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【「東奥日報」事件関連記事集】 <その5> 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 16 日 22:49:23:

(回答先: 【「東奥日報」事件関連記事集】 <その4> 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 16 日 22:45:44)

『東奥日報』《「武富士」弘前支店強盗放火殺人事件関係記事》


2001年9月7日(金)
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武富士事件4カ月 厳しい捜査状況

 五人が死亡した弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件は八日、未解決のまま発生から四カ月を迎えた。一般市民からの情報提供は七日までに四千件を超え、弘前署と県警の捜査本部は百六十人体制で捜査に当たっているが、容疑者に結び付く新たな情報や証拠は得られておらず、厳しい捜査状況が続いている。

 「似顔絵と似た人がいる」などの情報は現在でも一日に十−二十件寄せられ、市民の関心は依然として高い。四カ月間で捜査本部に寄せられた似た人物に関する情報は約千七百件で、約千二百件が事件とは無関係と確認されている。事件発生直後に現場から走り去った軽ワンボックス車の捜査は、青森ナンバーを中心に約二万七千台を抽出、これまで約一万六千台の捜査を終了した。

 今回の事件では、火災で証拠資料が焼失したことが捜査の妨げとなっている。有力な容疑者が浮かんだ場合でも、犯行を立証するには困難を伴うことが予想され、捜査本部は「多くの状況証拠を積み上げる必要があり、時間はかかるだろう」との見方を示している。

 捜査本部副本部長の五十嵐正幸署長は、「捜査対象はまだまだ多い。これらを一つ一つ調べていくしかない」と地道な捜査を続ける方針を示し、「捜査員百六十人体制を変える考えはない」と話している。


2001年9月28日(金)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件、容疑者浮上せず

 弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件で、弘前署と県警の捜査本部は二十七日、提供を受けた総情報が約三千八百件に上り、似顔絵に似た人物百人以上の写真を、入院中の店長に示していることを明らかにした。しかし現時点で、容疑者とみられる人物は浮上していない状況で、有力な手掛かりは得られていない。

 同日、県警本部での記者懇談会で、捜査本部長の木村哲県警刑事部長が語った。木村本部長は「入院中の店長に、これまで百人以上の写真を見せた。しかし、これ(犯人)というものはない」と話し、犯人らしき人物が依然、浮上していないことを明らかにした。似顔絵に似た人物は、二十六日現在で千八百七十五人(件)おり、うち千四百人の捜査を終了。残る約五百人については捜査継続あるいは未了の段階だが、この中には「行方が分からない人物など、事件発生当初に寄せられた情報もいくつか含まれる」(木村本部長)とされる。

 捜査本部に、これまでに提供された事件関係情報は三千七百九十一件。容疑車両の緑色、青色の軽ワンボックス車は、捜査対象車約二万七千台のうち、二万四千台を確認し終えた。事件は発生から百四十日を超えたが、捜査本部は今後も百六十人体制を継続する。


2001年10月10日(水)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士現場の新聞紙に手掛かり

 今年五月、五人が死亡、四人がやけどを負った弘前市の「武富士弘前支店」強盗殺人・放火事件で、現場の雑居ビル階段から発見され、犯人が残したとみられる一部が燃え残った新聞の束に、チラシや折り込み広告などが一切入っていなかったことが、九日までに分かった。チラシが入っていないこの新聞の場合は、分別による宅配やコンビニなど一般小売店での販売などに限定される。弘前署と県警の捜査本部は、購入・入手先を割り出すことで容疑者につながる可能性があるとして、強い関心を寄せ捜査している。

 燃え残った不審な新聞紙の束は、捜査本部による事件後の武富士弘前支店内の鑑識活動の過程で、同支店に通じる雑居ビル階段二階の踊り場のような場所で発見、採取された。

 事件後の捜査で、これまでビル三階の同支店をはじめ、ビル一、二階に入っていたCD、ビデオレンタル店のいずれも、この新聞を定期購読していなかったことなどから、捜査本部は犯人が持ち込んだ疑いが強いとみて捜査。その結果、新聞の発行年月日は、事件発生の五月八日付ではなく、同日以前の新聞と判明。しかも、今年の春ごろの一週間以上にわたるほぼ連日の新聞紙の束だったもようだ。

