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禁原発と成長戦略―禁原発の原理から禁原発推進法まで 「平 智之」
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/926.html
投稿者 蓄電 日時 2013 年 9 月 07 日 17:14:45: TR/B2VKXCoTU6
 

カンパ2013 
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/148.html


禁原発と成長戦略―禁原発の原理から禁原発推進法まで
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DR45G0K/

http://www.t-taira.net/book.html

http://twitter.com/tairatomoyuki


目次
はじめに


第1章 禁原発7つの原理――なぜ速やかに原発をとめなければならないのか

  原理1 核燃料を鉄で包むことは不可能
  ・五重の壁ではなく五つの気休めにすぎない
  ・戦争やリーマンショックと同じ構造

  原理2 被害が大き過ぎる
  ・損害賠償額は610兆円という試算
  ・メルケル首相と安倍総理の違い
  ・政局に左右されない脱原発は禁原発
  ・ 補足1-1 原子力利権は強固な壁

  原理3 人のミスはなくせない
  ・人の教育も安全神話そのもの
  ・絶対の安全以外は極めて危険

  原理4 壊れたら近づけない
  ・壊れていくのを直しながら使うのがプラント管理
  ・原発は壊れたら直せなくなる

  原理5 設置場所がない
  ・調べてもわからない
  ・禁原発こそが最善の防災対策
  原理6 自動車とは違う
  ・福島の原発事故を乗り越えてでも安全を求めるのか
  ・世界で430基は試作段階

  原理7 テロの兵器になりうる
  ・スリーマイル事故は操作ミスか破壊活動か不明
  ・原発54基がすべて攻撃の対象になる


第2章 誤解への14の反論――原発・放射能をめぐるウソに答える

  誤解1 電気が足りないから原発が必要だ
  反論1 原発の発電能力は日本全体の発電能力の約15%にすぎません
  ・休んでいる電源を動かせば速やかに原発ゼロが可能です
  ・いますぐ原発ゼロで需給を満たせます
  ・停電が起こらないことは2012年夏に実証されています
  ・「計画停電」の恐怖が原発必要論を生み出しました
  ・計画停電で国民を脅して再稼働したことを忘れてはなりません
  ・自分の計画を自分で不可能だと断じた政府の節電計画
  ・再稼働を正当化するずさんな政府予測
  ・政府による居直りの理屈を許してはなりません

  誤解2 原発のおかげで電気代が安い
  反論2 原発コストは「8・9円〜」の「〜」で不当に安く偽造されています
  ・原発コストの間違いで国民は大損をしています
  ・政府は建設費も事故リスクも極端に安く見積もっています
  ・実は原発コストは火力よりもはるかに高い

  誤解3 原油が高くなるから原発を続けるべきだ
  反論3 燃料代が上がっても原発は火力よりも高くつきます
  ・原発は燃料費以外の部分が高いのです
  ・原油は火力のごく一部に過ぎません
  ・そもそも燃料代が上がっても原発の利用を考えてはなりません

  誤解4 安全保障のために原発が必要だ
  反論4 核兵器5000発〜1万発をつくれるプルトニウムをすでに保有しています
  ・自民党は「安全保障に資する目的」を原子力基本法に書き込みました
  ・この重大問題を与党内で議論したのはたったの1日でした
  ・潜在的な核兵器保有国の発想を捨て去るべきです

  誤解5 CO2を出さないためにも原発が必要だ
  反論5 原発を利用しないこと、CO2の排出を抑制することは両立します
  ・原発ゼロで増加するCO2は全体の1割に過ぎません
  ・原発ゼロで増えるCO2は発電以外の分野で取り戻す
  ・京都議定書の第一期間約束は実現する見込みです

  誤解6 日本海側は津波がないから大丈夫だろう
  反論6 地震でも原発は壊れます
  ・総延長で120キロメートルもの配管をすべてチェックするのは不可能

  誤解7 低線量は逆に体によい
  反論7 根拠のない俗説です
  ・健康リスクの基準値などありません
  ・ガレキの広域処理は子どもの体内被ばくのリスクを高めます
  ・被災地元とは誰を指すのか
  ・被災地沿岸部のガレキにも原発事故由来の放射能が付着しています

  誤解8 沸騰水型は危ないが加圧水型なら安全だ
  反論8 高温・高圧で運転する加圧水型のほうが危ないです
  ・「加圧水型が安全だ」についてなんの議論もないのが問題です
  ・トリウム溶融塩炉がなぜ安全なのか理解できません
  ・中性子をぶつけて放射能を減らす技術も理解できません

