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2021年11月24日00時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK284] 木下富美子都議「再出発」は茨の道に…遅すぎる辞職決断で失った都民からの信頼(FLASH)
木下富美子都議「再出発」は茨の道に…遅すぎる辞職決断で失った都民からの信頼
https://smart-flash.jp/sociopolitics/164163
2021.11.23 18:05 FLASH編集部 Smart FLASH


辞職を表明した木下都議(写真:Pasya/アフロ)

 7月の都議選中に無免許運転で人身事故を起こし、その後、7回におよぶ無免許運転で在宅起訴となった木下富美子都議が、11月22日に都庁で会見を開き、議員辞職を表明した。

 会見では、「小池都知事、支援者の方々に改めてご相談し、都議会議員の職を辞することを決断いたしました。このたびの私の過ちを本当に申し訳なく思っております」と謝罪。

【関連記事:木下富美子都議の逃げ足が早すぎる!都議会籠城後にあった深夜の猛ダッシュ騒動…帽子とコートで “変装” も】

 度重なる無免許運転に関しても、「遵法精神が弛緩していたことは申し訳なく、猛省しています」と語った。今後免許を再取得することはなく、車も処分したという。

 問題が発覚して以降、体調不良を理由に都議会を長期間欠席してきた木下都議。11月9日には約4カ月ぶりに議会を訪れたものの、都議たちの反発により委員会は開かれず、混乱が続いていた。

「9日時点では議員継続を宣言していましたが、世間からの強い風当たりによって、およそ2週間で発言を撤回することになりました。

 最後は、政治の師である小池都知事から『ここはいったん退いて事故の解決に専念したらどうか。再出発のときは相談に乗る』というアドバイスも。

 しかし、都議会による2度の辞職勧告決議を無視したうえ、事故発覚から4カ月以上たってからの辞職は、遅いと言わざるを得ない。最後の記者会見では謝罪や反省の言葉はありましたが、『議員として十分に仕事をさせてもらえないという現実に悩んだ』と不満を漏らす場面もありました。

 これでは、無免許運転や事故を反省したというより、追い込まれて渋々辞任したような印象がついてしまう。今後再出発を図るにしても、有権者からの信用を取り戻すのは茨の道だと思われます」(政治ジャーナリスト)

 実際に、ネット上からは「なぜもっと早くやめなかったのか」という声が続々寄せられている。

《木下都議が辞職表明?遅いよ 都民から「あたりまえ」の声 だよ》

《判断が遅いというか何がしたかったのかね。1番は在宅起訴された事が大きいんだろうけど、ここまで逃げ続けてその先に一体何があると考えていたのか不思議でしかない》

《木下都議は様々な規範意識かなり欠落してるけど、もっと早く状況認識して辞職してれば次の機会もあったんじゃなかろうか》

 木下都議に「次の機会」は訪れるのだろうか。

(SmartFLASH)

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/342.html
記事 [政治・選挙・NHK284] 世界の民主主義国と非民主主義国の割合が逆転、日本も御多分に洩れず(まるこ姫の独り言)

※補足 https://twitter.com/nojimatakeo/status/1462954042943225856


世界の民主主義国と非民主主義国の割合が逆転、日本も御多分に洩れず
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2021/11/post-d2a12f.html
2021.11.23 まるこ姫の独り言


どうしてドンドン容易い方向へ流れていくのか

人間は理想に向かって進めることが出来る唯一の動物なのに、低い方にばかり流れていく。

今日のモーニングショーをチラ見していたら、世界では民主主義国と非民主主義国の割合が逆転したと。

画面を見たら、非民主主義の国が増えていた。

世界は、権力に縛られることを是としている国に転換したのか。。。

日本だけじゃなかったと暗澹たる思いにかられていたら「愛国心の足りないなまけ者」氏がこんなツイートを。

愛国心の足りないなまけ者氏
>炎上覚悟でぶっちゃけますが
そもそも4割以上投票に来なくて、しかも投票に来たうち約4割が倫理観欠如してて犯罪集団政党に入れ、残り1割がそれと組むカルト宗教団体政党
更にもう1割くらい差別大好き地域極右政党に入れる民度のとかガンジーでも立て直すの匙投げるレベルと思うの。


そうだよね。。。

そもそも一番投票率の高い国政選挙でさえ投票率が60%行ったら御の字の国で、投票に行ったら行ったで、あれだけ国民無視の政治をやって来た政党に対して「自民党じゃなければ政権を担えない」と票を入れ、連立の宗教団体政党は安定の票獲得、そして、弱肉強食・新自由主義であり差別好きな、自民党よりもっと極端に右へズレた政党が大躍進するという、今回は目を疑うようなあり得ない世界を見てしまった。

自民党に鉄槌をと言う人が維新に投票してしまうって? はあ。。。

吉本新喜劇も真っ青になってしまう現実。


人権を大事にする政党の票が伸びないのはどうしてなのか。

やっぱり世界の潮流のように権力に縛られたがっている国民が増えたのだろうか。

結果的には自ら首を差し出し、縛られたがっているように見える。

そして、与党を批判するも役割の一つの野党が、自公維、その関係者の流したであろう、「野党共闘は失敗」「野党は批判ばかり、何でも反対、官僚つるし上げ、スキャンダル追及」のデマを信じたのか、野党第一党の代表選では、野党共闘に及び腰になり、野党ヒアも自粛の傾向に流されつつある。

党としての信念が感じられない政党は、今までの支持者も失いかねない。

低きに流されたら絶対にダメだ。

理想は常に持っていなければ。


しかし声の大きな言ったもん勝ちの無責任な人達が、なぜか知らないがやたら賞賛される国。

この国は民主主義国家と言うものの、もう知らない間に「非民主主義国家」にドップリ浸かっている。


http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/343.html

記事 [政治・選挙・NHK284] 辞職の木下都議「逆ギレ」だけでない会見で漏れたヤバい本音(FRIDAY)
辞職の木下都議「逆ギレ」だけでない会見で漏れたヤバい本音
https://friday.kodansha.co.jp/article/216385
2021年11月24日 FRIDAYデジタル


11月9日の謝罪会見では赤いワンピースの派手なファッションだったが22日は紺色のジャケットで対応(画像:共同通信社)

