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大局客観的且つ総合相対的に判断して真理を探究しましょう
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投稿者 小林佳子 日時 2003 年 12 月 10 日 00:21:38:1hMw2XFsrm2.2

(回答先: Re: 「憂国の徒」の疑問と質問に対する返答 投稿者 憂国の徒 日時 2003 年 12 月 08 日 03:23:05)

熱心なご質問ありがとうございます。ご満足行くような解答になるのか分かりませんが、出来るだけご要望にお応えしましょう。
 今回のイラク戦争は、表面上の大量破壊兵器の廃棄や民主制国家の樹立と言うものではなく、真の原因や背景は、実にドルの防衛から来た原油利権とイスラエルの安全保障の確保に向けた戦争です。原油利権というのは何も巷間、指摘されている油田の露骨な直接的強奪ではなくて、フセインイラク大統領がフランスとの間で原油決済をドルからユーロに転換しようとしたためであり、これを実施されたら、米国ドルの崩壊が必至だから、それを阻止するために、適当な大義名分を作って戦争を仕掛けたものと言えるでしょう。それ故に国連決議を無視してまでも、また全世界を敵に回しても強行する必要があったものでしょう。

 またイスラエルの安全保障とは、何もミサイルが飛んでくるイラクの基地を叩きその脅威を無くすと言うよりも、イスラエルの水の確保です。今や原油と並んで水が戦略物資と化してきており、その両者の争奪戦が展開されようとしております。ところで目下、イスラエルは占領地域のシリア国境のゴラン高原の雪解け水から水源を得ておりますが、イスラエルも工業化や人口の増大と共に、水の確保が安全保障上、死活問題と化しつつあり、その為に、イラク国内を流れるチグリス、ユーフラテス河の豊富な水源を確保するために仕掛けた戦争でもあったようです。その内、ヨルダンを経由してイスラエル領内へと、原油と水の両パイプラインを敷設していくことでしょう。

 ですからイラク戦争による米軍は、イラク国民にとってはフセイン圧制からの解放もありますが、石油と水の略奪・強奪と受け止められる可能性も充分にあります。そこの悪意や邪悪な思惑は巧妙・狡猾にカムフラージュされていくことでしょう。自ら破壊して復興するとは正にマッチポンプでしょう。日本も原油利権の確保に向けて、米軍の侵略に加担した側面もあるでしょう。何れはテロ報復の増大化という形で逆襲・報復を受けるでしょう。

 それを回避するためには、日本は真剣に実質的に、米軍の戦闘支援ではなく、イラクの復興支援、人道支援に徹することでしょう。テロに遭っても民間人まで巻き込んだ報復の武力行使はしないで、武力放棄の現平和憲法順守で無抵抗で黙って殺されるしかなく、何処まで忍耐で行けるかが勝負でしょう。戦闘行為に走ればその段階で憲法は崩壊し、米軍と共に侵略国家にされるのは必定でしょう。もっともその辺を既成事実化して、一挙に憲法改正し自衛隊を完全な米軍の下部軍隊としていく魂胆があるものでしょう。

 また太平洋戦争は、日本が填められたと言えるでしょう。日英同盟までは英国の対露戦略のために日本は英国に支援を受け、乃至は利用され、まユダヤ人排斥をするロシア攻撃のために英米のユダヤ資本に資金や武器を提供されて協力を受けて闘い勝利を収めました。然るに、日本が勝利を収め、次第に力を付けていくに従い、ワシントン会議の当たりから、建艦競争で枠を填められて、日英同盟も破棄され、次第に出る杭は打てで、英米に敵視されるようになっていったことは移民排斥や日貨排斥でも明らかでしょう。最後は日本と米国の間をも、中国蒋介石と英国チャーチルによって楔を打ち込まれて、日米が対立するように仕向けられて行ったものでしょう。

 その意味では日本は謀略合戦に敗退し、戦争へと追い詰められ、やむなく最後はどうしても飲めない、死ねと言うに等しい無茶苦茶な最後通告のハルノートを突き付けられて、全ての権益を放棄して撤退するか、それとも戦争に打って出るかの国家の命運を決した歴史的岐路へと向かったものです。欧米の狡猾な対応を見ると、一歩譲歩すれば更なる無理難題を持ちかけて追い込むのが常套手段であり、ここは誰が総理になっても戦争しかなかったと言えるでしょう。現実の真の状況を知らないものは、負ける戦争をどうしてしたのかとか、外交努力をどうして充分にしなかったのかとか、日本は好戦的で侵略行為に突き進んだとか抜かしますが、真相を正しく把握していない嫌いがあるようです。

 それに米国と戦っても必ずしも負けるとは限らないことも確かだったようです。部分的戦闘で勝敗を決して、早期に和解する方策は可能であったように思います。要は太平洋戦争は、日本を潰すという強力な欧米や中国の意志に追い詰められていったもので、回避することは出来なかったと言えるでしょう。覇権を激突であり、最初から降りることは当時の世界情勢を見ると、即、植民地化の運命、乃至はハワイなどの属領化でしょう。これは日露戦争でも同じことでしょう。これもやむなく戦わざるを得ないものだったことでしょう。

