「父も含め自民議員は何をやってきたのか」――立民推薦・尾辻氏が決別宣言 参院選公示直前、こぎつけた共産との「共闘なき一本化」 舞台裏で何が…
2025/06/29 11:23 南日本新聞
https://373news.com/news/local/detail/216200/
参院選の公示が5日後に迫った28日、共産党新人の松崎真琴氏(67)が鹿児島選挙区での立候補を取りやめた。無所属の尾辻朋実氏(44)を推薦する立憲民主党関係者が水面下で働きかけを続けてきたことが奏功し共産自ら降りる形になった。「共闘なき一本化」が今後の選挙戦にどう影響するかは見通せない。
松崎氏の緊急会見が開かれる予定時刻の午後5時、県庁に現れたのは尾辻氏だった。「自民党と決別する覚悟が明らかなのか、皆さんの懸念が払拭できていない」とし、「無所属で立候補を決めたときから片道切符を握っている。長く続いた自民政治の結果が今の鹿児島の疲弊。戻る気持ちはない」と明言した。
会見は共産側からの要請だった。自民公認候補に手を挙げた尾辻氏の政治的な立ち位置を明らかにする必要があった。松崎氏と並んで会見することも求めたが断られたという。尾辻氏を推薦し、共産との連携を警戒する連合鹿児島に立民が配慮したとみられる。尾辻氏の直後に会見した山口広延党県委員長は「同席しないことに納得はしていない。握手くらいした方がいい」と述べた。
別々で会見した理由を立民県連の柳誠子代表は「連合鹿児島を含め皆さんの意向に一番沿う形」と主張。自民幹事長のお膝元で組織戦を展開する元職園田修光氏(68)を念頭に「スタート地点に立ててほっとした。いい構図がつくれた」とし、支持拡大を狙う保守層への影響は「無所属なので心配ない」と話した。
交渉過程では、共産支持者の尾辻氏への不信感が最大のハードルだった。最終的には尾辻氏と松崎氏が直接面談。松崎氏は、疲弊した地方を回った尾辻氏から「自分の父親(自民現職の尾辻秀久氏)を含め県選出の自民議員は何をやってきたのか」との言葉を聞き、決意を固めた。会見中に涙をこらえる場面もあった。
政策面では集団的自衛権行使を容認した安全保障関連法の廃止に尾辻氏から「力を尽くしたい」との言葉があったという。一方で政策合意文書は交わしていない。山口氏は「本当は取り決めをするのが一番いいが、今後もよくみて要請もし、間違った方向に行かないようにお付き合いできたらと思う」と語った。
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/574.html

輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/374014
2025/06/30 日刊ゲンダイ
相変わらずドヤ顔で「小泉コメ劇場」…(C)共同通信社
「小泉コメ劇場」は、ちっとも生産現場の実情を顧みようとしない。
農水省は27日、無関税で輸入できるミニマムアクセス(最低輸入量)米の初回入札を例年より3カ月ほど前倒しで実施。主に主食用として全3万トンが落札された。市場に例年よりも早期に輸入米を放出することでコメ不足感を解消し、高騰する米価の引き下げにつなげる狙いがある。
小泉進次郎農相は「消費者のコメ離れを防ぐことが重要だ」と胸を張ったが、コメの輸入量はただでさえ、急拡大中だ。財務省が27日に公表した貿易統計によると、5月の民間貿易による外国産米の輸入量は1万607トンと前月比5割アップ。1〜5月の累計は前年同期比の約60倍に達している。
こうした進次郎農相の措置に現場の生産者は戦々恐々だ。落札を前倒しした分、輸入米は9月下旬に事業者に引き渡される。ちょうど新米が出回る季節と重なり、新米価格が下落しかねないとの懸念が広がっている。生産者にすれば、まさに最悪の時期に、輸入米の流通がスタートするのだ。
増産のやる気も奪う
「次回以降の入札も前倒しされる予定です。仮に輸入米の影響で市場がダブつき新米価格が下落してしまえば、コストをかけて増産した農家は赤字になりかねません。ただでさえギリギリで経営している生産者が多いだけに、離農につながってしまう可能性もあります。これまでもコメ農家は、コロナ禍で需要が低下し米価が下落するなど、コメ市場の急激な動きに意欲をそがれてきた。とどまるところを知らない一連の『小泉劇場』には、生産者もコメ価格の変動が読めず、すでに疲弊しきっています。国家主導で米価を変動させることの危うさを、小泉大臣は理解しているのでしょうか」(コメ流通関係者)
ましてや、今年度産米はすでに約40万トン増産される見通し。輸入米入札の前倒し策は、こうした新米シーズンの流通状況を精査する前に打ち出された。米流通評論家の常本泰志氏も、こうクギを刺す。
「これまでに備蓄米は、あわせて約81万トンとかなりの量が放出されています。まだ市場に流通していない分も多く残されたままで、これから価格がどうなるか検証がされないまま、小泉大臣は矢継ぎ早に手を打っている。さすがに拙速と言わざるを得ません」
進次郎はコメの「緊急輸入」も辞さない考えを示している。「これ以上、コメ市場をじゃぶじゃぶにされてはやっていけない」と、生産現場では悲鳴が上がっている。
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「小泉コメ劇場」をめぐるデタラメとドタバタぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/575.html

