氏も言っていたが。安倍内閣の強権支配、上からの暴挙、暴言も当たり前という感じの政治のやり方が、こういうところまで影響しているかも知れず。
 早く横畠氏を辞めさせると共に、安倍政権も終わりにしなくてはと改めて強く思ったmewなのである。(@@)

  THANKS



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/793.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 浜松市新市長は水道民営化NOの候補者から選ぶ(植草一秀の『知られざる真実』)
浜松市新市長は水道民営化NOの候補者から選ぶ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-1899.html
2019年3月24日 植草一秀の『知られざる真実』


統一地方選第一弾の焦点は

北海道知事選、大阪ダブル選、浜松市長選だ。

北海道知事選が最も分かりやすい選挙だ。

国政与野党対決の一騎討ち選挙である。

野党統一候補の勝利を何としても勝ち取らねばならない。

夏の参院選に直結する最重要選挙だ。

浜松市長選では水道民営化が最重要争点になる。

浜松市の主権者は、水道民営化=NOを明示する候補者から新市長を選出する必要がある。

問題は大阪ダブル選だ。

維新対反維新の構図で選挙戦が展開される。

新自由主義=弱肉強食推進=ハゲタカファースト政治の是非を問う選挙になる。

新自由主義=弱肉強食推進=ハゲタカファースト
は安倍政治の根幹である。

維新政治と安倍政治は、ほぼ同一と言って過言でない。

安倍応援団が一斉に維新応援評論を流布していることがこのことを如実に物語っている。

ところが、自民党が対立候補を擁立した。

魑魅魍魎としている。

大阪府知事候補に辰巳琢郎氏が出馬していれば勝算はあった。

辰巳氏が新知事に選出されただろう。

しかし、辰巳氏は出馬を固辞し、元副知事が出馬した。

この候補で勝利できるのか。

そもそも、自民党側に勝利する意思があるのかどうかが疑われる。

維新を劇的に勝利させるための舞台回しが繰り広げられているのではないか。

維新の劇的勝利を演出するための大がかりな芝居が打たれている可能性がある。

日本の支配者は米国だが、米国は何を目指しているのか。

米国が目指しているのは、米国の二大政党体制と類似した二大政党体制を日本に樹立することだ。

米国の二大政党体制とは「どちらに転んでも大差のない体制」である。

「巨大資本のための政治」という基本が揺るがない。

これが米国流の二大政党体制である。

これを日本で樹立する。

どちらに転んでも「米国が支配する日本」は揺るがない。

これが狙われていると考えられる。

2017年10月の「希望の党」騒動はこの第一弾だった。

しかし、旧民進党の一部が離脱して立憲民主党が創設されたために、この構想が挫折した。

大阪ダブル選で維新に勝利させる。

その勢いで、第二自公が創設される。

国民民主と維新を合体させて第二自公を創設するのだ。

場合によっては自民の一部がこちら側に回ることも考えられる。

自公と第二自公の二大政党体制に移行させる。

自公と第二自公の二大政党体制に移行すれば、米国による日本支配の基本構造は揺るぎのないものになる。

大阪ダブル選に自公は独自候補を擁立したが、本当に勝つ気があるのかが問われる。

自民党の二階俊博幹事長が安倍首相と十分に策をすり合わせた上で大芝居を打っている可能性を想定するべきだ。

「いささか思い上がっているのではないか」

「思い上がっているのは自公の側だ」

の喧嘩を鵜呑みにするべきでないだろう。

プロレスの興行は筋書きができている。

最後の勝者も事前に決められている。

万博とカジノが不可分につながり、その利権に皆が群がり、上がりを山分けする話ができあがっているようにも見える。



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/794.html

記事 [政治・選挙・NHK258] <自ら、首を絞めている!>易しい外交を自ら難しくしている安倍外交のひとり相撲  天木直人 






易しい外交を自ら難しくしている安倍外交のひとり相撲
http://kenpo9.com/archives/5765
2019-03-23 天木直人のブログ


