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エネルギー関係産業の安全対策とテロ対策 一番の対策は脱石油と脱原発かもしれない
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投稿者 ponpon 日時 2003 年 10 月 08 日 23:34:24:bUMhy9qHZzjsE

(回答先: Re:出光・・・民族系。JR東日本社長「相次ぐトラブル、深部に問題」・・これもテロだと考えている。 投稿者 M 日時 2003 年 10 月 07 日 22:45:59)

出光興産の一連の事故について、出光についてはあの大きさで株式非公開企業で資本金10億円程度の会社です。G7のメンバーであるような日本においても、国際的にも異例な企業ですね。こういう意味では初代社長は松下のような立身出世の人物なのですごいのですが、それ以降は官僚化がひどくなり、都合の悪いことを隠すような体質が顕著になり、同時に下請けいじめや各部署の管理者がルーズになっているのも事実です。
事実3年間に4回の火災は尋常ではない。十勝沖地震によるタンクの損害は天災としても、失火には大いに疑問があります。

石油産業においては生き残り策として日石と三菱が合併したような合併による生き残りを図ってゆく傾向にありますが、出光は一兆円くらいの負債が有るのと独特の風土が強い(社内規則が社会規則より優先というような)で、どの石油会社もパートナーとして組もうとしないのです。出光は全国に5箇所の製油所を持っているが、そのうち2箇所は(沖縄と兵庫)閉鎖する予定です。そのおりにこの事態なので、冬に向けて東北から北海道に対して暖房燃料が供給できないので急遽コスモ石油などから調達する算段を進めています。もしテロであれば北朝鮮の破壊工作というよりは、石油不足の冬で困った人々が、「イラク派兵を行って石油の安定確保を起こすべき」という世論に火をつけてイラク派遣への誘導を行うのが目的かもしれない。

さて今回の十勝沖地震では苫小牧に有る国家原油備蓄と民間企業が共同でつくっている共同備蓄の両基地においても原油タンクの破損が出ました。このことはあまり報道されていませんね。

原油タンクは丁度落し蓋のようにタンク壁面に沿って上下する浮き屋根式になっています。浮き屋根の落し蓋によって、屋根と原油の液面に空気が入らないように密閉する構造なのです。なので、地震の振動で浮き屋根とタンク壁面に隙間が生じて屋根の上に原油が漏れてしまった。パリサイサタンさんが写真を掲載して下さっているので、それを見ながらイメージしてください。原油タンクは直径90M、高さ20Mくらいあります。テニスコートは四面ぐらい、ソフトボールであればタンク内で十分試合できる大きさです。タンクは金属なので延性があり、柔軟なのでなかなか倒れたりせず結構丈夫なのですが、さすがにあの地震だとタンク壁面が金属であるゆえに波立つので、隙間が開いて屋根上に原油が漏れたのでしょう。

出光でも同じことが起こっているのですが、以上なのはその後に出火したことです。やはり管理上の不手際以外は考えられない。このような管理の怠慢が継続するとテロが起こっても人災であると誤解されます。

恥ずかしながら、自分の体験を例にして言います。
小生も自宅に泥棒に入られた経験があるが、もともと足の踏み場もないような散らかし放題だったので、鍵が無理やり開けられて明らかに浸入されたと判っても、何が被害にあったのか判らなかった。たまたまアパートの両隣も同じような被害に遭っており、おまわりさんが入ってきて「お宅の荒らされかたがいちばんひどいですね。」と言われて「いえ、泥棒さんが来る前から足の踏み場もなかったんで」と白状する時の恥ずかしさ。今の管理の杜撰は私の恥体験と同じですが、被害は社会的なものです。

話は原発に変わるのですが、先ごろ職場に米国のGEから打診があったのですが、GEは原発の整備点検のスタッフ人材を大幅に日本人と台湾人に置き換えるといった方針転換を超急速行に行っている。原発の外は強固にガードされていても、原子炉を納入したGEが派遣する定期点検スタッフにテロリストが潜入していては原子炉も放射能テロの武器になってしまう。そこで米国の同盟国でテロリストが少なく優秀で勤勉な日本人と台湾人に働いてもらうのが一番安心というわけですね。GEをほめるわけではないのですが、本来はこれくらいスタッフの身上にも気を配るべきなのですね。

日本のエネルギー関連業に従事する人々は下請けも含めて、お互いにテロリストが潜入することを想定していない。バブル時代には人材不足で就学生のアルバイト外国人が作業員として働いていたのは事実です。不要な差別や偏見になってはいけないが、スリーパーエージェントがいたら大変でした。現場の人間が自己の仕事が勤務する会社だけでなく社会に影響を与えるという誇りを持って安全対策にもテロ対策も含めて考え「治安」についても意識することが望まれる。

それにしても出来るだけ早く過度の石油と原発への依存から脱却して、太陽発電や風力発電を推進すべきと思います。これからは大きな発電所が広域に電力を供給するのではなく、太陽光発電などで自家発電を行い、不足した部分を発電所の供給でまかなうようにすれば、環境にもやさしい。第一に、石油やウランの供給のために下らん争いにかかわる必要度が減る。

以前NHKの朝のニュースで見たのですが、米子の定年退職した元エンジニアのおじさんが、自家製の太陽光発電パネルや風力発電を組み合わせたら、何と49%も中国電力からの電気の購入が減ったとのこと。もっと電力会社が組織的に開発を行えばこの効率は下がると思います。今の電力会社のメンテの職員もちょっとした研修でこれらの自然利用の発電機のメンテが行えるようになるはずだから、別に電力会社とて失業問題にはつながらないと思いますが。

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