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Re: 太平洋戦争とは
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投稿者 スパルタコス 日時 2004 年 5 月 10 日 08:22:59:mom5b2vMCpk96
 

(回答先: Re: 真の原因はある年代<以下>は支配される悦び知った人が大半である事 投稿者 南青山 日時 2004 年 5 月 10 日 05:06:41)

上の私のレスは極論であり、戦争に反対した戦時中の世代の人には申し訳ありません。それでも権力に全てを捧げる喜びを知る人は、年代以上の人の中にはかなりいると思います。日本と自分の同一化による喜びです。これは今の無気力な若い人にはない感情を持っていると思います。
ある年代以上の日本人には、ある思考停止状況があると思うのです。
それは「戦争中の犠牲だから仕方ない」「あの状況では逆らえない」「特攻隊は国のために戦った」「(北朝鮮がいるから)今はアメリカに従うしかない」
現実に、共産党が言うような「安保破棄はこちらが通告すればいつでもできる」というのは嘘で、こちらが安保やめたいと言っても、アメリカは「はい、そうですか」とはいかないでしょう。しかし、破棄の方向への戦略的な取引はできる。日本の場合それすらできないのです。
アメリカは絶対的な軍事力があるが、しかし、それだけでは日本より経済力の小さい国があそこまで歯向かう事ができるのかの説明がつかない。
日本人の心の奥底には二つの呪縛があるからだと思います。
1.治安維持法体制下で議論が許されなかったこと。戦時中は戦争に反対すれば周囲から「非国民」と迫害され、職すら失った
2.圧倒的な物量の米軍に日本軍の少なくない部隊が全滅させられ、本土まで焦土にされた上、原爆2発も落とされたこと
あの当時の民衆の民衆の少なくない部分がやはり、戦争支持をしたいた事は確かです。不況による失業と凶作による生活苦が重なり、中国進出以外に日本民族の生き残りは考えられない状況にありました。それ故に中国人や朝鮮人に対して良心が麻痺していた人も多かったように思うのです。不況と凶作による生活苦は天皇への精神的依存と戦争支持を民衆の少なくない部分に広げたと思います。そして、特攻作戦が事実上強制であったのに、これを「特攻隊は国のためにたたかった」という風に美化することで、当時の参謀本部の国民犠牲作戦への怒りを封印してきたのです。実は2.へのつまりアメリカへの恐怖は1.の状況および、強制などなかった、我々は国を守るために好き好んで特攻隊へ行ったのだという自己へのマインドコントロールと無縁ではないと思うのです。強制はあった。そして、この作戦は参謀本部の明らかな失敗であって、追及されるべきなのだ。そして、日本の優秀なブレーンを失った我々はもっと参謀本部に怒るべきなのだ。特攻隊の人の全てが喜んで行ったのではないことは残された手記でも明らかになっていると思う。そして、これを読んだ上で、なおただ単に「特攻隊は国のためにたたかった」とこの作戦に疑問と怒りを感じて死んでいった者まで靖国へ祀ることは許されない。
我々は、亡くなった特攻隊をはじめとする戦没者の中でも特に、この戦争に疑問に感じた人の伝えたかったことを考え、発展させねばならない。そして、その中に対米追随をやめるヒントがあると思う。強大な治安維持法権力に精神的に敗れた事で、更に強大な軍事力を持つアメリカにも精神的に敗れたのだ。あの当時、戦争に反対する者は非国民呼ばわりされて近所から迫害され、職を失うだけでなく、転向するまで拷問にかけられたのだ。ということは、この苦痛から逃れるために反戦派の中にも自己欺瞞をした人は少なからずいる。この本当は反対なのに賛成したという自己欺瞞が戦後も後を引いて、反体制でいるときは威勢がいいのに、体制になった途端に腰砕けになった村山内閣として現れたのではないか?これはひょっとしたら、私の未来かも知れない。危ないことだ。上記太田龍の文章のような疑問は私も最近持っている。どう考えてもあの戦争は日本の陸海軍を壊滅させるための戦争だったのではないかと。痛みなき対米従属は中国・朝鮮に加害意識なく痛めつけ、多分自己正当化し続けてきた裏返しだろう。日本は戦時中ペスト爆弾どころか原爆まで開発していたのだ。あの戦争の実相を問う事が精神的な対米従属、権力への恐れから逃れる方法なのだ。治安維持法廃止、対米無条件降伏からもう半世紀以上も過ぎたのだから、もうそろそろ精神的萎縮と特攻作戦美化から抜け出して客観的に太平洋戦争を分析せねばならない。いかに他の民族にない巨大な恐れを知ってしまったからといえ、このトラウマから逃げてばかりでは本物の国家戦略はたたない。同じアジアの国があそこまでアメリカと言論で戦えるのは、恐れ・精神的な萎縮がないからだ。これを取らないと、いくら日の丸・君が代を別の国旗・国歌に変えても、必ず恐怖はぶり返す。

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