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サパテロ、「欧米対立」の進行役に?(エル・ペリオディコより)
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/234.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 16 日 05:38:53:SO0fHq1bYvRzo
 

サパテロ、「欧米対立」の進行役に?(エル・ペリオディコより)


スペインでは来年1月20日に新しい欧州憲法の是非を問う国民投票が行われる予定ですが、憲法承認に向けてスペイン社会主義者大会が開かれています。その冒頭で、サパテロ首相は、欧州と米国との相違点を際立たせその路線の違いを強調する演説を行いました。

先日もお知らせしたように、サパテロが進める「米国とキリスト教会から遠ざかる」路線は、その逆を行きたいアスナール・国民党の強い反発(と言うより陰湿なイジメ)を引き起こしているのですが、こうなればサパテロとしてはますますその方向を推し進めざるを得ないでしょう。

サパテロ個人にそんな度胸は無いでしょうが、背後には、スペインでしばしば「ミスターX」とささやかれるフェリペ・ゴンサレス元首相が控えており、さらにその背後には、・・・、ヨーロッパ独特の深い闇の世界があります。ただ欧州のアメリカ離れ、米国のヨーロッパ離れは、逆に言えばネオコンの意図に沿っているフシもあるのではないか、と思いますが。

ブッシュが後4年大統領職に就き(途中で殺されなければ、ですが)、パウエルなどがやめてネオコン路線がますます先鋭化する可能性が高く、EUは米国との距離を大きくせざるを得ないでしょう。いずれにせよ今後、「欧米」とひとくくりにされる文化のあり方はかなり変化せざるを得ないのではないでしょうか。

現在、スペインのサパテロがそのアメリカ離れの進行役を買って出ているような雰囲気があります。

今回記事を引用するエル・ペリオディコ紙(電子版)は、登録会員以外は過去の記事が読めませんので、念のために訳文(全訳)と関連情報の後に、スペイン語原文を載せておきます。スペイン語がお分かりの方はお読みください。

なお訳文中で「超大国」と訳した部分は、原文ではla primera potencia、una gran potenciaであり、これは「最高権力」「超権力」とした方が良いかもしれません。


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エル・ペリオディコ紙(電子版):11月15日
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=163778&idseccio_PK=8&h=041115
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欧州憲法のための社会主義者大会を開始

『サパテロは、EUを米国の「最後通告」と対立させる』

・1月20日の国民党票での承認を目指して、欧州が「自らの価値観を輸出する」ことを要求
・EUが国連と国際正義に賭けることを強調


マルコ・シュワルツ : マドリッド

ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロは、米国と対決する欧州のモデルを打ち出しながら、欧州憲法の承認を目指す社会主義者大会を開いた。首相は、この欧州憲法が、国際正義と国連、文明の連帯、そして「対決」と「最後通告」への賭けではなく対話を支持するものだ、と強調した。
この超大国【米国のこと:訳注】を名指しすることはしなかったが、サパテロはイラク戦争を引き合いに出した姿勢は明らかだった。この戦争はジョージ・W・ブッシュが、侵略を正当化するために行った国際機構への最後通告が失敗した後で、国連の外で開始したものである。

「共存のモデル」

「EUはその価値観をさらに大きく輸出しているしまたそうでなければならない。ヨーロッパは超大国となることを望んでおらず、むしろ世界の共存の偉大なモデルとなることを望んでいる」スペイン社会労働者党が組織した欧州大憲章に関する大会日程の冒頭で、首相はこのように主張した。
サパテロは2005年1月20日に行われる国民党表に向けて行動を起こすように彼の党員たちに呼びかけ、承認のために二つの論点を述べた。最初は「欧州は民主主義と平和の最大の希望である」こと、次は「暴力と戦争に悩む世界」である。第2の点に関しては、「ヨーロッパが前進すれば事態は改善される」と述べた。

常に米国と比較する視点を保ちながら、サパテロは、EUが死刑(米国では多くの州で続けられている)に反対していることを強調し、大部分のEUの国々がこの世での生活により大きな希望をもたらしており、また貧困と犯罪がより少なく、より多く国際的な協力に貢献している、と表明した。そして次のように宣言した。「ヨーロッパは成功であったし、欧州憲法はヨーロッパと世界のための成功となるはずである。」

