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リーマンさまへのレス 第2弾
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投稿者 ぷち熟女 日時 2004 年 5 月 12 日 23:58:27:WgkZZjZT3HifU
 

(回答先: リーマンさまへのレス 投稿者 ぷち熟女 日時 2004 年 5 月 10 日 22:36:27)

リーマンさま、

では残りのご質問にお答えいたします。
いえ、あいにくご質問に答えきれないところが多いので、
その代わりと申し上げては何ですが、勝手に要らぬことを書いてお茶を濁したりいたしております。
お役にぜんっぜん立てなくて申し訳ございません。

ともあれ、やたら長くなってしまいました。
途中で居眠りなさらないようご注意下さいませ。

*

『3.ウフィツィ美術館に行ったとき、誰の絵だったか忘れましたが、キリストの肖像画の頭のチョッと上のところに、例の一ドル札の裏側のピラミッドに目の玉の絵が書いてありました。ガイドさんに聞いても「あの部分は後の時代に書き加えられたもの」との説明がるのみで、それ以上説明してくれませんでした。
どうしてあんなにわざとらしくあんなものを書き加え、そして飾っているのでしょうか?
皆がそれを見て「はーんなるほど」とは思うものの、黙りこくる、ということを見越してあえて飾ってあるということでしょうか?』

このご質問は困りましたね。
ウフィツィ美術館を訪れたのは、あちらに住んだ初期のころで、
その頃にはまだその種のこと(陰謀論など)に興味がなかったものですから
おっしゃったシンボルのことには全く気が付いてもいませんでしたもの。

たまに知人が遊びに来ると、可能な時はフィレンツェに同行したり致しまして、
そうするとウフィツィにはお連れするのですが、入口まで案内してあげると
あとは待ち合わせをして、あたくし自身は街でボーッとしている方が好きだったもので・・・。
やはりこれも人混みがダメだから、というのが主要な原因になっていたんです。


『4.バチカンの美術館の横がわから観光客は入りますが、しばらくいくと、廊下に各地の大きな地図が飾ってあるところがあります。
あれって、教皇に献上された土地ではないか、と思われるのですが、どうも日本地図も昔飾ってあった(今もどこかに飾ってある?)ような気がするのですが、どんなものでしょうか?』

このご質問についても同様ですね。
『地図の間』のことをおっしゃっているのだと思いますが、あそこも一度しか行きませんでしたね。
で、その時に何を一所懸命に見ていたかと申しますと、
イタリア各地の地名がラテン語表記になっているのが面白くて、地名ばかり見ていたのを憶えております。
現在のイタリア語名とは全く違ったりするんですもの。
で、日本地図があった、などといったことには気が付きませんでした。憶えていないだけかな?
あったとしても日本が『教皇に献上された土地ではないか』などというオソロシイことは
当時は考えもつかなかったのではないかと思いますね。

あたくしのような者はですね、多分バチカン美術館のような場所は、
ローマに10日間でも滞在し、入館パスでも作って一回ごとに部分部分をじっくり見る
という風にでも出来ればいいのでしょうが、そんな結構なことが一体いつ出来ることやら?

ウフィツィの方はバチカンほどには辛くもないでしょうから、
いつか再訪の機会があればよく見るようにしようと思いますが。
美術を学んだ身でありながら、先に書きましたようにどうも人混みがダメなものですから
荷物を背負った嵩高い人達なんかに押されちゃうと、
負けてゆっくり見ようと粘れず、どんどん押されるまま進んじゃいます。
その場は流れに抗わず、オフ・シーズンの開館直後に再訪して改めて見学する、
などといった方法で裏をかいた対処をするのが、あたくしの好みであります。
いつかそれが叶いましたら、その時は視点を変えてじっくり見てまいりますので。

*

『5.昔司馬遼太郎を読んでいたサラリーマンオヤジだった私としては、そのまま行けば、塩野七生に突入するところでした。(因みに彼女の本は幾つかの推理小説しかよんだことありません)
ローマシリーズのどんなところが問題なのでしょう?
将来定年になったら、かあちゃんに邪魔者扱いされながらも、ローマ人の物語でも読んだり、うとうと昼寝をしたりするジジイになった自分を想像していたものですから、、、。』

