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12/23 16:00-12/24 17:00 東シナ海に不審船ログ 共同

投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 24 日 18:20:49:

(回答先: 12/23 0:00-12/23 16:00 東シナ海に不審船ログ 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 23 日 19:03:23)

12/24 16:29 「全速後進で退避した」 被弾2船長の一問一答  社会31

 不審船銃撃・沈没事件で被弾した巡視船「あまみ」の久留主真佐
夫船長と、同「きりしま」の堤正己船長の二十四日の記者会見一問
一答は次の通り。                      
 【久留主船長】                      
 ―不審船側はどう発砲してきたか。             
 「二回目の接舷時、船橋にいた一人が合図したかのように後部に
いた二人と共に発砲してきた。全速後進で退避した」      
 ―あまみの被害は。                    
 「マストなどに三十一発、船橋に八十一発、窓ガラスに約二十発
だった」                          
 ―銃撃を受けた際、どう指示したか。            
 「『かがめ』と言った。船橋の壁に身を隠し業務に当たった。(
反撃でこちらも)小銃を一発発射した」            
 ―接舷の際、攻撃は予想していたか。            
 「先に、きりしまが接舷したのでこれほどの反撃を受けると思わ
なかった」                         
 【堤船長】                        
 ―接舷時の状況は。                    
 「不審船には二―五メートルまで接近したが、乗り込むことは想
定していなかった」                     
 ―不審船からの銃撃はどう始まったか。           
 「当初は『パチパチ』と爆竹のような音がして見ると、(不審船
の)船橋の下部から戸を開けて発砲していた」         
 ―被害の状況は。                     
 「船橋などに計十発以上が確認できたほか、弾が当たってペンキ
のはげた跡が多数あった」                  
 ―攻撃や、あまみでの負傷をどう思ったか。         
 「怖いとの意識が先に立つ状況ではなかった。あまみは、きりし
まのように防弾化されていず、残念だった」          
(了)  011224 1628              
[2001-12-24-16:29]

12/24 16:05 ロケット攻撃の映像公開  社会43

 不審船銃撃・沈没事件で海上保安庁は二十四日、不審船が海上保
安庁の巡視船に向かってロケット弾で攻撃する瞬間の映像などを公
開した。                          
 ロケット弾攻撃は、上空の航空機から赤外線カメラで撮影。不審
船上でロケット弾が発射された際の熱の放出や、ロケットが炎状の
ものをひいて飛んでいく様子などが撮影されている。      
(了)  011224 1605              
[2001-12-24-16:05]

12/24 16:02 「かがめ」怒号飛ぶ巡視船 至近距離で不審船が乱射 社会30

 不審船の甲板から突然、自動小銃が乱射される。無数の銃弾が至
近距離にいた巡視船の強化ガラスを撃ち砕き、ロケット弾のせん光
がやみ夜を切り裂いた。二十二日夜の不審船銃撃・沈没事件は「正
当防衛」と判断した巡視船が機関砲や小銃で応戦、激しい銃撃戦が
展開された。「何が起こったんだ」。二十四日、鹿児島に戻った巡
視船の船長は「極めて危険な作業だった」と振り返った。    
 不審船の追尾が始まって十五時間以上が経過した二十二日午後十
時九分。暗やみの海上に、青い船体が五回目の停船をした。左から
巡視船「きりしま」が近づき、続いて「あまみ」が右舷後方から挟
み込むように接近した。不審船内には、後部でたばこを吸う人物の
姿が見えていた。                      
 「ダダダダ…」「パンパン」。不審船内にいた男の合図に合わせ
るように、後部で赤っぽい毛布を肩からかけた二人組がいきなり自
動小銃を連射。不審船の船橋からも、発砲された。       
 船内前方や船橋などに人員を配置していたあまみ。銃弾を避けよ
うと船橋の壁などに身を隠す乗組員の緊張が高まる中、久留主真佐
夫船長の「かがめ」の怒号が響く。巡視船の真上を、小型ロケット
砲のせん光が飛び越えていった。               
 操舵(そうだ)室にある七枚の窓ガラスは二十発の銃弾を浴び、
クモの巣上のひびが全面に入った。マストや船橋、計器類…。わず
か一分程度の間に撃ち込まれた銃弾は百発以上。あまみの前方にい
た乗組員が、手にした自動小銃一発を撃ち返した。       
 だが、あまみの船橋前部でかじを握っていた航海士長友良治さん
(54)と、その右側にいた航海長金城良武さん(49)は銃弾の
破片を腕などに受け、大量に出血した。急ぎ後方に緊急退避するあ
まみときりしまの二隻。あまみではかがみながら、乗組員が後進レ
バーを引いた。                       
 「二人が負傷した」。あまみからの知らせを聞いた、きりしまの
堤正己船長は「やられたか」とうなった。           
 直後に、黒い海に別の銃声が響き渡った。きりしまの左約三百メ
ートルに待機し、自らも被弾した「いなさ」が反撃を開始。不審船
のブリッジめがけ撃ち込まれた二○ミリ機関砲が、まともに不審船
に当たった。                        
 「爆破、爆破」。赤外線装置で不審船の状況を見ていたきりしま
の乗組員が小声でつぶやく。堤船長に乗組員は「内部で爆発があっ
たようです」と返答。横倒しになった船は、自沈とも思えるほど、
あっという間に、約三メートルの波間に沈んだ。        
 不審船の発砲からわずか四分間の出来事。水温一八度の海に投げ
出された十五人もその後、消えていった。きりしまが収容した遺体
は身長約一七○センチの東洋人。鍛え上げられた肉体の持ち主だっ
た。                            
 二十四日、帰還したきりしまの堤船長は会見で「恐怖というより
、緊張していた」と感想を語った。              
(了)  011224 1601              
[2001-12-24-16:01]

12/24 13:21 巡視船あまみ130発被弾 鹿児島に入港、船長が会 社会24

 不審船銃撃・沈没事件で銃撃を受けた名瀬海上保安部(鹿児島県
名瀬市)の巡視船「あまみ」と串木野海保(同県串木野市)の「き
りしま」が二十四日朝、鹿児島市の谷山港に入港、両船長は第十管
区海上保安本部で記者会見した。               
 乗組員二人が負傷した「あまみ」の久留主真佐夫船長は、不審船
から浴びた銃弾は約百三十発だったことを明らかにし「これほどの
反撃を受けるとは思わなかった」などと当時の様子を説明した。 
 十管本部と鹿児島県警のそれぞれの捜査本部は、合同で両船を実
況見分し、ひび割れたガラスや穴のあいた船体など損傷の状況を調
べた。                           
 午後には長崎海保「いなさ」と福岡海保「みずき」も同港に到着
。                             
 一方、沈没した不審船の乗組員の捜索は同日も続行。これまでに
約十五人のうち三人が遺体で見つかり、捜査本部は収容しヘリコプ
ターで鹿児島市に運んだ二遺体を司法解剖して、詳しい死因などを
調べる。                          
(了)  011224 1321              
[2001-12-24-13:21]

