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「女性セブンの記事はデタラメ」植草一秀さんと梓沢和幸弁護士の話を聞く(JANJAN)
http://www.asyura2.com/07/senkyo42/msg/1084.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 10 月 11 日 13:09:05: 2nLReFHhGZ7P6
 

http://www.news.janjan.jp/living/0710/0710083639/1.php

2007/10/10

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 10月4日(木)午後6時半より日本教育会館(東京都千代田区神保町)で、経済学者の植草一秀さんと弁護士の梓沢和幸さんのお話を聞く会がありました。主催は、「警察・検察の不法・横暴を許さない連帯運動」。

 電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反で逮捕された植草一秀さんは、一貫して無実を訴え続けています。植草さんは132日間拘留され、2007年1月22日に保釈されました。現在、東京地裁で裁判が行われており、8月21日に最終弁論を終え、10月16日に判決が言渡される予定です。

 事件は、2006年9月13日午後10時過ぎ、京浜急行の電車内で起きました。痴漢の被害にあった女子高生の供述によれば「品川を発車した直後から2〜3分、被害者に密着していた犯人が、被害者の臀部左側面付近を手のひらと指先で撫で回すように触っていた」とされています。


●植草一秀さんのお話

痴漢と間違われ、愕然とする
 植草さんが電車内で半分居眠りをしながら立っていたとき、突然、「子どもがいるのに」という女性の声がしたそうです。進行方向左側のドアの方を向いて立っていた植草さんは、前に立っていた女性の甲高い声や動きを見て、痴漢騒ぎかと思い、吃驚し、かかわりあいになりたくないとの思いから、右側に向きを変えたそうです。そのままうつむいて目をつぶって下を向いていると、いきなり強い力で左側と後ろからつかまれたそうです。

 植草さんは、自分が痴漢の犯人に間違われたと思い、人違いであることを理解してもらわなければならないと思って女性と話をさせてほしいと言ったそうですが、無視され、2人の男性に強い力で押さえつけられて駅員に引き渡されたそうです。2人の男性の顔は見ていないそうです。駅員と話し、女性と話をさせてほしいと訴えると力ずくで阻止され、この状況で警察がくると間違いなく(以前経験しているような)とんでもない事態になる、それを阻止するためには自ら命を断って遮断するしかないと思い、駅員が外を見ていたスキにネクタイを外して自殺を試みたそうです。しかし、駅員が気づき、力ずくで阻止され、自殺を断念したと語りました。

疑惑を持たれている行為を私は絶対やっていません
 警察に連れて行かれ、取調べを受けたとき、なにが起こったかわからず、半分眠った状態の中で突然女性の声がしたことを説明し、「(痴漢行為を)やった覚えはない」とはっきり否定したそうです。しかし、報道では「覚えていない」と報道されたことをあとで知ったと語りました。また、取調べの警官が「でっち上げだな」と呟いた言葉を、警察発表では自分が言ったとされていることに対し、植草さんは、「自分はそのような発言はしていない」と否定しました。

 最初、痴漢の容疑であることは聞かされていたそうですが、具体的にどのような行為をしたのか説明を受けていなかったそうです。電車が揺れたときぶつかった可能性もあるので、誤解をとかなければならないと思ったそうですが、「臀部を触った」「下着を触った」と聞いて、「そういうことは絶対にしていない」と容疑をキッパリ否定したそうです。

 植草さんは被害者とされる女性の顔を見ており、演技をしているようには見えなかったと語りました。前方やや右側にたくさんの人がいたので、犯人は被害者がヘッドホンを外す動作をしたとき後ずさりし、人ごみに紛れた可能性があり、被害者が本当のことを言っているのであれば必ず犯人がいるので徹底的に調べてほしい、と強く訴えました。植草さんは、被害者が言っている場所と自分が立っていた場所は違うと言い続けて今日に至っている、と語りました。

 1月17日に横浜で行われた期日外・傍聴人なしの被害者供述によると、被害者は「犯人は後ろに後退した。犯人の手は見ていない。犯人の手をつかんでいない」とはっきり言っているそうです。植草さんは、「私の様子が犯人に見え、犯人だと勘違いをしたのではないか」と述べ、被害者による人違いであることを訴えました。