みずから願い出た会見にもかかわらず、木下富美子都議(55)は4分ほど遅刻して現れた。

11月22日に辞職を表明した際のこと(議長宛てに出された辞表は同日付で受理)。記者団から辞職にいたった背景について聞かれると、口をついて出たのは不満の言葉だった。

「(11月)9日に登庁したが(出席を予定していた公営企業)委員会が開かれなかった。議員として十分に仕事をさせてもらえない、理不尽な現実に悩んだ」

木下氏のコメントを受け、ネット上は「逆ギレ」「自分ファースト」「事故を棚にあげ恨み節か」と大炎上したーー。

問題視されているのは、木下氏が起こした無免許運転と当て逃げ事故だ。トラブルは、都議選(今年7月4日投開票)直前の2日朝7時過ぎに起きた。

「東京・高島平の交差点で木下氏の車がなかなか進まないので、後続車がクラクションを鳴らしました。すると突然、木下氏は車を勢いよくバックさせ後続車と衝突。スピードを出して逃走したそうです。

後続車を運転していた男性と同乗者の妻は軽傷を負いましたが、木下氏の車を追いかけ200mほど先で追いついたと、後に各メディアの取材にこたえています。木下氏は免許停止期間中でした」(全国紙社会部記者)

木下氏は事故を公にせず、板橋区選挙区で再選。事故が報道で明らかになったのは、翌5日のことだ。木下氏は「大きな事故ではなかった」「2月ごろ免許停止になったが事故当日は停止期間が終わっていたと勘違いしていた」などとのコメントを発表する。

3ヵ月分の報酬は寄付するが……

警視庁は自動車運転死傷処罰法違反や道路交通法違反の疑いで、9月に木下氏を書類送検。さらに防犯カメラの解析から、木下氏は5月から6月にかけて他にも6回無免許運転していたことがわかった。

「事故後、木下氏は都庁に現れず『雲隠れ』していました。所属していた『都民ファーストの会』は、除名を決定。都議会は7月と9月に2度、辞職勧告を決議します。正副議長名の召喚状も3度出されましたが、木下氏は公式ホームページに謝罪文を掲載するだけで、直接説明することはありませんでした」

木下氏がようやく登庁したのは、事故から4ヵ月後の11月9日だ。報道陣の取材に、赤いワンピースに高級腕時計という姿で10分ほど対応。政治家としての自身の実績を語りつつ、議員辞職を否定し、次のように語った。

「(辞職勧告決議は)大変、重く受け止めています。ただ、ぜひ続けてほしいとの声があるのも事実。失われた信頼を回復するのは厳しい道だが、議員活動の中でこたえていきたい」

事態が動いたのは11月21日。「都民ファースト」特別顧問の小池百合子知事が「今の状況を理解できない人ではない。みずから出処進退を正していくと確信している」と発言したのだ。翌日、木下氏は小池知事に呼び出される。

「午後2時過ぎから、知事室で20分ほど面会しました。小池知事は、こう話しかけたそうです。『いったん退いて事故の解決に専念したらどうか』と。木下氏も気持ちを固めていたのか、辞職すると知事に伝えたとか」(全国紙政治部記者)

冒頭で紹介した、11月22日の辞職会見に戻ろう。木下氏は「順法精神が弛緩していたことを猛省しています。有権者の方々にお詫びします」と謝罪。欠席期間の議員報酬については「寄付した」と表明した。

「11月の初旬だったと思います。銀行振り込みで……。都議として7月に新しい任期になってから、議会を欠席していた3ヵ月分の議員報酬、総額190万円弱を女性や子どもたちの支援をする団体などに寄付をしました」

だが80分ほどの会見の最後。11月分の報酬について聞かれると、驚きの「本音」が出た。

「11月分の報酬は、9日に仕事がしたくてもできませんでした。受け取りを検討したい」

さらに冬の期末手当(木下氏には6割の約120万円を支給)については、「報酬同様(休んでいた)3ヵ月分は寄付したい」と月割りで受け取る意向を示したーー。

都議を辞職しても、自身の「意思」は通した木下氏。都庁には6000件近い苦情が殺到しているという。

写真:共同通信社


関連記事
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http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/342.html

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/344.html

記事 [政治・選挙・NHK284] ブンむくれの安倍晋三が派閥総会ドタキャンした理由! 

※補足 2021年11月23日 日刊スポーツ23面


ブンむくれの安倍晋三が派閥総会ドタキャンした理由!
https://kot8asb9070.at.webry.info/202111/article_317.html
2021年11月23日 半歩前へ


 安倍晋三が会長就任初の派閥総会をドタキャンしたのは「歓迎ムードに程遠い」ことを知ったからだ。

 いつまでも「オレが、オレが」の安倍に、議員たちもウンザリしたらしい。招かねざる男・安倍晋三。

 国家の私物化を重ね、本来なら、とっくの昔にブタ箱に入っている男だ。韓国だったら終身刑ではないか。

*********************

政界地獄耳がこう言った。

 自民党細田派が安倍派になって最初の総会が18日に行われたが、なんと安倍自身がドタキャン欠席。派内の見立ては「派閥の会長になったものの、派内ではあまり歓迎されていない。長期政権を終えた後も派閥の会長になって権力を行使しようとする権力欲にうんざり」。

 安倍晋三に「まだ前面に出たい」という思いがあることへの反発のようだ。

 「当然だ。派内には前政調会長・下村博文、経産相・萩生田光一、元防衛相・稲田朋美、それに派閥の事務総長となった前コロナ相・西村康稔、それに加えて党総務会長・福田達夫が加わる総裁候補を多く抱える。

 ところが派閥の会長に安倍が収まれば、安倍が指名することになる。やり方を間違えれば最大派閥も福田系と安倍系で分裂しかねない。それくらい安倍の派閥領袖就任は刺激的だ」。

 そこに拍車をかけるように22日に全国の新聞に配信された共同通信論説委員のコラムが「まだやり足りないのか。『大宰相』は『闇将軍』になるべきではない」と手厳しい。

 ほかにも「権力行使が自己目的化しまるでゲーム感覚だ」「3代続く世襲政治家である安倍氏には『家業』同然かもしれないが国会の議席は公器だ。

 頂点を極めた人は、たとえやり残したことがあったとしても潔く、誇り高く後景に退くべきだ」と派内や党内の空気を伝え、引導を渡している。


http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/345.html

記事 [政治・選挙・NHK284] 自民の犯罪的集票組織<本澤二郎の「日本の風景」(4274)<「特定郵便局」が自民党職域支部で集票集金組織>
自民の犯罪的集票組織<本澤二郎の「日本の風景」(4274)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/31244002.html
2021年11月24日 jlj0011のblog