 ところで戦争は最早近代に入ってからは、戦闘員や非戦闘員などの区別もつかなく、国家総動員に様相を呈してきており、非戦闘員まで巻き込むことも武器の性質を帯び、和解など有り得ない勝敗を完膚無きまでに決する総力戦になってきていることは確かでしょう。従って、武器を持つ軍人だけではなく、戦争が長期化すれば、軍人を支援する非戦闘員も準戦闘員と見なされていくことは必至となってようで、やむを得ない結末と言えるでしょう。

 戦争で人が死ぬことを『仕方が無いことだ』とか、『許されないことだ』とかの二者択一で簡単に割り切って片付けられるものではありません。誤解を偏見を生むことでしょう。自らが状況に応じて判断すべきでしょうし、他人に判断を仰ぐことは、抽象的議論に埋没し、相手の揚げ足を取って攻撃するための愚問でしょう。逆に質問を受けて反論されることを想定してみることでしょう。それにミクロ的観点で見るかマクロ的視点で見るかの相違でしょう。全体の利益、総合的視点、相対的判断とも言えるでしょう。

 これは原爆投下の是非にも関係するものです。原爆投下は戦争を早期に終結させる効果があったという米国の指摘も一理あり、その方が日本にとっても結果的には良かったと思います。これは大多数の国民から猛反発を喰らいそうですが、もし原爆投下がなければ、日本は戦争終結のタイミングや決断を下せずに、ロシアや中国の干渉を招き、日本国内にベルリンの壁、或いは38度線を設置させられていた可能性もあったことでしょう。原爆投下で30万人もの死者が出なかった方が良かったのか、国家が分断統治されたのが良かったのか、簡単に考えれば理解できることでしょう。大東亜戦争に関する見解は様々でありますが、個別に考えるのではなく、あくまでも相対総合大局で判断していくことが必須でしょう。

 なお、天皇制に関しては、日本の歴史上、古墳時代のように超権力を発揮したり、南北朝のように分裂したり、後鳥羽上皇のように島流しにあったり、また近代明治のように西洋のように国王化、皇帝化、絶対君主化されたりして様々に変遷してきました。当方が指摘する天皇制における伝統と文化とは、単に長い年別の間、消滅しなくて継承されてきた事実を言っているものです。その在り方までも全て肯定するものではなく、むしろ新しい時代に向けて、真の天皇制の実現を目指し樹立していく必要性を痛感するものです。その天皇陛下の役割こそ、権力的地位から脱却して権威の地位に徹し、真の神仏(仏とは神に比べてより微弱・微細で柔和な波動)を仰ぎ詣拝する最高の権威者、即ち祭祀者としての役割でしょう。これぞ超古代から延々と継続し継承されてきた天皇の真の役割の歴史であったものと思われます。

 天皇は「神聖にして犯すべからず」はある意味では真実であり、その教訓は堅持し守護して行くべきでしょう。然るに他方では、元首という権力者的な地位、強圧的権力を希薄化し一掃して行くべきでしょう。国家元首とはあくまでも主権在民の下、国民が選択した総理大臣であるべきで、権力は責任者でもあるもので、天皇陛下には如何なる歴史的大変動が襲来して国家非常事態に陥っても、その対処如何により責任者に追いやってはいけません。それ故に、現行憲法における天皇陛下の国事行為は大幅に削減し、居住される場所も、権謀術策の渦巻く権力の巣窟の東京から避難して、閑静な京都当たりに移すべきでしょう。あくまでも国家安泰、国家鎮護の守護者、祭祀者として崇高な役割を期待し祈念するものです。

 それでこそ未来永劫にわたって国民全体に思慕される親愛なる天皇制を堅持し、独裁者の出現を防止抑止し、国民を心を一つにまとめる精神的拠り所として、恰もヘソのような中心的・中核的な役割や効果・効能を発揮して、実に国民統合の象徴となり得るものでしょう。なお、天皇陛下の戦争責任云々を言うのは、天皇制を抹消し解体する邪悪な意図を有した連中の屁理屈、言い掛かり、妄言、戯れ言でしょう。真の天皇制の重要な意義や価値を認識している者には、そうした不遜で不埒、不敬、不届きな考えは決して生まれて来ないでしょう。天皇の戦争責任や天皇制廃止を言及する輩は、外国勢力と追従し迎合した売国奴、亡国の輩、非国民でありましょう。過去の幾多の不幸な歴史の表層的部分に余りにも囚われ固執した偏見と誤解に埋没している浅薄皮相な考えというものでしょう。
 また、天皇を軍部が利用し暴走したのは、満州事変以降、日支事変からではないかと思います。それまでは正当な条約戦争で領土を占領し駐屯し支配してきたものでしょう。正に万里の長城を越えて中国北部に進駐した当たりから侵略的様相を呈して来たとも言えますが、それでもむしろ、日中戦争は中国の軍閥同士の内乱に日本や西洋ロシアが巻き込まれたという面が濃厚に思います。明治から大東亜戦争までの歴史全体を概観すると、天皇の意向に反して軍部が暴走し独走していった観があり、その点を強調したまでです。東京裁判は巧妙に、歴史を分断して巧妙に作為的に日本に不利になるように勝手に捏造している嫌いがあるように思います。