多くの緊張

サパテロは、米国との相互関係にとって困難な時期に、このヨーロッパ主義の信念を表明した。去る4月にイラクからスペイン軍を撤退させた首相の決定は、多くの緊張の起爆剤となった。その緊張は双方の不一致の連続によって進行中である。
ホセ・マリア・アスナール政権の後で、ワシントンに対する戦略を急旋回させ、サパテロはヨーロッパの中心に外交政策の軸を移し変えた。最近のスペイン・ドイツ首脳会談では、シュレーダー首相と、将来の両国の軍事的な関係を発展させることに合意した。
同時にまた、米国とスペインの双方からは、緊張関係を緩めようとする動きが起こっている。この動きの中には、来る24日にクローフォード(テキサス)で行われるスペイン国王夫妻とジョージ・W・ブッシュ夫妻との朝食会がある。その一方でミゲル・アンヘル・モラティノス外相は、前の土曜日に、ホセ・ボノ国防相を交えて、現米国大統領の父親のジョージ・ブッシュ元大統領と会談し、関係の「正常化」を示した。

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【関連情報】

http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/1030.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 12 日 00:48:05
ブッシュとアスナールの奇妙な動き、ヨーロッパ社会の分裂をたくらんでいるのか?

http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/434.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 10 月 14 日 07:38:41:
米西の冷たい関係、深化?

http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/363.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 9 月 23 日 07:32:55
サパテロ、国連に、西側世界とイスラム世界の「文明間同盟」を提唱

http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/324.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 9 月 22 日 06:46:55:
100カ国以上が「飢餓根絶計画」に同意:アメリカへの当てこすり?(エル・ムンド)

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エル・ペリオディコ:スペイン語原文

ARRANCA LA CAMPAÑA SOCIALISTA POR LA CONSTITUCIÓN EUROPEA

Zapatero contrapone la UE a la política de "ultimátum" de EEUU

• Pide que Europa "exporte sus valores" al defender el 'sí' en el referendo del 20-F
• Subraya que la Unión apuesta por la ONU y la legalidad internacional

MARCO SCHWARTZ
MADRID

José Luis Rodríguez Zapatero abrió ayer la campaña socialista en favor de la Constitución europea con una defensa encendida del modelo de Europa frente al de EEUU. El presidente del Gobierno afirmó que el proyecto europeo aboga por la legalidad internacional, la ONU, la alianza de civilizaciones y el diálogo en lugar de apostar por la "confrontación" y el "ultimátum".
Aunque no citó en ningún momento a la primera potencia, Zapatero fue claro en su alusión a la guerra de Irak, que George W. Bush emprendió al margen de la ONU después de plantear sin éxito un ultimátum a la institución internacional para que avalara la intervención.

"MODELO DE CONVIVENCIA"
"La UE es y debe ser cada vez más exportadora de sus valores. Europa no quiere ser una gran potencia, sino un gran modelo de convivencia para el mundo", proclamó el presidente en la clausura de las jornadas sobre la Carta Magna europea organizadas por el PSOE.
Zapatero llamó a los militantes de su partido a movilizarse cara el referendo que se celebrará el 20 de febrero del 2005, y dio dos argumentos para el sí. El primero, que Europa representa la "mayor esperanza de paz, democracia y seguridad en un mundo azotado por la violencia y las guerras". El segundo, que "si Europa avanza, España progresa".
Siempre con la mirada comparativa puesta en EEUU, Zapatero recordó que la UE está en contra de la pena de muerte (vigente en numerosos estados norteamericanos) y aireó que en la mayoría de países comunitarios se dan la mayor esperanza de vida del mundo, los menores índices de pobreza y criminalidad, y las mayores aportaciones a la cooperación internacional. "Europa --sentenció-- ha sido un éxito y la Constitución europea va a ser un éxito para los europeos y para el mundo".

TENSIONES
Zapatero hizo esta exhibición de fe europeísta en un momento difícil para las relaciones bilaterales con EEUU. La decisión del presidente de retirar las tropas españolas de Irak en abril pasado fue el detonante de las tensiones, que han ido en ascenso por una serie de desencuentros entre las partes.
Tras el mandato de José María Aznar, marcado por un vuelco estratégico hacia Washington, Zapatero ha reorientado al política exterior hacia el corazón de Europa. En la reciente cumbre hispano-alemana, el jefe del Ejecutivo selló con el canciller Gerhard Schröder un acuerdo que ata a Alemania el futuro desarrollo militar de España.
Al mismo tiempo, desde EEUU y España se están dando pasos para limar asperezas. En esos movimientos se inscribe el almuerzo que los Reyes celebrarán con George W. Bush y su esposa en Crawford (Tejas) el próximo día 24. El ministro de Exteriores, Miguel Ángel Moratinos, afirmó por su parte que la reunión privada del sábado pasado entre el titular de Defensa, José Bono, y el expresidente George Bush, padre del actual mandatario de EEUU, demuestra la "normalidad" en las relaciones.

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