12/24 13:20 「これほどの反撃とは」 「あまみ」船長、表情硬く 社会23

 「かがめ」「けが人はいるか」―。不審船銃撃・沈没事件で銃撃
を受け、二十四日正午すぎに第十管区海上保安本部(鹿児島市)で
記者会見した巡視船「あまみ」の久留主真佐夫船長は硬い表情で、
緊迫した銃撃戦の様子を淡々と説明するように振り返った。   
 会見の冒頭、久留主船長は、強制接舷から銃撃を受けるまでの様
子や船体の被弾状況を読み上げ、「極めて危険な作業だったが、海
上保安部の使命として業務に当たった」と話した。       
 「『やられた者はいないか』と問いかけると『負傷しました』と
返事があった。初めての業務だったので…」と、銃弾を受けた状況
を途切れがちな言葉で説明。「先に『きりしま』が接舷していたの
で、これほどの反撃を受けるとは思わなかった」と銃撃を受けた感
想を漏らした。                       
 「怖かったですか」との質問には「任務ですから」と繰り返すば
かり。「小型ロケット砲など不審船の重武装化に対応できるのか」
と問われると、口を真一文字に結んだまま、黙り込んだ。    
 負傷した二人の乗組員を「早くよくなってほしい」と気遣う久留
主船長は「できる限りのことはした」と事件対応を総括した。  
(了)  011224 1319              
[2001-12-24-13:20]

12/24 13:02 不審船がロケット弾発射 巡視船2隻に、命中せず  社会22

 不審船銃撃・沈没事件で、不審船が海上保安庁の巡視船「いなさ
」と「あまみ」に向け銃撃だけでなく、肩に担いで撃つロケットラ
ンチャー状の武器で攻撃していたことが二十四日、海上保安庁の調
べで分かった。発射されたロケット弾は、いずれも命中しなかった
。                             
 肩撃ち式のロケットランチャーは主に戦車などを破壊するために
使われ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)など旧東側諸国の軍隊
で多用されており、同庁で確認を急いでいる。         
 また巡視船が二十二日に威嚇射撃した際、不審船がイカ釣り用ラ
ンプを装備して船上に掲げていたことが判明。同庁は、不審船がイ
カ釣り漁船を装っていた可能性があるとみている。       
 同庁によると、不審船の甲板上にいる約十人のうち二、三人がロ
ケットランチャーのようなものを肩に担ぐようにして構えるのを「
いなさ」の赤外線監視装置が確認。その後、赤い炎が「いなさ」と
「あまみ」の真上を通過したという。             
 両巡視船に向けて発射されたのはほぼ同時だったとみられ、航空
機上からも発射のもようが確認された。            
 同庁警備救難部の坂本茂宏管理課長は記者会見で「海上保安庁の
巡視船がロケット弾の攻撃を受けたのは初めて。恐らく過去最も危
険な任務遂行だった。不審船がロケットランチャーなどの武器を装
備している可能性が高いとの情報があり、沈没後の人命救助も慎重
にせざるを得なかった」と述べた。              
 巡視船側からの不審船への射撃は当初、「いなさ」の機関砲だけ
とされていたが、「あまみ」も自動小銃一発を射撃していたことも
明らかにされた。                      
(了)  011224 1302              
[2001-12-24-13:02]

12/24 12:13 無数のひび、散らばる破片 銃撃戦の跡、生々しく  社会18

 船橋のガラス窓に無数に入るひびや弾痕の穴。船上には砕けたガ
ラスの破片が散らばっていた。不審船銃撃・沈没事件で、二十四日
午前、鹿児島市の谷山港に入港した巡視船「あまみ」。船体には二
人の負傷者を出した激しい銃撃戦の跡が生々しく残されていた。 
 あまみは午前九時前、冷たい風が吹く中、谷山港の岸壁にゆっく
りと横付けされた。                     
 クモの巣状にひびが入ったガラス窓には、所々青い粘着テープが
張られ痛々しい。船体にも弾痕とみられる穴が数カ所。後部に搭載
してあったモーターボートのような形の警備救難艇は半分に引き裂
かれていた。                        
 甲板で接岸作業をした乗組員らは、接岸後、再び船内へ。久留主
真佐夫船長が、岸壁で帰港を待っていた横山鉄男・第十管区海上保
安本部長に「巡視船あまみ入港しました」と報告。横山本部長らは
船内を見回りながら被害状況などの説明を受けた。       
 同日午前九時半ごろ、入港した巡視船「きりしま」の船体にも弾
痕とみられる穴が数カ所あった。               
 実況見分では、十管職員や鹿児島県警の捜査員らが二隻で、写真
撮影をし弾痕の位置をメジャーを使って計測。あまみに張られた粘
着テープがはがされると、ひびの中心部に開いたゴルフボール大の
丸い穴などが浮かび上がった。                
 「船内まで弾が貫通していた。予想以上のひどい状態だった」。
あまみの船内をビデオ撮影した第十管区海上保安本部の職員はこう
漏らした。                         
(了)  011224 1212              
[2001-12-24-12:13]

12/24 11:25 不審船、ロケット弾も発射 巡視船2隻に向け 肩撃 社会11

 不審船銃撃・沈没事件で、不審船が海上保安庁の巡視船「いなさ
」と「あまみ」に向け肩撃ち式とみられるロケット弾を発射してい
たことが二十四日、海上保安庁の調べで分かった。       
 同庁によると、不審船の甲板上にいた約十人のうち二、三人がロ
ケット砲のようなものを肩に担ぐようにして構えるのを「いなさ」
の赤外線カメラが確認。その後、赤い炎が「いなさ」と「あまみ」
の真上を通過したという。両巡視船が撃たれたのは、ほぼ同時だっ
たとみられる。                       
 同庁警備救難部の坂本茂宏管理課長は記者会見で「海上保安庁が
ロケット弾の攻撃を受けたのは初めて。これまでで最も危険な任務
遂行だった」と述べた。                   
 また、巡視船側からの不審船への射撃は当初、「いなさ」の機関
砲だけとされていたが、「あまみ」も自動小銃一発を射撃していた
ことが新たに分かった。                   
(了)  011224 1125              
[2001-12-24-11:25]

