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昨秋からの「ヒト狂牛病」騒動の顛末……について 投稿者 佐藤雅彦 日時 2002 年 5 月 16 日 07:54:36:

(回答先: Re: “狂牛病疑い”の患者は狂牛病ではなかった……現在は病状が回復 (昨秋の「ヒト狂牛病」騒動の顛末) 投稿者 付箋 日時 2002 年 5 月 15 日 21:14:57)

先日私が投稿した下記の記事――
-----------------------------------------------------------
http://asyura.com/sora/gm3/msg/255.html
GM3 255 2002/5/10 23:31:53
投稿者: 佐藤雅彦
e-mail:
題 名: “狂牛病疑い”の患者は狂牛病ではなかった……現在は病状が回復
   (昨秋の「ヒト狂牛病」騒動の顛末)
-----------------------------------------------------------
について、「付箋」さんから次のようなご意見を頂きました――


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
http://asyura.com/sora/gm3/msg/261.html
GM3 261 2002/5/15 21:14:57
投稿者: 付箋
e-mail:
題 名: Re: “狂牛病疑い”の患者は狂牛病ではなかった……現在は病状が回復 (昨秋の「ヒト狂牛病」騒動の顛末)

-----------------------------------------------------------------------
さらに週刊新潮は《奇妙な事実がある》と次のような記述をしている。
《もちろん、佐藤氏に文春は抜かりなく取材してはいる。が、何故か、佐藤氏の
コメントは記事中のどこにもな い。(略)怒りをあらわにするのは、その佐藤氏の
奥さんだ。
「(小誌の)記者の方は、新変異型について勉強したいと訪ねてきたのですが、主人
が丁寧に説明している間はウワ の空で、最後にいきなり、その患者さんの件を聞
いてきた。それで止む無く、遺伝子診断などをしたけれど自分の見 る限り遺伝性、
医原性ではないと思うと答えたんです。それがあんな記事になるなんて・・・」》
小誌は以前、別件で佐藤氏に自宅近くの喫茶店で取材したことはあるが、その折は
確認を予め取った上で、記事 中にコメントを掲載している。
だが、週刊新潮が指摘しているように十代女性の発症の一件で佐藤氏に取材した
ことはなく、事実に反する。佐 藤猛氏ご本人も次のようにコメントしている。
「女性の件では文春から取材を受けた事実はない」
小誌の確認要請に対し、週刊新潮の早川清編集長は、「佐藤先生に《週刊文春に
記載されている患者について》 お尋ねしたところ、佐藤氏ご本人に代わって奥様が
お語ししてくださったことをそのまま掲載したものです」と、自らの 事実誤認の責
を、すべて佐藤氏の夫人に押しつける回答を寄せてきた。
-----------------------------------------------------------------------

こういう行為は患者がnvCJDであったかどうかとは無関係のものではありませんか。
貴殿の見識を疑います。

それからBSEの問題は確率の問題ではありません。
そういえば、松本サリン事件の当夜、ニュースステーションでは「現在のところ事故
か事件かはわかっておりません」と言いつつ、「交通事故ではそれ以上の人が毎日
死亡しています」というコメントを付け加えました。
サリン事件はこういう世間の土壌の上に起こったのでしょう。

URL:
リンクの題名:
参考投稿番号: 255
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

この件について、私の見解を申し述べます。


【1】「付箋」さんは、まず引用記事を載せていますが、その典拠を示してください。
あなたが示した記事は、私が投稿において参考文献として掲げた次のリスト――
-----------------------------------------------------------
【参考資料】

●ヤコブ病感染か?首都圏の10代女性
http://www.asyura.com/sora/gm2/msg/132.html

●患者の存在初めて認める 厚労相、感染の可能性低い
http://www.asyura.com/sora/gm2/msg/135.html

●週刊新潮のひどい誹謗記事について
http://www.asyura.com/sora/gm2/msg/192.html

●<狂牛病>感染と報じられた女性「新型ヤコブ病でない」厚労省(毎日新聞)
http://www.asyura.com/sora/gm3/msg/57.html
-----------------------------------------------------------

――の3番目からの一部引用だと判りましたが、議論をする以上、引用先は明快に
示すべきです。念のため、この引用先を全文引用しておきます。(なお、可読性を
高めるために適宜、本文に改行を加えました。)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
週刊新潮のひどい誹謗記事について

投稿者 付箋 日時 2001 年 10 月 31 日 18:54:59:

 僕も新潮の記事は読んだけど、たしかにひどかった。
///////////////////////////////////////////////
 週刊文春 2001・10・25号「首都圏在住女性に『狂牛病発症』決定的!」
の記事に対する、週刊新潮のひどい誹謗記事について。
--------------------------------------------
 週刊文春 2001・11・08号
 「狂牛病患者 『厚労省診断』の薄弱すぎる根拠」より

 小誌のこの女性例の報道を週刊新潮(十一月一日号)は「事実を歪曲し、パニックを
煽り立てるデタラメ記事」であると激しく批判している。

 あまりにもデタラメな記事

 その根拠として専門医らの批判コメントをズラリと掲載しているが、同誌の取材を
受けた一人、金子清俊氏(国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第七部部長)の証言。
「大前提として専門委員会で議題にあがっている訳ですから、医療機関が《新変異型
の疑いがある》と診断したことは事実でしょうし、むしろ、医学関係者の協力を得て
書かれたものだろうと思いました。患者の症状については担当医以外に知りえない情報
も記載されている。発症から六カ月経っていない段階で(タイトルに)〈決定的〉と打った
のは間違いであると思うが、この患者が新変異型ではないと断定することもできなかった
のではないか」
 週刊新潮は小誌が女性の髄液検査の結果が当初、「陰性」と出ていたと報じたことを
挙げ、〈これは完全な虚偽。「陰性ではなく、(略)疑陽性」〉と指摘している。だが、
九月二十一日の佐藤委員長の診断段階では、検査は確かに「陰性」と出ており、虚偽
ではない。
 しかし、小誌が髄液検査は〈大学附属病院へ転院した段階では(+)となっている〉と
報じたのは事実誤認で、この場を借りて訂正させていただく。
 さらに週刊新潮は《奇妙な事実がある》と次のような記述をしている。
《もちろん、佐藤氏に文春は抜かりなく取材してはいる。が、何故か、佐藤氏のコメント
は記事中のどこにもない。(略)怒りをあらわにするのは、その佐藤氏の奥さんだ。
「(小誌の)記者の方は、新変異型について勉強したいと訪ねてきたのですが、主人が丁寧
に説明している間はウワの空で、最後にいきなり、その患者さんの件を聞いてきた。それ
で止む無く、遺伝子診断などをしたけれど自分の見る限り遺伝性、医原性ではないと思う
と答えたんです。それがあんな記事になるなんて・・・」》
 小誌は以前、別件で佐藤氏に自宅近くの喫茶店で取材したことはあるが、その折は確認
を予め取った上で、記事中にコメントを掲載している。
 だが、週刊新潮が指摘しているように十代女性の発症の一件で佐藤氏に取材したことは
なく、事実に反する。佐藤猛氏ご本人も次のようにコメントしている。
「女性の件では文春から取材を受けた事実はない」
 小誌の確認要請に対し、週刊新潮の早川清編集長は、「佐藤先生に《週刊文春に記載
されている患者について》お尋ねしたところ、佐藤氏ご本人に代わって奥様がお語しして
くださったことをそのまま掲載したものです」と、自らの事実誤認の責を、すべて佐藤氏
の夫人に押しつける回答を寄せてきた。
《文春は自分たちに都合のいいデータしか出していない》と週刊新潮は指摘しているが、
これも事実ではない。
 小誌は女性にまだ、「MRIで異常信号が確認されていない」点、「脳神経の病は新変異型
を含め、診断が微妙で難しく、慎重に見守る必要がある」点も記事中で触れている。事実
を歪曲し、デタラメな記述をしているのは、週刊新潮の方ではないのか---。
 小誌はパニックを煽るため、女性に疑いがある事実を報じたのではない。厚労省、農水省
のいい加減な「安全宣言」に警告を発し、狂牛病を巡る現実をありのまま、読者に知らせた
のである。そして、この一報の結果、危機意識を募らせた厚労省の対策、専門家委員会の
開催を導いている。
 小誌は今後も狂牛病について行政の怠慢、疑惑を追及していく所存である。それが報道
のあるべき姿勢だろう。
//////////////////////////////////////////////////
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 まず念のためにお断りしておきますが、私はこの記事で言及されている「佐藤氏」
とか「佐藤先生」と全く無関係で面識もありません。

 AIDSのときもそうでしたが、週刊誌が「ヒト狂牛病」パニックを煽ったことは
否定できません。「付箋」さんのこのご投稿を参考文献に加えたのは、週刊誌の
報道記事を読むことができる、という資料性からでした。