<「特定郵便局」が自民党職域支部で集票集金組織>

 11月23日の昨日は、肺腺癌で非業の死を遂げた妻の命日。息子二人が数年ぶりに帰宅したので、埃をかぶっていた仏壇を清掃して出迎えた。311直後の315に茨城・埼玉・千葉を経由して東京上空を通過した放射能の流れを、初めて聞かせた。風向予測機器のスピーディーと、東京都の世田谷に設置されている測定器によって実際に証明されている。同日午前10時から11時の間、外にいた都民の多くが被ばくしている。

 2012年に発病、もはや手遅れで、ステージ3Bで翌年の11月23日に亡くなった。夫は房総半島の埴生の宿の様子を見に来ていて、被ばくを免れた。

 今年の23日は、勤労感謝の日で休日、それでも東京からの定期便ならぬ永田町から電話が入った。話を聞いてみて、20年も官邸と自民党本部の記者クラブに籍を置きながら、旧特定郵便局の正体について、全く気付いていなかったことにがっくりした。

 電話の主は、自ら総選挙に自民非公認で、2度出馬したことがある。仕えた代議士の下での選挙を何度も経験している。自民党の職域支部についての実態に詳しい。無所属出馬だと、よほどの大金を使わないと、公認候補に太刀打ちできない。

 その一つが伏魔殿の特定郵便局なのである。地方の名士が支配する郵便局長利権はすごい。私財を山のように蓄え、自ら豪邸に住んで、局員を顎で使っている。昔の悪代官か大地主と思えばいい。それが郵政民営化で、多少の変化はあっても、自民党組織の集票と集金システムとして君臨・存在している。

<民営化後も変わらない「カルト創価学会の自民党版か」の声も>

 彼によれば、カルト創価学会の集票集金システムの自民党版というのである。

 元自民党派閥記者最長記録保持者も、知りえなかった真実である。新聞も書かない、テレビも報道しない、よって野党も批判しない、のだろう。

 ことによると、これは本邦初の特ダネかもしれない。

 郵便局長は自民党員に限る、さらに神社神道の氏子総代でもあるため、その集票力は抜群となろう。我が屋の近くの郵便局の局長について、もうだいぶ前になるが「売りに出される土地の多くを郵便局長が買い占めている」という話を聞いた。汗水たらしての土地買いと異なる。

 地域社会に潜り込むと、知らない不正腐敗現象がたくさん転がっている。その最たる問題市民が、旧特定郵便局長ということになるのであろう。この問題を放置してきた郵政当局と議会・司法のイカサマによって、日本の地盤沈下は急落していることになる、と言えるかもしれない。

 千葉県庁など地方公務員の利権職員は、その多くが自宅を豪邸化する程度のようだが、どうやら郵便局長には、集金・蓄財力で手が届かないのだろう。

 不正腐敗を追及しない、追及できない体質も見て取れる。しんぶん赤旗の出番かもしれない。

<不正腐敗は山ほど、内部告発も抑え込まれる疑惑の伏魔殿>

 郵便局の大半は、地方の資産家によって牛耳られ、支配・機能してきた。その建物や土地代は、買い上げや借り上げられるという。その値段は「べら棒に高い」、もうそれだけでも、彼らは優雅な生活を保障されている。いうところの一等国民なのである。

 ご存知、アベノミクスで日本は先進国の中で劣等生に落ち込んで、国民の収入は平均すると、お隣の韓国民に劣る。だが、その一方では、超格差社会が確立している。貧富の差は歴然である。

 「彼らは権力の末端で違法行為をして止まらない。何事もやりたい放題。自民党支部としての防護服を着ているため、ともかくあくどい連中である。このことを国民が問題にしないようでは、この国は終わりだ」という。

 参考までに資料を開くと、民営化するまでの郵便局は、全国に2万4000、そのうちの4分の3が、ざっと2万が特定郵便局。

 横暴な局長による手口が、乱暴すぎて不祥事が相次いでいる、とも指摘されている。詐取や顧客情報漏れ、かばい合いなど悪の温床となっている。パワハラは日常茶飯事、内部告発をしようものなら、正義の人に脅迫まがいのことが。まるでやくざの組織そのものなのだ。

 かんぽ生命の不正販売は、起きるべくして起きた事件なのだ。野党議員が割り込む余地がないのも理解できそうだ。

 自民党の正体を知る人物は「特定郵便局が不正腐敗の元凶。国民が立ち上がらないと、日本沈没は本当になる」と決めつけた。

2021年11月24日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)




http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/346.html
記事 [政治・選挙・NHK284] 森友問題で処分の財務省元幹部が専務に就任…政府の“掃き溜め”と化した日本郵政(Business Journal)
森友問題で処分の財務省元幹部が専務に就任…政府の“掃き溜め”と化した日本郵政
https://biz-journal.jp/2021/11/post_265243.html
2021.11.24 06:00 文=編集部 Business Journal


JPタワー(「Wikipedia」より)

■森友文書改ざん当時の元近財局長、日本郵便専務に就任

「政府は、面倒はなんでも日本郵政に押し付ければいいと思ってるんだよ」

 学校法人森友学園をめぐる公文書改ざん事件の発生当時、財務省近畿財務局長だった美並義人氏が1日付で日本郵政傘下の日本郵便の専務執行役員に就任したことを受け、所管する総務省キャリアはこう吐き捨てた。美並氏は元財務官僚であり、本来なら民間金融機関など同省の縄張りに天下るのが普通だが、「森友問題の社会的関心は高く、スネ傷の元幹部の引き受け手がいなかった」(同)ことが背景にある。

■自殺した近畿財務局職員の遺書に「美並氏が改ざん指示を後押し」の記述

 美並氏は1984年に旧大蔵省に入省。2016年から近畿財務局長を務め、文書改ざん問題の監督責任を問われた。この問題に関与し自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さんの遺書の中に、美並氏が財務本省からの改ざん指示に「全責任を負う」と発言し部下の後押しをした旨の記述があったが、美並氏は否定。同省の調査でも改ざんの認識はなかったと結論付けられた。18年6月に戒告の懲戒処分を受けたものの、東京国税局長などを経て、今年7月に定年退職したが、「あまりに身内に甘いのではないか」との批判が少なくなかった。

