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メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章
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投稿者 忍 日時 2007 年 12 月 26 日 11:41:33: wSkXaMWcMRZGI
 

(回答先: メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第四章 第五章 投稿者 忍 日時 2007 年 12 月 26 日 03:20:46)

第六章 エルサレム・ロッジの設立
 九人の創始者は一堂に会した。王は、総裁として、開会の言葉を述べた。

 「兄弟達よ、どの組織も、活動員が集会を持つ私的管区を持たなければならない。我々が最初の会合を開いたこの広間は、秘密会合を開くには相応しくない。我々は、『エルサレム・ロッジ』と呼ばれる管区を設けなければならない。このロッジは、誰にも我々の姿を見られず、我々の指令を盗み聞きされる事もない、秘密の回廊の中に設けなければならない。
 私はこの機会に、最も重要な事柄に、あなた方の注意を喚起しよう。私は、数千人が加わり、我等の力を強化する時まで、この組織を拡大しなければならないとあなた方に言った。
 だが、この組織が今の時代に創設された事が発覚すれば、其れは恐怖心と反感を呼び、其の結果、人々の一部が離れる危険性がある。あの欺瞞者の革命がその勢力を拡大し続けている、今のような罪深い時代(喜びの時代でしょう!愛)には、特にそれが言える。
 我々九人は、『秘密の力』と呼ばれるのこの荘厳なる建造物の礎である。そこで、この大伽藍を打ち建てる為の、建設道具を考案しよう。我々は、大いなる使命感を持って、この政治的、宗教的な大仕事に専心しよう。私達の為のものでなければ、其れは存在する事もないのだ。石工(メーソン)と道具がなければ、どんな大建造物も建てる事は出来ない。
 明らかに、我々こそが、この大伽藍の存在理由なのだ。最も荘厳な宮廷となるこの大伽藍の建設を、共に受け入れて欲しい。
 では、どうすれば、其れが可能であろうか。オカルティズム(秘密主義)を持ってするのである。秘密主義とは、どのような意味であろうか。
 よく聞け。我々の結社を、極めて重要であるばかりか、興奮を呼ぶものにする一番の方法は、創設の年代と、創設者つまり我々の名前を、如何なる加盟者からも隠し通すことなのだ。
 この秘密は、我々九人によって守られる。一人一人は、最も真剣な気持ちを持ち、秘密を厳守する息子にだけ、彼が21歳になった時に、これを遺産として継がせるのだ。他の兄弟は、これについて、何一つ知ってはならない。
 そこで、我々が加入者に対しては言わなければならぬ事は、この組織が極めて古いものであり、その創設の年代、創設者について誰一人知る者がいないと云う事、組織は解散し、死んで久しかったと云う事である。
 おそらく、反論する者達も出てくるだろう。その時には、ヘロデ王が、父王の記録の中から、はるか古代の組織の存在を示す古文書を発掘し、その中に、結社のしるしや法規が定められていた、彼は喜びの余りその再興を願った、そして文書に記されている通り、本当にそれを再興させたのだと説明しよう。
 我々は、この伝説の中に、真の創設の年代と組織の目的を覆い隠す。これは、我々にとっての中心的な武器となる。秘密主義は、最高の位階にまで上り詰めた兄弟にさえ煙幕となるであろう。
 この位階については、先にも話したように、兄弟モアブとヒラムと合議の上、入会者の為の各種位階を設ける手はずになっている。其れが決定された時には、あなた方の意見を聞く為に、ここで発表する事にしよう。
 又、我々は、九人が起草した規約は全て隠すものとする。このように完璧に隠蔽することにより、我々の組織に加入し、オカルト(秘密)」を知りたいと云う欲求をそそるのだ。
 それから、入団者が誓いを果たしてから初めて知ることが出来る、第二の秘密がある、その本文については、次の会合で調べることにしよう。入団者は、誓いによってその秘密を守らざるを得なくなるであろう。」