まあ。リーマンさまったら、あたくしのあちこちへのヘンな書き込みをよくお読みですね。
空耳でのHAARPさまとの、ジェノヴァのWHOについてのやり取りから始まった分を
読まれたのではないでしょうか。

あたくしは、塩野女史のローマシリーズは最初の何巻かしか読んでいませんので
それについては何も申し上げられません。
イタリアに渡航することになってから、現地に滞在した最初の何年かの間に
その頃までの彼女の著作は一応全部読んだんですけれどね。

ローマ史はギボンのものを全巻持っていますが、それこそ通読はずっと先に
余程長い休暇を取った時にでもと思っております。勿体ないですねえ。
そのギボンのものを確か塩野女史はけなしていたと思います。
彼女のウリは『原典に当たって書いている』なんですよね。
ギボン他の研究者はそれをやっていないかのようなことをどこかに書いていました。
多分、他の研究者は、ルネッサンス期以降近代までの
イタリア他ヨーロッパやアメリカの研究者の著作から引いた二次情報しか伝えていない、
と言いたかったのでしょう。本当なのかしら。

そうであるとすると、結局同様にラテン語の原典を読んでいる専門家にしか
彼女の書くことの中の厳密にどこが怪しいかは分からないのではないでしょうか。
東大でイタリア史を研究なさっている方々による彼女の著作の評は
決して良くはない、とは知人を通して聞いたことがあります。

あたくしが上述のHAARPさまとのやり取りの中でけなしていたのは
『海の都の物語』という、彼女の手になるヴェネツィア共和国史に
黒い貴族の名も存在も、気配すら記述されていない、という点などでした。

ヴェネツィア共和国の起源(誰が最初に棲みついて勢力を持ったか)についても
ぼかした記述しかありません。
まるで自然発生的に、当時の地元住民が外敵の攻撃を避け、
干潟に棲みついたことによってあのような国の礎が築かれただけだと言わんばかりです。

その衰退期についても同様で、かの地で全盛を誇った貴族の家系が全て
大航海時代の到来で、そのままヴェネツィアに残って没落、衰退したかのように記してお終いです。
具体的にどこの貴族やどこの名家が、その後ヴェネツィアに残ってどうしたとか、
いや、よそへ移動したとか、現存するとか、その類いの追跡調査については
徹底的にバックレてらっしゃるんですの。
あれでお終いじゃあ、ちょっと具合悪いんじゃないでしょうかねえ。
現在のヴェネツィアなり現在の世界に繋がるものが、全然提示されていないというのは・・・。

まだ読んでいないので何とも申し上げられませんが、
彼女のローマシリーズについては、あの時代からの資本の移動にお詳しい
あっしら様、すみちゃん、サム様辺りが、その信憑性については鼻がお利きになるのではないでしょうか(笑)。
塩野女史が原典から得た情報に意図的な方向づけを施すとすれば、
やはり過去から現代の支配層に途絶えずに繋がっている諸家系を秘匿するために施すのではないか
という憶測はいたしております。

*

『6.イタリヤでは、パスタもピザもその辺のレストランに入ればどこでもおいしく感じるのに、ロンドンでは同じイタリヤ人が経営していながら、高いところも安いところもどうしてイタリヤほどおいしくないのでしょうか?イタリヤ人は内心イギリス人の味覚を馬鹿にして、わざとレベルを落として出しているのか、などと勘ぐりたくなるのですが、、、。
観光で、私の気分が昂揚しているからおいしく感じるんじゃないの?という説明では納得いかないものを感じるんですけど、、。』

この辺りは、上の他のご質問よりはずっとあたくしの守備範囲だという感じが致します。
それでもですね、あたくしはそもそもロンドンでわざわざイタリア料理を食べたことがないんです。
初めて行った時に、添乗員さんから『ロンドンで“食べられる”、ないし
“口に入れていい”のは、中華かインド料理くらいですよ』と言われたのが原因かも知れません。
随分なガイドですよね。リーマンさまはどう思われますか?

