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2025年8月05日13時55分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] どこへ消えた? 消費税減税と物価対策…政治空白で犠牲は庶民に(日刊ゲンダイ)

※2025年8月2日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

どこへ消えた? 消費税減税と物価対策…政治空白で犠牲は庶民に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375631
2025/08/02 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


石破政局は国政の停滞そのもの(C)日刊ゲンダイ

 選挙期間中は給付か減税かであれだけもめたのに、今や、どの政党も政局次第と様子見の構え。この間にも物価は上がり続け、日銀無策で庶民の暮らしはへたる一方。改めて、石破政局は国政の停滞そのものだ。

  ◇  ◇  ◇

 先の参院選を受けた臨時国会が1日、召集された。国会議事堂には新人議員が次々と登院。集まった報道陣に無難な抱負を語るのは毎度の光景だが、晴れがましい姿に共感できる庶民はどれだけいるのか。

 与党が衆参両院で少数となって初の国会。5日までの極めて短い会期内に、衆参両院で予算委員会の集中審議を行い、石破首相が日米関税交渉合意を説明する。立憲民主党など野党7党はガソリン税の暫定税率(1リットルあたり25.1円)廃止法案を共同提出。当初は自民提案の会期5日間に反対したが、秋の臨時国会で廃止法案成立を図る方針を与野党で合意したため、受け入れた。今国会で同法案の審議予定はない。

 野党で唯一、内閣不信任案を単独で提出できる立憲の野田代表は、参院選の結果の総括を優先すべきだとして、今国会での提出に及び腰。「対決姿勢は秋でもいい」「(総括を)途中で放り投げて不信任案を出すのがいいのか」と言い訳した。

 参院選で民意が「自公政権ノー」を突きつけたわりには緊張感に欠ける国会だが、無理もない。参院選の最大争点がすっかり話題にならず、後景に退いてしまったからだ。選挙期間中には「給付金か消費税減税か」で与野党が真っ二つ。あれだけもめた物価高対策のことである。

 今や、どの政党も自民党内の「石破おろし」の政局次第と様子見ムード。炎天下で繰り広げられた減税の可否と物価対策を巡る議論は、どこへ消えたのか?

値上げラッシュに猛暑の食材高騰が追い打ち

「給付」を訴えた与党も、「減税」で足並みを揃えた野党も、秋の臨時国会が「本番」。それまで法案提出の準備を進めればいいと悠長な構えだが、庶民生活にそんな余裕はどこにもない。歴史的な値上げラッシュに見舞われ、もはや家計の苦しみは限界を突破している。

 帝国データバンクによると、8月の飲食料品の値上げは前年同月比1.5倍の計1010品目に上る見通しだ。

 今年に入って値上げ品目数は8カ月連続で前年同月を上回り、記録的な値上げラッシュとなった2023年2〜7月を超え、22年の統計開始以来、過去最長を更新中だ。10月にはTVの番組改編期じゃあるまいし、今年4月に続き、3000品目超の値上げラッシュが襲いかかる見込み。通年では2年ぶりに2万品目の大台を突破することが確実だ。

 原材料費の高騰に加え、光熱費の上昇や人手不足による人件費増も幅広く影響し、生産コストを押し上げている。各メーカーとも躊躇せず、コスト増を本体価格へ反映させる値上げ戦略も定着しつつある。

 加えて連日の猛暑だ。ヘトヘトなのは読者だけじゃない。日照りと少雨によってトマトやピーマン、キュウリなど夏野菜の生育がへたり、価格は高騰中だ。この暑さで鶏もエサを食べず卵の生産量が減少。JA全農たまごの7月の平均価格(東京・Mサイズ)は1キロあたり329円と前年同月から129円も跳ね上がり、鳥インフルエンザで高騰した2年前の同時期を上回るほど。「価格の優等生」も形無しだ。

 家畜も夏バテしてやせ細り、出荷量が激減。日本食肉市場卸売協会によると、東京市場で7月の豚肉1キロ(「上」等級)の平均卸売価格は866円と過去最高値を更新した。あらゆる食品の値上がりは止まらず、庶民の食卓は脅威にさらされっぱなし。昨年の「エンゲル係数」は43年ぶりの高水準(28.3%)に達したが、今年は家計逼迫に拍車がかかりそうだ。