 さらに九日までの調べで、新聞にチラシやいわゆる折り込み広告が入っていなかったことを新たに突き止めた。チラシが入らないこの新聞の場合は、新聞本体とチラシを分ける「分別」という方法で宅配される地域の読者や、コンビニや駅など一般小売りなどで購入する人物などに限定される。捜査本部は地域を絞ることができる可能性もあるとして調べを継続している。


2001年11月8日(木)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件に有力遺留品

 今年五月、五人が死亡、四人がやけどを負った弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件で、現場の雑居ビル駐車場周辺で発見された金属製のふたが水色で、特定のサービスステーション(SS)でしか購入できないスチール製の四リットルオイル缶用のものであることが七日までに、関係者の話で分かった。弘前署と県警の捜査本部は有力な遺留品となる可能性があるとみて、事件との関連の有無や、購入・入手先を割り出す捜査を進めている。

 金属製のふたは、事件後、雑居ビル西側排煙窓下の路上で発見された。水色の地に白で「ZEPRO」と書かれていることが新たに判明、出光興産のSSでしか購入できない「ZEPRO」シリーズの四リットル缶のものと分かった。また、ふたのそばで鳥居義尚支店長(31)の名札も見つかっていたという。

 出光興産総務部広報課によると、県内の出光のSSは六十八カ所(三月末現在)。現場から発見されたふたは、現在販売している「ZEPRO」シリーズのモデルチェンジ前のもので、一九九六年十月から販売された。今年七月に新しくなるまで、特にデザインの変更はない。同シリーズからは合成油、鉱油など二十二種類の商品が出ており、そのうち四リットル缶は十三種類。缶そのものはスチール製で、それぞれ塗色は違うが、ふたはすべて水色で同じデザイン。

 これまでの捜査本部の調べによると、犯人は店内でガソリンをまいて、火を放ち逃走しているが、持ち込んだとされるガソリンの入った金属製の容器は発見されていない。

 救出された従業員は、容器について「ふたが付いていたか、男が取ってまいたかは分からないが、すぐガソリンが出てきたので、ふたは付いていなかったと思う」と証言しているという。こうしたことから路上で発見されたふたは、犯人が持ち込んだ容器のふたである可能性が高いとして購入・入手先を割り出す捜査を進めている。

2001年11月8日(木)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件半年、捜査本部長会見

 今年五月、五人が死亡四人がやけどを負った弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件で、発生から半年を迎えた八日、弘前署と県警の捜査本部は、同署で記者会見。木村哲捜査本部長(県警刑事部長)は、犯人は「津軽地方に居住する者」で「現在も潜伏していると考えている」と強調。津軽弁以外にも(津軽居住の)重要な根拠がある−と断言したが、具体的には明らかにしなかった。また、支店長に提示している似顔絵に似た写真については「似ている、捨て切れないものが数名ある」と語った。

 −犯人像は。

 弘前市およびその周辺に居住し、現在も潜伏していると考えている。

 −根拠は津軽弁以外にあるのか。

 今までの捜査結果から、津軽弁のほかに根拠はある。しかし、答えは差し控える。

 −犯人が死亡している可能性は。

 犯人は生きているものと考えて捜査している。特に根拠はない。

 −犯人は何に火を付けたのか。

 鳥居義尚支店長の証言から紙様のものに間違いない。それが何かは燃えてしまい確認できない。

 −紙をどこから出したのか。

 答えは差し控える。

 −報道された現場周辺に落ちていた金属製のふたは、犯人の遺留品と考えているのか。

 答えは差し控える。

 −実況見分は、いつ行われたのか。

 十月三日午前中、支店長の立ち合いで実施。新たに判明したことはない。

 −支店長らに見せた写真の数は。

 数千枚。似ている、捨て切れないものが数名ある。全員が似ていると言う人物も含まれるが、所在不明などでつぶし切れていない。

 −一一〇番通報は複数か。

 複数。住所は全員が間違っていた。

 −百六十人態勢は維持するのか。

 当面は現態勢で。他事件の捜査状況、人員の必要性を見て、縮小も考えている。


2002年1月8日(火)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件8カ月、証言生々しく

 五人が死亡、四人が負傷した弘前市の消費者金融「武富士弘前支店」の強盗殺人・放火事件は、未解決のまま越年し、八日で発生から八カ月を迎えた。これまでの取材から、事件発生時の状況を追った。その結果、従業員を含む目撃者らが次のように証言していることが分かった。以下はその概要−。