それで、ロンドンのイタリア料理がどのくらい美味しくないかが分からないのですが、
ある時期までのアメリカでのイタリア料理のようなものだと思えば良いのでしょうか。

それでも一度、ある夏南仏で、イギリス人男性がパスタを作っているのを『目撃』したことがあります。
トマト・ソースを作るのに、何やらすごいものをブチ込んでいるので、あたくしはたまげました。
何ですか、パイナップル・ジュースだのケチャップだの・・・。
あれじゃあ美味しくなるはずがないです。

絶品のソースはトマト、塩、ニンニク、オリーブ・オイルだけで作れますからね。
他には精々好みでパセリかバジリコを入れるくらいです。
シンプルな材料を手順を守って調理すればいいので、ヘンなものを入れる必要はありません。
熟れたトマトがあるのか(別に缶入りホールトマトでも美味しく出来ないわけではありませんが)、
非加熱で搾った本物のオリーブオイルがあるのか
(オイルは熱で酸化しますから、工程が非加熱であるというのは大切です)
もしこだわりたいなら天然の岩塩があるのか、
香草は干したものでなく収穫したての生のものが使えるのか・・・大切なのはむしろ、そういったところです。
イギリスという国ではハーブへのこだわりは根強いはずですけれど・・・。

ただ、チーズを使う料理などでは、レシピで指定通りのチーズがないとどうにもなりませんね。
チーズもワイン同様奥の深い素材です。
熟成させる環境によって味わいに無限のバリエーションが生まれますからねえ。
レストランでチーズの盛り合わせって一口で言ったって、
皿にのせる全種類のチーズの味を知らないと、盛り付けが出来ないんですよ。
ですから、あたくしなんて、手伝いに行って長いのに、いつまで経ってもやらせてもらえません。
普通はお客が淡泊なものから始めて、塩味の強いもの、風味のきついものに食べ進めるよう
皿の上に並べる順序を決めなくてはならないからです。

チーズ通は任意にチーズを選んで、違った味わい方をするために
わざと味の濃いものを先に食べ、次に淡いものを食べて
コントラストや発見を楽しむ、といったようなややこしいこともするようですが・・・。
好事家の考えることは難しいです。

簡単なトマト・ソースだけでなく、もっと複雑な料理においても、
やはり美味しく作る上で大切なのは素材と手順に尽きると思います。
美味しく料理しようと思えば、手間と時間はやはり掛かるのですよね。

ロンドンに限らず、イタリアの外でのイタリア料理の不味さは、あたくしが類推いたしますに
要所要所で『これだけはイタリア直送の本物を使わないことには
ちゃんとした味が出ない』という種類の素材が何ものかで代用されていること、
価格との折り合いで調理人が手を抜いていること、
この二点が主だった原因になっているのではないでしょうか。

感動するほど美味しいものというのは、
殆ど報われることのないと知りつつ意固地かつ独善的に信条を守る
料理人の悲しくも有り難い性によって細々と存在し続けているもののようです。
料理人がイヤになったら、その時が終わりですね・・・。

でも、ロンドンという都市では、お金に糸目さえつけなければ
最高のイタリア料理は存在するはずですよね?
そんなところにあたくしなんかは足を踏み入れられそうにありませんが。

ではまた、ごきげんよう。

PS.1
すみちゃん、フォローをありがとうございました。

お酒も神道と関りが深そうですね。
京都は秦氏が栄えた土地ですが、兵庫県南部、西宮にも灘という酒どころがありますね。
あの辺りから姫路辺りにかけても秦氏の臭いがするかも知れません。
アシヤ(芦屋)も古代ヘブライ語起源の地名だとかなんとか
マービン・トケイヤーが書いていたように思いますが、どうなんだか。

PS.2
この次、またみずーみ様へのレスを投稿いたします。

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