第七章 一般的な誓い
 8月10日に、九人のメンバーは集まり、ヘロデは会議の座長を務めて言った。

 「さて、兄弟達よ、我々創始者の基本使命の大要については、既に明らかにした。恐るべき、極秘の誓いに伴う責任についても、十分に認識したと思う。今日は、組織への加入を望む者達が立てなければならぬ、誓いの本文について、調べなければならない。それをここで読み上げよう。これに賛成であれば、直ぐにこの誓いを採択し、記録に留めよ」

 入会者各自が果たさなければならない一般的誓いの本文:

  私(何某の子、何某)は、組織『秘密の力』の加盟メンバーに受け入れられた今、メンバー
 を傷つけ、組織の命令に背くいかなることにおいても、兄弟を裏切らないこと、組織の活動家
 が命じる如何なることも完遂し、その秘密を誰にも口外しないことを、神と聖書と名誉に掛け
 てここに誓う。この誓いに背くなら、私の喉は切り裂かれ、いかなる形の死も厭わないことを
 誓う。


 「さて、兄弟達よ、新会員がユダヤ人であれば、我々は、事実を彼に伝えよう。即ち、組織の目的がユダヤ人の結束にあることを。彼がユダヤ人でない場合には、何も知らせずにおくが、相手が敵のスパイや一味ではないことを、確かめなければならない。
 彼は、組織の位階を一つ一つ上っていくにつれ、本来の目的についての知識を、徐々に身につけてゆき、適切な時点で、イエスの信者達を殺しユダヤ教を保護することに、組織の基本目的があることを知らされよう。この時には、彼を強制する必要はなくなるであろう。彼は、全力を傾けてそうするであろうから[註:古代メーソンリーの目標は、ユダヤ教の保護に尽きる事は上の言葉で明らかである。1717年以降に、出来た英国の新メーソンリーでは、目標が三つに分かれている、第一グループ(ユダヤ人)は、古代の基本方針を保持している。第二グループは、カトリックを攻撃すると云う、デザギュリエの基本方針を採用している。第三グループは、ナチュラリズムとニヒリズムの基本原理を採用している。英国の新メーソンリーの成立については、この本にも書かれているが、掲示板では後で説明する]。
 極秘に守られる基本的秘密の最たるものは、創設の年代と創設者の氏名であることを、あなた方は忘れてはならない。
 それを問われた時には、真実を隠さなければならない。組織の為、ユダヤ教とユダヤ民族の利益の為に、嘘をつき通せ。我々はこのように答えなければならない。
 『ヘロデ大王の王宮のある部屋で、この組織に関わる秘密の言葉とともに、古代エジプトの法典とサイン、シンボルを含む古文書が発見された。件の文書は、年代も分からぬ程古い時代の祖先から継承されてきたものである。それがソロモン、ダビデ、モーゼ、或いはもっと古くに遡るのかどうかは、我々には分からない』
 この答えについてあなた方の意見を聞こう。採択するか否かを決めよ」

 すると全員が「肯定」と答え、この言葉は記録に留められた。
  


第八章 組織への加盟の方法
 ヒラムは言った。

 「アグリッパ王陛下、モアブ・レビとヒラム・アビウデは、組織に是非加入させたい人々の為の、特別な書式作りに合意致しました。入会の書式は、如何なる組織・団体・宗団のそれとも異なる、より優れたものにする考えです。これは、加入者に特別な気持ちを作り出す為であり、彼等は、其れを非常に重要なものと見るばかりか、恐れさえ懐くに違いありません。
 このような意義が向けられれば、書式は古代から受け継がれたものである、と我々は答えます。其れは、ヘロデ王が、父王の棺の中から発見した古文書に含まれていたものであり、我々はこの発見によって、昔の創設者達の記憶を保ちたいと望んだ。我々は又、ユダヤ教とユダヤ人への父祖達の情熱を思い起こさせる、他のどのような遺品も、後世に残す考えである。これらの記憶を保つことによって、我々は、ユダヤ教と国への義務を果たすことになるのだと。
 陛下よ、このことは、私達だけが知る、もう一つの秘密となりましょう」

