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宗教と思想の区別と連関
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投稿者 竹中半兵衛 日時 2006 年 11 月 29 日 02:51:47: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 少しだけ、解説しておきましょう。 投稿者 考察者K 日時 2006 年 11 月 28 日 21:22:40)

Kさん、貴重なご意見ばいただいて感謝しております。
Kさんとおらとが、この投稿で社会に対する考え方の相違は認識方法の違いとしてとらえることができると思いますた。

それは現実を現実としてとらえる出発点は一緒だが、現実を分析してゆく方法論に違いがあること、これがまず前提とされている。

Kさんの方法論とは、

>「この方向が正しい」と確信した瞬間から「危険な道のりに入っている」のです。なぜなら、人間は10人いれば10人が別人なのです。ベストなど端から存在せず、ベターを組み合わせていくしかないのでしょう。
というものだ。その根拠は下記引用のとおり。

>京浜安保共闘と一部の赤軍派の連合した連合赤軍の崩壊だけで「共産主義は(制度的に欠陥があり)危険」と云うのではなく、純粋な正義感は「全ての障害を悪と断定する」という危険性を有していると云うことです。オウムの信者のやった事と同じなのです。
神風特攻やイラクの爆破テロも本質的には変わらないのでしょう。

このことをおらなりに解釈するならば、Kさんとしては、世の中一寸先は闇なのだからなにが起こるかわからない、だから「この方法が正しい」と絶対化することは誤りを生じる可能性もありうる、ということである。このことゆえに、「人民革命」も唯一の方法とされたときには誤りが生じる場合もあるから、そこまではゆかなくとももっと別の(ベターな)方法(選択肢)があるはずだ、ということだ。

その根拠は思想なり宗教なりに純粋に正義感をもって没頭すること(つまりマルクス主義やキリスト教なり、あるいはイスラム教や仏教に帰依することなど)が、運動を展開する実体にとっては正義としてとらえられているために、他の価値観を否定する結果となるからだ、という論理である。

しかしこの論理は政治を改革するための「選択」方法一般についての一般論的見解である。具体性に欠けるのはしかたがないとして、何でも一般化して一般論で理由まで述べてしまうと、話は進まないので、ここで確認しておきたいことが1つ。それは宗教と思想あるいは哲学(ここのやりとりは社会科学が問題とされているのだ)を同一視して「純粋はいかん」と述べてらっしゃるが、それは問題が違うということだす。

「日本をよくする」ための方法論を論議しているのだから、そのための互いの意見の食い違いをどう確認し、どう止揚するのか(できることなら)というレベルでかたりあっているとおらは思ってます。その論議であれば、宗教は別問題だす(たとえ公明党の宗教の問題が出たとすてもそれは政治の問題として論議されるべきことだすがや。公明党は公明党なりに政治ば展開すてるんであって、宗教ば論じても「議会」や腐敗すた「政府=与党連合」の問題の解決にはならねすな)。

また「純粋な正義感」っつうこつも、政治の世界では連合赤軍のような政治的感覚なしの妄動や自爆が純粋な正義感とはいえまい、と思うっす(あてはめ対象が違うべす)。なぜなら、日本共産党も、社民党も民主党も、そすて自民党も公明党も、自分たちの政策ば腐っても鯛のつもりで「純粋さ」ば強調すてんだすから。前三者はそれぞれ「市民」主義ば純粋化させてるすい、あとの二者も「保守」さとっての純粋さば追求すた政党だす。おおむね議会ではこの五者が議会で純粋で正義感の強さばアピールし合ってるわけだす。(この純粋さから逸脱すたものが、例の「復党」すた曲学阿世の徒輩あべす)ま、Kさんのいわんとするところは、「極端論」はダメっつうこってしょうけど。

しかしおらはKさんの論法には一種の歯がゆさば覚えるんだ。
なすてか?
それは主張することが一般論であり他人の意見ば否定する場合も一般論的で、通説さ依拠すてることではねのかな。
深みをもってる人だと思うだが、それ以上のところば(意図的だかもすんねすが)見せてくんねえことさ、ちと失望すんだ。

なぜなら社会科学やマルクス主義ば持ち出すまでもなく、はじめからそういう問題意識でスレを立てているんではねえんだすか、っつう物足りなさば感じてるんだすよ。「そういうつもりで問題を立ててるんではねえ」っつうなら、おらみたいな人間が突っ込みば入れることははじめから想定外なんではねえか、と。

社会問題さ対して一般的テーゼとすて語る内容が、徐々に具体化すて深化されるなら議論も有効だすが、問題の幅広ささ対して世間一般の根拠のねえ常識みてなもんでやられると、面白みがなくなんだすよ。おらは阿修羅でも言われるとおり、たとえ阿修羅がマルクス主義とは無関係ではあっても、問題は次のように立てられるべきだと思ってるんだす。

情報解析
・その情報が 誰によって 流されているか?
・その情報が なぜ今 流されているか?
事象解析
・その事象で だれが利益を得るか ?
・ 歴史上、その事象の時何があったか?

