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Re: とても短絡な三段論法にびっくりしました
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投稿者 ダイナモ 日時 2008 年 6 月 21 日 00:48:55: mY9T/8MdR98ug
 

(回答先: とても短絡な三段論法にびっくりしました 投稿者 日 日時 2008 年 6 月 20 日 00:41:43)

日さん。こんにちは。
ダイナモです。レスありがとうございます。

「圧倒的に誰もが軽蔑する対象」であることは、圧倒的多数の人々がオウム信者たちの実相を知らず、知ろうともせず、ただの無知から来ているということです。こういうとまた反論されるかもしれませんが(苦笑)。オウム真理教の信者たちは、少なくとも松本サリン事件や地下鉄サリン事件等で起訴された被告たちを除いて、多くの信者たちに対して私は軽蔑の念や非難めいた思いを抱いておりません。わたしのように感じている人たちはかなりマイナーだとは思いますが。まあ、「圧倒的に」と言う点については異論はありませんよ。何しろ最も公平性が求められる行政機関でさえ、オウム信者であることを理由に住民票の届け出を受け付けないという暴挙を行なって当然と思っているのですから。

宮沢賢治は作品の中で理想郷を意味する「イーハトーブ」という地名を使っています。意味はエスペラント語風に発音した「岩手県」とされています。宮沢賢治は作品の中で自らの理想とする国を作っていました。作品の中にしか存在しえなかった理想郷を現実の地に実現したいという願望があったと考えるのが自然だと思います。その第一歩が「羅須地人協会」の設立でしょう。しかし、無償で農民に奉仕する姿勢や文化活動は、宮沢賢治の孤軍奮闘にも関わらず、農民たちの理解を得ることはできませんでした。農民たちには宮沢賢治の理想は理解されなかったのです。あまりにも理想主義的な発想から出発した非現実的な実践活動だったからでしょう。

理想郷は現実社会とは相容れませんから、現実の地に実現した場合、それは閉ざされた社会とならざるを得ません。かつて実際に「理想郷」を現実の地に実現した「ヤマギシ会」という団体が存在しました(今も存在しているかも)。ヤマギシ会では私有財産が否定されます。当然ですね。私有財産が認められれば「貧富の差」が生じます。それは「理想郷」とは矛盾します。ヤマギシ会に入会する人は全財産をヤマギシ会に提出しなければなりません。教育も平等です。子供たちはヤマギシ会独自の学校に入学します。食事も共同です。なにやら「共産主義社会」とよく似ていますね。出来損ないの「共産主義社会」は「全体主義社会」と見分けがつきません。資本主義社会の中に閉ざされた出来損ないの共産主義社会を実現しようとしても破綻することは目に見えています。

ヤマギシ会は、10年ほど前に脱会を希望する会員から、入会時に提出した財産の返還を求めて裁判を起され社会問題化したことをよく記憶しています。

ヤマギシ会とイーハトーブは違うと思われるでしょうが、宮沢賢治が理想としていたのはヤマギシ会のように私有財産を否定した貧富の差のない社会だとわたしは推測しています。そしてその最初の実践活動は羅須地人協会で失敗しました。

宮沢賢治は1920年、24歳の時、国柱会に入会します。国柱会とは日蓮宗の一派を母体とする極右団体で、八紘一宇・五族協和を唱え、昭和初期には天皇制軍国主義の影響を受けた軍人・右翼の指導者が多数入会しましたた。その国柱会に宮沢賢治は生涯入会し続けたのです。宮沢賢治の考え方は、当時の極右が持っていた、「天皇陛下」または「日本民族」のために自らを犠牲にすることを厭わない理想主義と相通ずるものがあったのでしょう。

理想主義もよいですが、度が過ぎると非現実的世界に迷い込んでしまいます。宮沢賢治の実践活動は人々から理解されず、失敗しました。現代に宮沢賢治と同じ理想を持つ人が現れたとしたら、やはり理解されることはないでしょう。かえって薄気味悪く思われるのではないでしょうか。それは当時の農民たちも感じたことかもしれません。

その非現実世界に生きた童話作家が「国民的作家」として祭り上げられている。どこかがおかしいと思わざるを得ません。

わたしが、宮沢賢治から全体主義まであと一歩と書いた理由は以上のことからです。

この記事を書くためにググっていたら参考になる記事を見つけました。
記事中で「法華経教団国柱会」とあるのは、正しくは「日蓮宗教団国柱会」だと思います。

http://book.asahi.com/author/TKY200708070302.html

イーハトーブと満洲国 宮下隆二さん

■賢治と莞爾が夢見た変革

 文学を通じて、今も人々を魅了する宮沢賢治の心象風景イーハトーブ。片や、王道楽土、五族協和の理念を掲げながら、現実には中国東北部を侵略して泥沼の戦争を招いた満州国。互いに無縁の存在と思えるが、宮下隆二(みやした・りゅうじ)さんは、二つは共に、ユートピア建設を目指す激しく実践的な信仰心が生み出したものだという。賢治と、満州事変の実質的な首謀者であった軍人石原莞爾とを、宗教への熱狂者として並べて論じた衝撃的な本だ。

 「賢治晩年の手帳、例の雨ニモマケズが書かれていたものですが、法華経からの引用や曼荼羅(まんだら)、宗教的内省の言葉が連ねてある。創作メモではなく、信仰の手帳なのです。作品では宗教色を薄めたから、より多くの読者に受け入れられたと思いますが、そこに込められた法華経や日蓮の言葉や概念を軽視すると、賢治の実像を見落とします」

 そして賢治と同じく法華経教団国柱会に入会していた石原の言動を検証した宮下さんは「莞爾には、自らは昭和の日蓮だという意識があったのではないか」という。戦史研究者として著した最終戦争論にも、満州国へ向けて軍中枢として力を発揮した際にも、社会変革を目指す信仰心のほとばしりがあると見る。

 賢治と莞爾の共通項には10年ほど前に気づいた。塾講師、そして2年ほど前からは行政書士をしながら、独学で文学、思想、宗教を探究し、細分化されたアカデミズムに縛られず広く渉猟した結果だった。05年、原稿用紙50枚程度の論文として、宗教専門紙中外日報社主催の「涙骨賞」優秀賞を受賞。今回の本に発展した。

 「一方が善で一方が悪ではないのです。2人は共に光も闇も抱えつつ時代に真摯(しんし)に向き合ったのだと思います」
 

 

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