物価の番人は機能せず政治は空白の異常事態


日銀はてんで機能しない(C)日刊ゲンダイ

 それなのに「物価の番人」たる日銀はてんで機能しない。7月末の金融政策決定会合で政策金利を据え置き。インフレ抑制効果のある利上げを4会合連続で見送った。

 米FRB(連邦準備制度理事会)の利下げ見送りも相まって、日米金利差の開きが続くとの見方から円売り・ドル買いが加速。1日は一気に1円以上も円安に振れ、4カ月ぶりに1ドル=150円台半ばまで逆戻りだ。

 円安が値上げ要因となる原材料費・光熱費の高騰につながるのは言うまでもない。ところが、日銀の植田総裁はのんきなものだ。会合後の会見で「為替が物価見通しにただちに影響するとはみていない」と余計なことを言って、円安を猛プッシュだから「もうカンベンしてよ!」だ。

「為替の影響を軽視し、値上げラッシュを放置する日銀総裁に『物価の番人』を名乗る資格はありません」と断じるのは、経済評論家の斎藤満氏だ。こう続ける。

「消費者物価指数は3年もの間3%を超え、すでに利上げの環境は整っています。しかも日銀は今年度の物価見通しを前回5月の前年度比2.2%から2.7%に上方修正したにもかかわらず、植田総裁は『基調インフレは2%に届いていない』との屁理屈をこね、物価高をあおってばかり。値上げは売り上げ減に直結し、本来、飲食料品メーカー側はためらいがちです。かつては内容量減の『価格据え置き』で対応していましたが、これだけ日銀がインフレを放置すれば『赤信号、みんなで渡れば怖くない』との意識が働く。一斉にコスト増を価格に転嫁し出したのも当然です」

 同じ日銀の「生活意識に関するアンケート調査」(6月)では、1年前に比べ物価が「かなり上がった」との答えが75.3%に達し、上昇の実感値は19.5%(平均値)にも上った。それでも「今後インフレ率は低下に向かうと予想している」と言い張る植田総裁は何サマなのか。その根拠を示してほしい。

ガキのケンカの「石破おろし」ファースト

 物価高騰への関心が乏しい日銀の無策で、庶民の暮らしはへたる一方だ。こうした時こそ政治の出番なのだが、永田町の関心は目下のところ、「石破おろし」政局ファースト。庶民生活は二の次、三の次である。

 参院選の街頭演説で、石破は公約に盛り込んだ2万円の給付について、「物価上昇が賃金上昇を上回る時期がある。その間、困っている人に重点的に手当てするのが給付金だ」と繰り返し、支給が1回に限らない可能性を重ねて強調していた。

 それが選挙が終わったらどうだ。自公両党の幹部同士が、具体的な制度設計を進めるよう政策責任者に指示する方針で一致したきり。給付実現に向けて何ら手を打とうとしない。石破本人も総理のイスにしがみつくことに汲々とするのみだ。

 旧安倍派の裏金幹部ら“汚れた実力者”が裏で糸引く退陣要求の大合唱に押され、自民党執行部は両院議員総会を今月8日に開催すると決めた。今度はその日程を巡って、党内はひともんちゃく。事実上の「お盆休み」の開催に、石破退陣を求める党内の中堅・若手は「出席者を減らす作戦だ」と不満タラタラだ。どっちもどっちの低レベル過ぎて、まるでガキ同士のケンカである。

「空前の物価高騰に庶民が困窮する中、石破おろしにかまけている暇などないはず。石破首相は『政治空白は許されない』と続投に意欲を示していますが、今の政局は国政の停滞そのもの。どう考えても政治空白が生じており、その犠牲となるのは庶民の暮らしです。野党も野党で民意がノーを示した以上、自公政権に退陣を求めるのが憲政の常道。曲がりなりにも野党第1党の立憲は不信任案を突きつけ、下野を迫るのが筋です。石破おろしに高みの見物を決め込んでいる場合ではない。国民生活置き去りの政局を許してはいけません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 各野党とも参院選の公約がウソじゃないなら、サッサと「減税政権」の樹立を目指し、連携する覚悟を示してほしい。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/784.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ(日刊ゲンダイ)

萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375658
2025/08/04 日刊ゲンダイ


復権なんてあり得ない(C)日刊ゲンダイ

 好事魔多し──。裏金議員にしてみれば、そんな展開かもしれない。自民党内の「石破おろし」の糸を引く旧安倍派の萩生田光一元政調会長に悪い知らせが届いた。萩生田氏がつくった裏金をめぐり、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で政策秘書を略式起訴する方針を固めたのだ。東京第5検察審査会の「起訴相当」議決を受けた動きで、世論の猛批判が再燃する可能性大。倒閣運動にかまけている余裕はなくなっちゃった?

