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2025年7月16日07時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] 自公苦戦のまま選挙戦は終盤に突入 石破首相は参院選「何議席」なら辞めるのか(日刊ゲンダイ)

※2025年7月14日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2025年7月14日 日刊ゲンダイ2面

自公苦戦のまま選挙戦は終盤に突入 石破首相は参院選「何議席」なら辞めるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374731
2025/07/14 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


怖いくらいの悲愴感(C)日刊ゲンダイ

 連日、応援演説に入っている石破首相だが、追い詰められた悪相が目立つ。いきなり給付の継続を言い出すなど、正気を失っている自民党。公明党も劣勢は変わらず、与党は気も狂わんばかりの終盤戦。焦点は与党過半数割れだが、もう一つの注目は?

  ◇  ◇  ◇

「異例の政権選択選挙」──などと言われる参院選の投開票日(20日)まで1週間。真夏の選挙は終盤戦に突入したが、自公の劣勢は相変わらずだ。

「自民党の調査では序盤に比べてさらに5議席ほど、下がっています。選挙戦に入っても右肩下がりであることが深刻です。理由は明確で、序盤戦は給付か、減税か、の党首討論で、1人だけ給付の石破首相が野党から集中砲火を浴びる展開になってしまった。これじゃあ、上がり目はありません」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 そこで自民党、中盤では「攻め」に転じることにしたそうだ。

 なぜ、減税ではなく給付かをくだくだ説明しても、有権者には響かない。そこで、安易に減税を主張する野党を無責任だと批判する。日米交渉でも「成果なし」「ゼロ回答」の言い訳ではなく、「戦っているんだ!」と強調する。

 こうした戦略変更の結果出てきたのが、石破の「消費税の減税には1年かかる。『今さえ良ければいい』とか、『自分たちさえ良ければいい』とか、そういう政治が行われた時に国は滅びる」(12日、名古屋)発言であり、「これは国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ、同盟国であっても正々堂々、言わなければならない」(9日、船橋)という“勇ましい”発言なのである。

石破首相の悪相が悲愴で怖い

「ところが、その矢先に鶴保参院議員の『運よく能登地震』発言でしょう。『何をやっているんだ』と自民の選対は頭を抱え込んでいますよ」(鈴木哲夫氏=前出)ということらしい。 

 もっとも、鶴保発言がなくても、石破の“攻め”が形勢逆転につながったかというと、てんでダメだろう。

「今だけ」「自分だけ」は自民党も一緒だからだ。これまで給付金の経済効果を否定してきたくせに、いきなり、選挙では「買収」するがごとく、出してきた。トランプ米大統領に「なめるな」と吠えたところで、「面と向かって言えるのか」と突っ込まれ、小沢一郎衆院議員には「選挙向けの内弁慶のくだらないパフォーマンスはやめるべき」と一蹴される始末だ。

 それよりも何も、こうした発言をする時の石破首相の顔が悲愴で怖い。追い詰められた悪相というか、安倍政権に対して正論を吐いていた頃とはまるで違う。苦しい論法で、無理やり自己正当化し、野党を攻撃し、粋がったところで、しょせん、「その場しのぎ」のお里が透けて見えてしまうのだ。

 今度の選挙は石破政権誕生から10カ月の成果を問うものだ。いまさら、形勢逆転なんて、夢のまた夢である。

防衛費をめぐり水面下で米国とセコい交渉


自公で45議席が焦点?(C)日刊ゲンダイ

 選挙戦の裏側をのぞいても、政府・自民党はここまでやるのか、と呆れかえる話ばかりだ。

 トランプに「なめるな」と吠える一方で、石破政権は7月に予定されていた日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を延期した。何があったのか、と思ったら、裏側がさっそく、朝日新聞の連載特集「ニッポンの現在地」(7月13日)で暴露されていた。