 日本郵政の増田寛也社長は美並氏が受けた戒告処分を承知しているとした上で、「マイナス面もあるが、トータルでプラス」「処分を一生背負っていくのではなく、当社で挽回してほしい」と採用理由を説明した。しかし、「グループ内の金融機関のゆうちょ銀行ならまだしも、畑違いの郵便事業で採用するのは違和感しかない」(前出キャリア)。

 日本郵便幹部の財務省出身者としては、6月まで米澤友宏氏が副社長を務めていたが、「06年に日本郵政グループが発足した当時に財務省と総務省との主導権争いで親会社の日本郵政に送りこまれた人材で、今回の美並氏とは事情がまったく異なる」(財務省筋)こともそれを裏付ける。日本郵政は政府が筆頭株主であり、「ワケあり人材でもねじ込むことができた」(同)とみられる。

 加計学園問題で国会に参考人招致された元経済産業省幹部の柳瀬唯夫氏が、昨年6月にNTT執行役員に就任し事業企画室長という中枢ポストに納まるなど、「モリカケ問題でミソが付いた人材は旧公社系で受け入れる流れができている」(ベテラン自民議員)。

■日本郵政、16年の都知事選で落選した増田氏の受け皿になった

 日本郵政は門外漢である美並氏を政府から押し付けられた格好だが、日本郵政グループが政治の都合のいいように利用されるのは今回に始まったことではない。日本郵政社長の増田寛也氏にしても、16年の東京都知事選で自民党と公明党の推薦を受けたにもかかわらず、小池百合子現都知事に敗北し、日本郵政が増田氏の「受け皿」になったという見方が少なくない。

 増田氏は落選後、自治体顧問などをしていたが「自公サイドからは落選は予想外の結果で、当選確実を前提に出馬を口説いただけに気の毒だ」(前出議員)との声が根強かった。そんななかでの日本郵政社長就任は、「19年のかんぽ生命不適切販売問題を受けたグループ全体の立て直しがメインだが、元総務相の増田氏へのお詫びポストとして最適だった」(前出議員)というのが永田町界隈のもっぱらの見方だ。

■郵便局での楽天携帯販売事業も菅前首相のゴリ押し、現場からは大不評

 今回美並氏の受け皿となった日本郵便では、人材だけでなく事業面でも菅義偉前首相からのゴリ押しにあった。今年3月、携帯電話事業拡大を進める楽天との提携が「寝耳に水」(日本郵便関係者)で発表され、全国の郵便局で楽天モバイルの販売が進められることとなった。今夏には首都圏の10店舗で期間限定で販売店が開設されるなど具体的な動きも見せているが、日本郵便側からは「こちらには特にメリットがないのに業務だけ増えるという一方的な話」(同)と評判は芳しくない。

 菅氏は、NTTドコモなど大手3社の寡占状態にあった携帯電話業界への料金値下げの切り込み隊長として楽天の参入を後押しした。ただ、20年9月に安倍晋三元首相の体調不良により菅政権が誕生すると、菅氏は大手3社に強権的に値下げを要求し実現したため、楽天の価格的優位性が薄れてしまい、シェア拡大の足を引っ張ることになった。楽天は通信局設置などモバイル事業に巨額の投資を重ねており、直近では22年4月から楽天ポイントの付与対象をこれまでの税込みから税別に変更するなどしわ寄せがきており、まさに死活問題だ。

 今回の日本郵便との提携話は楽天にとっては全国に展開する日本郵便のネットワークを利用できるため、「菅氏の楽天へのせめてもの埋め合わせ」と見るのが自然だろう。日本郵政グループは政府が筆頭株主であり、政治の都合に左右されるのは宿命といっていい。今後も受難は続くだろう。

(文=編集部)

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/347.html
記事 [政治・選挙・NHK284] 維新で“裏金”めぐり内輪モメ! 橋下徹氏の「政策活動費」痛烈批判に現職議員が反論しバトル(日刊ゲンダイ)



維新で“裏金”めぐり内輪モメ! 橋下徹氏の「政策活動費」痛烈批判に現職議員が反論しバトル
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297822
2021/11/24 日刊ゲンダイ


何故急に批判を?(維新創設メンバーの橋下徹氏)/(C)日刊ゲンダイ

「政治とカネ」を巡り、日本維新の会で“内紛”勃発だ。国会議員に月100万円が支給される「文書通信交通滞在費」(文通費)の見直しに火を点けたのはいいが、言い出しっぺの維新内部に困惑が広がっているという。

 焦点となっているのは、「政治家の掴み金」といわれる「政策活動費」だ。政党から政治家個人へ寄付されるもので、使い道を明らかにせず自由に使えるため、“裏金”のようになっている。

「日本維新の会国会議員団」の2019年分報告書によると、維新は「政策活動費」を所属議員4人に計約5900万円を支出。これに維新の創設メンバーで元大阪市長の橋下徹氏がツイッター上で〈メスを入れるべき〉〈活動費について維新幹部の飲み食い領収書を出せないなら、文通費に領収書を求めることには説得力がありません〉(ママ)ーーと噛みつき、現職の維新議員とバトルを繰り広げているのだ。

 橋下氏は23日、維新の国会議員が先月14日の解散後、先月分の無料航空券や公設秘書の給与を手にしていたこともヤリ玉にあげ、ツイッター上で〈いまでは旧国会議員たちが改革派気取り。こういうのを維新国会議員団が大阪維新の看板を汚すと言う〉(ママ)と言い放った。

維新の他の国会議員は大困惑…


「全部が全部オープンというわけにはいかない」(日本維新の会の松井一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ

 これに対し、維新の足立康史衆院議員が反論。自身のツイッターで〈日本維新の会は「改革派気取り」でなく「改革派」。気付いたら反省し直ちに党として判断する。コメンテーターの筋違いの批判、表現は、メディアの限界〉と、やり返した。

 この“内輪揉め”に維新の他の国会議員は困惑を隠せない。ある議員がタメ息交じりにこう明かす。

「橋下さんが何で急に維新に対して批判を強めたのか、よく分かりません。『政策活動費』の使途については、大阪市長の松井代表が『全部が全部オープンというわけにはいかない』と言っており、われわれが橋下さんと松井代表の間に割って入る余地もない。制度改革をするにしても、数の論理から言って自民党の賛成がないと変えられない。自民党も使途不明のカネを使っているわけだから、外野から文句をつけるなら、まず自民党に注文をつけて欲しい。内輪揉めが支持者に変なメッセージとして受け取られないか心配です」

 もっとも、国民からすれば、政治家のカネの使い道を明らかにするに越したことはない。改革政党なら、今こそ“矜持”の見せどころじゃないか。

*この記事の関連【動画】もご覧いただけます。

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/348.html
記事 [政治・選挙・NHK284] 政界半グレ集団に戦いを挑む山本太郎とれいわ新選組! 