 萩生田氏の変化が見られたのは、「両院議員懇談会」と題して1日に流したメールマガジン。石破首相の過去の発言を引用して続投をクサしつつも、〈全てが総裁のせいではありませんし、そのような事を言う仲間は一人もいません〉とも記述。〈戦後80年、鎮魂の時期に党内でごたごたが続く事は誰も望んでいません〉などと、トーンダウンしていた。

 参院選から間もない先月25日に出したメルマガのタイトルは、ズバリ「出処進退」だった。〈驚く事に、石破総理は開票の途中で続投を宣言しました〉と非難。〈もちろん今日の衰退は総理一人の責任ではなく私も反省すべき点がある事は否めません〉としながらも、〈政治家の出処進退は自分で決める。私達が先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は総理も共有していると信じます〉と迫っていたから、だいぶおとなしくなった印象だ。

 萩生田がつくった裏金は2728万円で、反日カルトの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とも癒着。世間の自民嫌悪を広げた張本人が「石破おろし」を仕掛けること自体がトンチンカンなのだが、軌道修正の理由はほかにありそうだ。

4人衆の上から目線にア然

「テレビ出演した前参院幹事長の世耕弘成氏が反発を招いているからでしょう。『安倍派5人衆』に数えられた萩生田氏、(前官房長官の)松野氏、(元経産相の)西村氏との会談内容を明かし、〈もう交代しなければいけないということは一致した〉と発言。『石破おろし』で動いていることをわざわざお茶の間に知らしめてしまいましたから」(与党関係者)

 1542万円の裏金をつくった世耕氏は離党を強いられたものの、念願の衆院鞍替えに成功。テレビでは、会談した4人衆について「政治的経験が豊富だ。経験を次の政権で生かしてもらえれば、政治の安定に寄与できる」と例の調子で上から目線を全開させた。4人衆の裏金は締めて5421万円。世耕氏は党員でもない。ア然である。

 石破首相に退陣を迫る面々が勝負どころに位置付ける両院議員総会は、8日午後2時半から。終了予定時刻から2時間半後、党本部前で「#石破辞めるな」と銘打つ前代未聞の激励集会3回目が計画されている。世間の常識が永田町の非常識を凌駕するかどうか。

  ◇  ◇  ◇

 先月28日開かれた大注目の自民党「両院議員懇談会」。石破首相を辞めさせるどころか、むしろ続投の意を強くさせ、「石破おろし」は不発に。●関連記事【もっと読む】『自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も』で詳報しています。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/785.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 戦後談話も見送り報道 石破さん、あなたはただ「首相を続けたいだけ」なのか?(日刊ゲンダイ)

※2025年8月4日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2025年8月4日 日刊ゲンダイ2面

戦後談話も見送り報道 石破さん、あなたはただ「首相を続けたいだけ」なのか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375667
2025/08/04 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


国とためとかと言って、ただ続けたいだけではないか(C)日刊ゲンダイ

 国のためと続投に固執する石破首相だが、ただ続けたいだけではないか。

 旧安倍派への配慮で80年談話を閣議決定できない腰砕け。別のかたちで出すことを模索しているというが、新聞辞令は否定の混乱。薄汚い議員の支持が頼みなら、いよいよ政権を存続させる意義はなし。

  ◇  ◇  ◇

 醜悪な党内政局を連日見せられる国民は辟易だが、自民党内の「石破おろし」は、「戦後80年談話」が新たな焦点になってきた。

 石破首相が昨年の衆院選に続き、参院選で大敗しても、「国のため、国益のため」とか言って権力の座に居座っているのは、戦後80年談話を発表したいからだというのだ。党内保守派は、それを阻止しようと圧力を強めている。

 先月28日に開かれた自民党の両院議員懇談会では、清風会(参院安倍派)に所属していた片山さつき参院議員が「談話を出すのは絶対にやめてほしい」と発言した。

 保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の青山繁晴代表も「安倍談話を上書きすれば、中国や韓国から歴史戦のツールにされてしまう」と主張。昨年の総裁選に出馬したコバホークこと小林鷹之元経済安保担当相も、3日放送のインターネット番組で「戦後80年談話を出す必要はまったくない。安倍晋三元首相が出した70年談話がすべてだ。それを踏襲すべき」と強調した。