 それによると、日本政府当局者が6月上旬、米国に対して「7月に参院選を控えているので、防衛費の増額について会談で言及しないでほしい」と持ちかけたというのである。日本側は「近いうちに必ず自国の判断として防衛力を大幅に強化する」と言って、<米側を説得した>と書いてある。勝手に約束なんて、目をむくが、米側が日本に非公式に伝えてきた防衛費はGDP比3.5%だったという。

 日本側は慌てて、2プラス2を選挙後に延期したわけだが、水面下でこんなセコいことをやっておいて、トランプに「なめるな」とはよく言う。これじゃあ、暗礁に乗り上げている関税交渉もハンディ戦同然ではないか。

 日本は岸田政権が密室協議で、2027年度に防衛費をGDP比で2%にすることを決めている。その財源のひとつは所得税だが、開始時期決定を先送りしている。3.5%なんて、大増税か、社会保障を削るしかないが、石破政権はそのことをひた隠し。そのくせ、先日のTV番組ではいきなり、給付金の継続を示唆した。

「給付は毎年継続しないのか」と聞かれた石破は「賃金上昇が物価上昇を上回ることを目指すので、いつまで続けるかは申し上げない」と言ってのけたのである。

「この人、大丈夫か」という言動ばかり

 恐らく、石破の頭は選挙の劣勢に気も狂わんばかりなのだろう。だから、軽々に給付の継続までにおわせる。なりふり構わない刹那である。

 かと思うと、石破は12日、高知県南国市で行った演説で、「(米国の)ルビオ国務長官が来日中だ」「外務大臣とおそらくさっき会談をやったばかりだ」と言い出した。ルビオは来日なんかしてないし、外相会談も真っ赤なウソ。単なる勘違いならいいが、「大丈夫か?」と問いたくなる。政権与党なのに迷走、錯乱気味にすら見える。

 こうなると、自公の挽回は難しい。最後は自滅の大惨敗にもなりかねない。それが目下の情勢なのである。

45議席を切ったら辞めるだろう

 選挙予想では定評のある政治評論家の野上忠興氏にも聞いてみた。

「最新の情報、分析では自公で43議席プラスマイナス6という数字が共有されているようです。自公で過半数を維持するには50議席が必要ですから、最大限に票を伸ばしても届かない。官邸は万博で来日する米国のベッセント財務長官との会談で自動車関税の譲歩を勝ち取るウルトラCを夢見ていますが、無理でしょう。だとすると、自民の票を奪っている参政党がズッコケるくらいしか上がり目がない。公明党も大苦戦で、その分、自民の票も減っています。石破首相の進退も視野に入ってきましたね」

 その石破だが、自公で過半数割れになっても辞めない可能性がささやかれている。野党が政権奪取で固まっていないからだ。その場合、自公が衆参少数与党で続投になる。石破の責任問題になるが、「誰もやりたがらないので石破続投」(自民党関係者)などと言われている。

「自公で50議席をちょっと割るくらいでは石破さんの続投かもしれない。45議席にも届かなければさすがに辞めると思うけれど」と野党の幹部。野上氏は「いみじくも国政選挙なのだから、過半数割れなら退陣が筋。政治の基本を忘れてはいけない」と言った。

 野党も安易な連立を企んでいるとしたら論外だ。自公を引きずり降ろし、消費減税を実現させるのが政治の王道というものだ。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/669.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 無党派層、比例は立民がトップ 2位は国民と参政が並ぶ
無党派層、比例は立民がトップ 2位は国民と参政が並ぶ
2025年07月16日 06時01分 共同通信

https://www.47news.jp/12866067.html

 共同通信の参院選情勢調査で「支持政党なし」と答えた無党派層は全体の16.7%に上った。この回答者に比例代表の投票先を聞いたところ、1位は立憲民主党15.0%、2位は国民民主党と参政党がともに11.3%、4位は自民党9.7%となった。自民が無党派層の支持でも苦戦している実態が浮かんだ。政党を上回る諸派もあった。
 5位以下は、れいわ新選組5.5%、共産党4.8%、日本維新の会4.7%、日本保守党4.4%、社民党3.0%、公明党1.7%の順。諸派は、いずれも政治団体のチームみらい3.6%、NHK党1.7%、再生の道1.4%などだった。
 今回調査で「まだ決めていない」は20.6%となった。
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/670.html
記事 [政治・選挙・NHK297] 参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か(日刊ゲンダイ)


