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「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳(5)『シオニズムに対するナチの支援』
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/803.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 29 日 06:33:52: SO0fHq1bYvRzo
 

「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳(5)『シオニズムに対するナチの支援』

(写真は2,005年5月27日、ワシントンにて、パレスチナ代表アッバスに記念のプレートを渡す反シオニスト正統派ラビたち)
http://www.nkusa.org/activities/Demonstrations/2005May27Abbas/still5.jpg

【シオニズムとユダヤ研究の一助として・・・】

「シオニズムと対決するユダヤ人たち」Jews Against Zionismのホームページからの翻訳、第5弾は、『シオニズムに対するナチの支援(Nazi Support of Zionism)』という文章です。ただし文章の後半はナチスとの関係ではなく、「反ユダヤ主義とシオニスト国家の関係」になっています。事実関係の追及としては特に優れた資料とは言えないかもしれませんので、この投稿の最後に、参考にしていただきたい資料を掲げておきます。

この記事は昨年(2004年)の夏以降に書かれたものと見えて、シャロンのイスラエルへの移住を勧めるユダヤ人への呼びかけにも言及され、またコリン・パウエルを『偉大な国務長官で伝統的ユダヤ主義の支持者であるコリン・パウエル』と呼んでいる興味深い(?)箇所もあります。

「シオニズムと対決するユダヤ人たち」や、他の「伝統的ユダヤ教徒たち」の文章は、十分な敬意と同時に、冷静な視点を持って読んでおかねばならないでしょう。彼らの宗教的な情熱がある種のフィルターとなっているため、読む者から事実関係を追及する冷徹な視点を曇らせる結果となってしまう可能性をも持っています。また近代以降の世界ではユダヤの中で必ずしもシオニストだけが問題とは限りませんので。

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http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/257.html
「シオニズムと対決するユダヤ人たち(Jews Against Zionism)」からの翻訳(1)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/454.html
「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳:『イラクのユダヤ人』(第1部)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/535.html
「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳:『イラクのユダヤ人』(第2部)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/622.html
「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳:『イラクのユダヤ人』(第3部)
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および、そのフォロー投稿をご参照ください。

もし誤訳や言葉の使い方のまずい点などを発見されたら、どうかご遠慮なくご指摘ください。


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Jews Against Zionism(Torah-True Jews) ホームページ
http://www.jewsagainstzionism.com/

Nazi Support of Zionism
http://www.jewsagainstzionism.com/antisemitism/nazisupport.cfm#_ftn1


シオニズムに対するナチの支援

近代シオニズムの創始者テオドル・ヘルツル(Theodor Herzl :1860-1904)は、反ユダヤ主義が独立したユダヤ国家建設彼の意図を推し進めるだろうと認めた。ユダヤ人問題を解決するために彼は「我々は特にこれを国際的な政治問題にしなければならない」と主張した。ヘルツルは、シオニズムは世界に歓迎される「ユダヤ人問題の最終解決」を提供する、と書いた。彼の『日記』の19ページに、ヘルツルは「反ユダヤ主義者は我々の最も信頼置ける友人となり、反ユダヤ国家は我々の同盟国となるだろう」と述べた。

シオニズムはドイツのSSとゲシュタポに支援された。ヒトラー自身が個人的にシオニズムを支えた。1930年代の間、ドイツの高官たち【その中にはアドルフ・アイヒマンも含まれる:訳注】と協力して、シオニスト・グループ(複数)はドイツ全土に、開拓者となるべき者たちがパレスティナでの新しい生活のために訓練を受けるための、40ほどのキャンプ・ネットワークを作り上げた。1942年までには、シオニストたちは、今日の『イスラエル』の国旗として採用されることとなる青と白の旗印を掲げ公的に承認された『キブツ』トレーニング・キャンプの中の、少なくとも一つを運営した。

移送協定(ドイツにいるユダヤ人のパレスチナへの移住を促進した)は1933年に実行に移され、そして第2次世界大戦の開始とともに廃止されたのだが、これはヒトラーのドイツと国際シオニズムの協力の重要な例である。この協定を通して、ヒトラーの第3帝国は、1930年代に他のどの政府よりもパレスチナでのユダヤ人の拡大を支えシオニストの目標達成を推し進めるために貢献した。

シオニスト、いわゆる「世界ユダヤ人会議」は、ドイツに宣戦を布告した。【シオニスト指導者が吹聴した1933年のドイツに対する世界的なボイコット運動、および宣戦の布告は、ヒトラーがユダヤ人を破滅させると脅迫したことに結びついた。:原文注釈】それが、何の保護も受けられない状態でその国に住むユダヤの兄弟や姉妹たちに悪影響を与えることを知りながら、である。他の人々が彼らを他国に逃がそうと試みているときに、シオニスト運動はこれらの国々にユダヤ移民に対するドアを閉じさせるように行動した。(詳しくは『Perfidy』と『Hametzer』を読むこと。)シオニストの影響の結果、ドイツからユダヤ難民を乗せて米国に着いた5隻の船がガス室へ逆戻しさせられたのだ。