曖昧な検察側証人の供述
 裁判では、(犯行を目撃した)検察側証人の男性の供述が曖昧である、と語りました。当時、植草さんは特徴のある眼鏡をかけていたそうですが、証人は犯人が眼鏡をかけていたかどうか覚えていないこと、また、犯人の右肩が下がっていたと証言しているが、もし植草さんが犯人なら右肩に重いバッグを提げていたのでずり落ちてしまうこと、また、証人は犯行時の犯人の左手の指や袖口まで見ていたと言っているのに、犯人が傘を持っていたかどうか覚えていないこと(植草さんは左手に傘を持っていた)、さらに、事件のときから比べると8、9kg体重が減少し、やつれた様子の植草さんを見て、裁判長に印象を聞かれ、証人は「変わらない」と答えたそうです。これらの証言は、もし犯行があったとすれば、この証人が見た犯人は別の人物であったことを示している、と植草さんは語りました。

無実を証明する目撃者が現れる
 次に、植草さんが無実であることを証言した弁護側の目撃証人について語りました。その目撃証人の男性から植草さんの会社にFAXがきたとき、植草さんはすぐに弁護士に連絡したそうです。弁護士の指示で、直接連絡をとって話をすると信憑性が落ちると言われ、証人とは弁護人が連絡を取ったそうです。植草さんは法廷で顔を合わせるまでこの男性とは直接話をしていないそうです。

 男性は、犯行があったとされる時間帯(品川駅から青物横丁あたりまで)に植草さんが吊り革にグッタリした様子でつかまっていたことや、だれとも密着せず、なにもしていなかったことを見ていたそうです。被害者は、被害に遭ったのは、「品川駅を出た直後から2分間ぐらい」と供述しているので、この目撃証言は、植草さんの無実を決定付ける証言であることがわかります。植草さんは、「目撃者の証言を信用できるかどうかが裁判の焦点」とした上で、「目撃者の証言は信用できる」と述べ、無実を立証できるとの考えを示しました。さらに、裁判所に対し、公正な裁判を期待していることも付け加えました。

事件を通して感じたこと
 植草さんはまた、刑事事件と司法制度の問題について次のように語りました。

 1つ目は、拷問のような検察の取調べです。植草さんは、東京地検で6回の取調べがあったそうですが、その都度、東京拘置所から東京地検地下の取調室まで、手錠をかけられ、縄で数珠繋ぎにされて連れて行かれたそうです。人権無視の、まさに拷問以外の何者でもない、と訴えました。

 2つ目は、人質司法といわれている司法取引についてです。否認すると長期間拘留されたり、実刑判決が出ることに対し、保釈や執行猶予付きの判決を出すことを条件に認めさせるような司法取引があるのだとしたら、そのことを明らかにするべきである、と訴えました。

 3つ目は、調書も指紋もないのに、警官が、被告人は取り調べでは認める発言をしたと証言し、それが証拠として採用されることの危険性です。もしこれが認められるとしたら、警察はなんでもできることになる、と警鐘を鳴らしました。

 4つ目は、「疑わしきは罰せず」が刑事訴訟の前提であるにもかかわらず、それが守られていないことです。

 5つ目は、メディアが検察の情報を一方的に流し、(被告人に)反論の機会が与えられていないことです。一部のメディアは政治的意図による情報のマインドコントロールを行っている可能性がある、と述べ、一部のメディアに対しては名誉毀損で訴え、民事で争っていることを明らかにしました。

再現VTRで無実を立証
 次に、植草さんの弁護人の野島弁護士が、関係者の証言をもとに再現したVTRを見せてくれながら、事件について論証しました。

 再現VTRでは、事件についての概要を説明したあと、被害者供述、検察側証人供述の信用性、植草さんを逮捕した人の供述、弁護側証人の目撃証言について、それぞれ検証を行いました。野島弁護士は、被害者がヘッドホンを外す動作をしたとき、犯人が後ずさりし、被害者が振り返ったときはすでに人ごみに紛れていたのではないか、そのとき、被害者が、右後ろに立っていた植草さんを犯人だと思い、間違えたのではないか、との見方を弁護人がしていることを明らかにしました。

