「北斗」東条英機 遺言・1


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投稿者 みつばち亭 日時 1999 年 1 月 24 日 09:25:41:

北 斗
東 条 英 機
東京都。陸軍大学卒業。元陸軍大将。元総理大臣。
昭和二十三年十二月二十三日、巣鴎に於て刑死 六十四歳。

遺 言
 開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。今回の刑死は、
個人的には慰められておるが、国内的の自らの責任は死を以て贖えるものではない。
 しかし国際的の犯罪としては無罪を主張した。今も同感である。
ただ力のこ前に屈服した。
 自分としては国民に対する責任を負つて満足して刑場に行く。ただこれにつき同僚に責
任を及ぼしたこと、又下級者にまでも刑が及んだことは実に残念である。天皇陛下に対し、
また国民に対しても申し訳ないことで、深く謝罪する。
 元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志に依り行動すべきものであったが、一部過を犯
し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。
 比度の戦争に従事して斃れた人及び比等の人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思
って居る。心から陳謝する。
 今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが永久平和のため
ということであったら、も少し大きな態度で事に臨まなければならないのではないか。此
の裁判は結局は政治裁判に終った。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。
 天皇陛下の御地位及び陛下の御存在は動かすべからざるものである。天皇存在の形式に
ついては敢て言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく多くの
ものは同感と思う。空気や地面の如き大きな恩は忘れられるものである。
 東亜の諸民族は今回のことを忘れて、将来相協力すべきものである。東亜民族も亦他の
民族と同様この天地に生きる権利を有つべきものであって、その有色たることを寧ろ神の
恵みとして居る。印度の判事には尊敬の念を禁じ得ない。
 これを以て東亜諸民族の誇りと感じた。今回の戦争に因りて東亜民族の生存の権利が了
解せられ始めたのであったら幸である。
 列国も排他的の感情を忘れて、共栄の心持を放て進むべきである。現在の日本の拳事実
上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本人の米人に対する心持を離れし
めざるよう願いたい。又日本人が赤化しないように頼む。東亜民族の誠意を認識して、こ
れと協力して行くようにされなければならぬ。





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