 王は言った。

 「ヒラムよ、其れは名案である。私の考えを述べよう。志願者が誓いを立ててしまうまでは、神殿の事が一切わからぬよう、彼の目を覆っておくのが良かろう。
 志願者が外にいる間は、目隠ししておくが良い。門衛は志願者を世話人に導き、世話人は彼を総裁の前へ連れて来る。この時に、右足から始め、三歩進んで二本柱の間に来るよう、志願者に耳打する。この行為は、外部の者、放浪者、異邦人は、神殿に入る前に闇の中にいること、我等に加わり、誓いをすることによって闇から光へ、即ち光に象徴されるユダヤ教に入れると云う意味だ。
 総裁は、彼を呼び、誓いの言葉を述べさせる。総裁は、手に剣を持ち、その刃を志願者の首に突き立てる。彼の前方、世話役の両手にはトーラー(聖書)が開かれている。
 誓いが終わり、目から覆いが外されると、志願者は自分の頭の上に剣が向けられ、目の前にはトーラーと、灯火があるのを見る。その後、世話人は小さなエプロンを志願者のみに付けさせる。これは、彼が我々に加わり、神殿の城壁作りに加わった事を象徴する。城壁はユダヤ教の防壁であり、その存在の保護を表す」

 この話が終わると、王は二人の同志に向かい、「これを採択するか」と言った。彼等は採択した。
 翌日、九人の創設者は呼び出され、ヒラムから、加入の方法を知らされた。全員がこれを受諾し、記録に留められた。

第九章 神殿の内部(ヨハナンは、ソロモン神殿を不朽のものとする為に、会合場所を「神殿(テンプル)」と名付けるよう提案した。この名称が「ロッジ」に変更されたのは、1717年のことである)

 アグリッパ王は言った。

 「我々の大建造物が、ブラザーフッドの基盤の上に建てられていることは、知っての通りである。ブラザーフッドと信頼が我々の紋章であることは事実だが、各自は忠誠を尽くし、熱心さを尽くして遂行する、特別な使命を持つことになる。
 先ず、各自に役職を割り当てることにしよう。あなた方は、それを受け入れることによって、組織の基本原則を守り抜き、その為にはいかなる犠牲も厭わないことを表明するのだ。各自は、同志の前で、へりくだりと一致という二つの性質の模範になっていることを表明し、自分の心の中に嫉妬の気持ちが些かもない事を、全員にわからせなければならない。つまり、各自、兄弟の役職をうらやむことなく、自分の職務を受け入れる。めいめいの役職を知った時に、何か異論があれば、申し出よ。異論が無ければ、受諾して記録に留めよ」


  総裁    ヘロデ・アグリッパ王
  副総裁   ヒラム・アビウデ
  第一書記  モアブ・レビ
  第二書記  アドニラム
  立会人   ヨハナン
  第一補佐  アブドン(新メーソンリーでは、補佐の役職名はデザギュリエによって変更されている。
             又、当初は経理がいなかった為、金銭が要求されなかった事にも注意)
  第二補佐  アンティパ
  世話人   アベロン(志願者の加入を世話するメンバーのこと)
  門衛    アビア


 全員役職の割り当てに同意し、これは記録に留められた。


 王は言った。

 「この組織の起源は極めて古いものであることを、全員に信じ込ませなければならぬことは、あなた方も知っている通りである。『発見した古文書』の伝説が、是非とも必要であることに異論は無い。そこで、我々は、ソロモンが神殿の中で使用していたような、古い時代のシンボルを我等の宮に配置することにしよう(古代史と超古代史の偽装。真の神々への信仰の歴史を否定する為の偽装!愛)。
 我等は、ソロモンが神殿で使用した二本柱を建立する。一つ目をボアズ、二つ目をヤキンと名付ける。一つは右に、一つは左に立てる。又、我等のヒラム・アビウデを、神殿の造営にあたりソロモンが召集した、偉大なシリアの建築士の名を取り、ヒラム・アビフと命名しよう。この偽装の二点を、結社の一般綱領の中に明記せよ。
 更に、この偽装を強化する為、建築士ヒラムが宮を造営する時に用いた、定規、コンパス、コテ、天秤、槌等の建築用具を使え。その何れも、ヒラムが使ったものと同じ木製でなければならない。
 神殿の正面は、表向きにしなければならない。この点に関しては、後ほど説明しよう。
 更に又、一層の古さを想起させる、星、太陽、月等の、天空のシンボルを採用しなければならない。又、ペテン師イエスを想起させる、他のシンボルも使うことにしよう(これら全て、真の神の存在を冒涜し、真の神に信仰している人を冒涜する為に!愛)。我々の新しい結社の業務とともに、この歴史を受け継ぐ子々孫々が採用出来るものを選ぶ必要がある。あなた方の意見を求めよう」

