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いまだから明かす イラク人質事件の真相〜『週刊現代』 2004/05/29
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投稿者 下戸彩 日時 2004 年 5 月 17 日 19:47:41:yZ.kO/yAkn3xw
 

いまだから明かす イラク人質事件の真相 - 寺澤有 ([警視庁出入り禁止 警察]ジャーナリスト)

「CHANCE ! Forum」メーリングリストより

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いまだから明かす イラク人質事件の真相
彼らを救ったのは彼ら自身だった
外務省に「情報」はなかった !
寺澤有 ([警視庁出入り禁止 警察]ジャーナリスト)
『週刊現代』vol.46(No.21) 2004/05/29 (講談社 発売 2004/05/17 333+税)

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「息子が戦闘に巻き込まれて死ぬかもしれないという覚悟はしていました. でもあのような人質事件になるとは思ってもみなかった. 『自衛隊撤退』が難しいのは最初から分かっていました」 (今井紀明くんの父・隆志氏)

「武装グループが『自衛隊撤退』を要求しているというニュースが流れてから短時間のうちに, 福田 (康夫) 官房長官 (当時) が『自衛隊は撤退する理由はない』と言ったから頭に血が上ったんです. 私が机を叩いたりした映像が流れましたが, 実際に撤退は無理でも, 政府は慎重に検討する姿勢だけでも見せてほしかったんです」 (高遠菜穂子さんの弟・修一さん)

前号の『週刊現代』で, 私は高遠さん, 郡山総一郎さんとともに拘束された今井紀明くんのインタビューを掲載した. 日本中に渦巻いた「自己責任」「自作自演」という誹謗中傷に対する今井くんの率直な言葉は, 人質の家族の心も動かしたようだ. 私が当初に抱いた疑問. 3人の拘束中, 政府は具体的に何をしていたのかについて, 家族, そして関係者は口を開き始めた.

事件が報じられた翌日の4月9日, 人質家族は上京し, 川口順子外相に「自衛隊撤退」を訴えた.

「こちらは身内を『生きたまま焼く (殺す)』と脅されているわけですから, 冷
静でいられるわけがない」 (修一氏)

当然とも思える感情だが, 家族が声高に「自衛隊撤退」を訴えれば訴えるほど, マスコミと世論は反発した. 今井くんの兄の洋介氏が言う.

「人質やわれわれ家族に対し批判的な報道, (自分たちに宛てられた) 手紙を, われわれが政府を批判していることについて批判する内容が多かったんです. 周りからのアドバイスもあり, 途中から政府批判はやめました. そうしないと, 人質3人を守れないと思ったからです.」

人質家族は政府批判をするどころか, 狙い打ちされたかのように「自己責任」というバッシングの対象となる.

「姉はイラクへ行くたびに遺書を残していくような人でしたから, 本人も家族もそこで死ぬことは覚悟していましたよ ……」 (修一氏)


■ 警察からマークされていた

政府は人質家族に対し, どのような情報を提供し, どれほどのサポートをしたのか.

「家族ごとに担当の外務省職員が一人付きました. 情報が入ったら, いち早く連絡してくれる約束でした」 (修一氏)

しかし, 期待は裏切られる. 外務省を訪れた際, 「外交機密上, 教えられない情報もある」とクギを刺され, 担当職員はまったくと言っていいほど情報を提供しなかった. 修一氏は, こう振り返る.

「人質の安否に関わるテレビの報道を見て, 私が担当の人に『テレビでこんな情報が流れたんですが ……』と聞くと, 『あの内容は, その通りです』と答え,私が『何で教えてくれないんですか』と抗議する. その繰り返しでした.

家族が外務省から提供された情報といえば, 上京2〜3日後の『人質はファルージャ近郊で拘束されている』と『(同時期に人質事件で拘束され, 解放された)韓国人被害者から話が聞けた』の二つぐらい. それ以降は人質解放まで全然なかった.」

それぞれの首長を本部長とする対策本部が設置された北海道庁, 札幌市, 千歳市を取材したが, いずれも「政府からの情報提供はなかった」と口を揃えた.

