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【カイロ25日共同】イスラエルとパレスチナ過激派との間で報
復合戦が続く中、アラブ諸国が危機から目をそらすかのように沈黙
を続けている。三月末にはレバノンでアラブ首脳会議が予定されて
いるが、パレスチナ自治政府の危機をアラブの手で打開しようとい
う気概はまったくと言っていいほどない。
米国訪問中のカタールのハマド外相は二十四日、ワシントンでチ
ェイニー副大統領と会談後、記者団に「アラブ諸国にはパレスチナ
を助ける力がない。米国に介入を請うほかない。残念だがこれは事
実だ」と発言した。
同日のカタールの衛星テレビ、アルジャジーラは「なぜアラブは
沈黙するのか」とのテーマでインタビュー番組を放映した。
サウジアラビアの開明派王族とされるタラル・ビンアブドルアジ
ズ王子は「イスラエル軍によるアラファト(パレスチナ自治政府議
長)の事実上の軟禁はアラブへの侮辱ではないか」との問いに、「
アラブが何も言えないのは恥ずかしいが、強い国が勝つ。イスラエ
ルには全アラブが束になっても勝てない」と回答。アラブ首脳会議
については「従来と同じ。何も変えられないだろう」と投げやりと
もとれる姿勢に終始した。
二十三日にはパレスチナ自治区ガザで、アラブ諸国政府の沈黙に
抗議して、住民がアラブ指導者たちの「模擬葬儀」を出そうとする
動きがあった。アラファト議長はこれを阻止したが、住民には「米
国とイスラエルのしもべとして生きたアラブ指導者たちの死亡宣告
」が配られたという。
孤立するアラファト議長は二十三日、イラクのフセイン大統領に
メッセージを送った。国営イラク通信によると「イスラエルによる
パレスチナ人民への野蛮極まりない圧制を止めるため、介入を要請
する」との内容だったという。
(了) 020125 1611
[2002-01-25-16:12]
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