専用メガネなしでも本物そっくりに見える3Dディスプレー登場

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投稿者 自転車 日時 2000 年 11 月 23 日 11:45:39:

専用メガネなしでも本物そっくりに見える3Dディスプレー登場
Leander Kahney

2000年11月17日 12:50pm PST  ラスベガス発――今年の『コムデックス』見
本市で最もエキサイティングなハイテク技術は、何もない空間に立体映像を投
影する3Dディスプレーだったかもしれない。参加者らはこの3Dディスプレーを
見て息を飲み、爆笑し、興奮して、あらゆる方向から見ようとブース内を走り
回っていた。

 展示ホールの片隅のブースで、米ディメンショナル・メディア社(本社ニ
ューヨーク州)はブースいっぱいに数多くの3Dディスプレーを設置した。この3
Dディスプレーは、見る人の目の前の空間に、携帯電話や清涼飲料の缶のよう
な物体の映像を投影するのだ。

 その効果は、R2-D2がホログラフで映像を投影する『スター・ウォーズ』の
有名な特殊効果に似ていないことはない。しかしR2-D2の不鮮明なビデオ映像
とは違い、コムデックスで展示された映像は、本物の物体のように鮮やかで形
がはっきりしているものが多かった。

 それに、このディスプレーには、よくある3Dディスプレーが使うような特別
なメガネやヘッドギアは全く必要ない。

 ロシアのイベント責任者、アンナ・ゼルコワさんは、ブースをせわしなく動
き回ってあちこちから眺めながら、「信じられない。これは魔法としか言いよ
うがない」と感嘆の声をあげた。

 同僚のナターシャ・サビーナさんも、「本当にすごい。この展示会で、これ
ほど不思議なものを目にするとは思っていなかった。立体映像はどれもまった
く普通に見える。これは、ものすごく新しくて、驚くべきものだ。来年はこれ
を使って、ロシアのブースには私の姿を映し出しておきたい。そうすれば、私
はどこか別の場所にいたって誰も気づかないだろう」と話す。

 ディメンショナル・メディア社は元来、米国防総省の国防高等研究計画庁
(DARPA)からの資金を受け、軍用技術を開発していた。軍は、特別なメガネや
複雑な電子機器を必要とせずに、本当に量感のある立体として投影できる3Dデ
ィスプレーを求めていた。

 この技術を最も単純化すると、基本は鏡とレンズからなるシステムだ。映像
を投影しようと思う物体を台の中に置く。すると、物体からの光を受けた台が
その光を上方の空間に投影する。その結果、物体自体が台の上に浮かんでいる
ように見えるのだ。

 同社はまた、同じ技術を応用して3Dのビデオ映像を投影するバージョンもデ
モンストレーションした。

 先ほどの2人のロシア人は、3DのATMマシンで遊んでいた。空間に浮かんでい
るマシンのバーチャルボタンを「押す」には、ただボタンの映像を指差すだけ
でよい。システムは赤外線のグリッドを使ってユーザーの指の位置を判別す
る。一般の店舗の入り口で客の出入りを感知するシステムと同じ技術だ。

 ディメンショナル・メディア社によれば、このシステムによる映像は、世界
中のショッピングモールや空港の広告用ディスプレーにすでに登場しはじめて
おり、導入数が増えるにつれて、今年のうちにはごく見慣れたものになるだろ
うという。

 「われわれはこのシステムの販売を本格的に開始したところだ」と同社のダ
ニエル・プフェファー最高経営責任者(CEO)は言う。

 ディメンショナル・メディア社は来年初めに、初のコンピューター用の3Dモ
ニターのテストを開始すると述べ、医療関係企業や軍隊、そしてCAD/CAM企業
に販売したいとしている。

 プフェファーCEOは、このディスプレーによって初めて、投影された映像を
完全に「あらゆる角度」から見られるようになったと言う。

 「人の顔の映像を投影すれば、その人が実際に目の前にいるかのようにどの
角度からでも見ることができるのだ」

 このシステムの使用例としてプフェファーCEOは、X線や核磁気共鳴(NMR)
データを3次元に投影して、患者の頭蓋骨の内部や腫瘍の位置など、正確に映
像で生成することができると述べた。さらに、患者の実際の頭部に別の映像を
重ねあわせ、メスを入れるべき正確な箇所を外科医に示すこともできる。

 「まったく信じられないような技術だ」とプフェファーCEOは語った。


[日本語版:中嶋瑞穂/岩坂 彰]



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