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ブレ始めた石破首相「1人2万円給付」の“後出し”算出根拠を検証する…参院選で公約も不発は確実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374015
2025/06/30 日刊ゲンダイ
静岡・沼津でいい加減な説明(C)共同通信社
「1人2万円」の根拠がブレ始めている。7月3日の参院選の公示が迫り、石破首相は本格的な地方遊説を開始。28日には静岡選挙区を訪れ、沼津市内の会合で講演し、公約に掲げる国民1人あたり2万円の給付の根拠について、こう言い出した。
「1年間の食費は外食とお酒を除くと27万円だ。27万円に物価上昇率の7%を掛けると、だいたい2万円」
おや? これまで石破首相は2万円の算出根拠に関し「家計調査を基にして、食費にかかる消費税負担額を念頭に置いた」と語っていたはず。この説明も怪しかったが、「後出し」の根拠をうのみにして1年365日で割れば1日3食で約740円。1食250円にも満たない。はたして妥当なのか検証する。
少なくとも1人3万3000円が妥当
総務省の家計調査によると、総世帯が昨年1年間に「食料」に支出した平均額は89万239円(税込み=以下同)。石破の言う通り「酒類」(3万7114円)と学校給食(4736円)を除く「一般外食」(16万8082円)を引くと68万5043円となる。
家計調査は世帯単位の結果のため、全ての世帯の平均人数2.17人で割って、1人あたりの額を算出すると31万5688円──石破の根拠とは、年間4万5000円以上の開きがある。
調査結果の「食料」から、さらに「菓子」(8万4418円)を除けば1人あたり27万6785円。ようやく27万円に近づくのだが、実にいい加減な説明ではないか。
また、総務省の消費者物価指数をみると、昨年1年間の「生鮮食品」の上昇率は前年比7%増。石破の説明はこの数字に基づくようだ。しかし、すでに公表された「昨年度」(24年4月〜25年3月)だと前年度比10.5%増に跳ね上がる。石破の理屈でいけば、1人3万3000円の給付でやっとしのげる計算だ。
共同通信による参院選立候補予定者アンケートで、消費税の税率引き下げの賛否を聞いたところ、自民の27.4%が「どちらかといえば」も含め「賛成」と回答。日経新聞の同様の調査だと「軽減税率を引き下げるべき」「消費税率の引き下げ・廃止すべき」が合わせて計43%に上った。
党内の減税賛成派の意見を無視し、ケチな給付金をバラマキ。しかも「金額ありき。理由はあとづけ」(官邸事情通)で、算出根拠までブレまくれば選挙を勝ち抜く“武器”になりっこない。
2万円給付「評価しない」66%
その石破首相が参院選公約として掲げている全国民を対象に一律2万円を給付することに対して、人々が極めて冷ややかに見ていることが、各紙の最新世論調査でも改めて浮き彫りになった。
毎日新聞の世論調査(6月28、29日実施)によると、2万円給付を「評価する」はわずか17%で、「評価しない」は66%に上った。物価対策として「消費減税案」が良いとする人が55%で、「給付金案」の16%を大きく上回った。
読売新聞の調査(同27〜29日実施)では、2万円給付を「評価する」は28%、「評価しない」は66%だった。
日経新聞の調査(同27〜29日実施)では、物価対策の現金給付に「効果があるとは思わない」と回答した人が82%に上り、「効果があると思う」は16%にとどまった。
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自公維が3党合意した、医療費削減ありきの暴論とは? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/576.html
ラサール石井氏が出馬表明 「黙ることやめた」―社民参院比例
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025063000810&g=pol
2025年06月30日18時16分 時事通信
写真撮影に応じる社民党の福島瑞穂党首(右)と、参院選へ出馬するタレントのラサール石井氏=30日午後、国会内
タレントのラサール石井氏(69)は30日、国会内で記者会見し、7月の参院選比例代表に社民党から立候補すると表明した。「日本はどんどん悪くなる。諦めることも、黙って見ていることもやめた」と決意を強調。消費税廃止や社会保険料軽減などを重点的に訴える考えを示した。
暮らし応援の都政実現 社民・福島瑞穂党首―都議選・党首の第一声
同党にとって公選法上の政党要件維持が懸かる選挙戦になると指摘し、「ぶれずに護憲や平和、労働問題を考える党がなくなれば、この国はたがが外れていく一方だ」と述べた。同党から複数回、出馬要請を受けて決断。5月に入党したという。
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/577.html
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