 会場は、満場の一致で、王の言葉を採択し、これは記録に留められた。

第十章  秘密結社のシンボル
 アグリッパ王は言った。

 「我々が結束することは、非常に喜ばしいことである。皆が一つの心、一つの手になるからだ。このことは、我々が互いに嫉妬心を持たず、自尊心も持たない事を意味している。ハレルヤ!
 我々は、神(サタン・ダビデ。今の影の統一王国建設の為に計画を作った真の主犯!愛)の御加護により、神殿の土台の仕事を完成させた。又、原則的にシンボルの選択に合意を得、どんな不和も妬みも克服した。ハレルヤ!
 我々は、前の会議で出された勅命に従い、幾つかのシンボルを用意した。ヤキン(力のシンボル)とボアズ(堅固な基礎の意味)の、二本柱がここにある。ここには又、我々の組織がソロモン神殿、或いは其れ以前に遡ることを証明する、木製の建設道具がある。ソロモンの神殿を建設するのに使われた道具は、どれも木で出来ていたからだ。
 さて、二本柱を、一つは右に、一つは左に、今立てようではないか。それを祝福しようではないか。我々はこれらの道具を祝福する。又、イエスのこれら色々なシンボルをも祝福する(イエス・キリストの事だが、彼等はイエスをキリストとは認めていない)。だがこれらのシンボルは、鶏、剣、闇、槌等、皮肉にも彼がその冒涜的な教えを説いて回っていた時に使ったものなのだ。
 木槌は、彼の両手、両足を木に打ち付けるのに使った道具である。皮肉を更に強める為に、この木槌を持って、毎度会議を開くとしよう。どの会議も、この木槌を続けざまに三度打ち鳴らす事を持って、始めることにする。
 このようにして、我々は、諸世紀にわたりいつまでも、イエスを磔刑に処した事、この木槌をもって彼の両手、両足を釘付けし、死に至らしめた事を思い起こすのだ。三つの星は三つの釘を象徴している(三ツ星の真の意味)。其れを三つの点に変える事も出来るが、意味は同じだ。
『神は父と子と聖霊であり、自分は子』と云う、あの男の冒涜的教えを愚弄する、三段梯子のシンボルもある。
 我等の組織の中に、前にも話したように、位階を設けることにしよう。これらは三十三で、あのペテン師の年齢を表す数である。その一つ一つに名前を付け、更に似たようなシンボルを作ることにしよう。これは皆、私が考案し、モアブとヒラムが考案したものである。
 この皮肉を込めたシンボルの意味は、決して他に知られてはならない。其れは、我等九人だけが知る秘密である。他のメンバーには、組織がソロモン時代、或いは其れ以前に遡ると信じられるよう、便利品、道具とでも言っておけ。
 どの兄弟も新しいシンボルを考案して良い。
 兄弟達よ、私が出したものについて、あなた方がどう考え、どう見るかを聞こう」

 六人の男達は意義なくこれに同意し、全ては記録に留められた。
 次いで、王は言った。

 「さあ、祝杯を上げよ。勝利に向かって、道を突き進め! 最初の三つの階段を踏みしめよ! 勝利の木槌を三度鳴らそうではないか。其れは、ペテン師の死のシンボルであり、兄弟関係と一致統合と云う釘で固められる、我等の誉れ高き基本原則の樹立を表すシンボルなのだ! 勝利に向かって進め! 喜びの声を上げるのだ!」



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