12/24 10:47 被弾の巡視船が鹿児島入港 十管と県警、実況見分  社会08

 不審船銃撃・沈没事件で銃撃を受けた名瀬海上保安部(鹿児島県
名瀬市)の巡視船「あまみ」と串木野海保(同県串木野市)の「き
りしま」が二十四日午前、鹿児島市の谷山港に入港した。    
 第十管区海上保安本部と鹿児島県警のそれぞれの捜査本部は、合
同で実況見分し、乗組員二人が負傷した「あまみ」では、ひび割れ
たガラスや穴のあいた船体などを調べた。           
 両船長は正午から、鹿児島市東郡元町の十管本部で記者会見する
予定。午後には長崎海保「いなさ」と福岡海保「みずき」も同港に
到着する。                         
 一方、沈没した不審船の乗組員の捜索は同日も続けられた。これ
までに約十五人のうち三人が遺体で見つかり、二遺体がヘリコプタ
ーで鹿児島市に運ばれた。捜査本部は司法解剖して詳しい死因など
を調べる。                         
 同事件は、海上保安庁の巡視船が不審船に対する船体射撃を行っ
た初めての事例。日本の排他的経済水域内を航行し、再三の停船命
令にも従わなかった国籍不明の船に「いなさ」と「みずき」が射撃
した。                           
 停船した不審船を「あまみ」と「きりしま」が挟み込んだ際に反
撃を受け、両船と「いなさ」が被弾した。           
(了)  011224 1046              
[2001-12-24-10:47]

12/24 10:41 番外8 海上保安庁によると、ロケット弾は肩に担ぐ 社会

 海上保安庁によると、ロケット弾は肩に担ぐロケットランチャー
から巡視船「あまみ」「いなさ」の二隻に向けて発射されたが、命
中しなかった。                       
(了)  011224 1041              
[2001-12-24-10:41]

12/24 10:39 番外7 群馬県警などによると、二十四日午前五時半 社会

 群馬県警などによると、二十四日午前五時半ごろ、群馬県館林市
の室内装飾業者宅から出火、七歳と四歳の幼児ら三人が死亡し、二
人がけがをした。                      
(了)  011224 1038              
[2001-12-24-10:39]

12/24 10:38 番外6 不審船銃撃・沈没事件で銃撃戦があった際、 社会

 不審船銃撃・沈没事件で銃撃戦があった際、不審船側から巡視船
に向けてロケット弾が発射されていたことが二十四日、海上保安庁
の調べで分かった。                     
(了)  011224 1038              
[2001-12-24-10:38]

12/24 10:35 無数のひび、散らばる破片 銃撃戦の跡、生々しく  社会05

 船橋のガラス窓に無数に入るひび。船上には砕けたガラスの破片
が散らばっていた。不審船銃撃・沈没事件で、二十四日午前九時、
鹿児島市の谷山港に入港した巡視船「あまみ」。船体には二人の負
傷者を出した激しい銃撃戦の跡が生々しく残されていた。    
 巡視船「あまみ」は午前九時前、谷山港の岸壁にゆっくりと横付
けされた。                         
 クモの巣状にひびが入ったガラス窓には、所々青い粘着テープが
張られ痛々しい。船体にも弾痕とみられる穴が数カ所。後部に搭載
してあった警備救難艇は半分に引き裂かれていた。       
 甲板で接岸作業をした乗組員らは、接岸後、再び船内へ。久留主
真佐夫船長が、岸壁で帰港を待っていた横山鉄男・第十管区海上保
安本部長に「巡視船あまみ入港しました」と報告。横山本部長らは
船内を見回りながら被害状況などの説明を受けた。       
 同日午前九時半ごろ、入港した巡視船「きりしま」の船体にも弾
痕とみられる穴が数カ所あった。               
 「船内まで弾が貫通していた。予想以上のひどい状態だった」。
あまみの船内をビデオ撮影した第十管区海上保安本部の職員はこう
漏らした。                         
(了)  011224 1034              
[2001-12-24-10:35]

12/24 08:54 番外4 不審船銃撃・沈没事件で銃撃を受けた巡視船 社会

 不審船銃撃・沈没事件で銃撃を受けた巡視船「あまみ」が二十四
日午前九時前、鹿児島港に入港した。             
(了)  011224 0853              
[2001-12-24-08:54]

12/24 09:35 番外5 不審船銃撃・沈没事件で、銃撃を受けた巡視 社会

 不審船銃撃・沈没事件で、銃撃を受けた巡視船「きりしま」も午
前九時半前、鹿児島市の谷山港に入港した。鹿児島到着は二隻目。
(了)  011224 0934              
[2001-12-24-09:35]

12/24 08:08 「あまみ」が鹿児島に入港 実況見分、船長は会見  社会01

 不審船銃撃・沈没事件で銃撃を受けた名瀬海上保安部(鹿児島県
)の巡視船「あまみ」が二十四日午前、鹿児島港に入港する。  
 第十管区海上保安本部と鹿児島県警の捜査本部は、実況見分して
船の破損部分や船内に残された銃弾などを調べ、終わり次第、船長
らが記者会見する。                     
 銃撃戦に参加した巡視船「きりしま」も同日午前、鹿児島港に入
港。午後には「いなさ」と「みずき」も到着する。       
 一方、沈没した不審船の乗組員の捜索は同日も続行。これまでに
約十五人のうち三人が遺体で見つかっており、二遺体がヘリコプタ
ーで鹿児島に運ばれた。捜査本部は司法解剖して詳しい死因などを
調べる方針。                        
 同事件は、海上保安庁の巡視船が不審船に対する船体射撃を行っ
た初めての事例。日本の排他的経済水域内を航行し、再三の停船命
令にも従わなかった国籍不明の船に「いなさ」と「みずき」が射撃
した。停船した不審船を「あまみ」と「きりしま」が挟み込んだ際
に反撃を受け、両船と「いなさ」が被弾。「あまみ」の乗組員二人
が負傷した。                        
(了)  011224 0807              
[2001-12-24-08:08]