<犯人像>

 Aの証言「五十歳前後だったと思う。入って来るなり『ガソリンをまいた』『火をつけるぞ』と言った」

 Bの証言「目がぱっちりとした白髪交じりで、身長一六〇センチぐらいの男。ウインドブレーカーを着ていた。色は分からないが襟が紺色だったと思う。怖くて店の奥に逃げている間に、フロントの方から『金を出せ』と言ったのが聞こえた」

 Cの証言「カウンター裏にいたとき、男が一人で入店してきて、いきなり油のようなものをまいた。金出せみたいなことを叫んでいた」

 Dの証言「十一時ちょっと前だと思うが、カウンターの方で男が何か叫んでいるのが聞こえた。顔は見えなかった」

<ガソリン>

 A「カウンター越しにカウンターと事務机の間にまいた。一回まいただけで、量は分からない」

 B「何も言わずに持っていた缶から何かをまいた」

 C「いきなり高い方のカウンターに油のようなものをまき、『動くな』と言った。奥の管理室に逃げる途中で、男がカウンターの低い方にまた油のようなものをまいているのが見えた」

<容 器>

 A「自動車オイル用の缶で、下地はシルバーだったと思う」

 B「片手で持っていて、小さい、ブリキ缶のようなもの。把手付近は紺色だったと思う。フタは付いていなかったと思う」

<火災発生>

 A「犯人は胸ポケットから黄色の紙切れを取り出し、百円ライター(のようなもの)に火を付けると、それを投げ捨てた。管理室へ逃げたが、一瞬にして火が迫ってきた。煙がすごかった」

 B「火が吹き出す前に店長が受話器を持っているのが見えた。そのほかの人も電話をしていたようだった」

 C「奥の管理室で、店長と男の話が聞こえたが、何を話しているのかは聞き取れなかった。四、五分後、男が火を付けたようで、火が床を走っていくのが見えた」

 D「異常を感じて、すぐに一一〇番通報した。しばらくしてだれかが、火を付けたと言った後、火は一気に広がり、あっという間に周りが見えなくなってしまった。時間は一分もかかっていないと思う」

<ビル内>

 E「午前十時五十分すぎごろ、コンピューターのモニター画面がビラビラとノイズが入った変な状態になったと思ったら、外から『助けて』という女の人の声がした。外に出てみると、女性が身を乗り出していた」

 F「電話をかけながらコンピューターを操作していると、電話にノイズが入った。三階に行くための階段二階の踊り場で、扉のガラス越しに火が見えたので開けてみると、雑誌のような紙が燃えていた」


2002年3月3日(日)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件、重要参考人が浮上

 昨年五月、弘前市田町五丁目の雑居ビル三階にあった消費者金融「武富士弘前支店」で、男が金を要求してガソリンに放火、従業員五人が死亡し、四人が重傷を負った強盗殺人・放火事件で、二日までに、浪岡町内に住む四十−五十歳代の男性が重要参考人として浮上した。同事件について、何らかの事情を知っている可能性が強いとみられる。弘前署と県警の捜査本部と浪岡署などは長期にわたる聞き込み捜査などから、この男性を割り出し、慎重に内偵捜査を続けてきた。重要参考人として、事情を聴くもようだ。

 ガソリン放火で瞬時に五人の生命を奪い、本県のみならず全国を揺るがせた残虐極まりない凶行は、事件発生から約九カ月余りで急展開する可能性が出てきた。

 事件は、二〇〇一年五月八日午前十時五十分ごろ、弘前市田町五丁目の「成田ビル」三階に入居する「武富士弘前支店」で発生。男がガソリンの入った缶を持って押し入り、店内カウンター付近にまいた上、「金を出せ、出さねば火をつける」と脅迫し、現金を要求。応対した店長が金は出せない旨を伝えると、紙にライターで点火し、ガソリンに投げつけて放火、五人を死亡させた。

 事件発生時、九人の従業員が支店内で勤務していたが、このうち田澤伸治さん(36)=弘前市城東北三丁目、笹森容子さん(46)=同市松原東四丁目、太田はるかさん(20)=板柳町横沢富永、葛西志保里さん(22)=同市小比内五丁目、福井貴子さん(30)=藤崎町藤崎村元=の五人(年齢はいずれも当時)が、火傷死した。また、鳥居義尚店長(30)ら四人が、全治数カ月から数週間のやけどを負った。