 スイス・ジュネーブで開かれていた国連人権理事会は22日、北朝鮮による拉致問題を含む人権侵害を非難する決議を採択した。

 この採択で見せた日本外交の迷走ほど、安倍外交のおそまつさを象徴したものはない。

 この採択で見せた安倍外交は一言で言えばこうだ。

 日本政府は毎年3月に開かれているこの国連人権理事会で欧州連合(EU)と共同で北朝鮮に対する非難決議を提出してきたが、今回は提案を見送った。

 その唯一、最大の理由は、拉致問題の交渉に向けた環境づくりだという。

 拉致問題解決のチャンスをつくるため、北朝鮮にメッセージを送るためだという。

 その一方で決議案採択には賛成した。

 賛成しなければ拉致を認める事になるからだと言う。

 この判断について、日本政府関係者は次のように話したという。

 「微妙な外交であるが、日朝交渉のためにできることはしたい」と。

 何と言う稚拙でひとり相撲の外交だろう。

 北朝鮮は一顧だにせず日本に対する敵視を激化させている。

 そもそも北朝鮮に対し、「圧力と対話」という相矛盾した外交姿勢を、あたかも両立するかのように取り続けて来た安倍外交が中途半端なのだ。

 対話を進めようとするなら、「前提条件なし」の安倍・金正恩首脳会談をとっくの昔に金正恩委員長に申し入れるべきだ。

 金正恩委員長は間違いなく応じただろう。

 圧力をかけるつもりなら、トランプ大統領に拉致問題の解決を頼むなどという情けない外交をするのでなく、トランプ大統領の尻を叩いて制裁強化を徹底させて金正恩体制を崩壊させるべきだ。

 北朝鮮の暴発に万全の態勢をとり、国民に向けて万が一の犠牲を覚悟させるべきだ。

 その覚悟もなく、米朝首脳会談が不調に終わったいまこそ自分の出る番だと金正恩委員長にシグナルを送り、一蹴されている。

 そして、微妙な外交だ、難しい外交だ、とこぼさざるを得ない有様だ。

 本来ならば決して難しくない外交を、策を弄して難しくしている。

 自らの首を絞めている。

 出来の悪い劣等生の受験勉強のごとくだ。

 壮大な時間と予算の無駄である(了)



国連人権理事会 北朝鮮に拉致被害者の帰還求める決議採択
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190323/k10011857731000.html
2019年3月23日 7時30分 NHK


動画→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190323/k10011857731000.html

スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会で、北朝鮮の人権状況を強く非難し、拉致による日本人などの被害者の即時帰還を求める決議が採択されました。

ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で開かれている国連人権理事会で22日、北朝鮮に対し、人権状況の改善を求める決議案がEU=ヨーロッパ連合から提出され、採択されました。

決議では、北朝鮮が国の政策に基づいて殺人や拷問、性暴力、投獄などが行われているとして強く非難するとともに、拉致による日本人などの被害者の即時帰還を求めています。

国連人権理事会で北朝鮮の人権状況を非難する決議が採択されるのは12年連続です。

採択後、ジュネーブにある北朝鮮の代表部はコメントを出し、「うそに基づいた決議をいくら重ねても何も達成されない」と反論しました。

去年までEUと共同で決議案を提出していた日本は、ことしは拉致問題の進展に向けて北朝鮮から対話に応じる姿勢を引き出そうと提出はしませんでしたが、決議には賛成しています。



北朝鮮非難、日本同調 「微妙な外交、日朝交渉のため」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13945825.html
2019年3月23日05時00分 朝日新聞

 スイス・ジュネーブで開かれている国連人権理事会は22日、北朝鮮による拉致問題を含む人権侵害を非難する決議を採択した。

 日本政府は、毎年3月に開かれている人権理事会で、欧州連合(EU)と共同で北朝鮮に対する非難決議を昨年まで11年連続で提出してきたが、今年は提案を見送った。拉致問題の交渉に向けた環境整備をするためとみられる。