12/24 02:01 北朝鮮の密輸船と酷似 覚せい剤を洋上取引 98年 社会63 #01

 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で二十二日夜、巡視船との銃撃
戦の後に沈没した不審船が、一九九八年夏に東シナ海で覚せい剤を
洋上取引したとされる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船
と酷似していることが二十三日、海上保安庁などの調べで分かった
。                             
 同庁は沈没した不審船は、九八年の事件と同一の工作船との見方
を強めているが、「今回の航行目的は分からない」としており、水
深約九○メートルの海底に沈んでいる船体の引き揚げについても慎
重に検討する。                       
 第十管区海上保安本部(鹿児島)と鹿児島県警は同日、それぞれ
捜査本部を設置。銃撃戦による殺人未遂容疑などで合同で捜査を進
め、全容解明を目指す。                   
 関係者によると、今回の不審船を上空から撮影した写真を分析し
たところ、操舵(そうだ)室とその周囲の形状、船首部分のマスト
など船の構造全体が、九八年の事件の際に海上保安庁などが空撮し
た北朝鮮の工作船とほぼ一致していた。            
 物資を積み込むためのハッチが船首部分に二つあり、操舵室上部
のアンテナが少ない、などの特徴も共通しているという。    
 覚せい剤の洋上取引事件は九八年八月、暴力団組長らが共謀。東
シナ海の公海上で北朝鮮の工作船から覚せい剤約二百九十キロを受
け取って漁船に積み替え、日本の領海内に持ち込んだ。     
 当時、既に内偵捜査に着手していた海上保安庁や警視庁などが航
空機を使って、二隻の動向を写真撮影するなどしており、この監視
に気付いた組長らは、後で回収できるように覚せい剤を高知県沖に
沈めた。その後、覚せい剤は次々と浮かび上がって愛知県の海岸な
どに漂着、計約百七十キロが押収された。           
 洋上取引地点は、今回の不審船を自衛隊機が二十二日未明に確認
した地点から、北西に約二百五十キロ。            
 暴力団組長ら六被告は、覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、
今年十一月に最高裁で上告を棄却され有罪が確定。一、二審判決で
も、組長らが北朝鮮の工作船から覚せい剤を受け取ったことが認定
されている。                        
 この時の工作船は船体に「第12松神丸」と船名が書いてあった
が、今回の不審船には「長漁3705」との表記が操舵室上部にあ
った。                           
(了)  011224 0200              
[2001-12-24-02:01]

12/24 02:00 過去に工作船で密輸も 急増の北朝鮮ルート  社会60

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が絡んだとみられる日本への
覚せい剤密輸事件は一九九七年から急激に増加している。    
 九八年に高知沖などの太平洋で覚せい剤約二○○キロが見つかっ
た事件の公判でも、犯行グループが取引した北朝鮮の船が工作船だ
った可能性を検察側が指摘しており、工作員の潜入、支援に使われ
る工作船が、覚せい剤密輸に利用されていることも考えられる。 
 警察庁は、九九年に押収された覚せい剤のうち43・7%が「北
朝鮮ルート」と分析。公安当局などは密輸を「外貨獲得が主な目的
」とみているが、今年の押収量は昨年より減少しており、密輸手口
がより巧妙になり摘発を免れている可能性が高い。       
 九八年の高知沖での事件のほか、九九年の鹿児島県笠沙町の海岸
で約五六四キロが押収された事件では逮捕された容疑者が「北朝鮮
沖の海上で荷物を積み替えた」などと供述した。        
 昨年二月には島根県・温泉津(ゆのつ)港で約二五○キロが押収
された事件でも北朝鮮の港で積み込まれたとされる。      
 警察庁は「北朝鮮を製造地と判断する材料はない」としているが
、ある公安当局幹部は「北朝鮮の製薬工場などを覚せい剤製造工場
として使っている」とし「工作員以外に、覚せい剤などを運ぶこと
も工作船の大きな役割ではないか」と指摘している。      
 今年十一月までに全国の警察が押収した覚せい剤は約三八八・九
キロと前年同期に比べ58・9%減少している。摘発された事件も
北朝鮮より「香港ルート」が目立つが、警察庁は「覚せい剤の末端
価格に目立った変動はない」としており、手口の巧妙化で摘発を免
れた覚せい剤が大量に流入していることは否定できないという。 
(了)  011224 0200              
[2001-12-24-02:00]

12/23 23:18 差し替え 不審船3遺体発見(2) 続報  社会66

 共A3T541社会66S「不審船乗組員の3遺体発見」(3)
完(1)の16行目「工作船の国籍特定を」を「不審船の国籍特定
を」と差し替え。                      
(了)  011223 2318              
[2001-12-23-23:18]

12/23 23:18 差し替え 不審船3遺体発見(1) まとめ  社会65

 共A3T538社会65S「不審船乗組員の3遺体発見」(3)
完(1)の16行目「工作船の国籍特定を」を「不審船の国籍特定
を」と差し替え。                      
(了)  011223 2317              
[2001-12-23-23:18]

12/23 23:07 銃撃は現場判断まかせ 官邸、一時中国船説に傾く  社会68

 不審船銃撃・沈没事件で海上保安庁は停船命令から約九時間にわ
たって不審船を追跡し、船体射撃も十四回に及んだ。二年前、朝鮮
民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船を警告射撃だけで取り逃が
し、失った威信回復の強硬姿勢だった。首相官邸は不審船銃撃の事
前報告を受け「判断は現場に任せる」とゴーサインを出していたが
、中国密航船説がくすぶり、事態の急転に追い付けない対応の甘さ
も見せた。一連の政府の動きを検証する。           
 ▽発見                          
 海上自衛隊のP3C哨戒機が最初に不審船を見つけたのは、沈没
約三十時間前の二十一日午後四時ごろ。海自は首相官邸に報告した
が、海上保安庁への通報は暗視装置を付けたP3Cの二回目のフラ
イトで位置確認後の二十二日午前一時すぎになった。      
 「情報を十分に吟味する必要があった」と海自幹部は説明する。
 海上保安庁の縄野克彦長官は同日未明に登庁。午後零時四十八分
、海上保安庁の巡視船「いなさ」が東シナ海の現場で不審船を確認
し、同一時十二分から繰り返し停船を命じたが、正体不明の船は無
視して航行を続けた。                    
 首相官邸の危機管理センターに杉田和博内閣危機管理監や大森敬
治内閣官房副長官補が入り、官邸の動きが本格化したのは同日正午
ごろ。山口に帰っていた安倍晋三官房副長官は午前十一時ごろに一
報を受け、東京へ向かった。                 
 「銃撃に応戦することもあり得る」。海上保安庁は銃撃前、官邸
に連絡を入れた。同庁に任せるとの回答を得た縄野長官は、最初の
停船命令から約一時間後の午後二時十五分、巡視船の判断で威嚇の
ための船体射撃を承認した。                 
 ▽船体射撃                        
 「いなさ」は間もなく二○ミリ機関砲で上空などへ何度も警告射
撃。同四時すぎから船体射撃を始めた。            
 同四時半すぎに官邸に到着した安倍副長官は「今回は(不審船の
)スピードが遅い。捕そくできるのではないか」と記者団に説明。
二年前の工作船取り逃がしに懲り、政府首脳も「最初から捕そくす
るつもりでやっていた」と振り返る。             
 中国密航船説が広まったのは同七時ごろ。「不審船上で乗組員が
鉄パイプと中国の旗を振り回していたという情報があった」と外務
省筋は明かす。北京の日本大使館に急報し、非公式に中国政府へ連
絡した。                          
 政府筋は「暗くなって接舷は難しい。乗り込むのは危ない。夜が
明けてからだ」と長期戦を示唆する。             
 防衛庁は北朝鮮船説を主張したが、官邸スタッフの一人は「(中
国の)蛇頭じゃないか」と余裕を見せながら官邸を後にした。  
 「執拗(しつよう)に逃走したり、自動小銃などの火力が強い武
器で抵抗している。中国の密航船なら命を懸けたりしない」と警察
庁幹部。警察庁も不審船が北朝鮮という見方を一貫して変えなかっ
たが、不審船のスピードが遅かったことには「北朝鮮なら速い船を
使うはず。ひょっとしたら故障していたのかも」と首をかしげる幹
部もいた。                         
 ▽沈没                          
 同十時すぎ、不審船の後部で毛布にくるまっていた二人が巡視船
三隻に向かっていきなり、銃を発射。「いなさ」は機関砲を百八十
六発撃ち、応戦した。不審船が沈没したのは同十時十三分だった。
 「一瞬のタイミングの遅れで全員がやられることもある。攻撃を
受けながらよくひるまずに相手を制圧したと思う。正当な武器使用
だ」と海上保安庁の坂本茂宏警備救難部管理課長。「二年前の北朝
鮮工作船事件では、なぜ逃がしたんだと厳しい批判をいただいた」
と付け加えた。                       
 自宅などに引き揚げていた首相官邸関係者は同十一時ごろ、一様
に当惑の表情を浮かべて危機管理センターに戻った。当日の危機管
理「当番」の福田康夫官房長官は「官房長官が出る事態ではないと
の判断」(政府筋)で現れなかった。             
 首相公邸に終日こもっていた小泉純一郎首相に安倍副長官が直接
会って報告したのは同日深夜。報告を終えた安倍副長官は二十三日
未明に「自沈の可能性も排除できない」と記者団に説明した。中国
密航船説だった政府関係者は一転して「北朝鮮の可能性が高い」と
つぶやいた。                        
 「(船体射撃は)正当防衛でしょう」「平時から法的な面、現実
対応の面の両面から考えておく必要がある」。二十三日正午すぎ、
小泉首相は今回の不審船事件をこう総括した。         
(了)  011223 2306              
[2001-12-23-23:07]

