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★アメリカの戦争に大義はあるか★Newsweek Online
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投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 19 日 23:00:45:

★アメリカの戦争に大義はあるか★Newsweek Online

戦争を望む人間はいない。しかし戦争をしなければならないときもある。それは戦争することによってしか平和が守れない場合だ。むずかしいのは、その判断が当事者はもとより周辺諸国の利害によっていつも異なることである。ある国にとって満足のいく状態は、別の国にとっては不満でしかない。
だからこそ、20世紀の後半、すなわち第2次世界大戦が終わってから、戦争に大義が必要になった。つまり大義によって当事国や周辺諸国そしてその他の国々を説得するということが必要になったのである。いってみれば戦争という行為に関する説明責任だ。もちろん自国民に対する説明責任もある。
20世紀でもこの説明責任を忘れた戦争があった。それはアメリカがベトナムに介入した戦争である。国際社会からの支持もなく、そしてアメリカ国民からもそっぽを向かれたベトナム戦争は、アメリカにとって大きなトラウマとなっていた。共産主義の拡大を防ぐというだけで、ベトナムに民主主義をもたらすという大義もなく(実際にアメリカが支持した政権は残虐さで悪名高い軍事政権だ)、アメリカは敗退したからだ。そのトラウマを癒したのが湾岸戦争だった。クウェートに侵攻したイラクを駆逐する戦争は、国際社会からも支持された。
しかし今度のイラク攻撃はどうだろう。たしかにイラクのフセイン大統領が危険人物であることは明白である。湾岸戦争でイラクに課された大量破壊兵器の破棄も12年間にわたってのらりくらりと無視してきた。世界第2位の原油産出国であるのに、原子力発電所を欲しがるのは、核兵器を開発するという目的があるとしか考えられまい。生物兵器や化学兵器もたぶん隠し持っているだろう。
それでもイラク攻撃に多くの国が反発しているのは、アメリカがイラクを攻撃する説明責任を十分に果たしているとは言えないからである。9.11テロを経験したアメリカは、テロとの戦いを掲げてアフガニスタンのタリバン政権およびビンラディン率いるテロ組織アルカイダに攻撃をかけた。そしてテロから自国民を完全に守ることはむずかしいことを理由に、テロ組織およびそれを支援する国に対して先制攻撃をかけることを自衛のための戦争として正当化した。しかしそれに納得しているのは、イギリスとスペインだけである。
フランスをはじめロシアや中国といった大国は「アメリカの暴走」に反対している。ただ、これらの国が、具体的にどうすればフセインを武装解除できるのかという道筋を示していないのも事実。「査察継続」を主張しているとはいえ、アメリカがあれだけイラクに軍事的圧力をかけなかったら、フセイン大統領はミサイルの破棄や生物・化学兵器に関連する書類を提出しただろうか。つまりフセイン大統領は、湾岸戦争以来ずっと「ゲーム」をやっているのである。このゲームをいつまで続けるのか、フランスなどはその答えを示していない。
対イラク攻撃が後世の歴史家からどう評価されるか、それを現時点で言うのはむずかしい。世界を平和にする大義ある戦争か、あるいは超大国の傲慢な戦争か。ただ、どう評価されるにせよ、多くの血が流れることは変わらない。
(藤田)

あっしらさんどうしましょう?今回は少々反戦的な論調に変化しましたが、御自由に批判して下さい。藤田編集長の意見は私の意見でなないのですが、(思考は私と確かに近い)毎度藤田コラムの批判投稿が続くと、転載すべきか悩みます。Ddog

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