 なお、戦争に非戦闘員を巻き込むようになってきたことは誠に不幸なことであります。これは戦国時代でも何も山奥で戦争したものではなく、田畑や民家に密集する地域が戦場になり、多くの民衆を巻き込んだことも事実であります。さりとて、アリ一匹殺すのは忍びないと言って、自分や仲間が殺されるのを座視し傍観することも出来ず、誠に不幸と言えるでしょうが、やむを得ないものであり、出来るだけ戦争は民衆に迷惑を掛けない海洋の真ん中や山岳奥深くや、砂漠の真ん中で実施して貰いたいものでしょう。

 従って、戦争をする連中国家政府は、後で住民の攻撃仕返し非協力を受けないような配慮も必至となってくることを肝に銘じるべきでしょう。解放者と受け取られるか、侵略破壊者と取られるか、その辺をよく考えて戦争をすることでしょう。願わくば、日本の平和主義者が中心となり率先して国際ルールでも決めて、例えば、多くの観客が見ている軍人同士の古典的な戦争ショーに、人数や武器の質量、場所や時間などを決めて、対等一騎打ちの正々堂々とした騎士道、武士道に則ったものに回帰していくことでしょう。或いは花札、麻雀、トランプなどで首脳同士が勝敗を決して解決していくようにするべきでしょう。

 なお、16世紀以来の植民地政策は、戦後日本が資源もエネルギーもない中で飛躍的発展を遂げたことで、破綻したようです。即ち、植民地など無くても、ギブアンドテークの自由貿易を実施していけば、敢えて広大な領土の獲得競争をしなくても良いと言うことを実証しました。従って、今や植民地的侵略行為を夢に描いている勢力があるとすれば不幸な幻想であり、破綻失敗に終わるでしょう。イラク戦争を始め、これからは弱肉強食や優勝劣敗の資本原理主義、帝国主義、植民地主義的な発想を捨てて、正に共存共栄で行くことでしょう。

 なお、米国のイラク占領支配や復興支援が失敗し破綻しつつあるのは、米国の戦争に対する甘さを逆説皮肉を込めて言ったものです。ハイテク兵器で破壊し恫喝脅迫を加えれば、人々の心を麻痺し屈服し従順にさせられるという思い上がりを指摘したまでです。特に、大東亜戦争時の日本占領と同じように実行するという甘い見通しを指摘したまでです。即ち、それを期待するなら、過去のヒットラーやスターリンや東京大空襲や原爆投下のようなことを世紀の大虐殺を実施する必要性とを皮肉を込めて言ったまでです。実際、相次ぐテロで収拾が付かなくなっていることでしょう。要は戦争で攻撃し破壊すれば、占領支配できるという安易な考え方、軍事力で世界を恫喝し支配できる危険な妄想を警告したまでです。物理的破壊はできても、人間の精神までをも占領支配することは出来ません。この真理乃至事実に気付き目覚める必要性を逆説的に訴えたものです。

 また親米派とヤクザシンパシーとがどう結びつくのか分かりません。米国本来の国民性に対して親米国と言っているもので、親米国現政権ではありません。政権は政策で様々に変化していくものでしょう。従来は狡猾巧妙な詐欺師で推移して来た米国政権は、特に米国の産業資本の利益を国益として重要視し最優先して来た米国政権が、近時は獰猛、恫喝、暴力を露骨に現し始めて、ヤクザ暴力団の本性を発揮してきたことを指摘したまでです。特に今回のネオコン政権はユダヤ悪魔主義に支配された排他的独善的、狂信的な面を有するもので、遠くはドイツのナチス思想の源流を汲むもので、極めて危険なものと言えるでしょう。これで米国は一挙に世界中から嫌われ、崩壊を早める危険、危惧、懸念に警鐘を鳴らしたものです。今や、神聖で清浄な波動が全世界に浸透し伝搬し、国内外からあらゆる邪悪で猜疑な想念が一掃淘汰されていくことでしょう。

 なお、北朝鮮の脅威と巧妙にリンクさせ、恫喝脅迫し強制強要されたイラク自衛隊派遣、米国ネオコン政権の邪悪な真意、歴史的大激動到来の国際情勢などに関しては某HPに紹介されております。
http://www4.ocn.ne.jp/~mukzke98

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