12/23 22:43 訂正(社)不審船事件検証 ●●●●●●●●●●● 社会62

 ●●●●●●●●●●●                  
 共A2T511社会62S「銃撃、現場判断まかせ」(5)完(
2)の24―25行目「約一時間半後の」を「約一時間後の」と訂
正。                            
(了)  011223 2242              
[2001-12-23-22:43]

12/23 22:30 挿入 不審船事件検証  社会62

 「不審船上で乗組員が鉄パイプと中国の旗を振り回していたとい
う情報があった」と外務省筋は明かす。            
(了)  011223 2229              
[2001-12-23-22:30]

12/23 22:29 不審船乗組員の3遺体発見 所持品などにハングル  社会66

 不審船銃撃・沈没事件で、海上保安庁は二十三日、現場海域で行
方不明になった不審船の乗組員約十五人の捜索を続け、三人の遺体
を発見、うち二遺体を収容した。               
 いずれもアジア系の男性で所持品などにハングルが書かれていた
。不審船は過去に覚せい剤密輸事件にかかわったとされる朝鮮民主
主義人民共和国(北朝鮮)の工作船と酷似していることも分かり、
海上保安庁などは工作船の国籍特定を急ぐ。          
 調べでは、収容した二遺体は救命胴衣を装着。うち一体の胴衣に
サイズや材質をハングルで書いた札が付いていたほか、もう一体の
ジャンパーのポケットからハングル入りの菓子袋が見つかった。救
命胴衣にはメーカー名も記されていた。            
 ほかの一体は救命胴衣を着けておらず、収容作業中に沈んだ。遺
体は航空機で鹿児島へ運ばれた。解剖して死因を調べる。捜索は二
十三日夜も徹夜で続ける。                  
 その後の調べで、不審船から巡視船を銃撃した乗組員は、甲板上
の毛布にくるまった二人以外に、操舵(そうだ)室内にもいたこと
が判明。このため、巡視船「いなさ」が正当防衛として不審船の船
橋に二○ミリ機関砲を百八十六発撃ち、不審船は二十二日午後十時
すぎ、沈没した。                      
 銃撃戦の際に不審船から発砲とは違う大きな音がしており、自沈
した可能性もあるとみられる。                
 負傷した巡視船「あまみ」の金城良武航海長(49)と長友良治
航海士(54)は「不審船には二、三十メートルの距離から数百発
撃たれた」と話している。相手が使ったのは自動小銃か一三ミリ機
銃とみられるという。                    
 二人は二十三日未明、奄美大島の県立大島病院に入院。腕などに
弾を受けていたが、いずれも一週間程度のけが。「あまみ」など銃
撃された巡視船は二十四日午前に鹿児島到着後、実況見分を受ける
。                             
(了)  011223 2229              
[2001-12-23-22:29]

12/23 22:27 不審船乗組員の3遺体発見 救命胴衣などにハングル 社会65

 不審船銃撃・沈没事件で、不審船の乗組員約十五人が海に投げ出
されて行方不明になり、海上保安庁は二十三日の捜索で三人の遺体
を発見、うち二遺体を収容した。               
 いずれもアジア系の男性で所持品などにハングルが書かれていた
。不審船が過去に覚せい剤密輸事件にかかわったとされる朝鮮民主
主義人民共和国(北朝鮮)の工作船と酷似していることも分かり、
海上保安庁などは工作船の国籍特定を急ぐ。          
 調べでは、収容の二遺体は救命胴衣を装着。うち一体の胴衣にサ
イズや材質をハングルで書いた札が付いていたほか、もう一体のジ
ャンパーのポケットからハングル入りの菓子袋が見つかった。救命
胴衣にはメーカー名も記されていた。             
 遺体は航空機で鹿児島に運ばれた。解剖して死因を調べる。捜索
は二十三日夜も徹夜で続けられる。              
 その後の調べで、不審船から巡視船を銃撃した乗組員は、甲板上
の毛布にくるまった二人以外に、操舵(そうだ)室内にもいたこと
が判明。このため、巡視船「いなさ」が正当防衛として不審船の船
橋に二○ミリ機関砲を百八十六発撃ち、不審船は二十二日午後十時
すぎ、沈没した。                      
 銃撃戦の際に不審船から発砲とは違う大きな音がしており、自沈
した可能性もあるとみられる。                
 乗組員約十五人は海に投げ出され、約一時間後には六人が長い棒
のようなものにつかまり漂流しているのが確認されたが、その後全
員の姿が見えなくなった。                  
 負傷した巡視船「あまみ」の金城良武航海長(49)と長友良治
航海士(54)は「不審船には二、三十メートルの距離から数百発
撃たれた」と話している。相手が使ったのは自動小銃か一三ミリ機
銃とみられるという。                    
 金城航海長らは二十三日未明、奄美大島の県立大島病院に入院。
腕などに弾を受けていたが、いずれも一週間程度のけが。「あまみ
」など銃撃された巡視船は二十四日午前に鹿児島到着後、実況見分
を受ける。                         
(了)  011223 2226              
[2001-12-23-22:27]

