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あっしらさんへ質問したい事があります。
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/586.html
投稿者 三四郎 日時 2003 年 12 月 03 日 17:24:57:DcfLLabUrX7mo

三四郎と申します、初めまして。

このサイトには数ヶ月前に一度だけ別ネームで投稿した事がありますが、
しばらくPC不調のため投稿不能状態でした。
今後はずっとこの「三四郎」のネームで通そうと思います。

あっしらさんの投稿集を非常な興味を持って読ませて頂きました。
特に印象深かったのが、やはり国際金融家に関する説です。
その中で様々な疑問点や不可思議に感じた点も多くありましたので、
ぜひ質問させて頂きたいと思います。

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あっしらさん説1
「国際金融家のファミリーはカルタゴ→ヴェネツィア→アムステルダム→ロンドン→
ニューヨークを経て現在に至る。」

根拠として地理的特性や政体の類似を挙げておられましたが、これに対する私の疑問は
「貿易都市というものは多かれ少なかれこのようなものではないか?」というものです。
例えば北欧都市のストックホルムやコペンハーゲンも海上貿易の要所に築かれており
周囲は海や湖、川などに囲まれた「水の都」的構造になっています。
北ドイツのハンブルグなども同様です。

中世日本に栄えた貿易都市「日本のヴェニス」堺も周囲を水に囲まれ、
防衛しやすく海路・水路にアクセスしやすい構造にありました。
政体に関しても、ヴェニス等と同じく、有力商人による寡頭支配体制です。
そもそも大阪自体が巨大な海運・水運都市であり「水の都」構造です。
小島も多いですし、水路も張り巡らされています。
江戸も同様です。神田にあった山を切り崩して干拓しましたし、数多くの水路がありました。
現在の東京の環状道路は江戸期は水路だったと聞きます。
割とアムステルダム的構造に近いと思います。

ですからカルタゴ〜ニューヨークが地理的に同じような構造にあるという根拠では
必ずしも「カルタゴ起源の国際金融家が時代に応じて拠点を替えていった。」
という結論には到らないと思います。

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あっしらさん説2
「ロスチャイルド・ロックフェラー家は近代以降の新参者であり、さほどの力はない。
紀元前から連綿と続く金融家こそが最強のファミリーである。」

根拠として複利の計算を挙げておられましたが、理論的にはそうかもしれないが
現実的にそうなるだろうか?という気が致します。

なぜなら、銀行は常に貸し倒れ等による破産・倒産の危険が付きまといます。
動乱期、変動期をうまく乗り切れないこともあるでしょう。
同じファミリーであれば、2000年もの間に衰退・断絶する可能性もありますし、
その間ずっと資産を増やし続けるには歴代の当主に相当な手腕が必要でしょう。
暗愚な人物が当主の座につけば、資産をすべてスッてしまう危険もある。
時代の波に乗った威勢のいい新興勢力に乗っ取られる可能性も考えられます。

特に近代以降のヨーロッパは以前のローカルな勢力に限定されていた時代と違い、
動かすカネの桁が段違いであった筈なので、近代以降に出現したファミリーが
旧勢力を押さえつけて国際金融家としての覇権を確立できる可能性も考えられない訳ではない。

広瀬隆氏によれば、『赤い楯』から最新の『アメリカの保守本流』に到るまで、一貫して
「ロスチャイルド家こそが世界を牛耳る最強の国際金融家である」という主張であり、
例の複雑な系図を随所に用いて説明されてありますが、
このような近年の広瀬氏の著作についてはどのようにお考えでしょうか?

またあっしらさんの説にある、古代カルタゴの「マゴ家」をルーツとする金融家が
現在の何家、何銀行にあたるのか、何かしら見通しがおありでしょうか?

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あっしらさん説3
「キリスト教(ローマカトリック教会?)は国際金融家によるでっち上げである。」

ある政治勢力がキリスト教を利用し勢力を拡大した可能性は十分あると思いますが
「国際金融家」でなければならない根拠がよくわかりません。
国際金融家以外の勢力の可能性も十分あるのではないでしょうか?

最大の疑問は(一応)利子取得を禁止していたキリスト教=ローマカトリック教会が
なぜ金融家による捏造と言えるのか?ということです。
国際金融家が背後に存在したのなら、
わざわざ金融活動を押さえ込むようなルールは作らないと思うのですが。

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あっしらさん説4
「ヒトラーは国際金融家と合作しており、故意に敗北を選択した。」

その根拠として、ソ連への敗北必至の無謀な侵攻を挙げておられましたが、
私が見るに、ヒトラーという人物は、本来無謀で際どい事を実行する人物に思えます。
ヒトラーの作戦はそれ以前の「ラインラント進駐」「オーストリア併合」
「チェコ・ズデーテン地方併合」「フランスへの侵攻」など
結果として成功したものの、いずれも際どい紙一重の行動であり、
ヒトラーは常に周囲の反対を押し切ってワンマン的に実行した面があると聞いた事があります。
ナチス政権獲得以前も、成功する可能性の極めて低いプッチ(一揆)を起こしています。
本来的に際どいヒトラーの作戦・行動が破綻したのが「対ソ戦」であるという見方も
出来ると思います。

第一次大戦時にそうであったことから、特に軍部内では
対フランスの西部戦線で膠着するという見通しもあったでしょう。
結果として成功した事から、ヒトラーはプロの軍事専門家を軽視し、
自身の判断力に頼りすぎた可能性も高いと思います。

ヒトラーが対ソ戦に踏み切った理由は、
「際どいながらもヒトラーには勝算があった」ということにはならないでしょうか?
勝算としては、「スターリンによる大量の軍部粛清によるソ連軍弱体化(ナチス謀略説有り)」
「奇襲攻撃・電撃作戦による短期決戦」「対フランス戦で証明された
機甲師団の圧倒的な優秀性」などが挙げられると思います。

身近な例えで言えば、
「イケイケで会社を拡大しすぎたワンマン社長が、調子に乗りすぎてコケてしまった。」
と言った面がヒトラーには濃厚に見られると思えます。

もしヒトラーのバルバロッサ作戦が「合作」であったのなら、
ナポレオンのロシア遠征もそうであった可能性があるという事になりますが
こちらの方はどうお考えでしょうか?

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もしあっしらさんがこの投稿を読まれたなら、
お時間のあるときで結構ですので
ぜひともお返事をお願い致したいと思います。

また、あっしらさん以外の方でも、意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら
ぜひ書き込みをお願いいたします。

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