  誤解9 核燃料サイクルはいずれ完成する
  反論9 処分する技術がないのに、核燃料サイクルの技術は完成しません
  ・再処理工程で発生する事故の対策がありません
  ・「いまさらやめられない」という理屈
  ・着実に3・11以前の原子力推進政策に戻りつつあります
  ・とにかく放射性廃棄物の生産をとめるのが先です

  誤解10 廃炉技術のためにも原発を続けなければならない
  反論10 発電技術と廃炉技術はまったく異なるものです
  ・原発のバックエンドは人類史を超えた事業

  誤解11 他国の原発事故に備えて日本の原発を続けるべきだ
  反論11 必要なのは発電ではなく検出と予測の技術です

  誤解12 原発をやめたら日本の経済が破綻する
  反論12 禁原発こそが脱デフレの成長戦略です
  ・ドイツでは原子力廃止措置で雇用が増えています
  ・原発を存続させれば、日本経済は衰退します
  ・科学者・技術者は放射能の制御よりも新エネルギー革命に燃えるはずです
  ・禁原発は日本が世界に誇る成長戦略そのものです

  誤解13 原発をやめたら電力会社が破綻する
反論13 原発を続けるほうが倒産リスクが高くなります
  ・原発施設を国有化して廃炉にすべきです
  ・原子力清算事業団(仮称)で電気事業者から負債を移し替える
  ・積立金、拠出金、引当金の5兆円を原資と考えます
  ・原発をやめるための新税が必要です
  ・諸外国では国営での最終処分が一般的です

  誤解14 原発をやめたら立地自治体の経済が破綻する
  反論14 交付金を続ければ破綻しません
  ・国民1人あたり年間800円の負担で立地自治体を守ります
  ・国民1人あたり年間1493円でいますぐ原発はゼロになります


第3章 「禁原発推進法案」の逐条解説
  第一条 原発の禁止について
  第二条 禁原発に関する用語について
  第二条第三号 船舶に設置する原子炉を除く意味
  第二条第四号 「核」の文字を入れる理由
  第二条第六号 廃止するのは原子炉だけではない
  第二条第十一号〜十三号 再生可能エネルギー以外も重視する
  第三条 推進法の4つの理念
  第四条 立地地元と住民の意見
  第五条 廃炉の前に国への譲渡し
  第六条 高速増殖炉の開発禁止について
  第七条第一項 地層処分の禁止について
  第七条第二項 プルトニウムの扱いについて
  第八条 禁原発の財源について
  第九条 エネルギー需給の安定について
  第十条 立地地元の激変緩和について
  第十一条第一項 被害地元への情報提供について
  第十一条第二項 経済予測等について
  第十二条 地域情報委員会設置の義務化に向けて
  第十三条 内閣総理大臣が本部長に
  第十四条から第二十四条 推進本部の組織と時限
  附則第二号

  ・補足3-1 運用の細部を見なければ法律はつくれない
  ・補足3-2 高速増殖炉の中止
  ・補足3-3 埋めて忘れる地層処分は未来に対して無責任
  ・補足3-4 管理型直接処分の発想
  ・補足3-5 廃炉にかかる費用の見積もり
  ・補足3-6 禁原発を実現するための特別会計について
  ・補足3-7 SPEEDIをなぜ避難に使わなかったのか
  ・補足3-8 市場原理でも原発はすでに終わっている


第4章 「禁原発推進法案」全文

第5章 「原子力廃止基本法案」「原子力廃止委員会設置法案」逐条解説
  本章で提案する個別法改正私案について
  原子力廃止基本法案について
  原子力廃止委員会設置法案について
  ・補足5-1 安全庁が規制委員会になった理由
  ・補足5-2 原子力廃止庁の構想

第6章 「原子力廃止基本法案」「原子力廃止委員会設置法案」新旧対照表
  ・原子力廃止基本法案/原子力基本法 新旧対照表
  ・原子力廃止委員会設置法案/原子力規制委員会設置法 新旧対照表

  付録  「nature」 2011年12月15日号 pp.313-314 COMMENT寄稿の参考和訳
       A contribution to Nature, vol.480, 15 December 2011, pp.313-314
      COMMENT Nationalize the Fukushima Daiichi atomic plant

  おわりに−原発という破たんの制度と決別を   (以上)  

