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感覚受容体としての雌雄 −あっしらさんが御出ましの前に−
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投稿者 如往 日時 2004 年 3 月 02 日 22:26:15:yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 移動して続けます。 投稿者 ぷち熟女 日時 2004 年 3 月 02 日 00:17:29)


 プチ熟女さん、今晩は、横レスで大変失礼いたします。


 以前、bakaさんの「種蒔と肥料」(雑談6)スレッドで、マドオンナさんや彼方さんよって極々真面目なセックス談義が交わされた当時は流れについていけず口惜しく思っていました。マドオンナさんの感覚と知性がほどよくコンバインされた大らかさが溢れた投稿には充分堪能させてもらったのですが、うっかりしていてついレスをし忘れてしまったというのが正直な顛末でした。
 今回はその熟年版になるのかも知れないとそんな予感を懐きながらROMしていたのですが、終にシャシャリ出てしまったような具合です。ただし、できる限り心理分析の排除を心掛けましたので、プチ熟女さんやあっしらさんとはこの話題に関して少なからず隔たりがあり、多分相当に的外れな物言いになるかも知れませんし、殆ど余談と受け止めていただいて差し支えありませんので、ほんのひと時ばかり御耳を拝借できますれば幸いに存じます。

 さて、精力(生殖能力)も生命力の構成要素であることに間違いはないでしょう。あるいは、生存への精神力を支えるものでもあるかも知れません。子育ても最終段階に到達してしまった私の年齢になりますと、セックスは今までの性欲の体現といったものから生存欲ないしは生存能力の確認事項のような意味合いにもなってきます。もちろん、精力には個人差があり、50代、60代の坂を越えてなお益々旺盛な人もいるでしょうし、あるいは20代でもう既に枯れ尾花の人もいるかも知れませんので、直截には一括りできませんが、どうやら私は前者の部類に当て嵌まるようではあります。
 女性の場合はどうなのかなぁと想いを馳せてみると、一般的に云われるように出産・授乳期・養育期・閉経期と生殖に関する分節がそれぞれに大きなモメントとなっているのではと推測しますが、比較的緩やかな内因的変化を示す男性(雄)の場合は、余程酷い病弊を被らないかぎり一本調子の軌跡を描くようです。しかし、私の場合には附合することであっても、これは飽くまでも一般論であって、女性の中には閉経により妊娠の不安から解放されることから却ってセックスにいそしめるようになった人もいるでしょうし、更年期症状の負荷が性欲を完全に殺いでしまうこともあるでしょう。男性の場合にも自律神経失調症と称されるような原因不明の変調に襲われることがありますが、その殆どが精力減退を招くようです。

 ところで、あっしらさんのセックス観について、少なくとも子を授かる30代までは私も概ね同じような心理状態を辿ったことが想い出されます。それが大きく変化したのは、以前にも語りましたがラマーズ法まがいの出産方法をとったことが影響していると思われます。同時に生殖・生誕といったものを何か余計に神聖化してしまったような気がしますし、それが逆に対照的にセックスを俗物的なものと見做す結果になってしまったのでしょう。そのためか、自身を再度俗物化するのに大分時間が掛かりました。そうこうしているうちに、何時頃からか、20歳以上年下の女性に少なくとも性的な衝動を全く覚えなくなってしまいました。自分の娘と同じような年代の女性を相手に擬似的な恋愛関係を形成することにそれほど困難さを感じませんが、今までにやって来たことをおさらいするようなもので全く新味を感じませんし興趣も湧いてきません。
 あっしらさんがセックスも究極的には自己愛であると云うようなことを語っていましたが、私は違った観点からやはり自己愛の面を色濃く持っていると見ています。そして、願わくば女性にもそうであって欲しいと思っています。生殖から解放された男女が、心ゆくまで性的感覚の享受を追求する、これも快楽の一つの極致であるでしょう。もう一種のスポーツ感覚、エクササイズの一環ですね。しかし、たとえば生殖から解放された女性が実際そのように自身でスイッチを切換えられるものか不明なのですが、この辺りはプチ熟女さんに伺ってみたいところです。
 そして、現在の自身を顧みると同年代近辺の複数の女性と関係していたいとの所有欲のようなものは確かにあるのですが、一人の女性に拘るような独占欲は希薄のような気がしています。所有欲が充たされるのが第一義的で、独占状態にあるか否かはニの次であるように思います。それに比べて、女性には特徴的に独占欲というよりはむしろ「独占されたい」欲があるのではないかと推測しているのですが、プチ熟女さんはどのように思われるでしょうか。

 私の男や女に関する基本的理解の中では、男と女は一様に男性性と女性性を含み持つのであり、その行動様式を別つ規定性は男性性と女性性の量的割合に関係すると考えています。さらに、特に雄なる存在についてMatrixを基体にする存在様式でも異系として、また雌なる存在をよりMatrixに相似するものとして正系と捉えています。(このことはマルハナバチさんとのやり取りで大分繰り返してきましたので、これ以上は触れないでおきます。)因みに、些か牽強付会ではありますが、前掲の所有欲は男性性の、独占欲は女性性の表出と見做なすことが可能ではないかと思っています。
 それから、セックスにおける能動性は男女に拘わりなく男性性によるものではないかと考えています。しかし、それはエクスタシーへのプロセスを構成するものであっても、最終的には感覚を受容するという女性性(受動性)が関与することによって結実するのではないでしょうか。男も女も感覚を享受するために内在する男性性を顕在化させて能動的にそれぞれの機能の活性化に励むというのがセックスの様態を表象していると思います。

 今回は個人な経験の延長線上を限りなく拡大してみたもので、セックスを取り巻く歴史的・文化的な背景については触れませんでした。一部のイスラム圏における女子にたいする割礼等、世界には文化や伝統や宗教によって男性性や女性性が抑圧されている現状がありますが、私は忌むべき風習であると思っています。
 それと、男と女のラヴ・ゲームについては、自分は最早現役ではなくなったのかなぁといった感慨を深めています。万事に金が介在するようなラヴ・ゲームも興が乗らないし、とは言うもののラヴ・ゲームを展開できるような刺激的でイマジネーション豊かな相手にめぐり逢えなかったことが大きいのかなとも思ったりもしました。そして、今や携帯電話の発達・普及等によって、期待に心躍らせる間合いや手紙を交わすことなど互いのイメージを膨らますような創造的プロセスが喪失していくという、男と女がおかれている時代状況の深みや濃厚さが過去のものとなりつつある趨勢に抗いきれない現実があるかも知れません。
 いやはや、これからの男女の在り方はどんなものになるのでしょうかねぇ?

 また、会いましょう。

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