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もんじゅ再開/どんな将来が描けるのか(神戸新聞 社説)
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/401.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 2 月 11 日 12:23:21: twUjz/PjYItws
 

(回答先: もんじゅ:経済産業省は再開容認 14年ぶり再起動へ / 機器不具合、違反度最低の「監視」保安院指摘 投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 2 月 10 日 23:17:11)

http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0002704304.shtml

社説
もんじゅ再開/どんな将来が描けるのか 


 高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が、再び動き始める。

 1995年に起きたナトリウム漏れ事故で停止したままだったが、事業者の日本原子力研究開発機構が提出した改善点をまとめた報告書を、きのう経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」と評価した。

 耐震安全性の確認や県、市の了解手続きを経て、3月までに動きだす予定だ。

 もんじゅは、さまざまなデータを集める原型炉、次の実証炉と段階を重ね、実用化は早くて今世紀中ごろといわれる。この先、数千億という巨額の運転費用に見合う成果が得られるか、不透明さを残す。

 15年前の事故では、2次冷却系配管の温度計が破断し、冷却材の液体ナトリウムが漏れて火災になった。ナトリウムは水と反応すると爆発するため建屋の床には防護用の鉄板が敷いてあったが、熱で穴が開いた。大惨事の一歩手前だったと分かる。さらに現場を撮影したビデオテープが改ざんされ、地元自治体への通報も遅れた。

 ナトリウムの取り扱いは高速増殖炉に不可欠かつ決定的な意味を持つ技術だ。事故後、こうした課題が克服されたか、再発防止へ信頼できる内容といえるか。報告書への評価はその点にあったといえる。

 原子力安全・保安院は、ナトリウム漏れの備えが手順書で整備されている▽通報などの体制が強化された▽改造工事や長期間停止していた機器類の整備を終えた-などから妥当と判断したのだろう。

 それでも、再開を不安に思う人は少なくないはずだ。2007年には確認試験中にナトリウム漏れを示す誤警報が続発したこともある。運転を始めるに当たり、原子力機構は取り組みの経緯や改善点を地元に十分説明し、不信感を残さないことだ。

 本当にものになる技術か分からない、と感じる人も少なくない。理論的には燃やした以上のプルトニウムを生み出すといわれ、資源を持たない日本は核燃料サイクルの柱に位置づけてきた。長いブランクの間に、国内では普通の原発でプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマルが先行して始まった。

 一方で原発を取り巻く環境は平(へい)坦(たん)ではない。核廃棄物の処分地、処分方法の確かな目途は立っていない。いずれ原発廃炉が大きな問題になることも目に見えている。

 そんな中で、14年ぶりのもんじゅ再開にどんな将来を描こうというのか。しっかりとした展望を同時に示してもらいたい。

 

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