 党内圧力に負けて、石破は談話を出せない可能性が高まっているとされる。

 2日の朝日新聞は1面トップ記事で「首相 戦後80年文書見送りへ」「退陣要求強まり 保守派の反発懸念」と報じた。

<石破茂首相は、戦後80年の節目となる今月15日の終戦の日や、日本が降伏文書に調印した9月2日に歴史検証を踏まえた首相個人としてのメッセージを文書で出すことを見送る方向で調整に入った><メッセージ発出で保守派のさらなる反発を招き、「石破おろし」が加速しかねないと判断。村山内閣など歴代内閣が戦後の節目で出してきた歴史認識を盛り込んだ文書の発出が途切れる>

談話を政争の具にするのか

 戦後50年の節目に村山富市首相が過去の日本による植民地支配と侵略に言及し、「痛切な反省」と「心からのおわび」を表明する「村山談話」を発表。戦後60年の小泉純一郎元首相による「小泉談話」もこの歴史認識を踏襲した。

 10年前の戦後70年に安倍晋三元首相が発表した談話も、基本的には過去の内閣の立場を引き継いだが、「痛切な反省と心からのおわび」は揺るぎないとする一方で、「私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と、謝罪に区切りをつける方針を表明した。

 旧安倍派を中心とする自民党保守派は、謝罪に区切りをつけた安倍談話を上書きされることを警戒している。だから、80年談話を発表させないためにも、石破を引きずり降ろさなきゃならないと、国民に対して猛アピールしているのだ。

 それで、石破周辺からも「これ以上、党内で反発が強まれば石破おろしが加速する」「談話を出す必要はない」という声が聞こえてくる。それが一部メディアで報道され、「談話発表は見送り」が既成事実化されつつある。

 だが、石破自身は「今までの談話の積み重ねを踏まえながら適切に判断することが大事」と答えるだけで、談話を出すとも出さないとも言っていない。何らかの見解を取りまとめること自体は諦めておらず、党内情勢を見極めながら、発表時期を探っているという見方もある。“新聞辞令”を否定する話も出てきて、情報が錯綜している。

 もっとも、これはおかしな話だ。なぜ80年談話が政争の具になっているのか。この時期は本来、静かにあの戦争を振り返る時間のはずだ。

どのみち長くはないのだから好きにすればいい


言う資格のない者たちがしゃしゃり出る(C)日刊ゲンダイ

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「本人とも話しましたが、石破首相は閣議決定を伴う談話かどうかは別にして、首相個人としての言葉など何らかの形で戦後80年のメッセージを出したいという思いを持っている。かつての日本がなぜ戦争に突き進み、そして止められなかったかについて、人一倍考えてきた政治家ですから、シビリアンコントロールなどの視点からあらためて総括し、あの戦争について考える機会を持ってほしいと願っているのだと思います。安倍談話を否定するつもりはないだろうから、続投問題とないまぜにすべきではない。トランプ関税への対応もあったので、8月15日には間に合わないかもしれませんが、戦後80年の節目に首相の立場にある以上、何も発信しないことはあり得ないでしょう」

 国としての意思を表明するのであれば、ふつうは国会で決議する。だが、先の戦争に対する見解は党派ごとに違うから全会一致は無理だ。それどころか、同じ自民党内でも保守派からリベラル派まで、さらには歴史修正主義者もいて歴史認識はさまざまだ。だから、国でも党でもなく、時の「政府として」閣議決定した談話を発表するというのが通例になってきた。

 それでも取りまとめるのは大変だ。未来世代の責任を軽減した安倍談話でさえ、過去の歴史認識を踏まえることに党内右派の反発があった。

「戦後80年談話は自民党のために出すものではない。国際社会や周辺国に対して、平和主義や法の秩序を重視する日本の立場を明確にする決意を表明するのは、戦後政府の務めでしょう。加害責任を薄めた安倍談話を上書きされたくないと騒いでいる旧安倍派の人たちに配慮して80年談話を出せないようでは、首相をやっている意味がありません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

旧安倍派がエラソーな顔の噴飯

 参院選大敗を受けて石破退陣論が党内に広がる中、かつて「安倍派5人衆」と呼ばれた幹部のうち、落選中の高木元国対委員長をのぞく西村元経産相、萩生田元政調会長、松野前官房長官、世耕前参院幹事長が先月23日に会談。その後、テレビ番組に出演した世耕は「石破首相の交代が必要との認識で4人が一致した」とかエラソーに話していたが、有権者の離反を招いた裏金事件の当事者たちがどの口で言うのかという話だ。そもそも世耕なんて、裏金問題で自民党を追い出されて今は無所属議員なのに、なんで相変わらず自民党幹部みたいな顔して党内政局に口出ししてるのか。