つまりは、現実ば分析すること、その場合実体分析と歴史的分析は必要不可欠の条件であるっつうことが前提とされねばなんね、っつうこったす。これは社会ば分析するときの端緒であり、認識論的には認識し思惟するための端緒なんだすな。

(ま、Kさんもこの阿修羅の原則さ則って主張すてる、っつわれればおらはなにもいえないんだすが)

んだからおらは現実の日本帝国主義社会ば構成する「支配階級と被支配階級」(実体)がどのような状態にあり、どのような関係を作っているのか、っつうこつば具体的に分析する必要があると思ってる。この実体がいかなるイデオロギーを担っているのか、このことが捨象された上で、あらかじめ「自公政権は腐敗している」という現象のみを論じても問題の解決にはならないのではありませんか?もし論理的にそのことを分析しないで述べているのなら、それは非常に感性的な表現であり、実際の自公連立政権の分析にはなっていない、たんに「選挙に勝つこと」だけが自己目的化されるだけではなかろうか?これだけならば、それも非常に純粋な正義感であり、これに突進することも、他の選択肢を与えないベスト論になりはしないか?おおかたこの方法で、戦後の日本の「野党」は敗北の歴史を刻んできたわけだすが。

なお、宗教と思想の区別についてはひとこと。
宗教は現実を否定し、現実にない天上世界を描くことにより現実世界からの逃避を説くものでしょう。
思想は現実を考察の対象としてとらえ、肯定的にとらえた思想もあるが、古代における孟子などは暴君に対する革命を唱えていることからみてわかるように、おおむね現実をどう変革するかという発想から出発している。つまり思想は生きた現実を相手に苦闘してきた歴史をもっている。その歴史に則って19世紀の産業資本主義社会を実は資本家と労働者という2つの階級から成るものとしてとらえたのがマルクスだす。世界史的過程にある産業資本主義段階から現代国家独占資本主義段階へと資本主義は発展してきたが、その過程は国家独占資本主義に到達すた先進資本主義国を中心に市場の争奪戦(植民地獲得競争)を現出すて、帝国主義の不均等発展により後発資本主義国となった諸国(ドイツ、日本)の市場争奪戦への参入ばもたらすた。日本の場合は日清戦争ば引き起こすて大陸へ進出、日露戦争では、国内不安に揺れるロシアとの戦争で領土拡大ば可能とすた。帝国主義諸国の国内での政治制度は階級情勢のそれぞれの逼迫度に応じて労働者側に有利な施策も見られたども、日本は天皇制ファシズム(ボナパルチズム)のもと圧制が強化された。

しかし後進資本主義国ロシアでは封建的制度(資本主義発展のための桎梏)とすての農奴解放が行われたが、社会的矛盾は激化すて、労働者は食い物すらなくなった(このころのナロードニキ運動が連合赤軍とも似る)。だから帝政打倒さ、武器をもって立ち上がった。武力で抑えられたがゆえに武装蜂起となったども。このときの思想的武器がマルクス主義だったんではねがすか?帝国主義諸国はこのかん後進資本主義国ドイツを中心に第一次世界大戦が引き起こされたがロシアは国内の疲弊が激しく脱落すた。艇庫k酢付議諸国の社会主義者・共産主義者はベルンシュタインの日和見主義で祖国防衛主義さ転じて帝国主義権力者さ順応。

さらにソ連の誕生により帝国主義諸国も国内の共産主義運動さ一定の力ば注がねばなんねぐなった。世界はここでイデオロギーとすては帝国主義対共産主義という対立構造がでけたわけだなす。これも一端となって「防共」ば口実とすて帝国主義諸国は再び植民地争奪戦ばはじめた(第二次世界大戦)。