 また、(犯行を目撃した)検察側証人の供述について、4つの疑問点を指摘しました。当時、植草さんはセルロイド製の青と紫のフレームの眼鏡をかけており、証人は、「犯人は虚ろな目をしていた」と証言し、犯人の目を注視していたにもかかわらず、眼鏡をかけていたかどうか覚えていないこと、また、犯人の右肩が下がっていたと証言しているが、植草さんは右肩に重い鞄をさげていたので、右肩が下がっていれば鞄がずり落ちてしまうこと、また、犯人の左手が被害者のお尻を触っていたと証言しているが、犯人の手や指や袖口まで見たと証言しているのに、左手に傘を持っていたかどうか見ていないこと、また、当時66〜67キロあった体重が58kgに減っていた植草さんを見て「変わっていない」と答えたことなどから、犯人は植草さんではなく、「眼鏡をかけていない痩せた人」だったのではないか、と指摘しました。

 この証人は、テレビで植草さんの顔を知っていたそうですが、電車内に植草さんがいたことを知らなかったそうです。事件を報道で知り、(テレビで植草さんが犯人だと伝えているので)自分が目撃した痴漢の犯人が植草さんであることを確信するようになったそうです。また、証人は、犯人が被害者から離れたあと犯人を見失っているそうです。野島弁護士はこの証人の供述から導き出される結論として、「証人は犯人の顔を正確に観察・記憶していなかった」と主張しました。

 また、植草さんを逮捕した男性は、痴漢の現場も犯人も見ていないこと(「やめてください」という被害者の声で気がついた)や、弁護側証人の目撃証言(事件があったとされる時間帯に植草さんがなにもしていなかったことを見ていた。この目撃証人は、テレビで植草さんの顔を知っており、事件があったとされる品川から青物横丁の間、植草さんが吊り革につかまってフラフラしていたことや女性と密着していなかったことを法廷で証言している)が、植草さんの無実を決定づけるものであることを強調しました。

 野島弁護士は、被害者供述や弁護側目撃証言に加え、犯行の現場を目撃した検察側の目撃証人と植草さんを現行犯逮捕した2人の男性はいずれも犯人の顔を見ておらず、被害者の「やめてください」という声で植草さんを犯人だと思ったことから、本件の真相は、すべての誤りは被害者が犯人を取り違えたことに端を発している、との主張をしました。

 関係者の動きを再現したVTRは法廷でもプロジェクターを用いて裁判官や検察に見てもらったそうですが、事件があったときの関係者の立ち位置や動きがよくわかり、弁護側の主張に説得力を与えるものとなっており、この事件がえん罪の可能性がきわめて高いことを示していました。

●梓沢和幸弁護士のお話

水に落ちた犬は叩け
 植草さんの弁護活動をしている梓沢和幸弁護士は、植草さんが過去に7回痴漢行為を行い示談にした、と報じた「女性セブン」の記事はまったくのデタラメであり、そのデタラメを繰り返し言っていることに対し、現在、民事裁判で争っている、と語りました。事件が起きてから、水に落ちた犬は叩けといったメディアの報道の在り方に、「実に品がよくない」と厳しく批判しました。

学校のいじめと共通する、見ていて寒気がする報道
 梓沢弁護士は、テレビで著名な評論家が植草さんを冷笑したり、また無罪だと言っていると嘲ったり、繰り返し植草さんの写真を流し、過去に7回も事件を起こしていると言ったりしているのを見ると、「寒気がする」と述べました。メディアによる情報操作や人権侵害はテレビだけではなく、学校のいじめと共通するものであり、力を失ったものを叩いて喜ぶ姿には、「ぞっとする」と述べ、「自分はこんな社会に住んでいるんだぞ」という残酷さをもっていることにも言及しました。