 今回の決議は、北朝鮮が国策として拉致を行い、祖国に帰さないなど、「現在まで長期間行われてきた組織的で広範な人権侵害に強い言葉で非難」するとした。議場では投票を求める意見は出ず、日本を含む理事国が全会一致の形となる無投票で採択された。

 日本政府は「拉致問題解決のチャンスをつくるため、北朝鮮にメッセージを送る」(外務省幹部)として決議案を提出しなかった。一方、決議案に賛成しなければ拉致を認めることになると判断。日本政府関係者は「微妙な外交ではあるが、日朝交渉のためにできることはしたい」と話した。(ローマ=河原田慎一)


















http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/795.html

記事 [政治・選挙・NHK258] フランスの通信社AFPの記事「東京2020五輪キーマンの判事に対する苦しい言い訳」を訳してみました。

https://www.lexpress.fr/actualites/1/sport/les-explications-laborieuses-de-l-homme-cle-des-jo-de-tokyo-2020-devant-les-juges_2058068.html




フランスの通信社AFPの記事「東京2020五輪キーマンの判事に対する
苦しい言い訳」を訳してみました。

http://radio-critique.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-eba3.html
2019年3月24日 ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!


フランスの通信社AFPの記事「東京2020五輪キーマンの判事に対する苦しい言い訳」を訳してみました。2019年1月18日付の記事なのでデータはそ当時のものです。日刊ゲンダイの記事「竹田JOC会長が仏当局の聴取に「黒塗り」報告書提出のア然」で引用されてたやつです。

元記事:"Les explications laborieuses de l'homme clé des JO de Tokyo-2020 devant les juges", l'Express, Par AFP 18/01/2019


スピード重視で訳したので、誤訳があれば忌憚なくお申し付け下さい。

ちなみに、日刊ゲンダイ記事内の <日本の検察の事情聴取を受ける際に、そんな黒塗りの書類を出すだろうか(そんなもの出さないだろう)> の部分は誤訳だと思う。

           * * *

東京2020五輪キーマンの判事に対する苦しい言い訳

afp.com/マルタン・ビューロー

なぜ200万ドル以上の金が秘密裏のロビー活動に支払われたのか? パリの検察当局で12月、東京2020オリンピック招致委員会のキーマン竹田恆和は、汚職疑惑の捜査を前に苦しい答弁を行った。AFP入手した事情聴取の情報による。

検察は、「国際オリンピック委員会(IOC)委員の賛成票」を得るために、2013年9月7日の東京オリンピック開催決定の対価として、2013年7月および10月の2件の贈賄を行った彼の責任を追求している。

委員の中でも、有力なセネガル人委員で国際陸上競技連盟(IAAF)前会長のラミーヌ・ディアック、その息子パパ・マッサタ・ディアック(「PMD」)は陸上界における汚職で度重なる捜査の集中砲火を浴びている。

2度の賄賂(計230万ドル)は、全く正体不明の会社であるブラック・タイディングズ社の口座に、「東京2020オリンピック招致」の名目で、コンサルタント業務の代金として正式に振り込まれた。

ただ、ルノー・ヴァン・ルインベークおよびステファニー・タショー両判事は12月10日の事情聴取において、シンガポールのブラック・タイディングズ社は全くの「ペーパーカンパニー」であると強調し、捜査班は同地に会社を発見することができず、パパ・マッサタ・ディアックと近しいイアン・タン・トン・ハンなる代表者が住むアパートがあるのみだったと語っている。