ソ連ではレーニン死後、労働者の解放、つまり労働者独裁「国家」の誕生ののち、革命の輸出ではなぐて、「一国社会主義」ば標榜すてスターリンが権力ば掌握すた(「国家」の死滅ば目指すんではねぐて、「国家」ば固定化させた。スターリンは労働者独裁ば否定すて「共産党」一党独裁のもとに(つまり労働者が政治を行うのではなく「共産党員」(つまりスターリンのもとの官僚)が政治を行う。反対派は抹殺。労働組合は禁止。ノルマ労働の強制。スターリンはおのれの権威を絶対のものとするために政治制度も学問も芸術もすべてスターリン独裁を基礎付けるために活用すた。エセ学問もスターリンの目を通せば許可され、通常の学問が否定された。特に遺伝学では農業分野にエセ学問が適用された(ルイセンコ。日本共産党も戦後しばらく信奉してたす)ために農業は壊滅。ウクライナでは1千万人の餓死者が出た。

戦後はソ連の領土的拡大(東欧諸国の出現)に対抗するために冷戦がはじまった。世界は帝国主義諸国とスターリン主義諸国に分裂した。スターリン死後フルシチョフによるスターリン批判が「上から」行われたが、これに呼応してハンガリー革命が起こったが、フルシチョフは無慈悲な弾圧とそれに続く粛清(100万人)で鎮圧。
そのご1989年のベルリンの壁の崩壊にいたって、スターリン主義のすべてが過ちであったことが証明された。

一方帝国主義日本は敗戦まで天皇制ファシズム(権力としてはボナパリズム権力)で対外侵略(アジア諸国侵略)を行い、最終的には利害のことなるアメリカ帝国主義と相互絶滅戦を展開したが、国内的には軍国主義で人民を弾圧して息の根を止めた。原爆を二回も落されてようやく無条件降伏と米軍による占領支配を受ける。しかし東西冷戦のはじまりにより天皇ヒロヒトをはじめ戦犯はおおかた免罪だ。すでにソ連・中共に対する防波堤として日本を活用することとした米帝国主義は日本の旧支配体制(ブルジョワジー独占)を米帝国主義支配のもとで復活させ、延命させた。

こうだら推移ば経て日本国憲法(ブルジョワ憲法)が米占領軍の検閲のもと作成され発布された。すかす日本帝国主義ブルジョワジーの独裁のための憲法という限界はあれ、第二次大戦の誤りにかんがみて戦争行為も軍備も否定すた。
ブルジョワ憲法であれば、ブルジョワジー独裁を前提とすて作成されたもんだからすて、国権を三つに分立させるといってもそれは形式的なもんだったすな。政治的には、立法府が政府に優先されるってなってんだすい、普通選挙が行われ女性参政権が与えられても、上からの民主主義であって、権力者との闘争によって議会ば勝ち取った歴史ばもつ先進国の議会とは、現実的に性格が違う。どうすても野党が勝てねんだすがな、これがそだらシステムさなってんだすから。

戦後すぐは階級情勢の緊迫化によってシフ支配階級もめったなこつはでげねがったんだすが、この60年ば通じて、完全に戦前の翼賛議会さ戻ってすまった。

一方日本独占ブルジョワジーは、冷戦で戦犯とすての重罪ば軽減された人たつ(安倍のズンチャンも含む)が復活すて、国連加盟と独立、そすてアメリカとサンフランシスコ平和条約(日米講和条約、二国間条約)ば締結、この第三条によって日米安保条約が締結されたんだす。んで、朝鮮戦争の勃発で警察予備隊ばつくり、それが自衛隊となり、防衛庁がでけて今まさに防衛省さ昇格さるんべす。
そすて朝鮮特需ば契機とすて日本帝国主義は混乱から脱却、軍事的にはアメリカばバックとすて、またアメリカ軍(基地)の存在ば基礎とすて、独立はすたども冷戦の真っ只中で、ソ連・中共への防波堤の役割ば担うこつさなった。以後CIAが常駐する国となりCIA指導のもと、階級闘争が左傾化すたときには例の三大鉄道謀略もしかけて戦闘的労組ばつぶしてきた。労働運動におけるスターリン主義正統とすての共産党は労働戦線から足を奪われはずめたんだす。また、社会党系といわれる民同(民主化同盟)は反共であり、これが総評ば結成、共産党の労働運動とは別のナショナルセンターば作ったわけだす。すがす、労働運動も政府のキャンペーンに屈服するかたちで階級性を奪われ、議会主義政党と化した社共からは集票対象とすてすか見られなくなった。さらに国家独占資本主義のもと重厚長大産業の好況ば反映すて、小ブル化すた労働者が出現、これに応じて議会主義政党もますます右傾化すてゆぐ。すかす契機はバブルがはじけてから労働者の生活は一気に圧迫され、小ブルが無産者に転落、労働組合の組織率は低下の一途をたどる。この流れに棹差す役割が社共の議会主義の純化による右傾化によって促進されたんだすな。