 テレビを見ている自分に、「お前はこの社会に生きていてどうするんだ」という問いが内面に入ってくるテレビ報道であり、週刊誌報道である、と語り、事実無根の記事を掲載した週刊誌(「女性セブン」「フライデー」など)と、その記事を貼付けという形で報道したテレビ局(朝日放送〈大阪〉)に対し、損害賠償の請求を5人の弁護士が出していることを明らかにしました。メディア側は、記事の根拠を示すことができず、警察の筋から聞いたとしか言わないので、おそらく民事は勝訴できるのではないか、との見通しを示しました。

これ以上、マスメディアの悪を容認してはいけない
 梓沢弁護士は、隠されている情報を引き出すために危険なところに手をつっこんでいくのがジャーナリズムではないか、と述べ、メディアに期待されている公共性についてマスメディアが応えていないことに不満を述べながらも、マスメディアに求めているだけではダメではないか、との考えを示しました。

 満州事変のときと同じように、日本はいま戦争(イラク戦争)をやっている、との認識を示した上で、どうやったら戦争を止めることができるのか。昔と同じように、いまも大政翼賛会と化したマスメディアを変えるものとして、市民メディアの存在の可能性に言及しながら、植草さんの痛みを自分自身に置き換え、これ以上メディアに悪をやらせないという気持ちでこの訴訟を勝ち抜きたい、との決意を表明しました。


●宮崎学さんとの対談
 次に、宮崎学さんの司会で、植草さん、梓沢さん、野島さんに、それぞれお話を伺いました。

自分の頭で考え、感じたことを伝えてきた
 今回の事件の前と後では権力に対する考え方やメディア観にどのような変化があったか、という宮崎さんの質問に対し、植草さんは、経済分野での仕事については、自分の頭で考え、感じたことを伝えてきた、と述べ、仕事に私的な利害を入れないで論ずることを信念としてきたと語りました。権力におもねることなく、自分の良心と信念に基いて発言をしてきたが、権力に対峙する発言をするなら準備が必要であり、脇の甘さを指摘されることもあるそうです。

 04年の事件(手鏡事件)について植草さんは、「防犯カメラの映像で無実を立証することができた。(警察の手によって)映像が消されていた。なぜ控訴をしなかったのか。しなかったのではなく、控訴拒絶。三権分立と言われているが、(司法は)政治権力と一体。メディアは権力によってコントロールされ、行政司法とメディアが一体化して運用されていることが現実であることを、04年の事件でまざまざと思い知らされた」と語りました。

信念を曲げるわけにはいかない
 手鏡事件のあとも、「信念を曲げるわけにはいかない」との思いから、小泉政権時代の不可解な株の暴落とその後の上昇や、りそな銀行をめぐるインサイダー疑惑などについて発言を続けてきた中で今回の事件に遭遇したことについて、植草さんは、「政治権力の怖さを身にしみて感じている」と心情を吐露しました。

 今日に至るまでの思いは、「言葉では尽くせないものがあるが、理想や希望をもって進んでいくしかない」と述べ、真実に目を向けてくれる人たちの心を支えに生きてゆきたい、との思いを語りました。

 メディア観については、テレビの影響の大きさに言及した上で、権力がメディアをコントロールしている状況にあって、特定の人をターゲットにして社会的に抹殺する役割をメディアが有していることに警鐘を鳴らしました。

目撃証人や現行犯逮捕した人はどこのだれか
 弁護側の目撃証人や植草さんを現行犯逮捕した人はどこのだれか、という宮崎さんの質問に対し、野島弁護士は次のように語りました。

 弁護側の目撃証人の男性は、電車内で騒ぎが起きたとき、植草さんが(フラフラしていたのでだれかにぶつかって)からまれているように見えたので、痴漢の犯人だとテレビで報道されているのを見て、「えっ、嘘だろう」と思ったそうです。すぐに名乗り出なかったのは、自分が出なくても誰かが名乗り出てくれるだろうと思い、通りすがりの通行人を演じていたが、東京拘置所から植草さんが保釈されて出てくるところをテレビで見て、「こんなに長い間拘留されていたのか」とショックを受け、自分にできることをしたいとの思いから名乗り出たと語ったそうです。