このつながりに当のJOC会長は困惑しているだろう。というのも、元IAAFのマーケティング・コンサルタントである「PMD」に大きな疑惑がかかるからである。

フランスの司法当局は、かの人物が、ロシアのドーピング事件でセネガルにいながらにして買収によりIAAFに目こぼしさせ、スポンサー契約または2016年のリオおよび東京のオリンピック招致に便宜を図ることで賄賂を受け取っていたと考えている。「PMD」はこれらの疑惑を否定しているが、フランスの捜査班の事情聴取を一度も受けていない。

「契約調印の時、招致委員会も私自身も、タン氏とパパ・マッサタ・ディアックとのつながりの存在は知らなかった」と竹田は断言した。「私はパパ・マッサタ・ディアックを知らないし、話したこともないし、彼については何も知らない」と71歳のオリンピック元馬術代表は主張した。

黒塗りのレポート

2013年7月末に交わされた95万ドルの初期契約の他に、「オリンピック招致成功を条件に」10月には137万5千ドルの追加支払いが付く契約である。日本の調査チームによると、ブラック・タイディング社は4件のレポートを送付し、そのうちの1件には「成功の理由」が詳細に記されていたという。

95万ドルの初期契約? 招致委員会元会長は「私はその金額が特に高いとは思わなかった」と責任の最小化を図り、2回目の支払いについての「周知」を否定した。竹田氏は、「ロビー活動」の対価としての7月の支払いの責任は認めても、彼のナンバー2の不在を理由に、契約にも「コンサルタントの選定」にも全く関与していなかったと主張している。

彼によれば、招致委員会にブラック・タイディング社を推薦したのは、日本の大手広告代理店の電通であるという。電通は、パパ・マッサタ・ディアックが長年にわたって牛耳ってきたIAAFの主要なマーケティング・パートナーであるため、関係は疑わしい。電通とIAAFとのあいだの疑わしい契約もまた6月に捜査の対象となっていた。既に汚職を追及されていた彼の父で、国際陸連の元会長ラミーヌ・ディアックの背任疑惑のためである。

「もっと具体的に言うことができますか?」と、判事たちは竹田氏の発言に対して追求する。「タン氏はIAAFの中のことはよく知っていたはずなので、IAAF内のIOC委員についての情報を招致委員会に提供しくれていたはずだ」と続ける。

司法官の前で、ラミーヌ・ディアックは、「各自の自由投票を確認するために」IOCのアフリカ人委員を集めたが、自身の東京支持はは隠さなかったと自ら語った。

最後に、竹田側は判事に文書を提出したが、判事側は投票後に作成された1通の報告書しか受け取ることができなかった。しかもそこには問題があった。文章が「招致委員会によって黒塗りにされ」ていて、日本の調査チームが「こんな状態のもの」を受理したのかと「おどろくべき」様相の文書であったと、司法官は苦虫を潰すように語り、「彼らが一般命令を何だと思っているのか」が全く解らないといった様子だった。

「230万ドルもの大金を払ったコンサルタントのレポートを委員会が保存していないなんて、おどろくべきことではないか?」と判事側は強調する。「彼らの支払いを正当化する具体的な要素は一体なんだというのか?」 2020年オリンピックの仕掛人は何も知らなかったと弁解している。以降、彼は「協力」するつもりだと保証している。金曜日に連絡を試みたが、竹田の弁護士とは連絡が取れなかった。













http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/796.html

記事 [政治・選挙・NHK258] 悪夢の安倍4選を阻止できるのは、安倍氏の選挙区に住む山口県民である:山口県に住んだことのない人間になぜ、投票するのか 
悪夢の安倍4選を阻止できるのは、安倍氏の選挙区に住む山口県民である:山口県に住んだことのない人間になぜ、投票するのか
https://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/37776130.html
2019/3/24(日) 午後 3:09 新ベンチャー革命 2019年3月24日 No.2293


1.安倍氏の狙う自民党総裁選での4選が実現したら、それは多くの国民にとって悪夢だ!