「旧安倍派の顔色をうかがって80年談話を見送るならば、石破首相は完全にオシマイですよ。薄汚い裏金議員の支持を頼みにして存続する政権なんて何の意義もない。そもそも、党内ばかり気にして石破カラーを封印してきたことが国政選挙大敗の一因なんじゃないですか。これだけ八方塞がりで、どのみち長くは続かないなら、もう失うものはない。こうなったら石破首相は有終の美を飾るつもりで、言いたいことを言って、やりたいようにすればいいと思いますよ。その方が国民の支持を得て、政権浮揚にプラスかもしれません」(五十嵐仁氏=前出)

 80年談話を閣議決定できない時点で腰砕けなのだが、それにしても、戦後80年の節目に何のメッセージも発表できないようでは、政権にしがみついているだけと言われても仕方ない。談話発表の時期を模索していることを名目にズルズル引き延ばそうなんて考えているとしたら最悪で、そんな権力亡者には二度と国益なんて言葉を使ってほしくない。

 ただ続けたいだけなのか、信念があるのか、石破の真価が問われる夏だ。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/786.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?(日刊ゲンダイ)


8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/375713
2025/08/05 日刊ゲンダイ


漂う場当たり感…(C)日刊ゲンダイ

 政府備蓄米が売れ残っている。日刊ゲンダイ記者が先週土曜夜8時過ぎに都内スーパーを訪れると「5キロ1980円(税別)」の値札の下で備蓄米が山積みに。横5列に50袋以上が置かれたまま、客の多くは目にとめもしない。テレビを賑わせた備蓄米フィーバーは過去の話で、ブーム終焉は米価全体にも影響を与えている。

 農水省は4日、全国のスーパー約1000店舗で7月21〜27日に販売されたコメ(5キロ)の平均価格は3625円と発表。前週より40円高く、上昇に転じたのは10週ぶり。備蓄米を試したいという需要が一服し、より高い銘柄米を求める客層が相対的に増えたとみられる。

 問題は5月末以降、小泉進次郎農相が随意契約で放出した備蓄米について、販売期間のリミットを設定していることだ。その期限は8月31日。今月末までに売り切れる量を条件に、大手スーパーなどにバンバン放出してきた。

 しかし精米や出荷の工程は遅れに遅れ、ようやく店頭に滞りなく並び出した途端、熱狂は沈静化。整理券配布や販売量の制限が消え、自由に購入できても備蓄米は余る。このままだと、申し込んだ量を今月末までに売り切るのは困難ではないか。これまでの申込数量が計2.5万トンと最多のイオンに聞いた。

「7月中旬ごろより出荷が増え、多くの店舗で展開できるようになってきました。店頭に並べると速やかに完売しており、お客さまから支持は高いと考えています。売り切りを目的としたセールの予定は特にありません」(広報グループ)

古古古米の6割以上は買い手つかず

 進次郎農相は「8月末に売り切るという条件で売り渡しているので、その約束が果たせるよう責任を持って最大限の努力を追求する」と強気だが、足元の備蓄米の申請状況も絶不調だ。6月11日の2021年産「古古古米」12万トンの受け付け開始から2カ月ほど。この間、対象を中食・外食・給食の事業者に拡大しても、申し込みの確定数量は4万4708トン(4日午後5時現在)と6割以上は買い手がついていない。

 農水省は「随意契約の売り渡し価格は、流通コストや利益を乗せても5キロ=2000円程度で販売できるように設定したが、業者側の店頭価格に制限はない。独占禁止法に抵触しかねませんから」(農政局貿易業務課)と答え、実際、5キロ=1800円(税別)と想定の10%引きで販売するスーパーも現れている。イオンはともかく、いつ備蓄米の「叩き売り」が始まってもおかしくない。その時、進次郎農相は販売期限を延長するのか、売れ残った備蓄米を政府に買い戻させるのか。やることなすこと場当たり感が漂う。

  ◇  ◇  ◇

 自民惨敗の参院選でも進次郎効果はなかった。「小泉劇場」とともに備蓄米ブームも忘却のかなたに…。関連記事【読まれています】「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/787.html

   

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