(回答先: Re: 【世界は「大宗教戦争」のまっただ中にある】 『十字軍』と『魔女裁判』は今なお進行している現実のものである 〈その3〉 投稿者 ボケ仙人 日時 2002 年 2 月 08 日 17:52:26)
「ボケ仙人」さん、だらだらと長い文章をお読みいただきありがとうございます。
>この世はいつも魔女狩りばかりじゃなかったかのう。為政者や権力者に都合の
>悪いものは魔女とされるのがこの世のならいじゃと思うていたが。ジャンヌダ
>ルクのようになぁ。
そう思っていますが、その度合いがけっこう重要な問題だと思っています。
日本は、村八分(あくまで八分です)などに見られるように、“異物排除”を穏当に行ったと考えています。
日本は、朝鮮半島のごたごたから生じた国内問題を「日本書紀」という物語で丸く収めようとしましたしね。
ジャンヌダルクは、イングランドとフランスのノルマン支配層に邪魔で危険な存在だと認識され、狩られたと思っています。
今回の大激動が終息しても、けっして「約束された地上の天国」の出現するわけではないと思っています。(今後、メシアを気取りながら出てくる人は後を絶たないでしょうがね)
大激動期が巧く終息したとしても、“魔女狩り”の度合いがぐっと下がるだけであり、不幸だと思う人も、幸せだと思う人も、犯罪者もその犠牲者も存在するでしょう。(江戸期の社会状況を思い浮かべれば近いものがあるのかなと思っています)
人であれ神であれ、人を“救済する”ことなぞできないと考えています。
>これを現代技術で掘り下げたら、医学や科学がひっくり返るぞよ。あまりに恐ろしい
>ので異端者、魔女扱いじゃ。他にいくらでもあるが、こうして人民は真実から眼をそ
>らされて行き、何もかも狂ってしまう。
近代科学が浸透していったときにひっくり返りはしなかったのと同じで、ひっくり返りはしないでしょう。
「あまりに恐ろしい」のではなく、自分たちの経済的権益や職業(学問)的権益に不都合だから異端者扱いをしているだけです。
人民が“真実”から目をそらされているのは間違いありません。
でも、真実なんかしょせんないものだと思っています。
ある考え方を真理や真実と叫んでいる人たちは、私に言わせれば“悪魔崇拝者”です。
科学理論などは、“ある目的”(治癒や生産など)を実現するのに、従来のものよりもより的確な考え方かどうかが問われるだけだと思っています。
“ある目的”が金儲けになって進んでいくと、何もかもが狂ってしまうと考えています。
>また、宗教戦争はいただけないなぁ。宗教を隠れ蓑にした「獣合戦」が正しかろ
>うて。
無信仰者としては、「宗教戦争」という言葉は使いたくないとずっと思ってきました。
しかし、「宗教戦争」という言葉で表さないと他に的確な言葉がないと思うようになりました。
さらに言えば、「獣合戦」では、獣のみなさんに悪いでしょう。
>イエス・キリストはユダヤ教でも最も敬虔なクムランの出身といわれており、
>ユダヤ教が堕落したわけではなく、人民が堕落しただけだ。
新約聖書などを通じてイメージしているイエス・キリストの人となりについては、ほとんど私の気を魅きません。
ユダヤ教が堕落したとも思っていませんし、人民が堕落しただけとも思っていません。
ある意図を持った人たちが、「旧約聖書」と「新約聖書」を啓典としながら宗教組織を作り上げ、その支配地域にいる人たちを自分の都合に合うように変容(堕落)させていったと思っています。
>そして、最もイエスキリスト的なものを棄てたことでキリスト教は発展し、
>その間違った教団を正すため、マホメット(ムハマンド)が登場してきたともい
>われておるぞ。
キリスト教をひとかたまりで論じることはできないと考えています。
政教分離をいち早く採り入れた東方正教会は、ローマカソリックが内包する危うさを察知し、東方世界の歴史的文化的な基礎のなかで変容していったと考えています。
ムハンマドは、ユダヤ教と東方正教会系キリスト教を基礎に、商人や金融家が陥りやすい“罠”を避けるためのイスラムを興したと考えています。