2002年3月3日(日)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件への関与ほのめかす

 昨年五月八日、弘前市田町五丁目の雑居ビル三階にあった消費者金融「武富士弘前支店」で、男が金を要求してガソリンに放火、従業員五人が死亡、四人が重傷を負った強盗殺人・放火事件で、弘前署と県警の捜査本部(本部長・木村哲刑事部長)は三日朝から金木署内で、重要参考人として浮上した浪岡町に住むタクシー運転手の男性(43)から任意で事情を聴取している。男性は同日深夜になって事件への関与をほのめかす供述をしているという。

 捜査本部は(1)現場から発車した逃走車と所有車両(スバル・サンバーデイアスの亜種)が酷似(2)多額な債務を抱えていた−などを含む有力な情報から、この男性を割り出し、長期にわたって慎重に内偵捜査を継続。三日朝、容疑が強まったとして男性に任意同行を求めて事情聴取を行っている。捜査本部は男性を事情聴取していることを事件の遺族らにも伝えた。男性は青森市内のタクシー会社に勤めていた。

 ガソリン放火で瞬時に五人の生命を奪い、本県のみならず全国を震撼(かん)させた残虐極まりない凶悪な犯行は、物的証拠が乏しい中、発生から約十カ月の地道な捜査の末、重要参考人が浮上した。

 調べによると、男性は二〇〇一年五月八日午前十時四十八分ごろ、弘前市田町五丁目にあった雑居ビル「成田ビル」三階の「武富士弘前支店」に、ガソリンの入った缶を持って押し入り、店内カウンター付近にまいた上、「金を出せ、出さねば火をつける」と脅迫して現金を要求。応対した店長が金は出せない旨を伝えると、ライターで点火し、ガソリンに投げつけて放火、五人を殺害し、四人に重軽傷を負わせた疑い。

 事件発生時、支店で勤務していた従業員九人のうち、田澤伸治さん(36)=弘前市東城北三丁目、笹森容子さん(46)=同市松原東四丁目、太田はるかさん(20)=板柳町横沢富永、葛西志保里さん(22)=弘前市小比内五丁目、福井貴子さん(30)=藤崎町藤崎村元=の五人(年齢はいずれも当時)が、火傷死した。

 また、鳥居義尚店長(31)=弘前市稲田一丁目、中村祐貴さん(20)=同市原ケ平四丁目、清野美奈子さん(21)=同市桔梗野四丁目、阿部美智子さん(23)=同市和徳町=の四人は救助されたが、それぞれ全治数カ月−数週間のやけどを負った。


2002年3月4日(月)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件で逮捕状請求

 弘前市の消費者金融「武富士」弘前支店に昨年五月、男が押し入りガソリンをまいて火を付け、五人を殺害、四人にけがをさせた強盗殺人・放火事件で、弘前署捜査本部は三日、浪岡町に住むタクシー運転手の男(43)が事件にかかわった疑いが強まったとして、この男に任意同行を求め取り調べを始めた。

 調べに対し、男は事件への関与をほのめかす供述をしているという。捜査本部は事件当日の行動について詳しく事情を聴くとともに男の自宅など関係先を家宅捜索。強盗殺人、放火容疑で逮捕状請求の準備を進めている。容疑が固まれば逮捕する。

 出火直後に現場から立ち去った軽ワゴン車の目撃情報などを基に捜査を進めた結果、男が浮上した。男は青森市内のタクシー会社に勤めていた。

 捜査本部は三日夜、被害者の遺族に、男を聴取していることを伝えた。

 事件は昨年五月八日午前十時五十分ごろ、弘前市田町五丁目のビル三階の支店に男が押し入り、持参したガソリンをカウンター越しにまいて「金を出せ」と津軽弁で脅迫した。

 鳥居義尚支店長(31)が断ると火を付けて、近くに止めてあった車で逃走。支店は全焼して社員の田沢伸治さん=当時(36)=とパート従業員ら二十歳から四十六歳の男女計五人が焼死、鳥居支店長ら四人がやけどを負った。

