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リベラルも、左翼も、ユダヤも、人類の歴史(物語)の何ページかを紡いでいる横糸に過ぎないでしょう。
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投稿者 如往 日時 2005 年 1 月 23 日 03:52:47:yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: RE:我々の物語は?ワヤクチャさんへ 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 22 日 09:31:43)


 愚民党さん、こんにちは、ご無沙汰しております。
 いつもながら、稜線上に身をた揺らせつつも愚民党さんの感性が飛翔するレンジの大いさと正鵠を射ずにはおかない照準の確かさには驚嘆させられます。そして、愚民党さんの投稿は少なからず私にとって思考のインデクスや読書の契機を与えてくれていると有り難く思っています。田原牧氏の論説を楽しく読ませていただきながら、久しぶりにSENKIの様々なコラムを閲覧することになりました。
 尚、ワヤクチャさんには割り込みレスになりましたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。


 さて、私は、ユダヤ教やキリスト教の一神教的Contextにも、バラモン教や仏教の多神教的Contextにも、人類の物語を紡ぐ縦糸の源泉を求めてその在り様を叙述することは不可能ではないかと考えています。無論、世界には一神教的Contextがメイン・ストリームであるとの主張や、また日本にはそれを凌駕しようと模索する皇国史観等の思潮があることは十分承知しています。けれども、この論拠を一言で述べるのは大へんな困難さを覚えています。つまりは、できるだけ臆見を排し、思考停止に陥るのを回避しながら事物を考察してきた結果であるとしか言いようがありません。

 かかる間にも、現代世界の政治・経済的支配のコアを成すアングロサクソン・アメリカンや主たるパトロンでもあるユダヤ金融資本(家)とその下僕達による人類の自己家畜化の策謀が水面下ではドラスティックに進行していると想われますが、ユダヤ教徒がその先に描いている千年王国建設が、人類がブラック・ホールの淵を眼前にしたときに授かるべき天の賜物との言説は受け容れ難いものです。泡沫のような一個の生においては、この先も事実の検証は叶うものではありますまいが、それ以前に人類は最深部にあって根源的な縦糸を見い出し、それを共有化すべきでありましょう。そのための要諦は地球というMatrixの大きさ(容量)に気づくことであり、さらに自然のサイクルが産出するパフォーマンスを出来得る限り正確に推量し、それを基にこの星の運営にあたることだと考えています。

 しかしながら、少なくとも前掲した輩は星の運営にあたるべき当事者意識の欠片も持ち合わせていないと思われますし、また日本人という括り中に当事者能力を見い出すことも難しいと見ています。それは、今日の米国の中東アジアにおける傍若無人の振舞いやそれに追随して憚らない日本政府の心象風景を一瞥するだけで事足りるでしょう。どこに当事者能力を有する者達がいて、またどのように当事者意識を喚起すべきか、答えはなかなか見つかりません。けれども、そう気づいた者にとっては答えを求めていく心根を遺棄することなど習い性がゆるさないのではないでしょうか。その限りでは私も“68−70”年代の時代が課した呪縛から未だに解き放たれずにいます。

 少しばかりの余談で末尾をおさめたいと思います。昼休み板でのCarry That Weightさんとの対話に触発され、エーリッヒ・フロムの著作を読み返す機会があったのですが、中でも『反抗と自由』(紀伊國屋書店1983)で眺望されている世界像はまさしく今日の世界の状況となって現出して来ていますし、とりわけフロムはマルクスの真情(ヒューマニズム)の部分をよく捉えていると改めて感じました。そして、私自身がマルクスに傾斜していった切っ掛けは『経済学・哲学草稿』の中で展開された疎外論にあったことを青く熱き時代への追憶と共に再確認した次第です。

 また、会いましょう。

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