 ネットでは安倍氏が次期自民党総裁選にて4選を狙っているのかどうかが取沙汰されています(注1)。

 本人は口では、自民党の内規に従うと言って、今は3選までとなっているので、4選は考えていないと公言しています。しかしながら、安倍氏本人の本音ではどうも、4選を狙っているようなのです。

 先日、安倍氏は“私が国家です”と国会で吼えていますから(注2)、本人は、自分は独裁者と勝手に思い込んでいることがすでに、国民にばれています。

 安倍氏を支えている安倍官邸の側近は、安倍氏が総理を続ける限り、自分たちも甘い汁が吸えるので、ナントカ、安倍4選に向けて奔走するでしょう。

 一方、安倍氏は自分の周辺にはヒラメ人間しか寄せ付けませんから、ヒラメどもにおだてられれば、すぐに乗ってくるでしょう。まさに、ナントカはすぐにおだてに乗るわけです。

 このまま行けば、安倍氏の健康に問題が生じない限り、安倍氏は周囲の用意した御神輿に担がれて、4選に臨むつもりでしょう。

2.自由民主党総裁の安倍氏には封建社会(反民主主義社会)のメンタリティが色濃く残っている

 安倍氏はオモテムキ、自由民主党の総裁ですが、本人の価値観は、自由民主主義的価値観とは程遠く、封建的価値観そのものです。

 日本に士農工商のあった江戸時代以前の日本は紛れもなく、封建社会であり、当時の日本人は、その生まれで、その人の人生が決まる世の中でした。

 この習慣は、ズバリ、日本独自の天皇制に踏襲されています。

 このような日本の現実から、今の日本には、まだ封建的価値観が色濃く残っていると言えます。その典型が、よりによって、安倍氏その人なのです。

日本人の中でも、とりわけ、封建的価値観に囚われているであろう安倍氏にとって、所属する自由民主党は、自分の祖父・岸信介がつくった政党ですから、安倍氏自身は、家業を継ぐような感覚であり、自民党は自分が私有可能な私党であると勝手に思い込んでいる可能性が大です。

 今のトヨタの社長が、創業家・豊田家の後継者であることと同じ感覚なのでしょう。

 安倍氏にとっては、政党と言う組織と、トヨタなど私企業の組織の違いはわからないでしょうし、わかる気もないでしょう。

3.封建的価値観しか持たない安倍氏を失脚させられるのは安倍氏の選挙区がある山口県の国民である

 安倍氏は東京生まれの東京育ちであり、山口県に住んだことは一度もありません。にもかかわらず、安倍氏は山口県の選挙区から出馬しています。なぜなら、親の選挙区を引き継いだだけだからです。これ自体が異常なことですが、それでも、山口県民は、東京都民である安倍氏を当選させ続けています。

 ということは、山口県民自体が、民主主義をよくわかっていなくて、封建的価値観に染まっていることを意味します。

 山口県民は、山口県に住んだこともない人間になぜ、投票するのでしょうか、ズバリ、安倍氏が、山口県育ちの安倍晋太郎や岸信介の後継者だからです。

 要するに、山口県民は、民主主義的価値観より、血統や生まれを重視して、安倍氏に投票しているに過ぎません。

 この日本の現実こそが、日本の民主主義を形骸化させていると言わざるを得ません。

 今の日本において、多くの国民の悲願である安倍氏4選阻止を実現できるのは、山口県民なのです。

安倍氏の選挙区の山口県民は是非とも、本来の民主主義的価値観に目覚めて欲しい。

注1:阿修羅“<まさしく、安倍首相の考えていることだ!>佐藤優までもが書いた「4選を願う安倍首相」天木直人 ”2019年3月24日
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/776.html

注2:リテラ“安倍首相が統計不正追及に「だから何だってんだ!」と逆ギレ野次! 「私が国家」とまた独裁発言もポロリ”2019年2月28日
https://lite-ra.com/2019/02/post-4575.html


ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/797.html

   

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