 男は現金を繰り返し要求した直後に放火し、緊急配備をくぐり抜けて逃走。捜査本部は現場周辺の地理に詳しい男が金目当てに事件を起こしたとみて調べていた。

 捜査本部が公開した犯人の似顔絵には二千二百件以上の情報が提供され、市民から寄せられた情報は約五千八百件に上った。

2002年3月4日(月)
-------------------------------------------------------------------------------- 武富士事件の容疑者逮捕


小林光弘容疑者
 昨年五月八日、弘前市田町五丁目の雑居ビル三階にあった消費者金融「武富士弘前支店」で、男が金を要求してガソリンに放火、従業員五人が死亡、四人が重傷を負った強盗殺人・放火事件で、弘前署と県警の捜査本部は三日朝から金木署内で重要参考人として浮上していた、浪岡町浪岡稲村、タクシー運転手、小林光弘容疑者(43)を四日午前一時半前、強盗殺人、放火の疑いで逮捕した。調べに対し、小林容疑者は「わたしがやりました」と容疑を認めている。

 捜査本部は(1)現場から発車した逃走車と所有車両(スバル・サンバーディアスの亜種)が酷似(2)犯行時、目撃された水色のつなぎを所持(3)武富士などの消費者金融から多額の借金を抱えていた−などを含む有力な情報から、小林容疑者を割り出し、長期にわたって慎重に内偵捜査を継続。公開した犯人の似顔絵に似ており、ガソリンを前日に購入していたことなどから三日朝、容疑が強まったとして小林容疑者に任意同行を求めて事情聴取。同日深夜までの聴取を経た結果、容疑が固まったとして逮捕に踏み切った。

 捜査本部などの調べでは、小林容疑者は青森市内のタクシー会社に勤め、事件前日と当日は勤務を休んでいた。ガソリンを用意するなど計画的犯行とみて、動機などを追及している。

 ガソリン放火で瞬時に五人の生命を奪い、本県のみならず全国を震撼させた残虐極まりない凶行は、物的証拠が乏しい中、発生から約十カ月の地道な捜査の末、ついに解決に向かった。

 調べによると、小林容疑者は勤務が休みだった二〇〇一年五月八日午前十時四十八分ごろ、弘前市田町五丁目にあった雑居ビル「成田ビル」三階の「武富士弘前支店」に、ガソリンの入った缶を持って押し入り、店内カウンター付近にまいた上、「金を出せ、出さねば火をつける」と脅迫して現金を要求。応対した店長が金は出せない旨を伝えると、紙類にライターで点火し、ガソリンに投げつけて放火、五人を殺害し、四人に重軽傷を負わせた疑い。

 事件発生時、支店で勤務していた従業員九人のうち、田澤伸治さん(36)=弘前市城東北三丁目、笹森容子さん(46)=同市松原東四丁目、太田はるかさん(20)=板柳町横沢富永、葛西志保里さん(22)=弘前市小比内五丁目、福井貴子さん(30)=藤崎町藤崎村元=の五人(年齢はいずれも当時)が、火傷死した。

 また、鳥居義尚店長(31)=弘前市稲田一丁目、中村祐貴さん(20)=同市原ケ平四丁目、清野美奈子さん(21)=同市桔梗野四丁目、阿部美智子さん(23)=同市和徳町=の四人は救助されたが、それぞれ全治数ケ月−数週間のやけどを負った。

 白昼堂々、素顔で押し入った犯人による本県史上例がない大胆かつ凶悪な犯行は、「武富士放火殺人事件」として全国に恐怖を与えた。さらに、事件発生後、各地の消費者金融や郵便局などに、金品強取目的で、油様の液体を持ち込む者が相次ぐなど模倣犯が続出、社会に大きな影響を与えた。

※写真は家宅捜索のため、小林光弘容疑者の自宅に入る捜査員ら=3日午後10時20分、浪岡町稲村


2002年3月4日(月)
--------------------------------------------------------------------------------武富士事件、犯行翌日平然と勤務

 武富士放火殺人事件で、犯行をほのめかす供述をし逮捕された小林光弘容疑者(43)。浪岡町在住のこのタクシー運転者はふだんはまじめな勤務態度だった。事件発生から十カ月。降ってわいたような容疑者の浮上に関係者は一様に驚きを隠せない様子だった。