いまや戦争放棄ば歌う憲法も改悪の俎上さ乗せられる寸前だす。
軍隊はすでに日米安保条約(軍事同盟)によって、アメリカの侵略のお手伝いさ、これ励んでる。イデオロギー的には、労働者も議会主義政党(社民・共産)も脱イデオロギー。議会は自公連立の圧倒的な壁。政治も、これほどのボンクラが、と苦々しく思いつつも暗愚・衆愚政治のきわみだ。

あまりに簡単だすが、こだら歴史的現実ば見て、議会をどう改善するこつがでけんだべ。ブルジョワジー独占のための議会主義が歴史的必然としては乗り越えられるべき存在(幻想)だっつこつがわがります。Kさんも乗り越えられないようがんばってけらっしゃい。もう一歩もあとがない。悪法がまかりとおる。人民は指をくわえてみてるだけだべか?

ま、「思想」ってのはこのように、現実ば歴史的に反省することが端緒だべすな。そこからどのように現実を変革するのか、もつろん労働者的立場からでなくては一切解決できねえこつは自明だべす。ここで日本における労働者解放の戦略ばいかに実現するのか、っつう実践的考察が行われなければ、議会事自体も戦前の状態まで貶められるこつは明白だすな。翼賛議会(戦前の帝国議会さあともどり)とすて存続するのか、それとも議会がなくなるのか(ファシズムは議会ば「右」から否定する)?

おらだって折衷案はあんだすよ。議会が戦闘するこつば前提にすることができるなら。むがすの総評みてぐ、総評出身の労働者の政党が現れて労働者的利害ば貫徹すたように、階級政党だって選択肢さはいるべす。すかす脱イデオロギーの進行さよって、おおかたの有権者はニヒル化すて投票する意欲すらない。おらが小学生のときから見てきた国会、そsて大学さハイルまでは幻想を抱いてきた国会。こん中で激しくやりあう野党の議員さんがたはホンモノの闘士に見えた。なんであんだけ戦闘的で左翼的なんだ、と思えば、ほれ、何十万人の人々が国会ば取り囲み、国会さ押し入ろうとすてたあのエネルギーがバックだったんだすな。んだから政府は勝手なことばすることは許されなかった。おらのいう「実力闘争」とはそだら意味だすがや。たとえ人民革命ば夢想はすても、現実の(大衆)闘争ば革命闘争とすて戦えなんつう場かなことはひとつも考えてません。

民主党は小沢ら極右が実権ば握ってんだす。旧社会党右派や民社党なんつ、戦前も同じで、大政翼賛会さ強力した過去ばもつ。やがて民主党も一度割れること必定。与党ば形成すて、野党、いな議会そのものの否定すら行われるんではねのかな。戦前の軍国主義が営々と脈打ってるこつもたしかだ。あくまで純粋に人民ばブルジョワ独裁の国家権力とすての議会(幻想体)さしばりつけて置くのか、それともそうでない方法も選択肢として考慮するのか?

最後にひとこと。
イラクの人々の抵抗は、ブッシュがいみじくも言っていた、「イラクの日本化」を破滅させたわけだす。占領者米軍に対する自爆をともなうゲリラ戦を駆使した抵抗が占領当時よりも激化してますが、これ自体は別に「暴力礼賛」ではなくイラク人民の当然の権利としてイラク人民が容認していることを表しています。統計によっては10万人以上のイラク人が米軍の空爆や誤爆、意図的誤爆によって殺戮されております。日本は安保条約で雨rかに協力加担して自衛隊(日本軍)を派遣してます。すでに安保条約はそこまで日本に対する強制力を有している。直接戦闘行為が許されていないだけで、憲法改悪が成れば、他国民へ銃を向けることもできることになります。野党が圧倒的に少数で、しかも民主党が右派が実権を握っているのに、国会論議だけでこの流れを止めることがでけるとはとても思えません。

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