参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374834
2025/07/16 日刊ゲンダイ


スタッフに遠ざけられる参政党・初鹿野裕樹氏(左)/(C)日刊ゲンダイ

 終盤に入った参院選(20日投開票)は排外主義的キャッチコピー「日本人ファースト」を掲げる参政党が台風の目となり、情勢が読みづらい展開だ。参政は全45選挙区に候補者を立て、比例代表を含む計55人を擁立。「数は力」とばかりに勢いを増し、複数区の東京(改選数6+補選1)で当選圏内に入ったほか、大阪(改選数4)や埼玉(改選数4)でもリード。神奈川(改選数4)でもいわくつきの初鹿野裕樹候補(48)が善戦している。

 選挙公報やブログなどによると、初鹿野氏は東海大体育学部卒。名門の柔道部で鍛え上げて警視庁に入り、代表選手として活動したほか、警務部教養課に勤務。2022年末に依願退職するまで、SAT(特殊部隊)や要人警護を担うSPら警官1万人の指導にあたったという。23年4月の葉山町議選(定数14)に無所属で出馬して落選。昨秋の衆院選では参政党公認で小泉農相のお膝元の神奈川11区に立ち、大敗を喫した。

 そして迎えた参院選。2度目の国政挑戦では序盤から舌禍を引き起こした。第一声で「外国人は生活保護を受給する権利がないにもかかわらず保護という観点で(支給され)、日本人はなかなか受給できないのに、外国人はすぐさまもらえてしまう」と演説。神奈川新聞が判例や統計に基づき「ヘイトスピーチ」と報じると、SNSなどで「偏向報道」と抗議。

「沢山の仲間が共産党員により殺害され、殺害方法も残虐であり、今だに(ママ)恐怖心が拭えません」とSNSで中傷された共産党も激怒し、神奈川県連が撤回と謝罪を求める騒ぎになっている。応じない場合は法的手段も辞さない構えだ。

「政治を志して警視庁を辞めたと本人は言っていますが、マユツバです。機動隊在籍時に小隊で集めた会費を横領したことが判明。捜査着手直前に依願退職を促され、それに応じて退職金で弁済した。それが事の顛末で、半ば公然の秘密です」(警視庁事情通)

直撃に「警視総監賞もらった!」


「面白いですね、それ」(C)日刊ゲンダイ

 15日、横浜市内で街頭演説を終えた初鹿野氏を直撃。入党した経緯などを確認していると、陣営スタッフの男性が割り込み、「許可取ってますか? 党本部から県連の広報を通すように言われてるんですよ」と質問を遮って初鹿野氏の肩に手を回し、強引に遠ざけようとした。やむなく、「横領で依願退職を余儀なくされたというのは事実ですか」と声を張ると、初鹿野氏は「面白いですね、それ。誰が言ったんですか?」と反応。踵を返そうとしたもののスタッフに阻止され、「でも警視総監賞もらってるんですよ!」という叫び声が響き渡った。

 スタッフの指示通り、県連に質問状をメールすると、横領疑惑に関しては「事実ではありません」との回答があった。

 神奈川では自民党の新人と立憲民主党の現職が抜け出し、公明党現職と国民民主党新人、初鹿野氏が熾烈な3番手、4番手争いを繰り広げている。選挙戦は残り4日だ。

 ◇  ◇  ◇

 参院選で、神奈川や東京などの大都市を中心に支持を集めているとされる参政党。実は都市部以外でも、支持拡大を狙っている。その戦略とは? 【関連記事】参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙いで詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/671.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 『成敗志多浪チャネル』第1回に出演、参院選への構え方語る(高橋清隆の文書館)
元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2066944.html
http:/

