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では、アメリカは天皇の戦争責任についてどう理解しているか。PBS(アメリカのNHK教育テレビ)のホームページから。
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/908.html
投稿者 カボ=サンルーカス 日時 2003 年 7 月 08 日 15:35:51:

http://www.pbs.org/wgbh/amex/macarthur/peopleevents/pandeAMEX97.html


アメリカにおける公共放送つまり、日本のNHK教育テレビに位置するのがPBS。彼らの教養番組は教育性の高い非常に良質なものとなっており、わたしも楽しみに視聴している。彼らのホームページで昭和天皇の戦争責任のことをどう説明しているか。上のサイトにいってほしい。これがアメリカ人における昭和天皇の戦争責任についての平均的・公式的理解だといってよい。重要部分のみを訳出する。

  In between, however, he presided over one of the largest and most costly military ventures in human history. In the decades after the war, the accepted version of events held that Hirohito was essentially a pawn of the militarists who gained control of the government shortly after he took the throne. MacArthur, convinced he needed the Emperor to run a smooth occupation, played no small part in establishing this version. With Hirohito's quiet manner, love of haiku and marine biology, the image of the peace-loving man who was powerless to stop his country's murderous expansion took hold. But in the decade since his death, a more open inquiry into what happened has convinced a number of historians that this version, while partially true, is far from accurate. Hirohito's ability to thwart the militarists was certainly limited -- he was more a symbol of the state than an actual ruler -- but he was not nearly as blameless as his defenders would have it. The occupation official and historian Richard B. Finn sums it up this way: "The decisions that led to the war in 1941 were made unanimously by the cabinet, the emperor was fully informed about them, they were often made in his presence, he knew in advance of the plan to attack Hawaii, and he even made suggestions about how to carry it out."


天皇は人類史の中で最大かつ最も被害の大きかったひとつである戦争冒険の際に天皇として君臨していた。、天皇は実質的には、彼が天皇に着任した直後から政府をコントロールした軍国主義者のひとつの前足に過ぎなかったという理解が戦後何十年に渡って受容されていた。マッカーサーは、円滑な占領には天皇が必要との確信のもとに、占領構想の実現において少なからぬ役割を果たした。ヒロヒトについて、戦後、静かな振る舞い、俳句を愛する海洋生物学者で、日本が殺人的な拡張をすることを阻止できなかった平和愛好主義者というイメージが確立していた。しかし、彼の死後10年のうちに、多くの歴史家たちが受け入れてきたそのような理解に対しよりオープンな探求がなされた。そして、このような理解の仕方は部分的には正しいものの、正確さということからはかけ離れていることがわかってきた。ヒロヒトが軍国主義者に反対する能力は確かに限界があった。彼は実際の指導者というより、国のシンボルといえた。しかし、天皇擁護者が天皇には一切責任がないと主張するほどには天皇に責任がないわけでは無かった。占領仕官経験がある歴史家リチャード=フィンはこう説明する。「1941年対米開戦は内閣の一致で決定されたが、天皇は完全にそれを知らされていた。各種政府決定は天皇の臨在する場でたびたび行われていた。天皇は真珠湾攻撃についても事前に知らされていた。それどころか彼は真珠湾攻撃をどのように実行するかの提示まで行っていた。」”


Accepting MacArthur's implicit bargain -- help me and I'll keep you from being tried as a war criminal -- Hirohito did his part to remake Japan along an American model, backing the new constitution, "renouncing" his divinity, and trying gamely to play the part of "Japan's first democrat."

”マッカーサーの提示した言わず語らずの取引、つまり、「私(マッカーサー)を手伝えば、戦犯として訴追しない。」を受け入れたヒロヒトは、新憲法をバックアップし、天皇の神聖性を放棄し日本初の民主主義者としての役割を演じることをこころみながら、自分の仕事を、日本再構築をアメリカモデルに沿っていった。”

上記からいえること:

1戦後長く、悪いのは軍国主義者であって平和愛好家の天皇に一切責任はないという理解だったが、現在では天皇に一定範囲で戦争責任がある、という理解に移行した。
2アメリカ側の公式の理解では、終戦直後マッカーサーと天皇が暗黙の(implicit)取引をした(いわば阿吽の呼吸で)との理解。日本占領を効率的に行うため天皇を利用したという野がアメリカ側の理解とみてよい。

この文章ではじめて知ったのだが、国民は天皇の声というを玉音放送で初めて聴いたということだ。天皇神格化のために、声を聞かせなかったのだろう。天皇の権威を最大化するための、政府によるメディアによるコントロールの一面を見る。

おおかた公平かつ正確な理解をアメリカ側はしていると見てよい。
Ddog氏などの理論構成は、戦後作られ天皇の死亡まで広く受け入れられ、かつ歴史家に精査されなかった時代の天皇神話に基づいた旧態たるものとなっている。歴史学の進歩を完全に無視をした反動的・反学問的かつイデオロギッシュな理解、単なるプロパガンダ活動といわざるを得ない。失礼だが現時点での国際的な学術成果の議論の世界ではまったく通用しない陳腐な議論、といってよい。

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