※補足 集会で参加者と対話するれいわ新選組の山本太郎代表=20日午後、明石市中崎1
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202111/p1_0014857402.shtml


政界半グレ集団に戦いを挑む山本太郎とれいわ新選組!
https://kot8asb9070.at.webry.info/202111/article_309.html
2021年11月23日 半歩前へ

 「れいわ新選組」の山本太郎代表が20日、明石市立市民会館で集会を開いた。来夏の参院選について「大阪に候補者を立てるが、それだけで維新は止められない。兵庫にも立てたい」と述べ、兵庫県内で候補者の擁立を目指す考えを明らかにした。  (以上 神戸新聞)

*********************

 10月の衆院選で自民党を全滅に追い込み圧勝し大阪を席巻した維新の会。山本太郎は関西での戦いの相手は維新の会に焦点を絞り、ガチンコ勝負する構えだ。

 政界の半グレ集団と呼ばれる維新の会。相手にとって不足はないと、益々やる気が起こて来たと「れいわ新選組」の応援団は活気に満ちている。


http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/349.html

記事 [政治・選挙・NHK284] 岸田首相が“安倍外し”着々 麻生氏&茂木氏に急接近で政権の後ろ盾は「3A→AM」に(日刊ゲンダイ)




岸田首相が“安倍外し”着々 麻生氏&茂木氏に急接近で政権の後ろ盾は「3A→AM」に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297821
2021/11/24 日刊ゲンダイ


会談は定例化。権力基盤は3AからAMに(左から、茂木幹事長、岸田首相、麻生副総裁)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相と麻生副総裁の“接近”が話題だ。

 22日、岸田首相と麻生副総裁は国会近くのホテルでランチを共にした。茂木幹事長と松野官房長官も同席。12月召集の臨時国会への対応などについて話し合ったという。

 このランチ会が注目を集めたのは、岸田首相が前週にも2回、党本部に出向いて麻生、茂木の両氏と面会したばかりだからだ。やけに会う頻度が高い。

「ランチ会談も岸田総理が呼びかけた。官邸1強の『政高党低』から、党と緊密に連携する『政高党高』への転換を目指す総理は、麻生副総裁、茂木幹事長との会談を定例化するとみられます。政権の後ろ盾が安倍・麻生・甘利の『3A』から麻生・茂木の『AM』に移ったということです」(官邸関係者)

 甘利前幹事長は失脚し、党の役職に就いていない安倍元首相も出番がない。自民党内の権力構造が大きく変わりつつある。

 最大派閥「清和政策研究会」の会長になった安倍元首相が政権中枢からはずれ、第2派閥の「志公会」を率いる麻生氏と、第3派閥「平成研究会」の会長に内定している茂木氏が、第5派閥「宏池会」出身の岸田首相を支える構図だ。

派閥会長就任もアダに


君臨するつもりだったのに、出番がない…(安倍元首相)/(C)日刊ゲンダイ

 もともと宏池会から分かれた麻生氏は、源流を同じくする岸田派と合流する「大宏池会」構想を練っていた。茂木氏の平成研は、かつての最大派閥「経世会」が前身で、自由党吉田茂派を起源に持つ。麻氏生が茂木氏を気に入っていることもあり、手を組みやすい相手だ。

「2000年代の森元首相、小泉元首相から安倍元首相に至るまで、清和会支配が長く続き過ぎた。その結果、日本の国力は衰えてしまった。岸田首相は宏池会ー経世会が主導した保守本流政治に戻したいという思いがあるのでしょう。首相になっても岸田派会長のままでいるのは、その意思の表れに見える。構想に乗った麻生氏が安倍氏を見限れば、清和会は昔の傍流に逆戻りです」(自民党関係者)

 来夏の参院選を乗り切れば、その後3年間は国政選挙がない。3年後の総裁選まで岸田政権が続けば、安倍氏は完全に力を失うだろう。派閥会長に就任したことも、かえって足かせになりかねない。

「いくら最大派閥といっても、孤立していたら影響力は限定的。安倍会長がトップに居座っている限り、安倍派から総裁候補は出てこないし、高市政調会長を推すにしても岸田・麻生・茂木の派閥連合に数の力でかないません。麻生、茂木両氏に接近して“安倍はずし”を仕掛けた岸田首相は、なかなかの策士です」(安倍派事情通)

 キングメーカーとして君臨するつもりだったのに、もくろみが狂い、やる気をなくした安倍氏が、また派閥会合をドタキャンしなければいいが……。

*この記事の関連【動画】もご覧いただけます。

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/350.html
記事 [政治・選挙・NHK284] <赤旗がスクープ!>農林水産省に官製談合疑惑 発注も受注も現役農水官僚 水土総研癒着の構図 OB、ゼネコン社員らと一体に勤務 

※しんぶん赤旗日曜版 2021年11月21日号 1面



※しんぶん赤旗日曜版 2021年11月21日号 10、11面 締めwンクリック拡大


スクープ
農林水産省に官製談合疑惑
発注も受注も現役農水官僚
水土総研癒着の構図
OB、ゼネコン社員らと一体に勤務

https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/2021/11/21-week/#2021112110w
しんぶん赤旗日曜版 2021年11月21日号



農林水産省が発注する農業農村整備事業の調査研究をめぐり、
官製談合の疑いが編集部の調べで分かりました。同省との間で
官製談合の疑いがあるのは、一般社団法人・日本水土総合研究
所(東京港区、小林祐一理事長)です。





http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/351.html

記事 [政治・選挙・NHK284] ワクチン3回目接種なぜ「8カ月」…岸田政権が世界水準「6カ月」をかたくなに拒む真相(日刊ゲンダイ)