 杉田穂高先生似の侍、成敗志多浪(せいばい・したろう)様のユーチューブチャンネルに私の分身、六郷村の水呑(の)み百姓キヨが出演し、7月20日に投票が迫った参院選への構え方について意見交換しました。題も「2025年参院選難民の為の直前ポイント」と称し、どこにも入れたい所のない有権者はどうすべきか、今選挙の本当の争点は何か。候補者の正邪の見分け方などについて語りました。

 左翼も右翼もお金持ちも貧乏人も高学歴者も低学歴者も、日本国民ならぜひご覧いただきたい内容です。志多浪先生の殺陣を含むシュールな時代演出も凝っていますので、お楽しみください。このシリーズはもう何本か続く予定です。次回以降も、乞うご期待❗❗


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http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/672.html
記事 [政治・選挙・NHK297] 参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化(日刊ゲンダイ)

参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374718
2025/07/14 日刊ゲンダイ


全面戦争に発展(C)日刊ゲンダイ

 自民党の二階俊博元幹事長の三男・伸康候補と、世耕弘成前参院幹事長に近い前有田市長の望月良男候補(無所属)が争う、保守分裂の参院選和歌山選挙区。終盤戦に入り、両陣営の“ドン”が姿を現して、血みどろの激戦と化している。

 二階派に所属した鶴保庸介参院議員(和歌山選出)の「運のいいことに能登で地震があった」の舌禍で、二階陣営は失速。さらに追い打ちをかけるように、ついに世耕氏が9日、望月の個人演説会へ応援に駆けつけた。

「世耕さんは陰で望月さんを支援し続けていたのですが、周囲の要望もあり“ステルス戦略”を転換したようです。望月陣営によると、選挙戦終盤は毎日のように応援に入る予定です」(地元政界関係者)

 世耕氏は自身のXでも鶴保氏の舌禍を攻撃するなど、攻勢を強めている。

劣勢の信康陣営はパンダと同情票が頼みの綱

 劣勢に立つ伸康陣営も10日、これまで表に出なかった父・二階氏が街頭演説会に姿を現した。

「世襲批判を恐れたのか、二階さんは徹底して姿を見せませんでした。表に出るのは終盤だけと聞いていたのですが、陣営にも焦りがあるのでしょう」(県政担当記者)

 これでもはや「代理戦争」ではなく、二階vs世耕の直接対決の様相となった。

 伸康陣営にとって、盛り返しを図る作戦は限られている。そのひとつがパンダだ。和歌山市内のレンタカー会社店主は「ウチで車を借りる人の8割が南紀地方に向かい、その半分が白浜町のパンダを見に行っていた。パンダ返還は県全体の産業にも影響する」と話す。「パンダを再び和歌山に!」と訴える伸康氏は、少なからず集票が期待できそうだ。

 伸康氏は有権者への同情作戦も徹底している。

「昨秋の衆院選で世耕さんに惨敗した伸康さんは、街頭演説でその反省を口にするようにしています。辻立ちもなるべく1人で行い、腰を目いっぱい低くして、大きく両手を振る。4月に亡くなった故・岸本周平前知事から、こうした低姿勢での選挙運動をレクチャーされたそうです」(前出の県政担当記者)

 伸康が巻き返せなければ「二階王国」はいよいよ滅亡だ。

  ◇  ◇  ◇

 自民党の鶴保庸介参院議員(和歌山選出)が8日、参院選和歌山選挙区の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」などと発言し、大炎上。ただでさえ苦戦している自民公認の二階伸康候補は、一気に赤信号がともっている。●関連記事【もっと読む】『自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/673.html

記事 [政治・選挙・NHK297] <兵庫>前明石市長が独走し残り2議席…「外国人憎悪」あふれる醜い争いに 2025参院選 激戦区ルポ(日刊ゲンダイ)

【兵庫】前明石市長が独走し残り2議席…「外国人憎悪」あふれる醜い争いに 2025参院選 激戦区ルポ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374850
2025/07/16 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