12/23 22:19 訂正(社)不審船「検証」 ●●●●●●●●●●● 社会62

 ●●●●●●●●●●●                  
 共A2T513社会62S「銃撃、現場判断任せ」(5)完(4
)の19―20行目「百八十三発」を「百八十六発」と、また(5
)完(5)1行目「引き上げて」を「引き揚げて」とそれぞれ訂正
。                             
(了)  011223 2219              
[2001-12-23-22:19]

12/23 22:02 遺体が鹿児島に到着  社会64

 不審船銃撃・沈没事件で収容された不審船乗組員二人の遺体は二
十三日午後八時四十分ごろ、鹿児島市谷山港の鹿児島湾に面したヘ
リポートに到着。緊張した面持ちで待機していた海上保安庁の職員
約十人が、慎重にグレーの袋に入れられた遺体と、遺留品とみられ
る数点が入ったビニール袋を黒塗りの霊きゅう車に積み込んだ。 
 数分で作業を終えると霊きゅう車は、報道関係者のカメラのフラ
ッシュに照らされながら猛スピードでヘリポートを後にした。  
(了)  011223 2202              
[2001-12-23-22:02]

12/23 21:52 差し替え 不審船サイド(1)  社会34

 共A3T315社会34S「悪化の一途に不安」(3)完(2)
の6―8行目「自暴自棄になってW杯でも何をするか分からない』
」を「何が起こるか分からない』」と差し替え、8行目「と大阪経
済法科大」に続ける。                    
(了)  011223 2151              
[2001-12-23-21:52]

12/23 21:51 銃撃、現場判断まかせ 一時中国船説に傾いた官邸  社会62

 不審船銃撃・沈没事件で海上保安庁は停船命令から約九時間にわ
たって不審船を追跡し、船体射撃も十四回に及んだ。二年前、朝鮮
民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船を警告射撃だけで取り逃が
し、失った威信回復の強硬姿勢だった。首相官邸は不審船銃撃の事
前報告を受け「判断は現場に任せる」とゴーサインを出していたが
、中国密航船説がくすぶり、事態の急転に追い付けない対応の甘さ
も見せた。一連の政府の動きを検証する。           
 ▽発見                          
 海上自衛隊のP3C哨戒機が最初に不審船を見つけたのは、沈没
約三十時間前の二十一日午後四時ごろ。海自は首相官邸に報告した
が、海上保安庁への通報は暗視装置を付けたP3Cの二回目のフラ
イトで位置確認後の二十二日午前一時すぎになった。「情報を十分
吟味する必要があった」と海自幹部は説明する。        
 海上保安庁の縄野克彦長官は同日未明に登庁。午後零時四十八分
、海上保安庁の巡視船「いなさ」が東シナ海の現場で不審船を確認
し、同一時十二分から繰り返し停船を命じたが、正体不明の船は無
視して航行を続けた。                    
 首相官邸の危機管理センターに杉田和博内閣危機管理監や大森敬
治内閣官房副長官補が入り、官邸の動きが本格化したのは同日正午
ごろ。山口に帰っていた安倍晋三官房副長官は午前十一時ごろに一
報を受け、東京へ向かった。                 
 「銃撃に応戦することもあり得る」。船体射撃の承認前に海上保
安庁は官邸に連絡を入れた。同庁に任せるとの回答を得た縄野長官
は、最初の停船命令から約一時間半後の午後二時十五分、巡視船の
判断で威嚇のために船体射撃を実行することを承認した。    
 ▽船体射撃                        
 「いなさ」は間もなく二○ミリ機関砲を上空などへ警告射撃。同
四時すぎから船体射撃を始めた。               
 同四時半すぎに官邸に到着した安倍副長官は「今回は(不審船の
)スピードが遅い。捕そくできるのではないか」と記者団に説明。
二年前の工作船取り逃がしに懲り、政府首脳も「最初から捕そくす
るつもりでやっていた」と振り返る。             
 中国密航船説が広まったのは同七時ごろ。北京の日本大使館に急
報し、非公式に中国政府へ連絡した。政府筋は「暗くなって接舷は
難しい。乗り込むのは危ない。夜が明けてからだ」と長期戦を示唆
する。                           
 防衛庁は北朝鮮船説を主張したが、官邸スタッフの一人は「(中
国の)蛇頭じゃないか」と余裕を見せながら官邸を後にした。  
 「執拗(しつよう)に逃走したり、自動小銃などの火力が強い武
器で抵抗している。中国の密航船なら命を懸けたりしない」と警察
庁幹部。警察庁も不審船が北朝鮮という見方を一貫して変えなかっ
たが、不審船のスピードが遅かったことに「北朝鮮なら速い船を使
うはず。ひょっとしたら故障していたのかも」と話す幹部もいた。
 ▽沈没                          
 同十時すぎ、不審船の後部で毛布にくるまっていた二人が巡視船
三隻に向かっていきなり、銃を発射。「いなさ」は機関砲を百八十
三発撃ち、応戦した。不審船が沈没したのは同十時十三分だった。
 「一瞬のタイミングの遅れで全員がやられることもある。攻撃を
受けながらよくひるまずに相手を制圧したと思う。正当な武器使用
だ」と坂本茂宏海上保安庁警備救難部管理課長。「二年前の北朝鮮
工作船事件では、なぜ逃がしたんだと厳しい批判をいただいた」と
付け加えた。                        
 自宅などに引き上げていた首相官邸関係者は同十一時ごろ、一様
に当惑の表情を浮かべて危機管理センターに戻った。当日の危機管
理「当番」の福田康夫官房長官は「官房長官が出る事態ではないと
の判断」(政府筋)で現れなかった。             
 首相公邸に終日こもっていた小泉純一郎首相に安倍副長官が直接
会って報告したのは同日深夜。報告を終えた安倍副長官は二十三日
未明に「自沈の可能性も排除できない」と記者団に説明した。中国
密航船説だった政府関係者は一転して「北朝鮮の可能性が高い」と
つぶやいた。                        
 「正当防衛でしょう」「平時から法的な面、現実対応の面の両面
から考えておく必要がある」。二十三日正午すぎ、小泉首相は今回
の不審船事件をこう総括した。                
(了)  011223 2151              
[2001-12-23-21:51]