ワクチン3回目接種なぜ「8カ月」…岸田政権が世界水準「6カ月」をかたくなに拒む真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297820
2021/11/24 日刊ゲンダイ


「原則は8カ月」と強調(堀内詔子ワクチン担当相)/(C)日刊ゲンダイ

海外では新型コロナワクチンの3回目接種を前倒しするケースが目立つ。当初は2回目の接種から「8カ月後」が世界水準だったが、現在、米英独仏は6カ月、韓国は4カ月だ。ところが、岸田首相はいまだに「(5カ月の)イスラエル以外はほとんど8カ月をメドにしている。世界水準から8カ月は妥当ではないか」と言い張っている。依然、日本は8カ月後が原則だ。

 しかし、東京都医学総合研究所の調査によれば、ファイザー製ワクチンを2回接種してから7カ月程度経過すると、感染防止効果がある中和抗体の濃度は13分の1に低下したという。海外に倣い、国民の健康第一なら6カ月が妥当に思えるが、なぜ、政府は前倒しに後ろ向きなのか。

「表向きは準備が間に合わない自治体に配慮した形になっていますが、大きな要因は、6カ月後では厚労省のワクチン調達が間に合わないからです」(厚労省担当記者)

ファイザー製が足りない!


実はファイザー製ワクチンが足りない…(C)ロイター=共同

 厚労省の自治体への説明資料によると、3回目接種は8カ月後を前提に12月104万人、来年1月303万人、2月1416万人、3月2316万人を予定している。

 もし、6カ月に前倒しされれば、12月1520万人、1月2619万人に膨れ上がる。ところが厚労省の配送計画は、ファイザー製を12月に1200万回分、2月に800万回分、モデルナ製を1月に1700万回分となっている。前倒しとなったら足りないのだ。

 在庫に余裕があれば追加配送できるが、実は、現状の8カ月でも逼迫するとみられている。山形県の吉村知事は「1、2回目で圧倒的にファイザーを接種した人が多い。3回目もファイザーを希望することが想定され、不足が危惧されるとの声が届いている」と懸念を示している。

 これまでのワクチン接種回数はファイザー約1億6000万回に対し、モデルナはわずか約3000万回。3回目接種は1、2回目と異なるワクチンを打つ「交差接種」が認められたが、3回目も同じワクチンの希望者が大半を占め、さらに、副反応がきつかったモデルナからファイザーへの乗り換えも見込まれる。ファイザー製の品薄は間違いない。

「世界的に3回目接種の需要が急増している。今さら、政府が両社と交渉しても、大量の前倒し調達は難しいでしょう」(薬品業界関係者)

 8カ月でも余裕がないのだから、厚労省が6カ月をかたくなに拒むのもうなずける。今年はどんな冬になるのだろうか。

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/352.html
記事 [政治・選挙・NHK284] <まんまと謀略にはまっている代表選>自社・自公政権の自民党が「立憲共産党」を揶揄する笑止(日刊ゲンダイ)

※2021年11月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大



※紙面抜粋



※2021年11月24日 日刊ゲンダイ2面



※文字起こし

 立憲民主党代表選(30日投開票)で22日に日本記者クラブ主催の討論会が開かれたが、これを伝える翌23日の大新聞の1面には、相変わらずの見出しが躍った。

 朝日新聞は<共産と閣外協力「見直す」>

 読売新聞は<共産共闘 4氏「見直し」>

 日本記者クラブ主催だから、当然、司会や運営、質問者は大メディアの論説・編集委員、記者たち。彼らは、何としても立憲と共産の共闘を「見直し」させたいようだ。

 討論会では、逢坂誠二(62)、小川淳也(50)、泉健太(47)、西村智奈美(54)の4衆院議員ともに「共産党との共闘は間違っていなかった」「参院選でも1人区での共闘は必要」と答えているにもかかわらず、納得できない質問者は「見直すべきところは」と追加で問いかけ、4候補は無理やり「見直し」を言わされている。

 その「見直し」とされる実際の回答も、「政権選択選挙という現実感があったか。国民はそうは思ってなかった」(逢坂)、「閣外協力が何を意味するのかが国民に伝わらなかった」(小川)、「政権交代が、本当に国民が求めていたメッセージなのか」(泉)、「共闘合意が上から急に決まった形で、党員の理解を得にくかった」(西村)というもので、至極、当たり前の見解。

 要するに、立憲が有権者から「政権を担える政党」と認識してもらえなかったことこそが問題なのであり、選挙における野党間の協力関係については、これまでも立憲は選挙ごとに話し合いを行ってきている。「見直す」「見直さない」という話ではないはずだ。

 ところが、大メディアは、待ってましたとばかり。政権に近い読売どころか、朝日にすら「閣外協力見直し 討論会で言及相次ぐ」と見出しを打たれ、読者にはまるで、立憲と共産の共闘路線の全てが見直されるかのように印象づけられていく。

リーダーは夢を語れ

 もっとも、メディアが「共闘」問題にばかり集中するのは、4候補の討論に、独自性やパンチのある発言がないという現実もあるだろう。

 立憲内は、昨年の合流前のリベラルな旧立憲系、保守層も含まれる旧国民系、そして無所属系と、いまだ3系統の支持者がいるからか、党内融和を目指す内向き議論になりがち。加えて、最大の問題は、どの候補からも党を「闘う集団」に変えていく覚悟と知恵が見えないことだ。

 非正規雇用が増え、格差が拡大し、自己責任ばかり求められるような社会になってしまった、との訴えがあったが、それでは野党のリーダーとしてどうするのか、自公政権とは違う世界があることを国民にどう見せていくのか、より具体的な方策が聞きたい。

 自民党政権で日本人の給料は上がらず、ずっと横ばい。グローバルで見れば、経済的にも学術的にも地盤沈下する日本で、国民の生活をいかに豊かにしていくのか。「分配」政策にしても、出てくるのは、所得税の累進性強化や法人税増税、金融所得課税の強化など、一時は岸田首相さえ口にしていた聞いたことのある話ばかり。

 議論が精彩を欠く結果、「共闘の是非」を代表選最大の“焦点”にしたい自民と大メディアの謀略にまんまとはまってしまっている。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。