改選数3


大阪府連の青山繁晴会長(右2)と並んで(C)日刊ゲンダイ

○△加田 裕之55自現
▲△高橋 光男48公現
▲▲吉平 敏孝44維新
  金田 峰生59共新
△▲多田ひとみ45国新
  米村 明美66れ新
  来住 文男65社新
▲▲藤原 誠也37参新
  立花 孝志57N元
  前田 実咲33チ新
○○泉  房穂61無新

 前回2022年の参院選に続き、過去最多13人が立候補した全国屈指の激戦区に地殻変動が起きている。改選定数が2から3に増えた16年以降、3回連続で自民党と公明党、日本維新の会が議席を分け合ってきたが、前明石市長の泉が抜群の知名度を生かして独走中。「保守王国」は残り2枠を巡り、熾烈な混戦となっているようで──。

「私は参院議員として、そして県会議員として計22年間、選挙があるときもないときも兵庫県下を回ってきました」

 県内の最高気温が33度を突破した12日、自民現職の加田は額から汗を流しながら必死の形相で、そう訴えた。場所は西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」前。涼しいモール内は家族連れやカップルで賑わう一方、加田の演説に足を止めて耳を傾ける聴衆は30人ほどだった。

 旧安倍派の裏金問題で不記載額が648万円に上り、支援者との2000万円の金銭トラブルを報じられるなど、「政治とカネ」に揺れる加田の足元はおぼつかない。保守票を意識した「(党員から)安倍元首相のイズムをしっかり取り戻して欲しいと言われた」「自民党を取り戻します」との絶叫も、わずか数人の聴衆から「そうだ!」と賛同を得るだけだった。

 応援に駆け付けた大阪府連会長の青山繁晴参院議員も「安倍イズム復活」に同調。府連の猛反対を押し切って出張ってきたと言い、岸田前首相が成立を主導した「LGBT理解増進法」を引き合いに出して「自民党がおかしくなったのは、はっきり言って岸田政権から」と、わざわざ身内をくさすのだった。

日本を破壊しようと工作をするかも


まさかのダークホース(参政党)/(C)日刊ゲンダイ

 こうも保守層へ「配慮」するのは、参政党の勢いを無視できないからだ。参政党の藤原は昨年の衆院選で、地元・加古川市を含む兵庫10区から立候補し落選。捲土重来を期すべく臨んだ今回は、本人も「想定外」のダークホースに浮上した。

 12日のJR姫路駅前の街宣では「日本人ファーストに対する誤解もある」と主張した直後、「日本の伝統文化なんか知らんというふうに考える外国の方もおられるかもしれない」「もしかしたらそういう人たちが多く日本に入ってきて、日本を破壊しようと工作をするかもしれない」と喧伝。誤解する余地がないほど分断・差別に火をくべたが、約50人の聴衆は拍手喝采で賛意を示した。

 マイノリティーや外国人への憎悪をあおる言説はもはや常態化している。

 維新の吉平は11日、西神中央駅前の街宣で、各自治体の判断に委ねられている外国人の生活保護支給について「おかしい」と批判。外国資本による土地購入規制の導入も訴えた。演説を聞いていた男子学生(19)が維新を支持する理由のひとつに挙げたのは「中国の脅威」だった。

 12日にJR尼崎駅で行われた国民民主の多田の街宣では、応援に入った榛葉幹事長が街宣後の囲み取材で「排他主義になる気はない」と言いつつ、投機目的の不動産売買を念頭に、こう断じた。

「特に東京は今、マンションの平均価格が1億円超えて家賃が10万円超えているから、やっぱ『日本人』が住みづらくなっているのは事実」

 今回の選挙戦で目立つのは、生活苦・不安を外国人に結びつける他責思考だ。醜い争いを繰り広げて情けなくないのか。

(取材・文=高月太樹/日刊ゲンダイ)

○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。上段は政治評論家・野上忠興氏、下段は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/674.html

   

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