シオニズム運動の根本的な狙いは、昔から今に至るまで、ユダヤ人の命を救うことではなくパレスチナに『ユダヤ国家』を築くことにあるのだ。

1938年12月7日、初代のシオニスト『イスラエル国家』の元首ベン・グリオン(Ben Gurion)はこう述べた。「もし、私がドイツにいるすべての子供たちを英国に運ぶことによって救うことができると知っており、同時に、イスラエルの土地に運ぶことによってたった半分の子供しか救われないことも知っているとしたら、私はその2番目の方法を選ぶだろう。我々はそれらの子供たちの命だけではなくイスラエルの人々の歴史をも計算に入れなければならないからである。」

1949年8月31日にベン・グリオンは宣言した。「我々はユダヤ人の国を作るという夢を実現したのだが、我々はまだその開始の状態にあるだけだ。イスラエルにはわずかに90万人のユダヤ人がいるだけで、その一方で大部分のユダヤ人は他国にとどまっている。我々の将来の仕事はすべてのユダヤ人をイスラエルに連れてくることである。」

1935年から1943年の間にナチスからの避難を求めていた250万人のユダヤ人たちのうちで、9%にも満たない者たちがパレスチナで住むために行った。大多数である75%はソビエト連邦へ向かった。70年代の半ばには、入ってくるよりも多くの人々がイスラエルから出て行った。このシオニスト国家への移住が大きなうねりは、外国で反ユダヤ主義の脅威と迫害がある期間だけに起こるのである。

それは次のようなことだ。シオニスト国家にとってユダヤ人世界のゲットーのゴールに行き着くためには、反ユダヤ主義は推進され奨励されなければならない。もし必要ならば、我々が見てきたように、暴力行為によってでも。

「その実際的な目的を達成するために、シオニズムは、基本的にユダヤ人に敵意を持っている政府と協力ができることを希望している。」

シオニスト国家への移民を強制する道具としての反ユダヤ主義の利用は、今日まで続いているのだ。

シャロン首相は、反ユダヤ主義が起こっておりユダヤ人の安全にとって唯一の希望はシオニスト国家の庇護の下でイスラエルに移住することだ、と語っている。「反ユダヤ主義に対する最良の解決策はイスラエルへの移住である。そこが、ユダヤ人がユダヤ人として生きることのできるこの地球上で唯一の場所である。」と彼は言った。

いわゆる『イスラエル国家』を『ユダヤ人国家』と呼び続ける人は、真のユダヤ教の信念に反するシオニズムを推進しているばかりではなく、世界的な反ユダヤ主義をも奨励しているのである。そうすることによって彼らは、伝統的なユダヤ人の生活を危険におとしいれそして彼らの市民としての自由と人権を否定しているのである。

英国の外相アーサー・バルフォア(英国へのユダヤ移民を禁止した1905年の外国人法を支えた人物)は、英国政府をパレスチナでのユダヤ人の祖国建設へ向かわせようとした。彼の宣言は、反ユダヤ主義によってではなく、英国のユダヤ人社会の主導的な人たちによって、遅れさせられた。その中にはバルフォアの親シオニズムを「結果的な反ユダヤ主義」と呼んだユダヤ人閣僚も含まれていた。それとは対称的に、偉大な国務長官で伝統的ユダヤ主義の支持者であるコリン・パウエルは、ユダヤ主義とシオニズムを区別し、シオニズム国家の行動に反対する発言は「反ユダヤ主義」ではない、と認める勇気を持っている。

我々はワシントンにおいて我々のリーダーに、もはや『イスラエル』を『ユダヤ人国家』と呼ぶのではなく『シオニスト国家』と呼ぶことによって、そして反ユダヤ主義を推進するシオニストの行動に反対する声明を出すことによって、シオニスト国家の行動と伝統的なユダヤ主義を分離するように呼びかける。

【以下には、参考図書・資料および引用資料の一覧があるが、これは省略する】
【翻訳終り】

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●シオニストとナチとの関係についてのより詳しい事実関係は、日本語では
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木村書店Web無料公開『偽イスラエル政治神話』(ロジェ・ガロディ著)
2章:二〇世紀の諸神話(その1)
1節:シオニストによる反ナチズム運動の神話(その1) より
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-10.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-11.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-12.html

「ヘブライの館」
ナチスとシオニストの協力関係
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hd/a6fhd300.html

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英語では
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Zionist Collaboration With The Nazis(by William Hughes)
http://www.khilafah.com/home/category.php?DocumentID=8661&TagID=2

Zionism in the Age of the Dictators(by Lenni Brenner)
http://www.marxists.de/middleast/brenner/ch07.htm

Zionism And The Third Reich(By Mark Weber)
http://www.rense.com/general34/ZAND.HTM

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をご覧いただきたい。


(他の反シオニスト・ユダヤ運動のホームページ)
NETUREI KARTA AROUND THE WORLD
http://www.nkusa.org/index.cfm

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