「きのうの福岡での討論会でもそうでしたが、4候補とも、町役場の町長か大規模マンションの理事長かというほど話す内容が小さい。『共闘』について何度も質問され、追い込まれたのも、『大向こう』を張れないからでしょう。真面目で一生懸命なのは分かるけれど、やはり政治リーダーは国民に夢を語らないと。民主党政権時に『財源はどうする』など批判を浴びて、できそうなことしか語らなくなった。民主党の呪縛から脱皮できていないのです」

4候補は野合批判に正々堂々、反論すべし


 自民が立憲と共産の共闘を批判するのは、共闘を恐れる裏返し。先月の衆院選で自民は、1万票差未満は34選挙区、5000票差未満は17選挙区という“薄氷の勝利”だった。1選挙区に2万〜3万票ともいわれる創価学会票をもらうために公明党と連立している“選挙互助会”だから、共闘効果は痛いほど分かっているはずだ。それがどの口で立憲と共産を野合と批判できるのか。

 今だって自公は、憲法改正や敵基地攻撃能力の保有で、見解を異にする。ジェンダー平等の価値観では当たり前の夫婦別姓についても、公明は賛成だが自民は消極的だ。

 そもそも連立合意する以前の1990年代、自公は与野党に分かれて罵り合っていた。自民は「政教一致批判」で創価学会の池田大作名誉会長の証人喚問まで要求、公明にとって自民は「仏敵」だったのだ。

 もっと言えば、自民は55年体制で長年対立してきた社会党(現・社民党)とすら手を組んだ。93年に誕生した8党派連立の非自民政権から社会党と新党さきがけが離脱すると、自民は水面下で、当時の村山富市・社会党委員長を首班に担ぐことを画策、94年に自社さ連立政権を樹立した。

 社会党は憲法9条を守る「護憲」が金看板。日米安保は反対が党是、「自衛隊は違憲」と主張してきた政党だ。しかし、連立発足と同時に社会党はそれらをかなぐり捨て、一方で自民は、先の大戦を「侵略戦争」とすることを受け入れたのだった。

 憲法、安保、自衛隊、歴史認識まで全く違うのに、選挙で有権者の審判を得ることなく成立させた政権こそ、野合と言わずして何と言うのか。

「恩讐を乗り越えて」というゴマカシ

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう話す。

「自社さ政権は当面の政策をどうするのかを事前に明らかにしないまま発足したため、村山首相が国会で、日米安保や自衛隊などに関してそれまでとは百八十度異なる答弁をすると大混乱になりました。それに比べれば、野党共闘は市民連合を介して6項目の政策合意をしていますし、共産党は当面は安保の廃棄を求めず、自衛隊の解散も求めないことを明確にしています。自社さより、よほどきちんと準備できていたじゃないですか。政党が違うのですから理念や政策が全部一致することはない。立憲と共産の共闘は、合意できるところと、違うところをもっとハッキリさせ、もっと説明すべきだったというのが反省点です」

 村山首班による自社さ連立を水面下で主導した亀井静香元衆院議員は後に、「自社さ政権は、最大野党だった自民党が、連立を離脱した社会党と組むウルトラCを考えた結果だった。自民党が政権復帰するために使える手をなんでも使うという執念から生まれたのだ」と明かしている。

 政策の一致など眼中になく、すべては、ただただ与党に戻りたいだけ。そんな自民党が「立憲共産党」と揶揄するのは笑止千万だ。自社さ政権や自公政権の成り立ちをメディアも忘れたとは言わせない。

「野合かどうかを決めるのは有権者であり、有権者は衆院選での野党共闘を『野合だからダメ』だとは言っていない。自民党やメディアが批判しているだけです。自民党は自社さ政権や自公政権について『恩讐を乗り越えて』などとごまかしてきた。メディアはまず、自社さや自公がいかに正しいのかを説明したらどうか。なぜ自社さや自公は認められて、野党の共闘は許されないのか。さらに言うと、労働組合を否定する維新と、連合に支えられる国民民主が連携するのも野合じゃないのか。つじつまの合わないことがいくらでもあるのに、立憲と共産の共闘にばかり注目するのは筋が通りません」(角谷浩一氏=前出)

 立憲の4候補も、自民やメディアの野合批判に対し、正々堂々と反論するだけの強さが欲しい。

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/353.html
記事 [政治・選挙・NHK284] 創価学会・公明党の政治力に歪む地方議会・行政権力 / 宗教と社会の関わりを考える週刊誌 FORUM21
創価学会・公明党の政治力に歪む地方議会・行政権力
「池田先生の教え」で予算反対 鎌ヶ谷市議会で見せたその体質
本誌編集部

市議会本会議にまで進出した「永遠の指導者」

 前代未聞なのだろうか。どこかで前例はあったかもしれないが、やはり、唖然とする出来事だった。公明党が、「池田(大作)先生の教え」を論拠にして市の予算案に反対した。創価学会会則に定められた「永遠の指導者」はついに、市議会本会議にまで進出したのである。春の珍事というべきか、それとも公明党はここまで来たと見るべきなのか――。

 3月21日、千葉県鎌ヶ谷市議会は平成20年度一般会計予算案の賛否を問う、最終本会議を迎えた。各会派が討論に立つ。賛成討論は一つもない。――「13番佐藤誠君」。議長の指名で公明党の佐藤議員が立った。
 「市議会と公明党の長い歴史の中で、予算審査特別委員会での反対、そして本会議での反対討論は初めてのことであります」
 そう切り出したあと、佐藤議員は三位一体改革による財政難を理由にした緊縮予算案について、福祉や教育の側面からの非難をくり返す。どの予算のどの金額が問題であり、どうすべきかという具体論はない。ひたすら「高齢者に対する思いやり」とか「市民不在」といった言葉が続く。
 続けて「1月に行った議会各派に対する概略の予算説明」で、各派議員が要望書を出したのに「市長はそれを無視し、全く同じ内容の予算案を提出」したのでは、「何のための説明会だったのか。議会軽視と言わざるをえない」と、恨み言のような発言をし、討論の締めくくりに入る。
 討論の最後に、佐藤議員は中国の王陽明の言葉である「謙は衆善の基にして、傲は衆愚の魁なり」を引用し、そこで突然、「先生」が登場する。