12/23 21:48 密輸船か、深まるなぞ 巡視船に弾痕生々しく 「数 社会61

 沈んだ船は三年前の「北朝鮮密輸船」にそっくりだった。乗組員
約十五人がしけの東シナ海に消えた不審船銃撃・沈没事件。銃撃戦
から一夜明けた二十三日、海原を漂う三遺体が相次いで見つかった
が、残る十数人は行方不明のまま。低速で鹿児島港へ帰還する巡視
船には、生々しい無数の弾痕が。負傷した航海長ら二人は病院で「
数百発撃たれた」と話した。救命胴衣にはハングル。朝鮮民主主義
人民共和国の工作船なのか、真相はまだやみの中にある。    
(了)  011223 2148              
[2001-12-23-21:48]

12/23 20:09 ナイキの靴やもも引き着用 不審船の2遺体  社会51

 不審船銃撃・沈没事件で、収容された男性の二遺体は、セーター
やもも引き、「ナイキ」のマークが入った靴などを身に着けていた
ことが二十三日、分かった。                 
 海上保安庁の発表によると、一遺体は、赤い救命胴衣にオレンジ
色のジャンパーや紺色のセーター、カーキ色のもも引きなどを身に
着けていた。ジャンパーの右ポケットからはハングルが書かれた菓
子袋が見つかった。                     
 もう一遺体は、茶色の毛糸セーター、茶色の肌着、黒いズボンを
着用。ナイキのマーク入りの白い運動靴を左足だけに履いていた。
赤い救命胴衣には、メーカー名、サイズ、繊維の種類や取り扱い上
の注意などがハングルで書かれた札が付いていた。       
(了)  011223 2009              
[2001-12-23-20:09]

12/23 19:41 差し替え 不審船本記  社会43

 不審船は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船の可能性が高く
、自沈したとの見方が強まっており、第十管区海上保安本部(鹿児
島)と鹿児島県警は同日、捜査本部をそれぞれ設置。海上保安官を
銃撃した殺人未遂容疑などで合同捜査する。          
(了)  011223 1941              
[2001-12-23-19:41]

12/23 20:05 「船橋狙うよう指示した」 10管の黒木警備救難部 社会54

 第十管区海上保安本部(鹿児島)の黒木正・警備救難部長は二十
三日の会見で「船橋を狙うよう指示した。船体には当たっていない
はず」とし、巡視船の射撃が沈没の直接の原因になった可能性が低
いことを示唆した。                     
 この日の会見で黒木部長は「慎重にやりながら、とりあえず挟ん
でおいて(海保側の)勢力の結集を待って立ち入り検査をやろうと
準備していたが、銃撃を受けたことで船体への被害と乗員の負傷と
いう状況になったので」と海保側も銃撃するに至った経緯を説明。
 救助活動が消極的だったのではないか、との質問に対しては「(
相手側に)まだ武器を持っている可能性がある中、海保職員の安全
を考慮しつつ最大限努力した」としながらも「仲間が撃たれて負傷
したことが心理的に影響したかもしれない」と述べた。     
(了)  011223 2005              
[2001-12-23-20:05]

12/23 19:20 過去の主な不審船事件  社会45

 過去の主な不審船事件は次の通り。             
 1953年8月8日 北海道・宗谷岬沖で旧ソ連のスパイ船とみ
られる不審船が発砲。巡視船が自動小銃で威嚇射撃、停船させた 
 85・4・25 宮崎県日向市沖で日本漁船を偽装した不審船発
見。海上保安庁は航空機と巡視船で追跡したが、猛スピードで西へ
逃げ、40時間後に中国領海に入ったため追尾を断念      
 90・10・28 福井県美浜町の海岸に朝鮮民主主義人民共和
国(北朝鮮)の工作船らしい無人の木造船が漂着。船内からハング
ルや乱数表見つかる                     
 99・3・23 石川県・能登半島沖に日本漁船を装った2隻の
不審船。巡視船艇が追い付けず、政府は海上自衛隊に初の海上警備
行動を発動。護衛艦が警告発砲したが逃げ切り、政府筋は2隻が北
朝鮮沖に停泊していることを明らかにした           
(了)  011223 1920              
[2001-12-23-19:20]

12/23 18:33 不審船乗組員の3遺体発見 所持品などにハングル  社会43

 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で不審船が巡視船との銃撃戦の
後に沈没した事件で、海上保安庁は二十三日、現場海域で行方不明
になった不審船の乗組員約十五人の捜索を続け、三人の遺体を発見
、うち男性の二遺体を収容した。               
 いずれもアジア系で所持品などにハングルが書かれていた。銃撃
戦の際に不審船から発砲とは違う大きな音がしていたことも判明。
不審船は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船で、自沈した可能
性があるとの見方が強まっている。              
 調べでは、収容した二遺体はいずれも救命胴衣を装着。うち一体
の救命胴衣にサイズや材質をハングルで書いた札が付いていたほか
、もう一体のジャンパーのポケットからハングル入りの菓子袋が見
つかった。救命胴衣にはメーカー名も記されていた。      
 ほかの一遺体は救命胴衣を着けておらず、発見後に沈んだため収
容できなかった。収容遺体は航空機で鹿児島へ運び、死因を調べる
。現場の捜索は二十三日夜も徹夜で続ける。          
 その後の調べで、不審船から巡視船を銃撃した乗組員は、甲板上
の毛布にくるまった二人だけではなく、操舵(そうだ)室の中にも
いたことが判明。このため、巡視船「いなさ」が正当防衛として不
審船の船橋に百八十六発の二○ミリ機関砲を発射し、不審船は二十
二日午後十時すぎ、沈没した。                
 撃たれて負傷した巡視船「あまみ」の金城良武航海長(49)と
長友良治航海士(54)は「不審船には二、三十メートルの距離か
ら数百発撃たれた」と話しているという。           
 二人は二十三日未明、奄美大島の県立大島病院に入院。金城航海
長は右腕、長友航海士は左ひじなどに弾を受け、いずれも一週間の
軽傷。                           
 国土交通省は今回の事件を受け、九月の米同時テロ以降実施して
いる空港や港湾の警備強化を徹底するよう、航空会社や各管区海上
保安本部にあらためて指示している。             
(了)  011223 1832              
[2001-12-23-18:33]