 また、植草さんを現行犯逮捕した男性は、筋肉質で体ががっちりしており、検察側証人が法廷で「私服」という言い方をしたため、私服の警官との誤解を与えたが、権力とのかかわりがあったという人ではないそうです。男性は犯行状況を見ておらず、被害者が「この人が犯人だ。間違いない」と言ったので逮捕したと言っているそうです。この男性と一緒に植草さんをつかまえた男性も権力とは関係ないと語りました。

攻撃の主体が隣にいる
 宮崎さんはまた、今回の事件でインターネット上の人権侵害があったことを取り上げ、ネットの現状と植草問題をどう考えるか、と梓沢弁護士に意見を求めました。梓沢弁護士は、ネット上での人権侵害には大きな問題がある、としながらも、法的規制を設けることには反対との立場を表明しました。イラク人質問題が起きたとき、ネットでの攻撃がものすごかったことに言及しながら、ネットにおける匿名性の問題も含め、マスメディアだけでなく攻撃の主体が自分たちの隣にいることへの認識を持つ必要があることを指摘しました。


●質疑応答

 検察側の証人が植草さんに不利な証言をしたのは、テレビなどで活躍していた植草さんに対する嫉妬や妬みがあったのではないか、との感想や、現行犯逮捕した人は一般人だということだが、そういう人が現行犯逮捕できるのか、との疑問や、事件に謀略の可能性はないのか、といった質問に対し、植草さんは、謀略の可能性は否定できないが、犯罪の事実があったとすれば、被害者が振り向いたとき自分を犯人だと勘違いしたことから始まっているので、まわりはつられてそのような行動をとったのではないか、との認識を示しました。

 また、政権批判をしていた植草さんに対する国策捜査ではないか、との見方をする発言や、山一證券や日興コーディアルなどのインサイダー疑惑や、三角合併によって日本の企業が外資に渡った場合、経営権だけでなく、その会社の土地や所有権もその国のものとなることで日本の空洞化が進むのではないか、といった指摘や、郵政民営化によって郵貯簡保の資金340兆円が3年かけて外資の手に渡る計画があり、3年後に日本は大変なことになっているのではないか、といった指摘や、様々な疑惑があるにもかかわらず、それを報じないマスメディアへの不信感を訴える発言もありました。

 それに対し、植草さんは、急激な株価暴落やインサイダー疑惑なども含め、参院選で第一党となった民主党などが国政調査権を使って明らかにする必要性がある、との認識を示しました。

 最後に、理不尽な取調べについて、具体的にどのようなことがあったのか、との質問に対し、植草さんは、手錠をかけられ、縄で数珠繋ぎになって東京拘置所から東京地検地下の取調室に連れて行かれるといった前近代的な取調べの在り方は、拷問といって差し支えないのではないか、と答えました。

 また、東京地検の検事が、否認すれば徹底的に家族を苦しめてやる、と脅しをかけたことも明らかにしながら、否認をすれば実刑で認めれば執行猶予がつくといった司法取引がある中で、否認をしてまで争うことの意味は大きい、と述べました。富山のえん罪事件は、服役したあとにえん罪が判明したが、そういうことを含め、司法制度の在り方を真剣に論議すべき、との考えを示しました。


筆者の感想
 宮崎学さんが責任監修していた「直言」というウェブサイトの愛読者であった筆者は、宮崎さんから、「直言」が突然終わったのは、「植草事件」が原因の1つであったと聞き、大変驚きました。事件が起こる直前、植草さんは、「直言」に、「失われた5年―小泉政権の負の総決算」と題する記事を書き、小泉政権の経済政策の失敗を厳しく批判していました。

 宮崎さんのお話によると、「直言」を運営していた出版社が、「社会道徳」や「社会批判」などを理由に、植草さんの記事の削除を求めてきたそうです。それに対し、宮崎さんが拒否したため、ページが閉じられることになったそうです。「本人が無罪を主張しているのだから、発言の機会を与えるべきだ」として植草さんの過去の記事の削除に応じなかった宮崎さんの見識の高さに、「直言」の愛読者の1人である筆者は拍手喝さいを送りたいと思いました。

(ひらのゆきこ)

     

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