 小林容疑者は取り調べに対し、当初は「私ではない」と繰り返し否認していた。捜査員から矛盾点を指摘されると「それは記憶違いだった」などとはぐらかしてきた。だが、証拠を突きつけられて最後は「私がやりました」と自供した。

 小林容疑者が勤務する青森市のタクシー会社の常務は、「事件前も事件後も特に変わった様子はなかった。ギャンブルはやらないようだし、借金があったとも聞いていない」と驚きを隠さない。

 同社によると、小林容疑者は事件前日の五月七日、「親類の不幸」を理由に欠勤。そして事件当日は休日だった。翌九日は午前八時から十日の午前三時まで通常通りに勤務。やけどをした様子もなかったといい、普段と変わりなくタクシーを走らせた状況が日誌から読み取れる。

 平賀町の葛川小、中学校を卒業した同容疑者は千葉県の木更津東高校夜間部に進み一九七七年に卒業。同社には八七年から九八年まで勤務した。ほかのタクシー会社などを転々とした後、昨年五月一日に同社に再雇用された。事件は、その一週間後に起きた。

 首都圏で暮らした経験からか、津軽弁のなまりがあまりない口調が特徴だったという。「二月中旬ごろ、浪岡出身の乗務員数人分の出勤簿を捜査員が持っていった」と同社の常務。容疑者を絞り込み始めた捜査本部。そして、同容疑者からは二日夕方、「あした(三日)休みたい」との電話が会社に入った。

 浪岡町にある小林容疑者の自宅付近の住民は一様に、信じられないという表情を見せた。同容疑者の家族と親しいという近所の主婦(38)は「事件後、特に変わった様子はなかった。(弘前署作成の)似顔絵に似ているといわれれば似ているが、犯人とは思いたくない」と複雑な表情を見せた。

 同容疑者の自宅は町の中心部から少し外れた所にある。八年ほど前から家が建ち始めた振興住宅街で、同容疑者一家もそのころに青森市から引っ越してきたらしい。しかし、タクシー運転手という仕事柄、昼間に休んでいることも多いためか、近所付き合いはほとんどなく、たまに雪かきをする姿が見られる程度だという。

 近所の女性(58)は「あいさつはするがそれ以上の付き合いはない」と言う。ある男性(32)は「こんな近くに犯人がいたなんて…」とびっくりしていた。ある女性(30)は「二年ほど前、うちで飼っている犬を黙って連れていかれた」と話していた。

 ◇

【似顔絵、背格好、年齢、津軽弁】

 手描きの似顔絵から、コンピューターグラフィックスを用いた似顔絵へ−。捜査当局は当初、似顔絵を差し替えたが、その後は二つの似顔絵を示して情報提供を呼び掛けた。二つの似顔絵には、似ているとの情報がそれぞれ寄せられているとされ、最も長く犯人と応対した支店長も「どちらも全体的に似ている」と証言していたが、実際の小林容疑者の顔は、やせこけたほお、大きな目、立った髪の毛−など、最初の似顔絵にその特徴が重なって見える。

 さらに、身長一六五センチ前後、年齢四十−四十五歳との目撃情報も見事に合致。小林容疑者は四十三歳、身長はまさに一六五センチだった。

 言葉の特徴に関しては、小林容疑者は首都圏に住んでいたこともあり、普段は津軽弁でなかったという。

【逃走車両】

 事件発生直後に緑色の軽ワンボックスカーが立ち去ったという目撃者は三人。車種はスバルの「サンバー・ディアス・クラシック」に似ているとの情報が飛び交ったが、その後、車種はサンバーに限定されないとして、「緑または青の軽ワゴン車」に捜査対象車は拡大。しかし結局、小林容疑者の車は濃緑で、当初の目撃情報としてあがっていた「サンバー・ディアス」に酷似していた。

【つなぎ】

 武富士弘前支店従業員の目撃証言によると、犯行時、犯人の男が着ていた服は「水色またはグレーのつなぎ」、「紺色のウインドブレーカー」などとされ、まちまちだった。これに対して、小林容疑者が所持していたつなぎは水色。これは、最も長く犯人を見ていた支店長の証言通りだった。

【ガソリン】

 小林容疑者はまた、昨年五月八日の犯行前日、津軽地方のガソリンスタンドでガソリンを購入していた。オイル缶に詰めてもらったという。

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