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国民投票法案の廃案を訴えるだけで憲法9条を守れるのか【天木直人・日本の動きを伝えたい】3/4
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投稿者 天木ファン 日時 2007 年 3 月 04 日 14:00:37: 2nLReFHhGZ7P6
 

2007年03月04日

 国民投票法案の廃案を訴えるだけで憲法9条を守れるのか

  3月3日の朝日新聞にきわめてタイムリーな記事を見つけた。憲法9条を守ろうとする護憲勢力の間で、あくまでも国民投票法案の廃案を訴える人々と、国民投票によって改憲案を葬るべきだという人々に意見が分かれているというのだ。
  様々な思考を経て、最後に「憲法9条は一字一句変えてはいけない」という結論にたどり着いた私は、今となっては誰よりも強い護憲論者になった。だから改憲の試みはあらゆる手段で阻止したいと思っている。
  国民投票を実施するための手続きを定める国民投票法案が成立しなければ、もちろん国民投票は実施できない。憲法改正には国民の過半数の承認が必要であると現行憲法で謳われているから、国民投票が実施できなければ改憲はできない。その限りにおいて私は国民投票法案成立反対の人たちと行動をともにしている。
  しかし私は国民投票法案の成立阻止が全てであるかのように声を張り上げるよりも、憲法9条を変えようとする事がいかに間違っているかということを一人でも多くの国民に気づかせる努力を重ね、どんな改憲案が出てこようと、どんな国民投票法が成立しようと、国民の一票でこれを拒否して見せる事によって、すなわち文字通り国民の手によって、憲法9条を守る事に全力を傾けるべきだと思うのである。
  私がそう考える理由はいくつかある。自民党と民主党が国民投票法案を成立させることで一致している以上、国民投票法案を国会で成立させないとする試みは奏功しない。それどころか、何があっても反対だと叫ぶばかりでは、一般国民は離れていくであろう。
  更に言えば、「改憲をさせない為に、手続法である国民投票法案を成立させない」と主張するのでは、これもまた一般国民の理解は得られないであろう。今の憲法には改憲条項が存在する。国民投票が規定されている。それを無視して国民投票法さえもつくらせないというのでは、やはり一般国民の目には硬直的と映る。
  これらの理由は、しかし、たいした理由ではない。本当の理由はこれから述べることにある。
私は憲法9条が守られるかどうかは、一部の熱心な護憲主義者の「運動」によってではなく、日頃政治にはあまり関心のない一般国民が「今の憲法のほうが良い」、「憲法を変える必要はない」と素直に考え、判断するかどうかにかかっていると確信している。だから一般国民が「おかしい」と思うようなやり方では憲法は守れないと思っている。国民投票法案成立阻止の政治運動は、護憲の戦いの「本丸」ではない。いや「本丸」にしてはならないのだ。
  考えてみるがいい。権力者の改憲の試みを、権力を持ち合わせていない一般市民が自らの一票で否定するならば、これこそ民主革命、市民革命と呼ぶにふさわしい出来事となる。そのような形で日本国民が憲法9条を守ったならば、世界は拍手喝さいを送ることであろう。護憲を目指す人々は、一致団結してその快挙に向かって国民運動を起こす努力にすべてを傾けるべきなのである。
  私がこのような意見を述べると、とたんに批判してくる護憲活動家や護憲政党が現れる。あいつは協調性がなくいつまでたっても官僚臭が抜け切らない奴だと攻撃してくるのだ。
「官僚的である」という意味が唯我独尊という意味であれば、確かに私は官僚的だ。常に自分は正しいと思っている。そんな傲慢な人間でなければ、時の最高権力者である小泉前首相に、「イラク戦争を支持したあなたは間違っている」などと正面から批判できなかったであろう。しかし私がどんなに傲慢であろうとも、憲法9条の前には頭を地面につけて跪くのだ。憲法9条を守るために人知れず地道な活動を続けている人たちに限りない畏敬の念を抱くのである。
  見ているが良い。戦争国家米国がいかに力で世界を押さえつけようとしても国際情勢はそんな米国を決して許さないであろう。安倍政権が米国の言われるままに憲法9条を放棄しようと頑張ってみても、客観情勢はますますそれを許さないようになっていくであろう。「できるものならやってみろ」と突き放してやらせればいいのである。我々は堂々と改憲のおろかさを指摘し続ければよいのである。一般国民に分かり安い言葉で訴え続ければいいのである。それでも改憲案を政府が提出してくるのであれば、そしてそれに賛成する国会議員が多数出てきたとしても、我々は自らの一票でそれを拒否すればいいのである。
  改憲を進める指導者やそれに同調する政治家は必ず恥をかくことになる。政治生命を失う事になる。そうさせようではないか。正義は我にあるのである。

    Article 9 of Japanese Constitution Should Be Maintained By National Referendum

     PM Abe announced he would like to amend the Article 9 of the Japanese Constitution , which prohibits Japan to engage a war, within his tenure so that Japan can fight a war with US.
Although the popularity of Abe Cabinet has been decreasing consistently and people starts thinking Abe Cabinet won’t last long, Abe’s declaration of amending the Article 9 made pro-Article 9 people got mad and let them to take various actions against it.
According to The Asahi Shinbun of March 3, however, pro-Article 9 people are split into two groups, i.e. a group who insists to let the draft bill of national referendum aborted on one hand and a group who insists to let the government submit the amendment draft to the Diet and veto it by a national referendum.
The current Japanese Constitution says that any amendment has to be approved by a majority of national referendum votes. Despite of this constitutional requirement procedural law for national referendum does not exist and the government hastens to pass the bill at the current session of the Diet. Thus the bill for national referendum is one of the confrontational bill.
I am one of those who believe that Japan should be proud of the Article 9 of Japanese Constitution and it should be maintained. In order to achieve this goal I think we should attach more importance to campaigning among the public that the Article 9 be a shield from the aggressive demands from US to join in the US War against Terror than appealing to the parliamentarians not to pass the bill of national referendum. Because I believe it would be a civil revolution for the first time in Japan's history if people of Japan veto the Government's trial to amend the constitution. Let it happen.


http://www.amakiblog.com/archives/2007/03/04/#000283

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