>すなわち、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はつながっておって、根源は同一の
>教えであるのが本当であり、本来宗教戦争なぞ起きるはずがなく支えあうはずの関
>係じゃがのう。
人種的歴史的文化的にはそういえます。しかし、ローマカソリック及びそのアンチテーゼとして出てきたプロテスタント諸派は異質のものだと考えています。
このあたりのイメージは、前後の問題とともに後日アップするつもりです。
>此度の騒ぎは、宗教戦争というような生易しいものではないだろうぞ。
>奴隷化戦争としても良いわなぁ。
「宗教戦争」だからこそ生易しいものではないと考えています。
経済的権益の追求であれば“合理的”なものですから、まだ気が楽なのです。
「奴隷化戦争」と言っても構わないのですが、既に世界のほとんどは奴隷化されています。しかし、信仰者のムスリムなど一部の人たちを除けば、多くの人が奴隷化されてしまっているという自覚はないようです。(私も奴隷化されています)
文章でも書きましたが、奴隷(思想家として重用された奴隷もいましたしね)もそれほど悪いものではありません。
今度の「宗教戦争」を仕掛けているグループは、自分たち以外の人たちを“奴隷以下”・“家畜以下”の存在にしてしまいたいのです。
>バブル崩壊や構造改革、山一、雪印など各老舗企業の失墜も、9・11や北朝鮮が
>取りざたされるのも、すべては一つのプログラムの一現象、氷山の一角に過ぎんと
>思うがどうじゃろう。
いろいろ書き込みしてきたように、多くの出来事がそのようなものだと考えています。
>まこと、マサダ砦から約2000年、2000年レベルの転換期じゃろうて。
>(人類始まって以来かつてない大激動の時代ともいわれるぞ)
マサダ砦については知らないのですが、とんでもない大激動期であると思っています。
>しかし、わしら力なきものではいかんせん、なすすべなく流されるだけかもしれ
>んが、やまとおのこは、大本教以降の日本神道とユダヤ人民のご苦労の歴史を学
>んでくれよ。宗教団体じゃないぞ。教えを読み解いてくれんかのう。
>さすれば開く扉もあろうて。
ほんとうに、力なきもので、日々の生活に追われるものです。
まず最初に流れをとめるのは、アフガニスタンの敬虔なムスリムだろうと思っています。ブッシュ政権は、アフガニスタンで勝利できないでしょう。
(イスラム世界は、建前の言動とは別に、アフガニスタンで米軍と戦っているムスリムに多大の支援をしていると見ています。日本政府は、逆に、軍事力(海自艦船)を派遣して彼らに敵対していますがね)
ユダヤ人の多くは、同じ聖書を持っているが故に、とんでもない濡れ衣を被せられていると思っています。(陰謀論者を中心に)
ムスリムは、それがわかっているからこそ、けっしてユダヤ人と言わずにシオニストと呼んでいます。
アラブも、フェニキアも、カルタゴも、イスラエルも、最低限支配者は同じセム系の人たちです。
(フェニキアやカルタゴを見てもわかるように、文明を牧畜から出発させたとみられるセム系の人たちは、本来、経済権益を求めて“流浪”していた人々です。地中海沿岸に数多く存在したフェニキア諸都市(植民地)は、支配者がフェニキア人であるだけで、生活者や戦闘員は異人種です。カルタゴ(フェニキアの末裔)も同じです)
ローマカソリック組織の起源が、それらのなかの一部であるとしても、それに同調していない人たちは無関係ですし、セム系ではなくても、それに同調している人たちは同類です。
“悪魔崇拝者”たちは、「騙されるほうが悪い、負けるほうが悪い」(歪みといえるほど商人の論理を押し進めたもの)と考えていますから、負けない限り悔いることはないのです。
こう思っているので、たいして効果があるとは思っていなくても、自分なりの考えを書き込んでいます。
※ 神道系の書物も何冊か読んでいますが、お薦めの書物があれば教えてください。