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コメント
 
01. 2013年9月19日 00:19:33 : YxpFguEt7k
茂木敏充氏
「原発依存率は低下させていく=茂木経産相」
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0HD0SY20130917

その方向で、お願いします。
できればゼロで。


02. 2013年9月24日 08:24:47 : Oh43kaEFsY
即廃炉 省エネ 再エネ推進 は 年間8兆円の国富還流


省エネ・新エネ推進は原発維持よりコスト安
―原発発電コスト、政府試算の2倍以上の可能性
http://www.jcer.or.jp/j-fcontents/report.aspx?id=ZPVTF5HKU1PJV8N5GYCX3CE7K17A2P6Y

http://www.jcer.or.jp/policy/p.e2011FY.html


今後50年間

原発運転を続けるのと 今から廃炉し火力他にするのでは

総コストで  120兆円対90兆円

http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/719.html


03. 2013年9月24日 14:36:19 : YxpFguEt7k
斎藤恭紀氏
「日本の地熱資源量は2340万kw。原発23基分の発電ポテンシャル。推進させたくない人が「コストがかかる」、「リードタイムが長い」、「周辺産業に影響」とか理由を並べる。確かに建設コストは高いが発電効率が高く、設備の利用年数も長いので最終的にコストは火力よりも安くなる。」
「NZの地熱発電研究者のグレッグさんに私が「なぜNZは原発ゼロの国になったのですか?」と質問。
 「原発推進の政治家に国民がNOを突きつけたからですよ」とグレッグ。
 原発ゼロのNZは全発電量の7割が再エネで、発送電が分離され、国民がコストや会社の理念を見て、電力会社を選ぶシステムに。」
https://twitter.com/saitoyasunori/status/382336349753188352
https://twitter.com/saitoyasunori/status/382339944410124288

原発はおろか、火力よりもコストの低い地熱エネルギー。
使わない手はないですな。


04. 2013年9月28日 07:23:36 : yKr3uqvHaw
キロワットアワー・イズ・マネー
http://www.amazon.co.jp/dp/4861310350/

http://blog.livedoor.jp/murakamiatsushi/archives/51762291.html

今回は皆さんにお見せしたいグラフがありますので、まずは以下を御覧ください

これはなんだと思いますか? ドイツ国交省は、国内のあらゆる建築・住宅にかかわる統計情報を集積し、取りまとめて、年に一度年鑑を公表しています。

その年鑑には、
1.ドイツに存在する4047万戸の住宅ストックの合計延べ床面積の推移(毎年15〜20万戸の新築が追加されている)と

2.その住宅で消費される暖房用の最終エネルギー消費量

が、統計されており、同時に、建物ストックに対する

3.省エネ改修を推進するための予算額(主には、低利子融資OR無利子融資の財源)

の数字も出されています。

これを見ていただければ一目瞭然ですが、すでにドイツでは住居などをはじめとする建物の数の増加を上回る勢いで、省エネが進んでいます。

具体的には2000〜2010年における10年間の省エネ改修を累計で1兆円ばかりの予算措置で進めた結果、12兆円程度の省エネ改修工事が建設業市場に出て、毎年40万人程度の雇用を生み出し、あるいは維持しながら、1.9兆円は19%の付加価値税でしっかりと国が自分の懐に戻し、2010年の段階では1年間で1000PJの暖房用エネルギー消費を省エネしている、ということになります。

さあ、1000PJをみなさんは、燃料費換算でいくらに計算することができますか?

ドイツの暖房用のオイルの発熱量は1リットルあたり38.4MJです。ですからおおよそ260億リットルとなりますね。

現在の暖房用オイルの価格は、1リットル0.85ユーロ程度ですから、220億ユーロの節約となります。

今は円安になり、1ユーロ≒120円ですから、

毎年ドイツ人は、建物の改修工事によって、暖房費をなんと!!!