 患者が「新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」であるか否かと、週刊誌の
取材や記事発表にかかわる倫理性は、たしかにまったく別の次元の問題です。
しかし、真偽の定まらぬものを拙速に――速報は歓迎すべきですが稚拙だと
困ります――発表してパニックを煽るのは大問題でしょう。そもそも、私が
http://asyura.com/sora/gm3/msg/255.html の投稿をしたのは、昨秋の「ヒト
狂牛病」患者と伝えられていた症例が、実は「ヒト狂牛病」でなく「現在は病状が
回復」しているという記事を見つけて仰天したからです。こういうフォローが
なければ、日本の大多数の人々は「ヒト狂牛病」発生の“メディア仕掛けの都市伝説”
をいつまでも信じ続けることになったでしょう。「貴殿の見識を疑います」と言う
御発言は見当ちがいだと思いますが……。


【2】それから、「付箋」さんの下記のコメントについて――
-----------------------------------------------------------
それからBSEの問題は確率の問題ではありません。
そういえば、松本サリン事件の当夜、ニュースステーションでは「現在のところ
事故か事件かはわかっておりません」と言いつつ、「交通事故ではそれ以上の人
が毎日死亡しています」というコメントを付け加えました。
サリン事件はこういう世間の土壌の上に起こったのでしょう。
-----------------------------------------------------------

BSEの問題は、BSEの被害を被っている酪農家にとっては、まさに「確率の問題
ではありません」。だからこそ、疑わしい病因論をきちんと再検討して、可能な
予防策をどんなものでも試みる必要があるというのが私の考え方です。

ただし、BSEとnvCJDとの因果関係はいまだに解明されたとはいえません。両方の
疾患とも病因論は未解明ですが、しかし公共政策上は「フェイルセイフ」の考え方
に従って、「BSE流行地の居住経験者から提供された血液は医療に使用しない」など
の“安全策”が取られているわけです。これは科学的な判断というよりも、政治的な
判断です。しかしいずれにしても「君子危うきに近寄らず」というか、要するに「フェ
イルセイフ」を追求していく理性的な判断だと思います。

ところで、一般の人々がBSEパニックで牛肉を敬遠し、おかげで酪農家や肉屋が大弱り
している現実は、「もし牛肉をたべたらワタシも狂牛病になるかもしれない、キャー
こわい!」という発想が生みだした“結果”ですよね。「狂牛病」になりたい人なんか
いないだろうし、誰だって健康で幸せに暮らしたいでしょうから、この発想は“健全”
でしょう。しかし、健康で幸せに暮らしたいなら、想定可能なさまざまなリスクについ
て優先順位まで考えるべきだ、と私は思います。 「ヒト狂牛病」が「狂牛病」ウシを
食べた結果起こる……という因果関係はまだ証明されていません。ですから、別の原因
が存在する可能性だって否定できないわけです。しかし、仮に「狂牛病のウシを食べる
とヒト狂牛病になる」というシナリオが本当だとしても、人々が死に至る“不幸”は
「ヒト狂牛病」だけではないわけです。いくら“牛肉断ち”をしても、ヘビースモーカー
で毎晩徹夜で飲酒を続けているような生活習慣なら、そちらのほうが“個人的な健康”
には確実に危険でしょう。

【3】それから「サリン事件」についてですが、わたしは松本サリン事件を報じた
ニュースステーションは見ていませんし、キャスターか誰かがご指摘のような軽口を
叩いたのかどうか判らないのですが、「交通事故ではそれ以上の人が毎日死亡しています」
というコメントを付け加えていたとしたら、それは有害無益なふざけた発言だと思います。
「現在のところ事故か事件かはわかっておりません」と言ったのなら、そこでやめて
おけばよかったのにな、と感じますね。

「サリン事件はこういう世間の土壌の上に起こったのでしょう」というご指摘は、
あまりに漠然すぎて意味がないと思います。

「昭和枯れすすき」という演歌をご存じでしょうか? 70年代半ば、全共闘叛乱が
潰え去り、オイルショックで経済成長神話が崩れて非常にペシミスティックな時期に
“さくらと一郎”という男女のデュエット歌手が歌って有線放送で大ヒットした歌です。
こんな歌詞でした――
「[一郎] まずしさに 負けた。 
 [さくら] いいえ。世間に 負けた。
 [一郎]この街も 追われた。いっそきれいに死のうか。
 [さくら] 力の限り 生きたから 未練などないわ。
 [ふたりで] 花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき。」
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/shouwakaresusuki.html 

世間という言葉は、社会的な“雰囲気”を漠然と言い表す言葉ですから、「サリン
事件はこういう世間の土壌の上に起こったのでしょう」と言われれば、次のように
答えるほかないでしょう――
「枯れススキの主人公たちが、ああいう選択をしたのと同じようにね」と……。

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