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Re: 鉄砲
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投稿者 れれれ 日時 2004 年 7 月 30 日 21:07:25:5dtqOVWhdORgU
 

(回答先: Re: 鉄砲を捨てなかった日本人 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 7 月 30 日 13:04:15)

最初の投稿の訂正
「第9章 鉄砲を捨てなかった日本人」−−>「第9章 鉄砲を捨てなかった江戸時代人」


バルタン星人さん、はじめまして。


「鉄砲を捨てなかった」という言葉ですが、これはノエル・ペリンの著書『鉄砲を捨てた日本人』に
対応したものです。この本を知らないとちょっとわかりにくかったかもしれません。
昔1回読んだだけで今、手元にもないのでうろ覚えですが、ノエル・ペリンは日本に大量にあった
鉄砲が江戸時代の後期にもなるとほとんど廃棄されてなくなってしまったというようなことを
書いていたと思います。それは事実と違うということで「鉄砲を捨てなかった」という言葉になってます。

武器のこととかバルタン星人さんはいろいろお詳しいみたいですが、私は全然詳しくないので
受け売りばかりですから、詳しくはこの「鉄砲と日本人」(鈴木真哉著)を読んでください。
信長の長篠の戦い方は独創的なものではない、など通説と違うことが書いてあって、
とても面白いのでお勧めです。

明治維新にいたる内戦では最初の頃は戦国時代と同じような戦い方をしたりしていたそうです。
しかし、長州藩が4ヶ国艦隊と戦って砲台を占領されたことで軍の編成を改めたことをきっかけに、
戦国時代風は徐々になくなっていったそうです。


鉄砲はずっと火縄銃で、洋式銃の輸入はかなり遅く、天保年間(1830〜43)あたりからです。
著者の鈴木真哉氏によると鉄砲の進歩はほんとうに遅々たるものだったのだそうです。
ですからバルタン星人さんが考えられている最新鋭の銃を大量に欧米から購入して軍事バランスを
変えようとすることは、江戸時代後期にならないと可能とはならないようです。
また、幕府は武器によって軍事バランスを変えようということを考えていなかったようです。

「鉄砲と日本人」P.250
「江戸幕府は、一般民衆だけでなく武士に対してもさまざまな形で規制を課していたが、
それはなぜだったのだろうか。素直に考えれば幕権の維持のためということだろうし、
そのように解釈している人も多いだろう。
しかし、この解釈には少しばかり引っかかるところがある。幕府のために諸大名から百姓町人まで
あれこれと武備武装について規制を加えていったものなら、もう一歩進めて幕府だけが新鋭の武器を
独占できるようにするとか、幕府直参の者については制約を課さないとかいう対応をしたら
よさそうなものである。
ところが、幕府は開国後に鉄砲の輸入の独占を図ろうとした痕跡がある程度で、ほとんどそういう
積極的努力をしていない。それどころか寛文二年の刀の長さの規制などは、幕府の旗本を
主な目標として出されている。将軍の親衛隊の面々に対して、有事に役立つはずの長い刀を
やめろと言っているのだから話は逆ではないか。」(笑)


なお、江戸時代の人は鉄砲に対しては実用的に見ていて、装飾的なものはあまりないようです。

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