2.6兆円!!! 節約している計算になります。


このへんの詳しいロジックは、私の著書『キロワットアワー・イズ・マネー(kWh=¥)』に記していますから、興味のある方はそちらをご一読下さい。

とにかく、脱原子力2021年、脱化石2050年というドイツのエネルギーシフトは、50%のエネルギーは省エネによって、残りを再生可能エネルギーでというシナリオですので、この省エネの部分により注目していただければと思います。

2011年度の温室効果ガスの排出量の集計も上がって来ました。311の影響で、原発8基を一斉に廃炉にしたドイツでは、この年の温室効果ガスの排出量が増加したのではないかと言われていましたが、3%のGDP経済成長を達成しながら、同時に2.9%のCO2の削減に成功しています。

つまり成長とエネルギー消費量がリンクしなくなったのが、今のドイツ経済の強みでもあります。

雇用効果の面でも、財政投資額 対 市場への投資額の面でも、それほど優れるとはいえない100%の公金で賄わなければならない公共インフラへの潤沢な予算の一部でも、こうした理性的な民間建築事業への投資に振り向ければなあといつも嘆いるている今日この頃でした。


05. 2013年10月03日 15:14:33 : XDPv4yQIpU
電力自由化 ―発送電分離から始まる日本の再生
http://www.amazon.co.jp/dp/4532354897/


電力が自由化されると、何がどう変わるのか? 地域独占、送電・発電一体化という先進国でもまれな日本の電力システムが抱える数々の問題を指摘、公共政策の視点から抜本的な電力改革案を提示する。

電力供給の分散化と需要の自律化を進め、と同時にその前提条件となる発送電分離を断行する。

そうすれば、エネルギー自給率の向上や負担・リスクの分散により国家と地域の安全が保障されるとともに、開放的な国内・国際市場を通して、再エネを中心とした電力の安定供給も確保できる。

そこには新たな産業が興り、地域の雇用が確保され、需要者に個人に、大きな力が与えられる。


内容紹介
本書は3・11の原発事故とその後の計画停電以降、国民的関心事となっている、電力改革論の決定版です。

日本を除くOECD諸国の多くはすでに発送電分離が行われ、電力市場の自由化が進んでいますが、我が国は部分的な市場開放が実現しただけで、10電力の地域独占は手つかずのままです。本書は経済合理性だけでなく公共政策の観点も踏まえて、なぜ我が国で電力自由化が必要なのか、海外はどうなっているのか、自由化を行うと私たちにどんな未来が待っているか、など徹底議論します。

目次
第1章 3・11後の電力システムを構想する
第2章 日本の電力システムを概観する
第3章 なぜ電力自由化が必要なのか
第4章 電力自由化の先進事例に学ぶ
第5章 日本の電力自由化と自由化反対論を検証する
第6章 スマートグリッドによって需要者が自律化する
第7章 自律分散開放型の電力システムを提言する

http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/bookintro/book-71.html


06. 2013年10月22日 18:09:37 : sKYp0WUu62
電気料金はなぜ上がるのか 朝日新聞経済部著
(新赤版1438)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1308/sin_k721.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4004314380/

第1章
隠された原発コスト
値上げが必要な本当の理由/「燃料費で値上げ」のまやかし/「基本料金」の内訳―とまった原発でも八割/原発維持費に1兆4000億円/賠償金支払いの仕組み/値切った電力会社/原発賠償を渋る東電/本当のコスト/見えない税金―「原発促進税」/自然エネルギーの負担/浮いた燃料代分だけ負担/東電はどうなるのか/「再値上げ」への道/「いつか来た道」へ


第2章
電気料金の仕組み―「原価」とは何か
「原価」は適正か/何を原価にするか/10年で6000億円/「事業報酬」のからくり/過大な自己資本比率/肥大化する発電用資産/変わらない「習性」/巨額の広告費/もうけの多くは家庭から/給料は高すぎないか/厚生費まで/アベノミクスで上がる電気料金/燃料費調整の「裏技」/シェールガス革命/燃料費の正体/原発処理の費用はどこから?


第3章
電気料金はどこへ行くのか―「核燃料サイクル」という錬金術
原発と核燃料サイクル/MOX燃料の値段/火力発電との比較/その場しのぎの「プルサーマル」/中断した計画―データ捏造、東電トラブル隠し事件/「原発マネー」頼み/原発マネーに揺れた浜岡原発/英国、再処理打ち切りへ/「やらせ」もプルサーマルから/核のゴミ、一本1億2200万円也/年一回の航海でも必ず黒字/分配の仕組み/完成前から年間3000億円/すでに三割を使用/19兆円かけて9000億円/3.6兆円を運用する天下り法人


第4章
電力業界の思惑―再稼働、原発輸出、電力自由化
「脱原発」か「続原発」か/「原子力ムラ」の「緊急提言」/懇談会の母体/原発ルネッサンス/トップセールス/再稼働を求める声/経産官僚の関与/「職員が清書した」/発送電分離はなぜ必要か/所有権分離、機能分離、法的分離/接待付け官僚の告白/旧通産省の方針転換/経産省の挫折/電力業界の巻き返し/送電網をめぐる攻防/発送電分離でどうなるのか/通信の自由化から学ぶこと/公取委の役目