 「私の人生の師と仰ぐ池田SGI会長は、心こそ大切なれと、人として一番大切なことを教えてくれました。したがって私は、市民への温かみの感じられない予算は、到底認めるわけにはいきません」
 ちなみに、創価学会の元職員によると、「王陽明」も池田氏がスピーチで引用する一人なのだという。
 佐藤議員はそう結論づけて討論を終えた。採決の結果、全会派が反対という、これは正真正銘の前代未聞の結末で、予算案が否決された。後日談がある。1週間後の3月28日に臨時議会が招集され、市長は修正予算案を提出。共産党(2人)を除く全会派は、今度は委員会審議も省略して賛成にまわり、すんなり成立させた。
 否決された当初予算案は実際、かなり厳しい内容だったらしい。市は財政難を理由に、教育・福祉・安全など全部門に、優先順位なしの一律20%削減方針を課して実行させた。なかでも、市の独自事業である敬老祝い金や老人会助成金、針灸マッサージ費助成、小中学校卒業記念品などがターゲットになった。従来、70、80、88歳に各3万円、100歳になると5万円を支給していた敬老祝い金は、100歳を3万円に切り下げ、他は全面カットというものだった。
 自治会、町内会など市民各層から反発、抗議の声があがった。与党の立場をとっていた各派もこれは黙視できない。佐藤議員の討論にもあるように、1月の概算説明以降、水面下工作を含む折衝をくり返したが、市長は耳を貸さない。ことここに至って議会側もキレてしまった……というのが、ことの経過のようだ。
 否決はしたものの収拾策も急がれる。各会派が1週間後に賛成した修正予算案は、バッサリ削った福祉や教育を全面復活させたわけではない。全面カットの先延ばしであり、削減の幅を少なくしただけのことで、「福祉削減予算」に変わりはない。
 いまや全国民的規模で非難を浴びている後期高齢者医療制度で政府与党は、ごく一部分の保険料納入開始を半年間延長して世論をかわそうとした。「公明新聞」や「聖教新聞」はこれを、公明党の成果とばかりに喧伝した。鎌ヶ谷市議会も、それと同じ手法といえなくはない。
 それにしても単なる先送りで「温かみの感じられない予算」を、「池田先生の教え」まで引き合いに出しながら、わずか1週間で反対から賛成に転じてもいいものなのか。

 内面でも創価学会に従属している公明党

 鎌ヶ谷市議会には、市民クラブ(自民系)、未来クラブ(保守系)、ステップアップ(民主系)、社会・無所属クラブ、公明党、共産党の6会派がある。予算案など重要案件で共産党が反対することがあるくらいで、大半は議会審議では異論を唱えても採決では賛成というのが通例だった。全員反対という異例の事態の背景には、次期市長選挙をめぐる駆け引きがあったとの説もある。
 その中で公明党は、議長を含む27議席中5人を占める。本誌でもしばしば論じているように、公明党議員は常に行政当局とのパイプを握ることのできるキャスティングボートの役割が(創価学会から)求められている。「野党」にはなれないのである。
 その公明党が、佐藤議員がはからずも言ったように「長い歴史の中で初めて」反対に踏み切った。他会派の動向から「みんなで渡ればこわくない」という心理が働いたかもしれない。それにしてもよほどの決断が必要だったのだろう。反対討論の冒頭に「長い歴史の中で……」と断りを入れたことにも、それが窺われる。

 そんな決断のキーワードが「池田先生の教え」であった。佐藤議員の討論要旨(別掲)からもわかるように、討論の大半は抽象的な言葉のくり返し。それをどう総括し、評価するのかという最終段階になって、突然出てくるのが「人生の師と仰ぐ池田SGI会長……」だったのだ。
 これも本誌が再三紹介していることだが、創価学会はいま議員に師匠(池田氏)への忠誠を求め、議員を牽制するキャンペーンを展開している。「師と仰ぐ池田会長」発言には忠誠の誓いという意味もあったのだろう。いずれにせよ、ギリギリの判断を迫られたとき、公明党議員のよりどころは「先生」しかない。そのことを世間に示したというべきだろう。

 民主党の石井一参院議員は、昨年10月16日の参院予算委員会で「公明党なんていうのは創価学会なんですよ。公明党から創価学会を引いたら議席はゼロ」と指摘した。
 石井氏は続けて、「すべての選挙は非課税の宗教施設を使って、(学会幹部である)支援長の下に一糸乱れず強力な戦果を展開している」「公明党の人事ってどこで決まるんですか。委員長選挙、一回でもあったんですか」と論じた。
 石井氏の指摘する「公明党マイナス創価学会」論(つまり政教一致論)は、選挙や人事などのような外形だけではない。内面の部分でも公明党は完全に創価学会に従属している。鎌ヶ谷市議会がその一端を表に出して見せた。

千葉県鎌ヶ谷市議会本会議(3月21日)での予算案に対する反対討論(大要) 
公明党・佐藤誠

 私は議案第15号、平成20年度一般会計予算案について、公明党を代表して反対討論を行います。市議会と公明党の長い歴史の中で、予算特別委員会での反対、そして本会議での反対討論は初めてのことであります。
 本案は歳入歳出予算の総額をそれぞれ231億1000円に定めようとするものである。
 市長は平成14年の就任以来、鎌ヶ谷市の財政状況を把握し、今後の鎌ヶ谷市の行政運営をどのように行っていくかというしっかりした考えの中で、これまで5年間の予算を組んだはず。それは平成15年度に行財政改革推進本部を設置し集中改革プラン21を推進したとおりであります。
 しかしこの4年間、その効果が十分発揮されたとはいえず、その間において、市長は厳しい財政状況を訴えるのみで、具体的な歳入確保策等の提示、職員の給料の削減策など即効性のある対応をしないまま今日を迎えました。〈中略 市民不在の予算案だと繰り返す〉
 (1月の議会各派への予算説明で)この内容は市民不在の予算であり、よく検討して欲しい旨、各派議員が要望したが(市長は)全く同じ内容の予算案を提示しました。議会軽視といわざるを得ません。
 最後に、有名な思想家、王陽明の言葉に「謙は衆善の基にして傲は衆悪の魁なり」とあります。上に立つ者の謙虚さは民衆を幸せにし、傲慢は民衆を不幸にする始まりだとの意味であります。
 また、私が人生の師と仰ぐ池田SGI会長は、心こそ大切なれと、人として一番大切なことを教えてくれました。したがって、市民への温かみの感じられない予算に、健全な財政を図る予算とは到底認めるわけにはいきません。よって市民不在とも言える予算に反対するものであります。

https://forum21jp.web.fc2.com/20085_1.htm

http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/354.html

   

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