政府は本当に情報を持っていたのか --. アフガニスタン, イラクなどの戦場で取材を続け, 昨年4〜5月には アンマン (ヨルダンの首都) とバグダッドで高遠さんと交流のあった常岡浩介氏のもとに, 事件発生後2〜3日経って, 政府情報機関の職員から次のような電話があった.

「今井は警察から, 郡山 (元自衛官) は防衛庁から, 元々マークされていた. われわれは人質たちの『自作自演』とは見ていないが, 彼らを陥れている組織があるかもしれない. 例えば, 日本赤軍などだ.」

その職員はイスラム世界での取材経験が豊富な常岡氏から30〜40分ほど情報収集した. 常岡氏が呆れて言う.

「彼が持っていた情報はすべて国内で収集したものか海外メディアが報道したもの. イラクやその周辺国で独自に収集したものは何もない. そういう体たらくで,いざというときは私のようなジャーナリストや NGO関係者から情報収集しておきながら, 政府は『危険な場所へ行くのは≪自己責任≫』などと言うのですから,身勝手極まりない」

そもそも今井くんが本誌前号のインタビューで,

「(解放直後, 警察庁外事課職員がバグダッドの日本大使館で) ボクから『自作自演』を裏付ける証言を誘導しようとしていた」

と話しているほどだから, まともな情報収集が行われていたとは考えられない.

警察庁は本誌の取材に対し, 「国際テロ緊急展開チームの要員を派遣し現地対策本部 (在アンマン) と連絡して, 情報収集を行いました」と回答した.

元公安調査庁キャリアで CIA(アメリカ中央情報局) での研修経験もある野田敬生氏はこう指摘する.

「日本の情報機関にはアラビア語を話せる人間が極めて少なく, 外部の専門家の情報や分析に頼ることになる. CIAなどからの情報提供も受けるが, きちんと組織化されていない民兵が相手では, ほとんど情報が蓄積されていなかったはずだ.」


■ 米兵が日本人を拘束している

結局, 政府は今井くんら人質解放のための実効性のある対応はできなかったのではないか. 外務省に質問すると,

「(詳細は) 関係者の安全及び今後発生し得る事件の解決の障害となるおそれがあることから, 回答を差し控えさせて頂きます」

と回答した. ではいったい何が, 人質救出に結びついたのか. 直接, 間接を問わず, 身代金を支払ったか否かも尋ねると,

「このような誘拐事件が海外で発生した場合, 類似犯の防止, 法秩序の維持のため, 不当な要求に対しては『ノー・コンセッション・ポリシー (譲歩はしない)に従い対処することにしています』

いったい何ができたというのか. 常岡氏はこう語る.

「人質解放はイスラム聖職者協会が民兵へ呼びかけた結果です. 『米軍協力者以外の外国人人質は解放しなさい』との宗教令を出し, 民兵は人質がそのような人間でないことを確認したうえで, 解放しました. イラク人ガイドを通じて取材したところ, 協会は『日本政府とは人質解放まで一切コンタクトがなかった』と話しています. 協会が反米組織なので, 政府は意図的に接触を避けたのでしょう」

日本政府は自国の人間を救う術を持っていないばかりか, 武装グループに接触する努力を放棄していたようだ. しかもこれがイラク人ではなく, 米兵によって日本人が拘束されていたら ……. そして先日発覚した米兵のイラク人への虐待と同じような事態が起きていたら, 日本政府は邦人を救えるのだろうか.

昨年6月, ラマディ大学構内で写真撮影し, 米兵から8日間も不当に拘束されていたジャーナリストの志葉玲氏は言う.