終 章
廃炉という難題、そしてその先へ

なぜ廃炉をためらうのか/老朽原発/東海原発、廃炉に885億円/二基で特別損失1550億円/発電した分しか積み立てない/1700億円の積み立て不足/“不良債権”としての原発処理/待ちわびる電力業界/負担はどこへ/官僚が準備した「値上げシナリオ」/天下り/時計の針は戻るのか/新たな地場産業に/自由化はマンションから/電話会社も参入


07. 2013年11月03日 23:30:31 : etgkPvLWEY
再生可能エネルギーが社会を変える 市民が起こしたドイツのエネルギー革命
http://218.42.146.84/genjin//search.cgi?mode=detail&bnum=40123
http://www.amazon.co.jp/dp/4877985360/

<内容紹介>
ドイツの「再生可能エネルギー」は、わずかの間に原子力や石炭を凌駕するほどまでになった。それは、市民の力なくして実現しなかった。
本書は、エネルギー政策をめぐる電力会社、政府、そして市民のダイナミックな動きを追い、なぜエネルギー革命が実現できたかを明らかにする。
<目次>

はじめに
第1部 再生可能エネルギーが社会を変える
第1章 再生可能エネルギー法はどう活用されているのか
 1 初めてのバイオエネルギー村─ユーンデ村
 2 地元に密着した独自のエネルギー政策を追求する小都市─シュヴェービッシュ・ハル市
 3 徹底した低炭素化をめざす百万人都市─ミュンヘン市
 4 再生可能エネルギーの活用が進む理由
第2章 再生可能エネルギー法はなぜ生まれたのか
 1 予定された失敗
 2 「原発に代わるエネルギー源」
 3 小さな法律が大きな扉を開けた
 4 摘まれかけた芽
 5 市民のアイデアが太陽光発電を救った
 6 「再生可能エネルギーと省エネルギーが優先する」
第3章 再生可能エネルギー法はどんな法律か
 1 買取価格のルール
 2 再生可能エネルギー優先の原則
 3 再生可能エネルギーを拡大していくための工夫
第4章 再生可能エネルギー法のいま
 1 進む再生可能エネルギー/進まない再生可能エネルギー
 2 止まらない太陽光発電の伸び
 3 再生可能エネルギー法付加金という問題
 4 再生可能エネルギーは高いのか
 5 再生可能エネルギーが電力市場を変えていく
 6 送配電網をどう拡充して行くか
 7 針路をめぐる争い

第2部 市民と自治体が変えて行くエネルギー政策
第5章 原発を拒否したドイツ社会
 1 国策として始まった原子力開発
 2 チェルノブイリ原発事故
 3 自らの手で実現した脱原発─シェーナウ町民の「反乱」
 4 脱原発合意の成立
 5 稼働延長政策
 6 不動の脱原発合意へ
第6章 脱石炭のための闘い
 1 行き詰まった石炭保護政策
 2 石炭火力発電所の計画ラッシュ
 3 一致団結した反石炭運動
 4 進む石炭離れ
第7章 エネルギー供給事業の奪還を目指す自治体
 1 自由化がもたらした独占
 2 カルテル庁の孤独な闘い
 3 自由化政策の強化
 4 エネルギー供給事業を取り戻す自治体
 5 地方が政策の主導権を握り始めた
第8章 市民が決めるエネルギー転換への道─ハンブルグ市
 1 浮上した石炭火力発電所の建設計画
 2 市の気候保護政策との矛盾
 3 止められない建設計画
 4 転換した市のエネルギー政策
 5 「私たちのハンブルグ・私たちのネット」
 6 市長が提示したエネルギー転換策
第9章 エネルギー自治をめざす首都の市民─ベルリン市
 1 暴かれた密約
 2 水からエネルギーへ
 3 ベルリンの再生可能エネルギー化は可能か
 4 エネルギー転換/民主化/自由化

終 章 エネルギー転換とは
 1 エネルギー供給の質を問われる時代
 2 市民が先導する転換のプロセス

あとがき

◎コラム
●ようやく本格化した連邦政府のコージェネ発電推進策
●大手エネルギー企業9社が連名で掲載した新聞広告
●送電網の拡充のための新制度
●石炭と褐炭
●ハンブルグエネルギーのマニフェスト
●「ベルリンにおける民主的、環境的、社会的なエネルギー供給のための法律」案(抄訳)