12/23 18:30 不審船乗組員の3遺体発見 救命胴衣にハングル 銃 社会42

 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で二十二日夜、不審船が巡視船
との銃撃戦の後に沈没した事件は、不審船の乗組員約十五人が海に
投げ出されて行方不明になり、海上保安庁は二十三日の捜索で三人
の遺体を発見、うち男性の二遺体を収容した。         
 いずれもアジア系で所持品などにハングルが書かれていた。銃撃
戦の際に不審船から発砲とは違う大きな音がしていたことも判明。
不審船は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船で、自沈した可能
性があるとの見方が強まっている。              
 調べでは、収容した二遺体はいずれも救命胴衣を装着。うち一体
の救命胴衣にサイズや材質をハングルで書いた札が付いていたほか
、もう一体のジャンパーのポケットからハングル入りの菓子袋が見
つかった。救命胴衣にはメーカー名も記されていた。      
 ほかの一遺体は救命胴衣を着けておらず、発見後に沈んだため収
容できなかった。収容遺体は航空機で鹿児島へ運び、死因を調べる
。現場の捜索は二十三日夜も徹夜で続ける。          
 その後の調べで、不審船から巡視船を銃撃した乗組員は、甲板上
の毛布にくるまった二人だけではなく、操舵(そうだ)室の中にも
いたことが判明。このため、巡視船「いなさ」が正当防衛として不
審船の船橋に百八十六発の二○ミリ機関砲を発射し、不審船は二十
二日午後十時すぎ、沈没した。                
 乗組員約十五人は海に投げだされ、約一時間後には六人の乗組員
が長い棒のようなものにつかまり、漂流しているのが確認されたが
、その後全員の姿が見えなくなった。             
 撃たれて負傷した巡視船「あまみ」の金城良武航海長(49)と
長友良治航海士(54)は「不審船には二、三十メートルの距離か
ら数百発撃たれた」と話しているという。           
 金城航海長らは二十三日未明、奄美大島の県立大島病院に入院。
金城航海長は右腕、長友航海士は左ひじなどに弾を受け、いずれも
一週間の軽傷。                       
 国土交通省は今回の事件を受け、九月の米同時テロ以降実施して
いる空港や港湾の警備強化を徹底するよう、航空会社や各管区海上
保安本部にあらためて指示している。             
(了)  011223 1829              
[2001-12-23-18:30]

12/23 18:09 不審船、戦後20隻を確認 大半は北の「工作船」  社会39

 日本沿岸での不審船をめぐっては、海上保安庁が一九四五年以降
、これまでに二十隻を確認している。大半が朝鮮民主主義人民共和
国(北朝鮮)の工作船とみられているが、不審船を確保したことは
過去一度もなかった。同庁の中堅幹部は「ほんろうされ続けてきた
」と述懐する。                       
 九九年に日本海で北朝鮮の工作船とみられる二隻の不審船を取り
逃がしたほか、八五年には宮崎県・日向灘で北朝鮮の工作船とみら
れる不審船を見つけたが、東シナ海方向に逃走されて見失った。 
 保安庁や公安当局によると、北朝鮮の工作船は南浦(ナムポ)か
ら出る「西ルート」と、元山(ウォンサン)や清津(チョンジン)
などからの「東ルート」の二ルートがある。清津は九九年に日本の
領海に侵入した工作船二隻が逃げ込んだ港だ。いずれの港にも多く
の工作船が配置されているという。              
 公安当局によると、工作船は、覚せい剤取引や工作員の潜入など
の任務を負っている。                    
 ほとんどは日本海沿岸に接近することが多いとみられ、公安当局
がこれまで日本に上陸した北朝鮮の工作員などのスパイ事件を五十
件摘発している。                      
 今年六月には保安庁と警視庁が合同で、北朝鮮への中古漁船不正
輸出事件を手掛けている。保安庁や警視庁は「日本が北朝鮮の工作
船の供給地になっている可能性がある」として警戒を続けているが
、全容解明には至っていない。                
(了)  011223 1808              
[2001-12-23-18:09]

12/23 17:51 悪化の一途に不安 日朝関係さらに緊張  社会34

 国籍は不明のままだが東シナ海の不審船事件は、急速に悪化の一
途をたどる日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の関係にさら
に冷水を浴びせる展開になった。二○○二年のワールドカップ(W
杯)サッカーを目前に高まった緊張に、識者や関係者からは不安の
声が上がっている。                     
 昨年十月から日朝国交正常化交渉が事実上中断して以来、この五
月には金正男氏と見られる男性の不法入国や教科書問題、朝銀信用
組合をめぐる事件もあり、十二月には日本人拉致(らち)疑惑と関
連する「行方不明者」の北朝鮮側の捜索が中止された。     
 「この時期に日本が不審船の捕獲行動に出たのは日朝関係が良く
なる可能性がないという判断だろう。しかし、あまりに北朝鮮を孤
立させると自暴自棄になってW杯でも何をするか分からない」と大
阪経済法科大の吉田康彦教授(国際関係論)は心配する。    
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の広報担当者は「日本の報道
で事件を知っているだけなのでコメントのしようがない」とした上
で「この先、日朝関係は相当悪化するかもしれない」と懸念を示し
た。                            
 「工作船はここ数年、覚せい剤の密輸に使われている。北朝鮮西
岸の南浦を出港して九州に向かったのだろう」と北朝鮮情勢に詳し
い高世仁・ジンネット代表は分析し、「今回の事件で日朝関係は当
面、ダメージから回復できない」と言い切った。        
 拉致疑惑の不明者家族の受け止め方は複雑だ。「日本の強硬姿勢
は問題解決につながる」とする家族がいる一方で、一九七八年八月
に鹿児島県吹上町で行方不明となった増元るみ子さん(24)=当
時=の父、正一さん(78)は「北朝鮮に対してはもともと不信感
を持っており今回の事件も特に驚きはない。ただ一日も早く、帰っ
てくるのを待つだけだ」と淡々と語った。           
(了)  011223 1750              
[2001-12-23-17:51]

12/23 17:41 「大丈夫です」と航海長ら 伏せて弾よけ、難逃れる 社会38

 不審船からの銃撃を受け負傷した名瀬海上保安部(鹿児島県)の
巡視船「あまみ」の金城良武航海長(49)と長友良治航海士(5
4)は二十三日未明、ヘリコプターで奄美大島の空港に到着、県立
大島病院で治療を受けた。                  
 同日午後零時半には、泉信也・国土交通副大臣がお見舞いに訪問
。約二十分間面会した泉氏は「二人とも『大丈夫です』と握手して
くれた。ゆっくり休んでもらいたい」とほっとした様子で述べた。
 会見した同病院の浜之上雅博外科部長によると、二人は銃撃を受
けた時の様子を「二、三十メートルの距離から数百発撃たれた」と
生々しく振り返り「伏せて弾をよけた。直接撃たれなくてよかった
」と話していたという。                   
 二人はこの日午前三時半すぎに、空港から救急車で同病院に運ば
れた。紺色の制服、制帽姿で腕などに包帯を巻き、救急車から自力
で降りて、無言のまま病院の救急入り口まで速足で歩いた。   
 名瀬海上保安部の森亨次長は「射撃されるという大変な事態にな
ったが、大けがでなく本当によかった。早く回復して、また元気な
姿を見せてほしい」と安どの表情だった。           
(了)  011223 1740              
[2001-12-23-17:41]




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