「指揮役否定」「情状より事実重視」との道新社説

 
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投稿者 一刀斎 日時 2000 年 6 月 08 日 20:08:54:

回答先: 無期判決に井上被告、突っ伏しおえつ 投稿者 田中 光一 日時 2000 年 6 月 06 日 16:17:31:

http://news.yahoo.co.jp/headlines/hkd/000607/loc_news/15300000_hkdnws013.html

2000年6月7日(水) 15時30分

オウム・井上被告判決 指揮役否定「無期」導く、情
状より事実重視(北海道新聞)
 オウム真理教元幹部の井上嘉浩被告(30)に対する六日の東京地裁判決は「首謀
者や実行犯と責任に差異がある」として、極刑を避けた。生死を分けたのは、地下鉄
サリン事件の「現場指揮役」とする検察側の主張を退けた判断。実行犯の元幹部林郁
夫受刑者(53)が事件の解明、テロの再発防止につながる自白をしたとして情状酌
量され、無期懲役となったケースと異なる。

 ●最高裁判例を引用

 「しっかりしなさい。しっかり裁判所の言うことを聞きなさい」

 無期懲役の主文を聞き、証言台に突っ伏して泣き崩れる井上被告を井上弘通裁判長
はたしなめた。「宗教に逃げることなく、一人の人間として反省、悔悟してほしい。
プライドを捨て去って謝罪の日々を送らなければならない」と続けた。

 判決は「反省など主観的な事情を過度に重視することは適当でない」との最高裁の
判例を引用。事件でどういう役割を果たしたのかという客観的な事実の認定に多くの
ページを割き「現場指揮者」の役割を否定した。その上で「反省、悔悟が真摯(しん
し)かつ顕著」と付け加えた。

 ●BC級戦犯も参考

 「BC級戦犯の勉強をしている」。オウム事件の裁判が本格化した一九九五年の
秋、東京地裁のある裁判官は、教祖の絶対的な命令で実行されたとされる事件の審理
に備えて、上司の指示で捕虜虐待などに及んだ戦犯がどう裁かれたかに注目してい
た。

 実行犯とされる横山真人被告(36)はサリンを散布した地下鉄路線で死者が出な
かったが、一審判決で「組織的犯行の一翼を担った」として、死刑とされた(控訴
中)。

 この日の判決は「地下鉄事件の首謀者は松本(智津夫被告)」と認定。死刑を求刑
され、今月二十九日と七月十七日に判決の林泰男(42)ら実行犯とされる各被告に
ついても「サリン散布の方法を自主的に考えたり、下見や予行演習を繰り返し、積極
的な関与意思があった」と指摘。役割は検察側の主張通りだった。

 オウム事件にかかわる弁護士は「きょうの判決が林泰男被告らの判決に影響しない
とは言わないが、事実認定で無期懲役になることはないだろう。反省がどう評価され
るかだ」との見方を示す。

 ●最高裁まで争う?

 「予想外の判決だった。地下鉄サリンは十二人も殺されたのに坂本弁護士一家殺害
事件よりも生々しく受け止められないから、こんな判決が出るのかなあ」

 法務・検察幹部は判決に戸惑う。通常の裁判で検察側の死刑求刑に対し、無期懲役
の判決が出るのは被告の反省を評価したケースが多く、検察側は「主観的事情を過度
に評価している」と控訴、上告してきた。

 しかし井上被告の判決は役割を否定し、検察側が描いた事件の構図を一部崩した。
「事実認定で控訴することになるだろうが、最高裁まで争うことになるかもしれな
い」(同幹部)

 松本被告の弁護人の一人は「検察が井上被告を『現場指揮者』と位置付けたのは林
郁夫受刑者の供述が根拠。しかし、他の実行犯は違う見方をしているので、これまで
も争いになっていた」と指摘する。


[北海道新聞 2000年6月7日]





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