<はじめに>

 ドイツは再生可能エネルギーに恵まれた国ではない。国土に占める森林の割合は約3割にすぎず、年間降雨量(平均)も830oと日本の半分程度にとどまる。太陽光にも恵まれない。
ドイツは北海道より、さらに緯度が高い位置にあり、年間日照時間は平均1550時間と日本(平均1900時間)には遠く及ばない。北部の沿岸地域では比較的強い風が安定して吹くが、
内陸部に入ると風を利用できる場所は限られる。
 ほんの少し前まで、ドイツでは大部分の人が「原子力や石炭がなければエネルギー需要をまかなうことは不可能である」と信じていた。政府もそう言い続けていた。
ところが今、再生可能エネルギーによる自給自足という「夢物語」がドイツでは現実のものになろうとしている。まだ、ゴールに達したわけではないが、
多くの人が「再生可能エネルギーだけで地域や国全体のエネルギー需要をまかなうことは十分に可能だ」と考え、それを目指すようになった。
連邦政府も「再生可能エネルギーの時代が到来した」と宣言した。研究機関は競い合うようにして再生可能エネルギー100%時代へのシナリオを提示している。
 この劇的な変化をもたらした立役者が再生可能エネルギー法であった。
 再生可能エネルギー法は2000年3月に誕生した法律である。正式な名前は「再生可能エネルギー優先のための法律」という。制定当初は、条文の数が全部で12しかない「小さな法律」であった。
当時、再生可能エネルギーによる発電の割合は6.3%にすぎなかった。これは古くからある大型の水力発電施設による発電量を含めた数字である。
再生可能エネルギー法は2010年までにこれを「倍増させる」ことを目標にスタートしたが、本当のところは誰もこの目標を実現できるとは考えていなかった。
ところが、法律の施行後、再生可能エネルギーによる発電施設の設置が爆発的なスピードで進んだ。2007年には早々と目標を突破し、
2012年の上半期には再生可能エネルギーによる発電量が電力消費総量の25%に達した。2020年には40〜50%に達するとの予測もある。
 なぜ再生可能エネルギー法は誰も予想し得なかった成功をもたらしたのだろうか? なぜドイツでは原子力や化石燃料から再生可能エネルギーへの転換がかくもダイナミックに進んで行くのだろうか?

 長い間、エネルギー政策は連邦・州政府と大手エネルギー企業が、密室協議の中で決めて来た。しかし、こうした政策スタイルは行き詰まり、
代わりに地方政府、自治体、そして市民が政策の主導権を握り始めている。再生可能エネルギーによる自給自足を追求する動きは野火のように広がり、
これまでの「上から下へ」、「中央から末端へ」というエネルギー政策の構造を根底から揺さぶり始めている。こうしたエネルギー政策の大きな変容にスポットをあてつつ、
市民が先導するドイツのエネルギー転換の姿を追っていきたい。
 ドイツにおけるエネルギー供給構造の大転換は、チェルノブイリ原発事故から始まった。小さな岩の隙間から芽を出した“再生可能エネルギー”は、わずかの間に
原子力や石炭を凌駕するほどの大樹にまで育った。この「奇跡的」ともいうべきプロセスは、無数の名もない市民が変革の芽を守り育てることで実現した。
彼らの成功は、今ようやくスタートラインに立ったわれわれにとっても貴重な道しるべではないかと思う。


08. 2013年11月27日 09:25:11 : t6MEFOE1A2
市民がつくった電力会社: ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b103037.html

http://www.amazon.co.jp/dp/4272330764/

内容紹介
南ドイツの小さな町の反原発運動が、ドイツ屈指の自然エネルギー電力会社を生んだ。
フクシマ以後の日本の進路を照らす希望の物語。

送電線? 買えばいいじゃない。チェルノブイリの危機が親たちを動かした。
小さな街の脱原発運動から、電力の地域独占をやぶりドイツ有数の自然エネルギー電力会社に。
フクシマ以後の日本の未来を照らす希望のストーリー。

目次
第1章 福島原発の事故とドイツへの影響
第2章 市民運動から電力会社設立へ
第3章 シェーナウ電力会社のめざすもの
第4章 エネルギーの市民参加こそ脱原発の道――ウルズラ・スラーデクさんへのインタビュー
第5章 ドイツのエネルギー政策と反原発運動
付 録 「原子力に反対する100個の十分な理由」(抄訳)


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