「米兵は私の頭から袋を被せ, 後ろ手錠 (プラスチック製) で締め上げ, 米軍施設へ連行しました. 数十人のイラク人と一緒にコンクリート床の部屋で, 手錠をされたまま拘束され続けましたが, 日本政府は『解放直前まで気が付かなかった』と言っていました」

米軍による拘束については, 政府は黙殺し, ほとんどの新聞が取り上げない. 本誌の取材の最後に, 修一氏は強い調子でこう言った.

「人質が解放されたのは政府のお陰ではない. 姉たちが丸腰でしかも人質自身がイラク人のために活動してきた人間だったからです. 姉も米軍に銃を突きつけられたうえで, 地べたに頭を押さえつけられ, 調べられたことがあったと聞きます.姉の拘束中, 私がいちばん心配したのは, 武装グループもろとも米軍に射殺されやしまいかということでした」

海外で邦人の命が危険にさらされた際に, まったく情報が取れない日本政府. その政府が自らのメンツを守ろうとしたばかりに「自己責任」「自作自演」という荒唐無稽な言葉が一人歩きしたのだ.


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いまだから書ける 聞くに耐えなかった 解放された人質家族への誹謗中傷 『週刊現代』vol.46 No.18 2004/05/01 (333+税)

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/134.html

テレビ・新聞が報じない「人質家族」吊るし上げ会見!! - 『週刊現代』vol.46
(No.19) 2004/05/8・15合併号

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/289.html

武装グループに拘束されたジャーナリスト 安田純平さんが語った解放までの3日間 『週刊朝日』vol.109(No.23) 5/7・14合併号 (2004/04/27発売 305+税)

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/382.html

単独インタビュー 今井紀明 18歳 異常なバッシングへ ★大反論★ 「政府は僕らの自作自演にしようとした」 / インタビュー: 寺澤有 『週刊現代』vol.46(No.20) 2004/05/22 新緑特大号 pp.40-44

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/500.html

『サンデー毎日』連載 米原万里 発明マニア
国家機密の隠し方

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/381.html

画期的抜本的な税制改革案

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/553.html

八木啓代 MONOLOGUE 2004/04/07-05/06

http://bbs12.otd.co.jp/yuji_story/bbs_tree?base=1779&range=1

イラク関連私的リンク

http://www.geocities.jp/okr_chicagob/links_pr.html

公安情報 ESPIO

http://www.emaga.com/bn/?2003030025882708015726.xp010617

autonomous anti-war - 警察権力と社会運動は相容れないと固執する諸個人のためのウェブサイト

http://csx.jp/~antiwar/


毎日新聞 イラク日本人拘束

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/archive/news/2004/04/09/index.html


武装グループの声明文

http://www2.asahi.com/special/jieitai/houjin/TKY200404080346.html

> このビデオを放映してから、要求を実行するために3日間の時間を与える
  ↑
日本政府が最初にやるべきは ビデオ放映の延期を アルジャジーラに要請することであった. 報道協定へ向けての動きが何かあったことを御存知の方は教えてください.

やるべきをやらず, アルジャジーラ録画や福田官房長官記者会見の会場設営, 公安噂話収集に精一杯だった日本政府はブッシュに屈する前に「テロ」に屈していたのだ.

無能無責任でパフォーマンスだけ [仮想敵を叩けばみんなついてくる *1] の国家機密を世界中に晒された点で日本政府は「被害者」であり, 謝罪を要求する権利があるのだろう. だがそれは誰が謝罪する? 誰に向かって? 無能無責任な政府を有難がっている「国民」そして無敵の「フツーの市民たち」[*2]. 親亀, コケタら, 皆, コケろ ! でいつまでしがみ付いてる ?


[*1] J.P.サルトル/安藤信也訳『ユダヤ人』 (岩波新書 旧青No.227 1956/01/16) 原著 『REFLEXIONS SUR LA QUESTION JUIVE』 Jean-Paul Sartre 1954 (原題) ユダヤ人問題についての考察

[*2] 斉藤美奈子書評を参照されたい.

http://www.keio-up.co.jp/iyasi/iyasitop.htm

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